愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

二大政党扇動後、維新の会の「強運」を演出する「朝日」の閉塞感に自信をもって激辛叱咤の矢を!

2012-08-30 | 日記

今日も「朝日」は面白い!

野田首相と谷垣総裁を叱咤激励し続け、民自公合意を「決める政治」と褒めて褒めまくったばかりだというのに、野党7会派が提出した民自公批判の問責決議に賛成した自民党に怒りがにじみ出ているからだ。

「天声人語」は、以下のように矛盾を吐露している。

「客足が遠き」「二大政党の評判が地に落ちた時」「『客引き』せずとも票と現職が転がり込む」「黒山の人だかり」を演出してきた反省もなく、維新の会を「空恐ろしい」と批判しているように見せかけながら、「橋下維新の会」の「激辛公約」を無批判的に垂れ流し「客寄せの広告」塔となって「強運」をつくってやっているのだ。

こうした「朝日」の姿勢が、議会政治の「幼児化」のシナリオづくり・客寄せ演出・公開の行き詰まりを迎えた証拠は、「自信をもってお勧めできる叱り方が、なんとも浮かばない」との言葉に象徴的だ。

その最大の原因は、7会派の問責決議の背景に、自公はダメだから「民主に」と煽って期待を演出してきた「朝日」など、マスコミに対して国民的怒りがあることを一言も触れずに、ゴマカシ、「党略うず巻く国会」と描いている姿勢と視点にある。この視点に立つからこそ、「『客引き』せずとも票と現職が転がり込む」と国民を「票」扱いし、無節操な「現職」の移動を無批判的に報道できるのだ。有権者をバカにした報道と言える。

このことは、今日の「社説」にも言える。民自公合意を賞賛してきた「社説」は、
「苦い現実に向き合い、不人気な政策でも与野党が歩み寄って前に進める。社会保障と税の一体改革をめぐる民主、自民、公明の3党合意は、そんな政治への一歩にみえた」と振り返り、正当化する一方、「それが一転して全面対決に逆戻り」「政治の無責任、無節操ぶりにあきれるほかはない」「こんな不毛な対立を続けていても、国民に何の益もない」と、国民無視の二大政党による悪政を「決める政治」への回帰を叱咤激励しているのだ。呆れるのは「朝日」のスタンスだ。

衆参の「ねじれ」をつくりだしたのは、選挙制度も関係しているが、これも「民意」の反映だった。だが、国民の参政権は選挙権だけではない。集会・デモ・投稿など、請願権や表現の自由の行使など、日々の政治への参加が系統的に行われているのだ。これが「ねじれ」をつくりだしてきたのだが、こうした事実には目もくれずに、「ねじれ」解消のためには二大政党が「苦い現実に向き合い、不人気な政策でも与野党が歩み寄って前に進める」政治を実行しろと、いわゆる「決める政治」を演出する野田民主党政権を応援してきた。

それが今回の問責決議によって破綻したのだが、それを「自民党の自己否定」と脅し、野田政権を信任した公明党を「こちらの方が筋が通っている」と褒めてやっているのだ。

「自民党の自己否定」は当然だが、こうなった背景を差し置いて自民党を責めても展望は見えてこない。こうした「自己否定」に追い込まれた自民党は、今どうなっているか、それを「朝日」はどう報道しているか、だ。

安倍元首相の動向を「党内の声」として以下のように紹介するにとどめ、無批判的に報道していることだ。以下
「維新と連携するにしても、まず衆院選での対決を経なければならない…ある派閥会長は『これから維新と戦わないといけないのに、《維新と組む》とは何事か』と冷ややか…2007年の参議院選挙で惨敗し、その後、首相を辞任した安倍氏への批判も根強く、支持が広がるかは不透明」

「大阪維新の会、国政政党に 衆参5議員、参加の意向」(29日夕刊)・「みんなの党分裂へ」(30日朝刊)など、「バスに乗り遅れるな」現象を加速させる報道が始まった!まさに「橋下維新の会」「ご満悦」報道で「『客引き』せずとも票と現職が転がり込む」ような報道ぶりだ。

「読売」も社会党から自民党へ移った経歴の持ち主の谷畑孝衆院議員(党大阪府連副会長)の「維新の会」への合流を報じている。

以上のように、橋下「維新の会」は「政界の風見鶏」連中が「当選のためだけ」に集まった、まさに「守旧派野合連合」なのに、「朝日」をはじめマスコミは、自民もダメ、民主もダメとなった既製服を、人も生地も変えることなく、目先だけを変えて取り繕いながら、新しいオーダーメイドの国民的政治を演出しようとしないのだ。

