たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

「思っていたよりちくっ」と感じた子も 5歳から11歳の子どもへ新型コロナワクチンの集団接種

2022年04月25日 15時30分35秒 | 気になるニュースあれこれ
2022年4月24日CBCテレビより、

「「年長男の子(5)「最初怖いなって思った。痛くなかった」
小4女児(9)「思っていたよりちくっとした。やっと打てたって思った」
母「他の国でも接種が進んでいるので、接種するメリットが大きいと感じた」」

https://news.yahoo.co.jp/articles/7b759d13106d998f40353cb33452c9a902651589




 厚労省のホームページに副反応疑いによる重篤な副反応報告と死亡報告があがっていますが、医師に報告義務はないので実際にはこの報告の何倍もの被害者がいるのではないかと言われていますが、今年の超過死亡はすでに2万人近くになっているようですが・・・、

 リスクの高い高齢者の8割以上が三回目を終えているのに子供と若者に打て打てどんどんと言い続ける国と知事たち、ワクチン接種はもはや選挙対策、政治の道具、利権のため。高齢者にうつすからと悪者にされ、高齢者を守りましょうという錦の旗印のもとで、未来ある子供たちがリスクにさらされるのをこれ以上みていられません。コロナでは重症化リスクがほとんどないのに、ワクチンによって命をとられる可能性すらあります。すでに中毒っぽくなっている大人は自分には必要だと思うならいいと思いますが、子供たちは自分で判断できません。

 この子供たちが、ロシアンルーレットにあたっていないことを、なにも起こらないことを祈るばかりです。


「アメリカ・フロリダ州は子供へのワクチン接種をする必要はないと発表【子供へのコロナワクチン接種問題】」
https://note.com/hiyoriminote/n/n78bcf40ff78b?msclkid=51be434ac45d11ec8f8b70e197f6b7d0



子供のワクチン接種を考えるブログより、

「5~9歳男女/薬効欠如;発熱→コロナ陽性」

https://ameblo.jp/faultisanotherslesson/entry-12738259034.html?frm_src=thumb_module



CBCテレビの大石アナウンサーのチャンネルより、

「「接種する前に必ず見て下さい!12歳未満へのワクチン接種は必要か?【大石が深掘り解説】 (22/01/14 22:21)」」

https://www.youtube.com/watch?v=DrV8Q71Ro0M



山際経済再生相、マスク着用の段階的緩和検討を示唆

2022年04月24日 20時16分55秒 | 気になるニュースあれこれ
2022年4月24日毎日新聞、
https://news.yahoo.co.jp/articles/9097d9d8a7cdcf9355c6b5bd76c91a1b0126b62f/comments


子どもたちを一刻も早く解放してあげてほしい、それだけです。

高齢者をコロナで死なせないために、ここまで社会全体がリスクを負わなければならない理由がわからない。何十兆円も使って何が守られたのか?生まれたのは経済の停滞、社会の分断、超過死亡の増加、若者の自殺の増加・・・、

未来ある子どもたちはせめて一億総マスク社会から解放してあげるべき。

銀座駅の珠城りょうさん(4)

2022年04月24日 17時55分37秒 | 宝塚
銀座駅の珠城りょうさん(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/20d387734eb164f3c07f48eb85746167


7月11日(日)の東京メトロ銀座駅、スカパー!のサイネージ広告より、

タブレット端末に保存したままになっていた動画をやっとインスタライブにアップしました。

よろしかったらご覧ください。

https://www.instagram.com/ahanben/



すっかり綺麗なお姉さんになった珠城りょうさん、テレビドラマに初出演とのこと。

テレビを持っていないのでみることできませんが、インスタにアップされたお写真、かっこいいですな。

宙組『NEVER SAY GOODBYE』-4月21日東京宝塚劇場(2)

2022年04月23日 17時12分13秒 | 宝塚
宙組『NEVER SAY GOODBYE』-4月21日東京宝塚劇場
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/7821356e3678f176aa0cb2d66fe13b82


