愛国者の邪論

日々の生活のなかで、アレ?と思うことを書いていきます。おじさんも居ても立っても居られんと小さき声を今あげんとす

義兵闘争=反植民地闘争の義士安重根をテロリスト呼ばわりする大東亜戦争正当化派を応援する新聞!

2014-01-22 | 台湾朝鮮植民地

前回の記事で安重根をテロリスト呼ばわりするのは、桂太郎内閣と同じ思想であることを検証しました。こうした思想は、植民地を正当化するものであること、同時に、反植民地闘争は敵視することが浮き彫りになったのではないかと思います。伊藤博文は、第四次内閣の時、片山潜・幸徳秋水ら6人が結成した社会民主党を禁止・解散させました。その社会民主党の綱領などをみると、現在の日本国憲法の源流が見えてきます。

日本において植民地化に反対し、戦争に反対する愛国者、朝鮮において、日本の植民地主義に反対する安重根などの愛国者を菅官房長官が、どのような思想を視ているか、どちらの立場にたっているか、明瞭です。だからこそ、テロリスト呼ばわりするのです。日本の愛国者については、一貫して無視をするのです。

2-20 社会民主党の結成(初期社会主義) | 史料にみる日本の近代

日本の歴史に輝く憲法9条の源流――歴史をかえりみて 民主法律協会  2013年6月25日

日本社会主義運動の前史

では、日本の各紙の記事をご覧ください。共通しているのは、中韓が連合して「安倍政権に圧力をかける狙い」があるとしているのです。この評価は、日本国民にどのようなメッセージを与えることになるでしょうか。中韓の国民には、どうでしょうか。

「中国が歴史問題で韓国との連携を強化し、日本に圧力をかける意図」と解釈する前に、中韓が何故、「日本に圧力をかける」のか、読売は不問です。しかも、「「安重根は犯罪者」と日本の立場」についても、解明すらしていません。「テロリスト」発言は黙殺です。そう言えば、石破氏も特定秘密保護法に反対する国民を「テロリスト」呼ばわりしました。

読売 ハルビン駅に安重根記念館、開館…伊藤博文暗殺 (2014年1月20日07時30分)

【済南(中国山東省)=蒔田一彦、ソウル=吉田敏行】中国国営新華社通信によると、朝鮮独立運動家・安重根(アンジュングン)が1909年に初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した中国黒竜江省ハルビン駅に19日、「安重根義士記念館」が開館した。韓国外交省も同日、記念館の開館を「歓迎し、高く評価する」と発表した。中国が歴史問題で韓国との連携を強化し、日本に圧力をかける意図の表れとみられる。同通信や同省によると、記念館は、ハルビン市が駅の貴賓室内につくった。暗殺現場のホームを見渡すことができ、安重根に関する資料や写真が展示されている。地元関係者によると、20日から一般公開されるという。

 安重根を巡っては、昨年6月の中韓首脳会談で訪中した韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が、同駅に記念碑を建てることを、中国の習近平(シージンピン)国家主席に要請した。同省によると、現場に記念碑は建てられていないが、韓国の聯合ニュースは「中国政府は記念碑の設置を格上げし、記念館の設立で応えた」と報じた。

 ◆安重根=朝鮮半島の独立運動家。1909年、伊藤博文を射殺したその場で逮捕され、翌年処刑された。韓国では「抗日義士」として英雄視されており、昨年11月には、「安重根は犯罪者」と日本の立場を説明した菅官房長官の発言に、韓国側が激しく反発した。(引用ここまで

「初代の韓国統監を務めた伊藤博文を1909年に暗殺した」のは何故か、不問です。「韓国の独立運動家」と書いていますが、何故「独立運動」をする必要があったのか、不問です。日本国民も、この点については不問です。世界で一番危険な沖縄の普天間基地が、何故、そこに配備され、継続されているのか、何故撤去しなければならないのか、不問であることと同じです。

「中国は安倍晋三首相の靖国神社参拝などを踏まえ、韓国と連携し歴史問題で日本に圧力をかける狙いとみられる」とありますが、何故「踏まえ、…圧力をかける狙い」が出てくるのか、ここでも説明していません。このことは「かつての日本の残虐行為を宣伝するプレスツアーを実施」と、「宣伝」されてしまう背景についても何も語っていません。そのことは安倍首相の靖国参拝のネライと同じであることも、同様沈黙です。