されでは最後に、言っておこう!
「自信をもってお勧めできる叱り方」とは、何か。それは「国民目線に徹底して立て!」だろうな。さもなければ「朝日」は国民的信頼を失うことは明らかだ。そういう危機感がああるからこそ、「社説とデスクは違憲が違っても良いのだ」などと、国民をゴマカスのだ。
だが、これまで述べてきたように、「朝日」はジャーナリズムとして、その姿勢を根本的に転換できなければ、「朝日はみずから墓穴を掘っていることがわからないのか」ということになるぞ!と言っておきたい。

では資料として、「天声人語」と「社説」を掲載しておこう。


「天声人語」2012年8月30日(木)付
 レストランの客が言う。「このステーキ小さいね」。店主は「大きいのがよろしければ、次から窓際へどうぞ」。外から見える席は客寄せの広告、という笑い話である。はかま満緒(みつお)さんの本からお借りした▼国会という高級レストランの窓際で、民主党と自民党が殴り合っている。この「逆宣伝」で客足は遠のき、近日開店の「大阪維新の会」に黒山の人だかり――。今の政治状況はそう例えられようか▼「近いうち解散」を遅らせたい民主と、早く総選挙がしたい自民。消費増税では組んだ両党だが、野田首相への問責可決で対立が決定的となった。党略うず巻く国会は、定数是正の宿題を放り出し、毎度の開店休業に入る▼これでは、与野党で大阪維新を応援しているも同じだ。維新の橋下代表は、定数削減でも「衆院半減、参院廃止」と歯切れよい。国会が無様を重ねるほど、橋下流の「激辛公約」が有権者をとらえる▼維新は、合流を望む国会議員を招いて討論会を催すという。「客引き」せずとも票と現職が転がり込むのだから、橋下氏が「いよいよ面白くなる」とご満悦なのも当然だ。その弁舌はさておき、二大政党の評判が地に落ちた時に「開店」する強運、空恐ろしい▼私たちは議会政治の「幼児化」を目撃している。高級店の窓際で恥をさらす子どもらは、勘定を持たされる国民が一喝するしかないが、さて、どう反省させよう。「激辛」でお仕置きか……。自信をもってお勧めできる叱り方が、なんとも浮かばない。 http://www.asahi.com/paper/column.html

「朝日」社説 野田首相問責―無節操もきわまった  2012年8月30日
 苦い現実に向き合い、不人気な政策でも与野党が歩み寄って前に進める。社会保障と税の一体改革をめぐる民主、自民、公明の3党合意は、そんな政治への一歩にみえた。
 それが一転して全面対決に逆戻りである。
 野田首相の問責決議がきのうの参院本会議で可決された。自民党など野党側は今後の法案審議を拒否し、国会は来月8日の会期末まで空転する。  一体改革の設計も、予算執行に必要な赤字国債法案も、原発の安全を担う原子力規制委員会の人事も、道筋のつかないままの政争である。 政治の無責任、無節操ぶりにあきれるほかはない。
 とくに驚くべきは自民党の対応だ。国民の生活が第一などが提出し、自民党が賛成した決議は問責の理由として「国民の多くは今も消費増税法に反対」と明記。民・自・公の3党協議で決める手法についても「議会制民主主義が守られていない」と批判している。これでは自民党の自己否定にほかならない。
 公明党は「一体改革を否定する内容で賛同できない」と採決を退席した。こちらの方が筋が通っている。
 自民党がそうまでして問責決議を急いだのは、政権を揺さぶることで一刻も早く衆院解散に追い込みたいとの思惑からだ。
 だが、みずから進めた消費増税を否定する問責に賛成するというのでは、政策より解散が優先なのだと告白するようなものではないか。
 党利党略を優先するという点では、民主党も同じだ。 支持率低迷に苦しむ民主党としては解散を先送りしたい。衆院の定数見直し問題で、民主党は自民党の反対する法案を衆院で強行採決した。一票の格差是正が実現して、解散の環境が整うのを防ぐためと勘ぐられても仕方あるまい。こんな不毛な対立を続けていても、国民に何の益もない。
 自民党は、解散を勝ち取れば政権に復帰できるかもしれないが、自公は参院で過半数を持たず衆参のねじれは続く。今あしざまにののしっている民主党と、そのとき手を組めるのか。一方、民主党政権は、解散先送りで政権を延命できても、自民党の協力がなければ政策を実現できない。
ともに党首選を9月に控え、議員心理におもねって政治を停滞させているとすれば、こんな愚かしいことはない。政治家はみずから墓穴を掘っていることがわからないのか。http://www.asahi.com/paper/editorial.html



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