セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

新米タクシードライバーさん

2013-03-05 | セカンドライフ
すっかり大船駅を覚え、お店やレストラン、美味しい物屋さん等覚え、はたまた徒歩でも道を覚えて楽に通えるようになった。

行くたびに、大船駅から江の島へ走るモノレールの車両を見上げ、乗りたくてたまらない。今度は観光目的で是非来て見ようと思って楽しみが増えたようで益々大船通いが嬉しかった。
友の見舞いと言うより、お茶飲みに行く気分に変化していって気が楽になった。

Fちゃんは、無事退院帰宅出来て嬉しそうな連絡が有った。こんな時家族がいて良かったなーとホッとした。長男君には一度も病院で会わず、お嫁さんとは会ったけど、男の子ってお母さんに会いたくないのかな?と。
退院の時、車を出してくれたので、長男君さすが最後のお役立ちになってくれて、良かったネ。

そう言えば、私の息子も私の手術の時に、術日をすっかり忘れて、三週間の入院の内に一回来たかな?と言う程度。男の子も色々ね。マザコンに近い子もいるのにね。諦めましょう。
                    
駅から、送迎車も出ているけれど、外来診察の無い時は、勿論だけれどお迎えは無いのでタクシーを使った。駅で病院の全てを言わなくても、一言「人工関節・」と言うと「ガッテンで」なんて感じで走ってくれる。が当日のドライバーさんは「一寸お待ち下さい」と地図を広げる。「ナビに乗っていませんか?」と言うと、しどろもどろ。

「じゃ、私分りますからご案内しますよ」と言うと喜んでくれて・・・50歳絡みの男性ドライバー。
「自分は名古屋から来て、二日目なんです。全くこの地に暗くて」とおっしゃる。何だか暗い表情が少しずつ和らいだ。が走りながら、背中が不安で一杯。

いろいろ事情がお有りの様だけど、2km位の距離。料金は¥710円。多い時は¥800。
私が千円札を出すと(10円玉が無くて)ドライバーさんは300円をお皿に乗せた。「いえいえお仕事ですから、ちゃんとおつり下さい」と言うと「いや―道教えて貰ったから」と。未だお給料も貰っていないのに、10円でも貴重なのに。行ったり来たりもいかがなものかと「それでは、遠慮なく頂きます。頑張って下さいね」と言うと、後ろを振り返り笑顔で「はい、有難うございます。
地図で勉強して一日も早くお客様をさっと連れて行けるようにします」って。
折角ナビが付いているので、その使い方を覚えた方がいいのにと思ったけど、きっと「そんなの使えないのか」と思われるのが嫌だったのかもしれない。
早く「ナビなんて、簡単だよ。教えて上げるよ」ってっ乗客が来れば、ばっちりなのにね。二度と会わ会ないと思うドライバーさんだけど、人生の出直し頑張ってね。大丈夫だと思う。