日本経済 中国·ハルビンで安重根記念館が開館  2014/1/19 19:08 (2014/1/19 22:13更新)

伊藤博文元首相を暗殺した韓国の独立運動家、安重根の記念館が中国のハルビン駅に開館した(19日)=聯合共同

 初代の韓国統監を務めた伊藤博文を1909年に暗殺した韓国の独立運動家、安重根の記念館が19日、中国東北部のハルビン駅内(黒竜江省)に開館した。記念館をめぐっては、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が昨年、ハルビン駅内に安の石碑を建立することを習近平国家主席に要請していた。中国は安倍晋三首相の靖国神社参拝などを踏まえ、韓国と連携し歴史問題で日本に圧力をかける狙いとみられる。中国の国営新華社通信によると、駅の待合室を改造したもので広さは100平方メートル。暗殺に関する資料や写真を展示し、窓からは暗殺現場が直接見える。建設費はハルビン市などが負担。開館式には黒竜江省の孫尭副省長が出席した。入場料は無料で、延べ1000万人が同駅を利用する春節(旧正月)を前に開館した。中国外務省は16、17日には北京駐在の外国メディアを対象に、遼寧省の九・一八歴史博物館などを回り、かつての日本の残虐行為を宣伝するプレスツアーを実施した。(大連=森安健)(引用ここまで

共同の配信記事をそのまま掲載している琉球新報です。しかし義兵闘争として位置づけた安重根のたたかいを沖縄の米軍基地撤去のたたかいと結びつけるとすると、どのように評価できるでしょうか。勿論、非暴力的手段と暴力的手段の違いを踏まえて、ということは当然の前提です。戦前の大日本帝国主義の「捨て石」思想、戦後の「反共の防波堤」思想に冒された沖縄の視点と日本帝国主義の植民地主義に反対する朝鮮人民のたたかいをどのように結びつけるのでしょうか。

琉球新報 中国で安重根記念館開館 暗殺現場のハルビン駅 2014年1月19日 

中国のハルビン駅に開館した安重根の記念館=19日(聯合=共同)

【ソウル、北京共同】韓国外務省は19日、初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した独立運動家、安重根の記念館が、暗殺現場の中国黒竜江省のハルビン駅に開館したと発表した。中国国営通信の新華社も安重根の記念館がハルビン市で19日午後に開館したと報じた。韓国の朴槿恵大統領が昨年6月に訪中した際、習近平国家主席に安重根の石碑建立を提案。記念館はこの提案に基づき設立された。中韓が歴史問題で協力して日本政府に圧力をかける狙いがありそうだ。 韓国外務省は「記念館の開館を歓迎し、高く評価する」としている。新華社は記念館の規模や形態などは伝えていない。(共同通信)(引用ここまで

安は韓国で、日本の植民地支配への抵抗を象徴する「英雄」、日本では、「犯罪者」と「不快感」の対象、この認識の違いについて、解明していません。しかも、「テロリスト」呼ばわりしたことについては、触れていません。他のマスコミと同様「安倍政権に圧力をかける狙い」があるとしています。

朝日 中国、ハルビン駅に安重根の記念館 韓国「高く評価」 2014年1月20日10時27分

19日、黒竜江省ハルビンのハルビン駅に開館した朝鮮独立運動家、安重根の記念館。安はハルビン駅のホームで1909年、初代韓国統監だった伊藤博文を暗殺した=関係者提供

 中国政府は19日、初代韓国統監だった伊藤博文を暗殺した朝鮮独立運動家安重根(アンジュングン)の記念館を、暗殺現場の黒竜江省ハルビン市のハルビン駅に開館した。昨年6月に韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が中国の習近平(シーチンピン)国家主席に同駅での記念碑設置を求めていた。韓国外交省は同日、「開館を歓迎し高く評価する」と談話を出した。

