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『モロッコ』伝説の美女、ディートリッヒ~

2004-09-12 11:15:54 | アメリカ映画 (40)
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監督: ジョゼフ・フォン・スタンバーグ
出演: ゲーリー・クーパー/マレーネ・ディートリッヒ
    アドルフ・マンジュウ        1931年
伝説のディートリッヒ!テレビのボロボロ;の画面で見ました。
ゲーリー・クーパーが若い!初めは誰か分からなかった;
外人部隊の若い兵士と酒場の歌手が出会い二人は互いに惹かれ合う。
兵士もモロッコに流れついた女もそれぞれが過去を引きずりながら。

女が大富豪に見初められたのを知り、兵士は黙って身を引く。
女は兵士への別れの言葉を鏡に書く。
ルージュで鏡に字を書く・・有名なシーンですね。
女は富豪(アドルフ・マンジュウ 映画『カサブランカ』にも警察官役で出演)の元で、何不自由なく暮らしているように見えるが。
兵士が部隊と共にモロッコを去ると知った女は、夢中で男の後を追う。
引きちぎったネックレス、散らばる大粒の真珠・・彼女の炎のような情熱に拍手!

部隊の後に続く家族だろうか、女はその人々を優しい眼差しで見つめやがて心を決める。『ついて行こう、どこまでも・・』
女は傲然と顔を上げ、履いていた靴を脱ぎかなぐり捨てる。
砂漠に脱ぎ捨てられたハイヒール・・・
テーマ曲も耳に残るぞくぞくするシーンでした。

物憂い眼差しのディートリッヒが凄く魅力的です。
『嘆きの天使』も魔性の女が似合ってました。
酒場でタキシードに身を包み、花を女性に渡しながら歌うディートリッヒが小粋で惚れ惚れします。
『ハンサムな女』。
このタキシード姿のディートリッヒを見るだけでもこの映画、値打ちがあると思います。