愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

「安倍政権を倒し、野党連合政権をつくる日まで頑張りぬきます」と革新懇で語った志位和夫委員長は、まだわかっていない!政権交代のためには何が必要か!多数者革命論は死滅したか!

2017-11-20 | 安倍内閣打倒と共産党

共産党はメディアの世論調査に浮き彫りになっている無党派国民の

気分・感情・要求をホントに分析しているか!

「多数者革命」論を使っているか!

全ての政策に「憲法を活かす」論を徹底して位置付けているか!

赤旗 総選挙の結果と革新懇運動の役割/革新懇全国交流会 志位委員長の特別発言 2017年11月19日(日) 

日本共産党の志位和夫委員長は18日、革新懇全国交流会で「総選挙の結果と革新懇運動の役割」をテーマに特別発言を行いました。

安倍政権が最も恐れた市民と野党の共闘

志位氏はまず、日本共産党が市民と野党の共闘の勝利と、共産党の躍進という二大目標を掲げてたたかった総選挙の結果について、「党躍進という目標は果たせませんでしたが、共闘という点では次につながる重要な成果を得ました」と語りました。そのうえで志位氏は、「今回の総選挙はどういう選挙だったか。共産党はどうたたかったか」と総選挙全体を四つの角度から振り返りました。

愛国者の邪論 あまり深刻な感じではありません!議席減の意味が曖昧です

第一に、安倍自公政権が追いつめられての選挙だったということです。安倍首相が無法な臨時国会冒頭解散に踏み切ったのは、7月の東京都議選で惨敗し、国民の怒りと批判によって自らの支持基盤が崩れるもとで、解散を先に延ばせば延ばすほどジリ貧になってしまうという追いつめられた結果でした。

志位氏は「安倍政権が最も恐れたのは、市民と野党の共闘の成功でした」と指摘。▽解散直前の9月20日に共産、民進、自由、社民の4野党の書記局長・幹事長が小選挙区の候補者一本化で合意▽同26日には4野党が市民連合と7項目の共通政策を合意―したと述べ、「この流れが成功していれば全く違う結果になったでしょう」と語りました。

愛国者の邪論 追いつめられての解散総選挙だったからこそ、政権選択選挙にすべきでした。安倍首相は勝敗の「責任」は「過半数」と、現状の議席から大きく後退した議席を勝敗も責任の基準にしました。この過半数を目標にして、共産党を含めて野党は、この選挙を政権選択選挙にしませんでした。ここに最大の問題がありますが、この点については、全く不問です。

突然の逆流―二つのメッセージを発信

第二は、市民と野党の共闘に対する突然の逆流に、日本共産党がどう対応したのかです。志位氏は、希望の党への民進党「合流」の決定という、市民と野党の共闘に分断を持ち込む重大な背信行為に共産党がとった二つの対応を語りました。

一つは、逆流と断固たたかうことを表明したことです。希望の党の政治的主張の二つの要は、安保法制容認と9条を含む憲法改定であると批判し、「自民の補完勢力」という正体を暴き、「民進党の候補者が希望の党の公認候補となった場合には、原則として候補者を擁立してたたかう」ことを表明しました。

二つ目は、共闘をあきらめなかったことです。「共闘の道をしっかり追求しようという政党、議員、候補者とは連携・協力」することを表明し、社民党との間でただちに候補者を一本化することを合意しました。

志位氏は「危機の瞬間に二つのメッセージを発信したことは、その後の共闘再構築の流れにつながった」と述べました。

共闘再構築―市民の頑張りと共産党の決断

第三は、共闘の再構築とそれを可能にしたものについてです。10月2日に立憲民主党が結党した際、ただちに共産党が「歓迎」を表明したと述べるとともに、「選挙戦までの短い時間のなかで共闘の再構築ができたのはなぜか」と問いかけ、まず、「全国の草の根での市民の頑張り」をあげました。

志位氏は、「市民連合@新潟」の共同代表の佐々木寛さんが「候補者のなかには一時は『希望の党がいい』という人もいたが、有権者、市民の側から強い働きかけがあり、共闘の道を選んだ」と述べていることを紹介。全国各地でこういう動きが広がったことを強調しました。

さらに、共産党が共闘の危機という緊急事態のなかで67の小選挙区で候補者をおろす決断をしたと強調。この対応に、「共闘が危機にひんした際、身をていして逆流を止め、日本の民主主義を守った」と高く評価する声が寄せられていることを「大変うれしいことです」と語りました。

