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ボンベイ (劇場)

2004-02-16 19:41:00 | その他の国の映画/オーストラリア・アジア
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監督 マニ・ラトナム        
出演 マニーシャー・コイララ(バーヌ) 
    アラヴィンドスワーミ(セーカル) 1995年、インド

私が子供の頃に観た「大地の歌」という映画が、インド映画だったような気がするけれど確かではありません。

「ボンベイ」 これが私の初めて観たインド映画で、宗教の対立という難しい問題について考えさせられます。
その宗教紛争を背景にした、あるインドの家族の物語です。

ある日船着き場でセーカルは美しい女学生バーヌを見かけ恋をします。
バーヌはベールで顔を覆っているのですが。
このバーヌを演じるマニーシャー・コイララは素晴らしく美しいです。
それに比べ男性美というのは万国共通ではないらしい。笑
インドでは立派な男らしい男性がよしとされるのでしょう。

しかし若い二人が愛し合うようになっても、互いの家にはヒンドゥー教とイスラム教という違いと家柄の違いがあり、両親は二人の結婚を許しません。
仕方なく二人は親を捨て、家を捨て、ボンベイに駆け落ちし、ささやかな幸せを得ます。

双子の可愛い男の子に恵まれ、両家の親たちも二人を案じてやって来ます。
両家が初めて和解した時、
ヒンドゥー教徒のイスラム寺院襲撃からボンベイは戦火の海となり、
二人の両親たちは、紛争に巻き込まれ亡くなってしまいます。
散り散りにはぐれてしまった二人の子供たちの行方は・・・

インド映画はミュージカルシーンがふんだんだと聞いていたし、違和感はなく華麗な歌と踊りを楽しめました。
マニーシャー・コイララは美貌のうえにに歌もダンスもできて、天は彼女に二物も三物も与えたのでしょうか。
清楚で可愛い。歌い踊る彼女はとても魅力的です。

戦争が始まるあたりから映画はぐんとシリアスなものとなり、一気にラストまで引き付けられます。
長丁場なのだけど見終えた後の充足感。ふう~♪良かったぁ♪
監督マニ・ラトナムはバーヌの双子の子供を通して宗教の違いからくる争いの無意味さ、また身分にこだわる事の無意味さを伝えたかったのだと思います。

私の一番好きな場面。
駆け落ちの後、何年も会っていないバーヌを案じて彼女の母親がボンベイの家を訪ねて来ます。
扉を開け母親を見たバーヌは、立っていることができず、よろけて扉にすがりつきます。
母親を見つめるバーヌの表情に、胸が一杯になりました。

どんなにか母に会いたかったであろうバーヌと、娘を想う母親の気持ちがこちらにもひしひしと伝わる忘れられない場面です。




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2 コメント

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TBありがとうございました。 (にこ)
2005-05-20 20:18:03
TBありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきました。
本当に、みんな同じインド人なのに。

「純愛譜 」は懐かしい。
感想はだいぶ前に書いてもう忘れてるから多分ブログには載せないです。
「がんばっていきまっしょい」、見ようと思ってたら先を越されてしまった。
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>>にこさん (あいり)
2005-05-20 21:45:30
>>にこさん
TBありがとうございます。
『純愛譜』は神戸では上映されなかったのです。
こんなに良い映画だとは知りませんでした。
合作の違和感もなくて。

『がんばっていきまっしょい』は感動しました。
心の中にいつまでも残る映画でした。
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