地方政党から国政政党への転身を機に、ようやく化けの皮が剥がれてきたことを受けて、その支持率が低下してしまった橋下維新の会。どうやって挽回するか、虎視眈々と狙っていたところ、「週刊朝日」の記事を事件化し、支持率回復の絶好のチャンスとばかりに、全国遊説で、言いたい放題。だが、「独自のメディアと草の根を持たぬ根なし草」の橋下維新の会が頼りにするのは、マスコミ。
このマスコミは、両刃の剣だからこそ、批判に対しては恫喝を浴びせてビビらせる。それとは逆に、国民の不満感情の一部を投網でカッサラッテ、甘い言葉を振りまく。テレビによってのし上がってきた橋下市長の手法は、テレビの視聴率の稼ぎ方のやり方でいくしか、その手法はないということが、この数日間の有様で、一層ハッキリしてきました。この手法、誰がマネージメントしているか、手の内を見る中で突き止めていくことが大事ではないでしょうか。
では、マスコミがどのように報道したか、見てみます。ポイントをまとめてみました。
1.自分と反対意見があった場合はけんかで決着をつけても良いのだと、けんかを奨励してしまったと言えます。「体制を変えるにはけんかの強さが重要だ。けんかだけには自信がある」と勇ましいようですが、子どもにどんな影響を与えていくか、非常に危険な発想と言えます。「週刊朝日」を批判する時に持ち出したことのなかに、「子どもへの影響」がありましたが、自分の「けんか」論は大丈夫なのでしょうか?
2.「国の根幹を変え、新しい日本をつくる」「日本を立て直すためには、根本の体制変えなければならない」「古くなった体制を根こそぎ変えていく」という「根本」「根こそぎ」とは一体何でしょうか?そうです。安倍元首相が言った「戦後レジーム」なのです。橋下「日本維新の会」の名前が、「JAPAN RESTORATION PARTY」に「日本復古政党」だったことを思えば当然のことを言っているのですが、そのことをマスコミは「朝日」が小さき記事で書いた程度です。
3.明治維新にかこつけて鹿児島・熊本で発言した内容は矛盾だらけでした。明治維新の深部に起こっていた、原動力は「世直し一揆」と「豪農豪商」のエネルギーでした。それらを武士階級が逆手にとって幕府という制度を変革した。しかし、その際の一致点は「尊皇」主義。それが復古の中身で、その集大成が東京維新の会が請願した大日本帝国憲法の復活だったのです。当初は容認していましたが、世論の批判に遭い、流石の橋下氏も否定せざるを得なかったものです。維新の最大のエネルギーである世直し一揆も、「学制・徴兵制・地租改正反対一揆や民権運動に受け継がれていきますが、これらの流れは悉く弾圧されていきました。こうした事実をマスコミはいっさい問題にしていません。
4.相変わらず既成政党への批判勢力として描こうとする橋下氏の論法に批判を加えることはしていません。橋下氏のブレーンに誰が付いているか、連携者たちはどんな人たちか、地方の維新の会の先祖がどういう人たちか、そうした事実を国民に報せていく必要がありますが、橋下氏の政治不信を利用した「絶叫」にだけ目を向けさせる論調は大手を振っています。
5.「議員の身分にしがみついてるような政治家、とことん、けんかさせてくださいよ、皆さん」って、維新の会に集まった国会議員は、こういう議員だったのではないでしょうか?また維新熟に集まってきた人たちもそういう人たちではなかったのでしょうか?さらに言えば、これからつくろうとしている地方組織の中心には、県議の皆さんをということのようですが、この人たちも「自民もダメ、民主もダメ」だからということで、「議席にしがみつくような」議員さんたちなのではないでしょうか?こんなウソを抜けぬけと絶叫しているのです。
6.「政治家は選挙で票を得るためにいいことばかり言う」「楽なことしか言わない政治から脱却しないと、日本は本当に駄目になる」などと「絶叫」していますが、橋下氏も同じ穴のムジナです。鹿児島・熊本・福岡での「絶叫」を見れば、「民主党は『あれやる、これやる』のオンパレードで政権交代を果たした」という言葉がそのまま「第三極」ほしさに、テレビ受けのする「楽なことしかいわない」輩ということになりますね。
以上、ポイントをまとめてみましたが、以下、マスコミが取り上げた橋下氏の発言の部分を抜き出してみました。驚くほどの共通点が見えてきます。それでは、まず、テレビ。
新聞とはかなり違っています。テレビは、そのごく一部を映像化することで、あたかも全部であるかのように錯覚させるという点で、凄いメディアです。「週刊朝日」事件を意識して演説していることが良く判ります。しかし、テレビ局は、そうした橋下氏の意図を知ってか知らずか、非常に大切な応援団となっていることがよく判ります。
