「ヤノビツェの部屋」(地下2層 90m)
当時の坑夫たちは余った時間を利用し
殺風景な地下空間にいろいろな岩塩の彫刻を
創って心いやすなどしていた。
場面は 坑夫が採掘した岩塩(指輪ではなさそう)を
「キンガ姫」が受け取るところのようにみえる。
この人形たちも岩塩で作られている。
10世紀ごろの伝説では
「ポーランドの王ボレスワフ5世と婚約した
ハンガリー王女キンガ姫は
一生独身でいるつもりであって気乗りがしなかっため
結婚指輪を泉に捨てしまった。
その後 ポーランドに嫁いできたキンガ姫は
ヴィエリチカのある場所に強く惹かれ
その地に井戸を掘る事を命じたところ
岩塩層にぶつかり さらに掘り進むと
捨てた指輪が出てきた。」という。
その当時 塩が手に入らないために貴重であって
同じ重さの岩塩と金は
同等の価値があったころの話。
キンガ王妃は 1999年ヴァチカンによって
列聖(聖人と認定)されている。