「安重根の記念碑、ハルビンに」韓国大統領、習主席に

 中国の国営新華社通信や関係者によると、記念館は市政府と国鉄当局が出資し駅の貴賓室に開いた。安の胸像や、経歴の紹介などを約100平方メートルの室内に展示。ホーム上の暗殺現場にも、事件の日付(1909年10月26日)を示したプレートが新たに掲げられた。理由は不明だが、朴大統領の要請した「碑」を格上げした内容になっている。19日の開館式典でも黒竜江省の副省長が「安重根は1世紀以上、人々に慕われてきた」と持ち上げた。ハルビンでは過去にも博物館に安の彫像や資料が展示されたり、公園に石碑が建てられたりしていたが、駅構内に表示はなかった。

 安は韓国で、日本の植民地支配への抵抗を象徴する「英雄」とされている。朴大統領は昨年11月、訪韓した中国の楊潔篪(ヤンチエチー)国務委員(副首相級)に碑の設置計画について感謝の意を表明。菅義偉官房長官が直後に「安重根は犯罪者」と不快感を示しており、日韓の新たな外交問題に発展する可能性をはらむ。一方の中国政府は尖閣諸島問題に加え、安倍晋三首相の靖国神社参拝に批判を強めており、記念館開設で韓国との連携を示し、安倍政権に圧力をかける狙いがあるとみられる。 (瀋陽=石田耕一郎、ソウル=中野晃)(引用ここまで

産経の記事が一番露骨というか、正直です。何故か。この問題の日本政府のネライを象徴しているからです。「中韓が日本側の歴史認識に共同で対抗する意図」と述べていますが、中韓が、「日本側の歴史認識」に拘る理由については不問です。しかも、「これを契機に北東アジア地域の国家が安義士が主張した『東洋平和論』の崇高な精神を振り返り、正しい歴史認識に基づく真の平和・協力の道に歩み出すことを期待する」(韓国外務省)のコメントと安倍首相や新藤総務相の靖国参拝の際のコメントを比較し、韓国側の意図を分析して論じていません。

このことは、「朝鮮の日本への従属に反発し、抗日活動を展開した人物」という安重根論に、日本国民に対するゴマカシが透けて見えてきます。「従属」とは何か。その内容は何か、反発とは何か、抗日活動とは何か、抗日活動に対して日本政府、伊藤博文がやったことは何か、など、一切不問です。この記事を読んで日本国民に、どのようなメッセージを与えようとしているのか。明瞭です。

この種の記事を読んだ日本国民がどのような視点で、この問題を考えていかなければならないか、よくよく考えてみる必要があります。それは、沖縄県民への思い、東日本大震災で避難する住民への思い、いじめに苦しむ少年、ブラック企業で働く若者への思い、非正規雇用でワーキングプアに落されている労働者への思い、などなど、弱者への視点です。

産経 伊藤博文暗殺の安重根記念館が中国で開館対日で中韓が共闘 2014.1.19 18:52 韓国

【ソウル=加藤達也】初代韓国統監だった伊藤博文を暗殺した朝鮮半島出身の安重根(アン・ジュングン軍)の記念館が19日、暗殺事件の現場となった中国北東部のハルビン駅に開館した。韓国外務省が同日、報道資料で明らかにした。聯合ニュースによると、記念館は黒竜江省のハルビン市と、同市鉄道局が駅の貴賓室の一部約200平方メートルを改造して設置した。事件現場のホームが直接見えるように設計され、安の生涯や事件に関する資料、写真を展示し、一部の展示物にはハングルの説明文も付けられているという。同ニュースは開館を「電撃的」と報道。中韓両国が「水面下で調整してきた」とし、記念館の工事も秘密裏に進められ、19日の開館式には黒竜江省の副省長をはじめ中国側の人々だけが参加したと伝えた。 韓国外務省は報道資料で「(韓国政府は)韓中両国民から広く尊敬される安義士の記念館が義挙の現場に設置されたことは意味がある」と歓迎を表明し、「これを契機に北東アジア地域の国家が安義士が主張した『東洋平和論』の崇高な精神を振り返り、正しい歴史認識に基づく真の平和・協力の道に歩み出すことを期待する」とコメントした。日本を念頭に「正しい歴史認識」を持つよう要求し、中韓が日本側の歴史認識に共同で対抗する意図があるとみられる。朴槿恵(パク・クネ)大統領は昨年6月の訪中時、中国の習近平国家主席に記念碑設置の協力を要請。習主席側が関係部署に検討を指示していた。