「改革には痛みを伴う」とした小泉劇場型政治の模倣品と言えます。事実高齢者への負担増などは、その典型です。このことは竹中平蔵元大臣を起用していることからも、その方向性が一致していることは明々白々です。しかし、そのことを批判的に扱うテレビはありません。これでは世論をミスリードすることになるでしょう。
特にテレビ朝日は酷いもんでした。「こんなチャーミングな独裁者がいますか?」「私が独裁者に見えますか?家では家事もしていますよ、こんな独裁者がいますか?」などという演説の場面を流していました。非常に意図的でした。例の「週刊朝日」事件があったため、卑屈というか、おべっか使いというか、ペコペコ報道ぶりには呆れました。
NHK 維新・橋下氏“新しい体制に日本を変えたい” 10月20日 17時37分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121020/k10015890141000.html
「民主党や自民党では絶対にできない、平成の世に合う新しい体制に日本を変えたい」熊本市での街頭演説で橋下氏は、「政治家は選挙で票を得るためにいいことばかり言うが、少子高齢化で医療や福祉にどんどんお金がかかるので、高齢者にも一定の負担を求め、若者世代に税金を投入する力業が必要だ。そのためにも、民主党や自民党では絶対にできない、平成の世に合う新しい体制に日本を変えたい」「赤字国債は特例で発行すべきものであり、お金が足りないなら、国民に負担を求めるか、歳出を削減するのが政治の責任だ。赤字国債の発行を政治的な慣行にすることは絶対にダメだ」と批判
テレ朝 橋下代表が全国遊説開始 既成政党批判を展開(10/20 17:01)
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20121020/Jiji_20121020X926.html
「なぜ、この鹿児島を第一の遊説の地域に選んだのか。良くも悪くも、今の日本を作ったのは、鹿児島の皆さんたちなんです。日本を立て直すためには、根本の体制を変えなければならないんです」「今の日本の形をつくったのは鹿児島の維新志士だ」と明治維新の元勲、西郷隆盛らを称賛。「体制は変わるもの。新しい日本をつくっていかなければいけない」西南戦争を引き合いに「敵が何十万、何千万いようと、やると言ったことはやり切る」と語り、衆院選勝利に決意を示した。
日テレ 日本維新の会、鹿児島で全国遊説スタート< 2012年10月20日 12:00
http://www.news24.jp/articles/2012/10/20/04216194.html
「3年前の選挙で政権交代をして我々は期待したが何も変わらなかった。古くなった体制を根こそぎ変えていくのが政治の役割だ。既存政党では、今の政治は変えられない」
FNNニュース 日本維新の会の全国遊説始まる 橋下代表、鹿児島市など回る
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00233870.html
「育ちも悪いし、ガラも悪いかもしれませんが、けんかだけには自信がありますよ。議員の身分にしがみついてるような政治家、とことん、けんかさせてくださいよ、皆さん」「いいことばかり言っている」と、既成政党を批判
次は、通信社はどう報道したか、みてみます。
時事 橋下氏「けんかには自信」=日本維新が全国遊説開始2012年10月20日 13時04分
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20121020/Jiji_20121020X926.html
持論の「日本再生」に全力で取り組む考えを強調。「体制を変えるにはけんかの強さが重要だ。けんかだけには自信がある」「今の日本の形をつくったのは鹿児島の維新志士だ」と明治維新の元勲、西郷隆盛らを称賛。「体制は変わるもの。新しい日本をつくっていかなければいけない」西南戦争を引き合いに「敵が何十万、何千万いようと、やると言ったことはやり切る」と語り、衆院選勝利に決意を示した。
共同 維新、全国遊説開始 橋下氏が九州「進出」2012/10/20 11:51
http://www.47news.jp/CN/201210/CN2012102001001295.html
鹿児島市で街頭演説し「国の根幹を変え、新しい日本をつくる。楽なことしか言わない政治から脱却しないと、日本は本当に駄目になる」党の政策をまとめた「維新八策」を有権者に直接伝え、既成政党との違いをアピールする。