愛国者の邪論 「野党と市民の共闘」と「政権選択」と「連合政権」の関係をスルーするのは問題です。「安倍政権打倒」をどのように実現していくのか!曖昧でした。「国民連合政府」問題はどうしたのでしょうか!「野党共闘」を「高く評価する声」が寄せられたからと言って、国民が願っていた政権交代・安倍政権打倒のチャンスを逃したことは問題です。世論調査、小池希望の党の「リセット」論に共感した国民の気分・感情・要求をどのように捉えたか!全く不問です。

逆流を止め、将来の展望開いた歴史的意義

第四は、たたかいの歴史的意義についてです。「逆流を成功させていたらどうなっていたのか」と問いかけた志位氏は、市民と野党の共闘が破壊されただけではなく、改憲推進勢力による二大政党化が一気に進み、暗たんたる政治状況となる危険があったと指摘。「危機の瞬間に日本共産党は共闘の道を揺るがず貫き、逆流を止め、展望を開いた。歴史に貢献する役割を果たしたことを確信にして、共闘の本格的な発展に力を尽くす決意です。今後も逆流がおこるでしょう。難しい問題もおこるでしょう。しかし、いったん始めた道ですからとことんやり抜き、安倍政権を倒し、野党連合政権をつくる日まで頑張りぬきます」と表明すると、大きな拍手がわきました。

愛国者の邪論 共闘の本格的な発展」とはどういうことでしょうか!「4野党が市民連合と7項目の共通政策を合意」は「共闘の本格的な発展」とは言えなかったのでしょうか!曖昧です。

しかも曖昧なことは、「安倍政権を倒してから野党連合政権をつくる」という視点です。これこそ、この間の経験で失敗している最大の視点です。国民にとっては非常に判りにくい!ことに気付いていません!

安倍政権を倒すためには、一つは、国民世論で安倍首相が政権を投げ出す場合。もう一つは選挙で自公を少数に追い落とす場合。この二つをどのように実現していくのか、曖昧です。

どうやって安倍政権を倒すのか!また安倍政権を倒すことができたとして、安倍政権を倒してから「野党連合政権をつくる」まで何をやるのか!全く曖昧です。これでは安倍自公に攻撃されることは明らかです。「無責任だ」と言われてしまうでしょう!国民が、そんな無責任な野党に投票するでしょうか!今度の選挙でも、「選挙のために名前を変える野党」「民主党政権のような」「野党不安定政権」より安倍政権の方が「安定している」との宣伝が若者の支持を獲得したとの評価がありましたが、全く教訓化されていません!全く不思議です。

そもそも「安倍政権を倒し、野党連合政権をつくる」というのではなく、現状では、国民とともに「野党連合政権」の「構想」と「公約」を作成していくことでしか、「安倍政権を倒」すことはできないでしょう!国民に展望を提示しなければ、選挙では投票忌避を防止して圧倒的多数の国民が安倍政権打倒派に投票することはあり得ないでしょう!

第4次安倍政権とのたたかい―革新懇の二つの役割

志位氏は、野党と市民連合が合意した7項目の共通政策を実行することは国民に対する責任と強調。なかでも安倍政権のもとでの9条改憲を許さないたたかいを広げ、安倍・自民党が狙っている改憲発議を許さない揺るぎない国民的多数派をつくることを熱く呼びかけました。安倍首相が9条に自衛隊を明記しようとする狙いを広く明らかにし、「安倍9条改憲NO! 全国市民アクション」が呼びかけた3000万署名を集めきろうと力強く訴えました。

愛国者の邪論 「追い詰められいる」安倍政権に対して、「なかでも安倍政権のもとでの9条改憲を許さないたたかいを広げ」ということは、当面は安倍内閣打倒の旗は降ろすというのでしょうか!韓国のたたかいは、共産党には視界から抜けていることが判ります!国民の運動で内閣を打倒した歴史が教訓化されていません!議会選挙でしか政権交代を展望しないというのは、共産党としては、如何なものか!

