あいあいのひとりごと

ローマ在住あいあいの暇つぶし日記。

Ombre del passato

2008-08-27 03:35:35 | 映画
邦題は「シャッター」というらしいですね。イタリアでの題名の意味は「過去の影」といった直訳になるでしょうか。私は怖い映画は普通は見ないのでほとんど知りませんが、監督に「感染」の落合正幸、製作に「リング」の一瀬隆重と、なんだかいかにも怖そう。ハリウッド映画がでありながら、ロケはすべて日本ということで、ちょっと好奇心で初めの方を見てしまったが最後、恐怖心よりも好奇心が勝ってしまいました。ダニィは日本人の監督ということで興味を持ったらしい。

ストーリーは新婚旅行と仕事を兼ねてやってきたアメリカ人の新婚カップルが、ある夜、暗い夜道で女性を轢いてしまう。ところがその女性は姿を消し、それ以来この二人に奇怪な出来事が起こるという始まり。最初は心霊写真の発見なのですが、私たち日本人は心霊写真とか心霊現象とか、何かと小さい頃から慣れ親しんでいる(?)ためか、それだけでも体が怖いと反応してしまうらしい。少なくとも私はそうなので、この段階で逃げ体勢に。ところがこの後10分間を一人で見たダニィに、このカップルの男性が以前日本で働いていたときに関係を持った女性が、どうも成仏できずつきまとっているらしいと説明されると、今度はなんだかまた興味が沸いてしまいました。それなりの理由があってリベンジをしているのだとわかれば、怖さも減るもの。それにマダムバタフライじゃないけれど(オペラを見たときも私は怒ってました)、日本の女性と関係をもって、最終的には置き捨てた形で帰国するガイジンさんたちの犠牲になった人のケースが身近にもあって、なんだかこの霊の方に共感してしまいました。

ハリウッド映画でも日本人が製作しているのだから、最後はアメリカ版ハッピーエンドにはならないだろうな、もしなったらちょっとがっくりかも、などと思いながら、それでも怖いシーンは目をつぶりつつ、最後まで見ました。ストーリーは映画を見てもらうとして、ここでは書かないほうがいいですね。

ところで、ディズニーランドのお化けのようなのが一般的な(勝手に決め付けている)イタリアでは、こういう映画はウケルようです。ダニィにも、ダニィの友人にも「おもしろかった」と好評。私てきには、日本では夏になるとテレビでこういうのよくやってたなあという感覚なのですけれど。

それにしても、久々にこういうのを思い出して、写真や鏡などを少々怖々見てます。鏡の自分もなんだか「リング」っぽいと、自分の顔に怯えてたりして。これは別の怖さ?

日本のガイジンさんたち、この映画を見てドキッとする人いるでしょうねえ。気をつけてくださいませ。日本人は過去をすぐに忘れませんよ~。


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2 コメント

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Yuko さん (aiai)
2008-08-27 17:48:51
確かにホラーですけれど、それほど怖くないですよ。私は「リング」は怖くて見ませんでしたが、「リング」の方が断然怖いと周囲のイタリア人に言われました。

ただ翌日は、部屋の隅なんかが怖くて見られない、なんてそんな感じはありましたけど。



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ちょっと見たくなりました (Yuko)
2008-08-27 16:16:06
わたしも家で鏡とか暗闇が怖くなるたちなので
ホラーは見ないようにしてるのですが
ちょっと興味がわいてきちゃいました。
見に行こうかな…。

この映画を見てドキッとするガイジンさんたち、
いっぱいいるかもですね~(笑)
過去はなかなか忘れられないですから
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