次は全国紙が報道したか、みてみましょう。
読売 「日本維新の会」全国遊説を鹿児島から開始 2012年10月20日
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20121020-OYO1T00622.htm?from=main3
鹿児島市の繁華街・天文館で、集まった約1000人を前に、「3年前の政権交代で、政治は変わらなかった。明治維新で日本が変わったのは、体制が変わったからだ。これから、古くなった体制を根こそぎ変えていく」と述べ、「第3極」として既成政党と対決する姿勢を打ち出し
読売 橋下氏「ケンカだけは自信ある」遊説で巻き返し 2012年10月21日06時44分
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20121020-OYT1T00836.htm
福岡市では「民主党は『あれやる、これやる』のオンパレードで政権交代を果たした」「(維新の会は)皆さんに我慢してもらうところは我慢してもらう」と述べ、高齢者にも「適正なる負担」を求めていくとした。「次期衆院選で勝てなければ、今までの自民党と民主党との枠内通りだ」と強調し、日本の立て直しに維新の会の躍進が必要だと訴えた。鹿児島市では「体制を変えるには(言葉での)ケンカの強さが重要だ。僕はケンカだけは自信がある」
日経 維新、全国遊説を開始 橋下代表「古い体制変える」 2012/10/20 10:54
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2000G_Q2A021C1NNE000/
鹿児島市内での街頭演説で「3年前の選挙で政権交代をして我々は期待したが何も変わらなかった。古くなった体制を根こそぎ変えていくのが政治の役割だ。既存政党では、今の政治は変えられない」衆院解散に備え、存在感を早めにアピールする狙いがある。維新は民主党や自民党のような地方組織を持っておらず、橋下氏の知名度を生かして無党派層の開拓を目指す。
産経 橋下氏「国の根幹変える」 維新が全国遊説開始2012.10.20 12:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121020/stt12102012040004-n1.htm
鹿児島市で街頭演説し「国の根幹を変え、新しい日本をつくる。楽なことしか言わない政治から脱却しないと、日本は本当に駄目になる」。党の政策をまとめた「維新八策」を有権者に直接伝え、既成政党との違いをアピールする。
「危険人物かどうか見てほしい」 遊説で週刊朝日チクリ2012.10.20 17:16
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121020/stt12102017180007-n1.htm
鹿児島市内での街頭演説で、「最近は週刊誌から危険な人物だと言われた。本当に危険かどうか鹿児島のみなさんに見てもらおうと思って今日やってきた」と切り出し、自らの出自を掲載した「週刊朝日」の連載問題をさっそく皮肉まじりに取り上げた。 橋下氏は「日本維新の会は高齢者のみなさんにも非常につらいことを求める」と持論も展開しながら、「敵が何万、何十万、何千万人いようともやるといったことはやりきる自信がある」と覚悟を訴えた。また、「今のふがいない議員の身分にしがみついているだけの政治家と、とことんけんかさせてください」と述べ、既存政党との対立姿勢をアピールした。
元祖・維新の地、九州から“出陣” 橋下氏、対朝日勝利で反転攻勢?2012.10.20 22:45
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121020/stt12102022450014-n1.htm
新党結成後は人気に陰りが出ていたが、出自を掲載した「週刊朝日」との闘争に「完全勝利」したのを反転攻勢にしようと、選挙モードを全開させた。ただ、「政策本位」を掲げながらも政策の話題は最小限にとどめ、次期衆院選の「台風の目」になるべく存在感を出すのに躍起だったようだ。鹿児島を出発点にしたのは、当地が明治維新の「発信地」だったことにある。 「敵が何千万人いようとも、やると言ったことはやりきる」「140年前は弓や鉄砲で戦(いくさ)をしたが平成の世において戦は選挙しかない。戦は近い!」 演説は終始絶叫調で、自らが「平成維新」の主人公になることを意識する発言を連発させた。郷土の英雄、西郷隆盛、大久保利通らが主導した明治維新の意義も絶賛し、「江戸幕府を倒すときも大変だった。