あいりのCinema cafe

只今gooブログにお引っ越し(工事中)

かぞくのひけつ

2007-04-17 12:44:37 | 邦画 (69)

Movie00092

監督 小林聖太郎
出演 久野雅弘(賢治) 秋野暢子(母・京子)
     桂雀々(父・宏治)ちすん(父の愛人)
     谷村美月(典子)南方英二(チャンバラトリオ) 
     テント 浜村淳(医者)

>>地元高校に通う賢治はつき合って半年の彼女典子にキスどころか手もつなげない。というのも女癖の悪い父の因果が子に報い、性病に罹ったと思いこんでいるから。(まだ、童貞なのに。。)大阪は十三の商店街で不動産屋を営む両親にも離婚の危機が迫っていた…。
現代版、『夫婦善哉』?

なんで男と女は一緒になろうとすんねんやろ?

『ごめん』を見て久野雅弘クンの演技っぷりが気になっていたら、この映画を見つけ、神戸は新開地の「神戸アートビレッジセンター」で見ました。
視聴覚教室みたいな部屋(KAVCキネマ)で、60席、お客は6人。笑

この建物は普段は多目的に使われていて、以前、私はここで、香港映画『メイド・イン・香港』を見ました。

映画は全編、コテコテの関西は十三で撮影されました。
十三って、二度ほど行ったことがあるけど、大阪の繁華街って感じ。

さて、映画は現代版、『夫婦善哉』というくらいで、賢治の父親は人はいいものの、女癖がめっぽう悪く、母親とはもめごとが絶えない。

高校生の賢治はというと、好きな彼女はいるんだけど、思春期まっただなか。
まだ、童貞にもかかわらず、自分は性病だと思い込んでいて(父親の不徳を見て育ったせい)医者に行く勇気もなく、彼女に対して煮もえきらず、悩み多き毎日。

家族って何だろう。

父親は「お母さんと一緒にいようって約束したんや」
と、浮気は止めないが、京子に離婚されないように、離婚不受理届けまで出している。
そんなものあるんだと驚いた。

賢治「それやったら、浮気すなっちゅう話や」

新たにできた父の愛人・ゆかりが何食わぬ顔で、店に事務員として就職してきたから、さあ、大変。

久野雅弘クンは立派な高校生に成長しとりましたが、自転車に乗る後ろ姿は『ごめん』のセイのまんまなのが、なんだか嬉しい。

親に言えない悩みでも友達には相談できる。
けれど、この賢治の友達も、まだまだ幼くて頼りにならない。笑
少年期の性の悩みというテーマは映画『ごめん』の延長のようで面白い。

秋野暢子さんは、完全に十三の街に溶け込んで『ハッシュ!』『岸和田少年愚連隊』と同じく、大阪のしっかり者で可愛い母親を演じてドンピシャリだった。

ここから結末に触れています。

********************************************************

父が賢治の怪しげな薬でおかしくなった時の、母の動転する様子に、ああ、このふたりは別れることはない。
他人には理解し難いけれど、愛情(腐れ縁?)があるんだろうなと思う。

怪しげな漢方薬屋の店主の歌。

♪~若者の未来は、思うより、遠い~♪
確かに、そうかもしれないなあ。笑

思春期にはようあんねん。アハハ

賢治と彼女を乗せ、自転車で風を切って走る!

やっぱり、これは『ごめん』だ。笑

神戸アートビレッジセンター

Sia50jpg