いま一つは、革新懇ならではの活動―平和・民主主義・生活向上の「三つの共同目標」を国民多数の合意にしていく努力です。

志位氏は、安倍政権が米軍基地問題をめぐって、沖縄県民の民意を無視して辺野古新基地の建設をゴリ押しする根源には日米安保条約という、世界でも異常な従属体制があると指摘しました。

さらに、総選挙後、経団連の榊原定征会長が「安倍政権には国民の痛みをともなう改革にも取り組んでもらいたい」と述べて消費税増税と社会保障の大改悪を求めたのに応え、政府がさっそくその具体化に動きだしていることを告発。暮らしを壊す根っこには異常な財界中心政治があると指摘しました。

革新懇が掲げる三つの共同目標を国民的合意にする努力をはかることは、市民と野党の共闘の発展にも大きな貢献になると力を込めると、参加者は大きな拍手で応えました。(引用ここまで

愛国者の邪論 「革新懇ならではの活動」、すなわち「革新懇が掲げる三つの共同目標を国民的合意にする努力をはかることは、市民と野党の共闘の発展にも大きな貢献になる」と述べて、政権構想と公約づくりについては、不問に付しています。「革新懇が掲げる三つの共同目標を国民的合意」とは、どのような段階か!これも不問です。

「市民と野党の共闘の発展」と「政権構想と公約」の関係についても不問です。野党を忖度しているのか、そのような展望は眼中にないのか!これまた不問です。

こんな曖昧なことで、国民的合意を形成することができるでしょうか!旧態依然とした視点と言わなければなりません。

そもそも、今度の選挙は安倍首相が追い詰められたからこそ打ってでた解散総選挙だったのではないでしょうか!だからこそ、「分断」という手口を使うしかなかったのではないでしょうか!しかも、この手口は、これまでの「みんな」「維新」などを使った「分断」とは違った手口、すなわち民進党を分裂させるという手口、これしか残されていなかった手口でした!

その理由は、寄せ集め集団である民進党の弱点と共産党主導の野党共闘の弱点を巧みに利用した手口、民進党と共産党の弱点を突いてきた狡猾な手口でした!それは安全保障政策・憲法政策を中心とした意見の違いでした。共闘論の違いについて、でした。

このことは、細野・長嶋氏などが離党したところから、始まっていました!しかも、蓮舫氏に対する二重国籍問題は、分裂のための前触れ・予兆だったのです!それほど安倍派も必死だったのです!それは参議院選挙の時以上に野党共闘が前進すれば政権交代が起こったかもしれないからでした。野党共闘に怯えていたのは政権交代の可能性に対してでした。

ということは、別の視点から見れば、「安保法制容認と9条を含む憲法改定問題」について、「市民連合と4党の合意」を基礎に一致点の構築を強固なものにするような取り組み、「合意」を実現するためには、安倍政権を少数派に追い込んで実現するのか、どうか曖昧でした。「合意」実現のためには、政権交代に向けて絶好のチャンスだったのでした!しかも機は熟していました!それは都知事選・都議選に見せた無党派国民のパワーを見れば、提起の仕方によっては政権交代は可能だったのでした!このことは選挙前の世論調査を見れば一目瞭然です。

このことは、選挙直前に希望の党と立憲民主党を起ちあげたにもかかわらず、立憲民主党11,084,890、希望の党9,677,524に寄せられた国民の期待を見れば明らかです。同時に、投票忌避をした49,138,557を見れば明らかです。安倍自公両党は、18,555,717と6,977,712の合計25,533,429、215万も減らしたのです。共産党4,404,081・社民党941,324と立憲民主党と希望の党の合計26,107,819を比べれば、政権交代を目指して、政権構想と公約づくり着手していれば、そして「市民連合と4党の合意」を政権構想と公約の「合意」にまで到達できていれば、政権交代可能な選挙でした。     

だが、しかし、国民連合政府を発表していながら、民進党を中心として不一致点があり、連合政権構想は口にも出せない状況となり、連合政府構想についての話し合いすら実現しませんでした!しかも、同時に、連合政府構想よりましの政権を構築するという呼びかけもありませんでした!

国民の要求は、暮らしの改善が中心でした。その点についても、国民の要求を基礎にした政策=公約=政権公約すら議論できませんでした。言わば、民進党待ちでした。

しかし、国民連合政府構想を提起して、安倍政治の暴走ストップ!安倍政治に代わる新しい政治の実現を呼びかけていながら、政権交代によって実現するのか、政権交代ではなく実現するのか、曖昧でした。

野党間で不一致となっていたとしても、共産党が野党共闘を前進させ、安倍政権を追い詰めることと政権選択選挙とすることは何らの矛盾もありません!それは革新自治体下における自治体議会選挙で経験していたことです。

小選挙区における「共闘」=政策合意をホントに実現して言うためには、小選挙区における当選は当然ですが、共産党が、それらの小選挙区における「共闘」=政策合意=公約を実現していくためには、政権交代が必要不可欠と言わなければなりませんでした。しかし、共産党の2017年総選挙政策は、政権選択選挙としての政策=政権公約として発表されていませんでした!共産党は何を目指すのか!曖昧でした!