今度の『体制変更』の当事者は鹿児島のみなさんだ」と訴え、県民のハートをくすぐった。 また、松野頼久国会議員団代表の地元、熊本市では西南戦争を取り上げ、「雨は降る降る人馬はぬれる、越すに越されぬ田原(たばる)坂」と口ずさみ、「薩軍と官軍が激しく争ったのが熊本。熊本を制する者が日本を制す」とぶち上げた。 さらに、繰り返し強調したのが「けんかだけは自信がある」。自らの出自を書いた「週刊朝日」と朝日新聞社から謝罪と掲載中止を勝ち取った高揚感からか、「こんなチャーミングな独裁者がいますか?」と余裕も見せた。 一方、政策の最重要課題に据える環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)問題について、鹿児島と熊本では封印した。福岡・博多に来てようやく「アメリカと切った、張ったの交渉をすればいい。なんで最初から交渉に参加しないというのか」と啖呵(たんか)を切った。 「非常に心強かった」 橋下氏は、熊本での演説後、記者団に初遊説の手応えを振り返った。聴衆は「ナマ橋下」には好反応だったが、維新に一票を投じる保証はない。維新を「第三極の雄」として有権者にアピールしていけるかどうかが今後の課題だ。
朝日 維新が全国遊説開始 橋下氏「根こそぎ体制を変える」 10月20日13時26分
http://www.asahi.com/politics/update/1020/OSK201210200055.html
橋下氏は数百人の聴衆に向け、鹿児島を遊説の出発地に選んだことについて「明治維新で今の国の形をつくったのはこの鹿児島から立った維新の志士たちだ。幕藩体制が明治政府に変わり、国の体制を変えたから、我々はここまでやってこれた」「3年前の政権交代で多くの国民は期待したが、うまくいかなかった。単に政治家のメンバーが代わっただけでは国は変わらない。古くなった体制は根こそぎ変えていくのが政治の役割。自立する個人、地域、国家、自立を肝に据えた新しい日本をつくっていきたい」と統治機構改革の必要性を訴えた。「我々は高齢者の皆さんにも地域にも負担を求める。それをやらなければ日本は沈む。若い世代が力を込めて日本を立て直すことができるような予算の配り方をする」とも呼びかけた。
毎日 日本維新の会:橋下代表、全国遊説スタート 10月20日 11時38分
http://mainichi.jp/select/news/20121020k0000e010227000c.html
各種世論調査で支持率が下落するなか、「一枚看板」の橋下氏が全国に足を運んで存在感を示し、再浮上を図る。大阪以外で難航する地方組織の整備を加速させる狙いもある。 市内の繁華街で橋下氏は数百人の聴衆を前に、「政権交代に多くの国民が期待したが、人が代わっても国は変わらない。徳川幕府を代えたのは西郷(隆盛)先生だ。古くなった体制は変えないといけない」と改革姿勢を強調。さらに「維新は高齢者や地域に負担も求める。既成政党はいいことしか言わない。議員が(地位に)しがみついている今の政治とは、とことんけんかする」と既成政党との対決姿勢を示した。維新は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加など農山村地域に懸念の強い施策もうたうが、演説では具体的に触れなかった。 午後には熊本、福岡両市で演説する。維新は近畿以外では支持が伸び悩んでおり、国会議員団の松野頼久代表(衆院熊本1区)の地元など九州3都市を皮切りに支持拡大を図る。
毎日 日本維新の会:地方固め難航…橋下市長遊説開始 10月20日 21時52分
http://mainichi.jp/select/news/20121021k0000m010075000c.html
維新は既に、各地の15前後の政治団体や地方議会会派と合流を協議しているが、自らの勢力拡大が狙いの団体も多く、組織化は難航している。「組織も何もない弱小、小規模の団体だが(次期衆院選を)やりきる自信がある」。橋下氏は鹿児島市での演説でこう強調。維新の支持率は近畿から遠ざかるほど下がる傾向がある。全国遊説を九州から始めたのもそのためで、鹿児島市や熊本市での演説では環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加など、農村部が懸念する政策に触れず、地方に配慮せざるをえなかった。こうした弱点を克服するためにも地方議員を組織する必要があり、維新は各地の「地方維新」に、メンバーに都道府県議を確保することや、県レベルでの組織化を求めている。 維新幹部は11日、「岡山維新の会」を旗揚げした元自民党衆院議員の熊代昭彦岡山市議と大阪府庁で面談。地方議員が熊代氏1人だったため、「県議を増やす作業が必須だ。オール岡山でやってほしい」と注文した。 東京都議3人が9月設立した会派「東京維新の会」との連携は、今後のモデルケースになるはずだった。だが東京維新は10月の都議会で「大日本帝国憲法復活」を求める請願に賛成。橋下氏が「旧憲法の復活はあり得ない」と述べて協議は頓挫、政策や価値観のずれを露呈し