 【安重根】

朝鮮の日本への従属に反発し、抗日活動を展開した人物。1879年、朝鮮半島の黄海道海州の両班(ヤンバン=支配階級)の家に生まれ、17歳でキリスト教に入信。中国の上海やロシアのウラジオストクで義勇軍を組織するなど抗日活動を行った。1909年、現在の中国黒竜江省のハルビン駅で、伊藤博文・初代韓 国統監を短銃で射殺。翌年に死刑判決を受け、旅順刑務所で処刑された。(引用ここまで

ZAKZAKは、「日本の侵略の野心」「正しい歴史認識」について、何も触れていません。

ZAKZAK  中国で安重根記念館開館 暗殺現場のハルビン駅 2014.01.19

11月22日、ソウルの日本大使館前で、抗議集会をする民族団体や安重根の顕彰団体の会員ら(共同)【拡大】

 韓国外務省は19日、初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した独立運動家、安重根の資料や写真を展示した記念館が暗殺現場の中国黒竜江省のハルビン駅に開館したと発表した。中国国営通信の新華社も安重根の記念館がハルビン市で19日午後に開館したと報じた。韓国の朴槿恵大統領が習近平国家主席に安重根の石碑建立を提案。中国側は石碑より大掛かりな記念館の設立で応じた。韓国外務省によると、記念館はハルビン市が暗殺現場となったホームが見渡せるハルビン駅の一角に造った。韓国外務省は安重根が唱えた「東洋平和論」の精神を踏まえ、北東アジア各国が「正しい歴史認識に基づき平和と協力の道に進むことを期待する」としている。新華社は伊藤博文暗殺に関する背景記事を別稿で配信、安重根を「朝鮮半島の近代化史上、著名な独立運動家」と称賛。暗殺で「世界に向けて日本の侵略の野心を暴こうとした」と説明した。(共同)(引用ここまで

時事 ハルビン駅に安重根記念館を開設=中国、韓国と対日圧力強化 (2014/01/19-23:39)

【ハルビン(中国黒竜江省)時事】新華社電などによると、初代韓国統監の伊藤博文元首相を1909年に暗殺した独立運動家・安重根の記念館が19日、事件が起きた中国北東部黒竜江省のハルビン駅に開館し、式典が行われた。韓国政府は歓迎の意を表明した。記念館は貴賓室の一部を改造して、事件現場のホームが直接見えるように設計され、安重根の生涯や暗殺に関する資料、写真を展示している。

〔写真特集〕高速鉄道で縦断する韓国の旅~安重根の銅像~

黒竜江省の孫堯・副省長は開館式で「歴史を記憶させ平和を大切にし、過去を改めて見直し、未来を展望することを目指すものだ」と強調した。韓国の朴槿恵大統領が昨年6月に訪中した際、習近平国家主席にハルビン駅への安重根の石碑設置を要請、両国が協議を続けていた。中国としては、石碑よりも大規模な記念館の開設で、歴史や領土問題で対立する日本に対し、韓国と足並みをそろえて圧力をかける狙いがあるとみられる。記念館建設に当たっては、ハルビン市の政府と鉄道部門が出資。韓国の聯合ニュースによると、19日に開かれた開館式には黒竜江省幹部ら中国側だけが出席した。現場のホームには地面に簡単な表示があるだけだったが、天井から「安(重根)義士による伊藤博文銃殺事件発生の地、1909年10月26日」と記された説明板が掛けられたという。韓国外務省報道官は「韓中両国民から尊敬される安義士の記念館が義挙の現場に設けられたことは意味がある」と歓迎の意を表明。「これを機に東北アジアの国家が安義士の提唱した『東洋平和論』の崇高な精神を振り返り、正しい歴史認識に基づく真の平和・協力の道を進むことを期待する」とコメントした。安重根は伊藤博文暗殺の翌年、30歳で死刑を執行された。日本政府は「犯罪者」と見なしているが、韓国では「抗日の義士」として英雄視されている。(引用ここまで

中国:安重根の「記念館開館 韓国「歓迎する」−−ハルビン駅 - 毎日新聞



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