「67の小選挙区で候補者をおろす決断」をしたことによって、小選挙区では宣伝カーも入らず、ポスターのみであったこともあり共産党の風は吹きませんでした!そのことが比例区の獲得票が減ったことの大きな要因であることは一目瞭然にしても、こうした局面は予想できたことです。しかも、候補者を下した選挙区の候補は比例についても、自党に投票を呼び掛けていたのですから、「お人好し」と言われても仕方ありません!

更に言えば、候補者を下した段階でも、従来と同じ「比例は共産党へ」と呼びかけているのです。候補者を下した新たな段階における「比例は共産党へ」との訴えができていたかどうか!立憲民主党を支持している国民が、比例区で共産党と書いたかどうか!そのことの正当性を訴える選挙活動ができていたかどうか!その根拠は安倍政権の議席を過半数以下に追い込むためには、何をなすべきか!非常に曖昧でした!

そのような中で貴重な議席を失ったのです。「『共闘が危機にひんした際、身をていして逆流を止め、日本の民主主義を守った』と高く評価する声が寄せられていることを『大変うれしいことです』」などと喜んでいる場合でしょうか!「共闘が良かった」などという言葉を並べても、議席減の現実をゴマカスことはできません!

しかも「共闘」によって得られた他党の議員は、共産党の政策を尊重した議会活動をするというのであれば、それは「本の民主主義を守った」となることでしょう!そして、より一層「共闘」を発展させていくことになれば、「共闘が良かった」ことになるでしょう!

しかし、選挙後の対応を見ていると、従来を変わらない対応が目立ちます!ホントに候補者を下した共産党に感謝しているか、どうか!共産党の代わりに議席を守るという自覚に基づく行動が行われているか!

今回の様な対応をしていれば、「共闘」における「政策」「公約」が一致点に到達しなければ、政権選択選挙は不可能です。このことは、70年代の全野党共闘論で経験済みです。野党の一致点を模索しながも、それを大きく前進させていくためにも、国民とともに政権構想・公約を準備していくことは可能です。何故か!安倍政権の違憲の政策が、国民生活を破壊しているからです。安倍政権よりましの憲法を活かす政権ということを一致点にできなかれば、政権交代も難しいでしょう!

「立憲主義」「民主主義」とは「憲法を活かす」ことだからです。

このことを土台にして国民の要求を実現する運動が全国津々浦々で展開されることで、安倍政権を打倒する運動を発展させる!その結果として総選挙・参議院選挙を位置づける!憲法改悪ノーのたたかいも、安倍政権打倒のたたかいとして位置付ける!憲法改悪を策略するような安倍政権は打倒する!そして「憲法を活かす政権」をつくる!その際の公約=政策は一致点を大切にする!不一致点は議論と運動で解決する!これを国民運動として提起する!

国民に明確な選択肢を提示しなければ、安倍自公の思う壺です!

多数者革命論と階級闘争の弁証法を活かすのであれば無党派国民が政治の期待する際の気分・感情・要求の検証研究が必要不可欠です!新自由クラブ・細川新党・小泉劇場・民主党政権・みんな・橋下の第三極・小池劇場をどのように教訓化するか!ここにすべてがかかっています!

 無党派層=投票忌避=投票率について不問に付している!

「国民的合意」 とは圧倒的多数の無党派国民のことだろう!

「自力」論とは何か!曖昧!

赤旗 総選挙の結果について 日本共産党中央委員会常任幹部会(2017.10.23

比例代表選挙では、前回獲得した20議席(606万票、11・37%)から、11議席(440万票、7・91%)への後退となりました。たいへんに残念な結果です。全国の支持者、後援会員、党員のみなさんには、大奮闘していただきました。多くの方々から「比例は共産党」という激励もいただきました。それらを結果に結びつけることができなかった原因は、私たちの力不足にあると考えています。(引用ここまで


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