鹿児島毎日 日本維新の会:風起こせるか 橋下・大阪市長が演説、有権者は賛否 10月21日 地方版http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20121021ddlk46010310000c.html
有権者からは橋下氏の演説に賛否の声が上がった。妻や娘を連れて聞きに来た同市易居町の酒店経営、椎田秀昭さん(75)は「自民も民主も役人の言いなり。改革が必要」と話し、橋下氏の演説を絶賛。同市下荒田の会社役員、吉俣要さん(77)も、維新が公約に掲げる道州制導入に賛同し「橋下さんに懸けたい」。 一方、懐疑的な声も。商店経営の男性(59)は、朝日新聞の取材拒否問題に触れ「言いたいこと言っているだけ。興味はない」と素通り。宮崎県小林市から買い物に来ていた僧侶の藤岡信了(しんりょう)さん(78)も「改革の連呼に危うさを感じる。一時的なブームに終わってしまう」と疑問を投げかけた。 10年参院選では、自民党の小泉進次郎衆院議員が同じ場所で街頭演説したが、今回、その時ほどの聴衆は集まらなかった。県内に維新の地方組織がないことの裏返しといえるが、県内の維新政治塾塾生は「事前告知ができなかった中で、それなりに人が集まった」と満足げ
熊本毎日 日本維新の会:全国遊説開始 橋下・大阪市長「熊本県民と歩みたい」 聴衆2500人に支持訴え /10月21日 地方版
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20121021ddlk43010272000c.html
熊本市中心街で代表の橋下徹大阪市長が「永田町を変え、熊本県民と歩みたい」 演説場所となった熊本市のサンロード新市街アーケードの聴衆は約2500人(主催者発表)。毎日新聞が先月末に実施した世論調査では、維新の支持率は8%で下落傾向にある。遊説前、司会の大阪府議は「熊本にはまだ維新の会がありません。今日を機会に、どうか日本を変える力をください」と声を張り上げた。 最初にマイクを握った松野氏は「今の政治どうですか」「政権交代から3年がたった今、民主党が訴えたいことは何だったのか。特に消費増税だけは許せない」と民主党を離れ維新に加わった理由を説明。橋下氏は「熊本のことは熊本で責任を持って決めていく。そういう国の形にしないといけない。明治政府に変わったように、これからの大戦(おおいくさ)で霞ケ関や永田町の体制を根本から変え、熊本県民と歩みたい」と。 足を止めて聴き入った熊本市中央区通町のアルバイト店員の男性(25)は「橋下さんなら公務員の天下りをなくしてくれる力がありそう」と期待を示しながらも「維新の会の政策はニュースで軽く見る程度でよく分からない」と。 総選挙をにらみ維新が熊本からのろしを上げた格好となったが、松野氏と同じ衆院熊本1区に自民から出馬予定の木原稔前衆院議員は「維新のことはあまり気にしていない。遊説に集まる人も見たいだけで票につながるものではない。政策も生煮え」と冷ややかだ。
東京 橋下氏が九州で全国遊説を開始2012年10月21日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012102102000127.html
鹿児島市での街頭演説で「国の根幹を変え、新しい日本をつくる。楽なことしか言わない政治から脱却しないと日本は本当に駄目になる」
日本維新は報道各社の世論調査で勢いに陰りがみられ東日本などへの浸透不足も課題だ。遊説で橋下氏の露出を高め、支持を呼び戻そうとの思惑がある。(引用ここまで)
最後に、「産経」と「毎日」の報道の仕方が、やや批判的トーンになっています。せめてもの救いかなと思います。
橋下日本維新の会の最大の弱点である、「ウソをつく」体質、「維新」ではなく、「復古」であること、「橋下オレガオレガ政党」であること、「絶叫マシーンで国民の政治不信や不満をかっさらっていく」選挙で、すき放題をやりながら、憲法を改悪していこうとしていることなど、この部分を今後さらに詳しく指摘していけるか、それが、橋下氏と橋下日本維新の会の本質を国民の前に公平に提示していくことになると思います。
尚、「週刊朝日」事件については、奥深いところにウラがありそうですので、今後も愛国者の邪論なりに探求していきたいと思います。
佐野眞一氏と週刊朝日の「ハシシタ 奴の本性」は橋下徹大阪市長の人権を侵害していない2012年10月20日 | 橋下維新の会とハシズム
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/11ad05b03d376660cff14b9d359866c8
週刊朝日のことを間違えて「鬼畜」と言っちゃった橋下市長の謝り方
2012年10月23日 | 橋下維新の会とハシズム
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/7235beed09e12f99120bfe8b4f93d24b
橋下氏の恫喝にたやすく屈服して言論の自由を差し出してしまった週刊朝日と朝日新聞
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-1044.html
2012.10.23 「毒を以て毒を制する」、これが橋下投票行動の本質だった、「おおさか社会フォーラム2012」で議論になったこと(5)、(ハシズムの分析、その36)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-2153.html
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コメントありがとうございます。
>「愛国者の邪論」さん、あんた精神病院に行ったほうがいいね。あんたの意見は精神分裂病患者の世界だね。
でも、ね。ちょっと酷いですよ!って、なりませんか?言葉が・・・。呆れますね!
次も同じようであるならば、ご返答はしませんので、宜しく!
ま、橋下日本維新の会を支持されいる方々、全部が、こういう方ではないと思いますが、これでは橋下支持が減りませんか?
>朝日はひどい。人間じゃない。
って、ことは、何です?これじゃ、「鬼畜」って言ってしまった橋下市長と同じですよ。彼は、謝りましたよ!
でも、「朝日」に言ってたことを自分には課していないんですよね。ここに彼の人間性がよ~く出ていたように思います。
これじゃ、支持率は減っていくでしょうね!
>橋下さんを大阪や全国の多くの人が期待しています。
どうぞ、期待してください!
期待する人のことまで、あれこれは申し上げませんので・・・・
さて、橋下市長について、以下のところにアクセスしてみたら如何でしょうか?愛国者のz邪論だけではないと思います。ということは、愛国者の邪論以外の人も、みな、・・・・?
2012.06.12 “犬の遠吠え”に終わった橋下市長の関電大飯原発再稼働問題発言、(ハシズムの分析、その24)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-2016.html
橋下市長の原発再稼動容認発言について。- 2012.05.31
http://www.youtube.com/watch?v=KWCVkBwySHQ
「大飯原発、橋下市長が夏だけの再稼働案に言及」に呆れる声 2012/05/20 02:59:45
http://togetter.com/li/306551
さて、今日のニュースを見て、やっぱりな!と思いました。これじゃ、既成勢力そのものじゃないんですか?米倉経団連と自民党化した野田政権、安倍総裁の自民党と、同じじゃない!
既成政党VS橋下日本維新の会という構図にしたいマスコミも困った!困った!っていってるんじゃない?
ま、どんどん出てきますよ!これからも、ね。
維新公約に30年代までの原発全廃…輸出は促進(2012年10月24日13時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20121024-OYT1T00685.htm?from=ylist
新党「日本維新の会」が、次期衆院選の公約に、2030年代までの原子力発電所全廃を目指す方針を盛り込むことがわかった。 一方で原発の技術開発は容認し、安全性の高い原発が開発された場合は、海外輸出を促進する考えを示す。 同党の基本的政策「維新八策」ではこれまで「先進国をリードする脱原発依存体制の構築」と掲げるにとどまっており、政調会が具体策について議論していた。 公約で、使用済み核燃料の再処理や高速増殖炉については、今後の技術開発のため研究が必要と判断し、廃止ではなく「凍結」にとどめた。(引用ここまで)