 4月23日はスペイン・カタルーニャ地方発祥のサン・ジョルディの日、サン・ジョルディは「聖ゲオルギオス」、ゲオルギオスはフランス語読みだとジョルジュなんだそうです。小池先生、ここまで知ってポーランド生まれの根無し草の主人公をフランス名でジョルジュと名乗らせたのだとしたら、博識だし物語の伏線が深いですね。聖ゲオルギウスは絵画・彫刻などに描かれていて、わたしはラファエロの作品をみたことがあります。

2013年『ラファエロ展』_「聖ゲオルギウスと竜」
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/815e6a48ac98eaabc6ff5de2b62c7f8b


「4月23日は「サン・ジョルディの日」!親しい人に赤いバラと本を贈ろう」
https://tsuboikaen.co.jp/sant-jordi/


『NEVER SAY GOODBYE』2幕2場、サン・ジョルディの祭りを祝う場面。マタドールから民兵となったヴィセント@キキちゃん(芹香斗亜さん)率いる民兵と市民が、薔薇の花をつけて歌い踊ります。カップルがいくつもあって、何気にリフトもあったり、スタッフさんこだわりのドラゴンもみたいので目が忙しい場面でした。キキちゃんのペアはもちろんラブラブのテレ@水音志保ちゃん、紫藤りゅうくんのペアは退団する同期の瀬戸花まりさんでした。あとは見きれず。白馬に乗った騎士サン・ジョルディが、ドラゴンからお姫様を救い出して薔薇を贈った伝説が歌詞になっていて、キキちゃんが歌っています。歌詞がものすごく聞き取りやすいので、騎士と姫の人形が登場からジョルジュとキャサリンの幻影が重なってデュエットダンスへの流れがとてもきれいでわかりやすかったです。白い衣装をまとった騎士と姫のデュエットダンス、リフトもあり素敵でした。

スタッフさんの細部までのこだわりはまさに職人技、宝塚公式インスタグラムで紹介してくれています。
https://www.instagram.com/p/CbTgQ3_M5yB/


 サン・ジョルディの祭りを祝う場面は、2幕6場、PSUCのチャリティーコンサートでも登場、アギラール@ずんちゃん(桜木みなとさん)の命令で、PSUCに都合のいいドラゴン伝説をキキちゃんたちが歌い踊っている間に、アギラールに囚われたキャサリン@じゅんはなちゃんを救い出します。

 アギラール、人民オリンピックの開会式リハーサルを支援しているあたりまでは、市民たちと共にファシストに抵抗して反乱軍からバルセロナを守ろうとしているようにみえたのに、ソ連の支援を受けて市民たちを自分の思うようにしたいという独占欲が生まれてきてしまったということでしょうか。スペインがアギラールのPSUC(統一社会党)とアルフォンゾ@澄風なぎくんのPOUM(統一労働者党)とに分裂してしまい、アギラールはヴィセントたちの敵となってしまいました。市民たちが銃をもって訓練しているところをおさめたジョルジュの写真を検閲、キャサリンのラジオの放送原稿もチェックして、PSUCに都合のいい情報だけを流して市民たちを洗脳しようとするところ、「俺が法律だ!」というところが現実世界と重なり、リアルすぎて背中が震えました。ジョルジュとヴィセントたちが「One Heart」を歌い始めると、歯ぎしりしながら去っていくアギラール、キャサリンに惹かれていくところが描かれていませんが、キャサリンに執着したことで足元をすくわれて、コマロフ@夏美よさんにあっさり刺されてしまうところがなんとも。スペイン内部で分裂してしまうというのもむずかしい。

 権力を手にしたくなった悪い顔のアギラール、『オーシャンズ11』のベネディクト@ずんちゃんを思い起こすと成長しました。今までもうまかったですが、ここまで歌がうまかったかしらと思うほど声量もあって、大勢の市民たちに対して圧のあるアギラールでした。オールバックで固めて、前髪少しだけチョロ具合に役へのこだわりと気合を感じました。フィナーレでは公演によって少しずつ違うのかな、真ん中で分けて前髪さらに少しだけチョロだったと思います。今までなかったキキずんのデュエットダンス、とっても嬉しそうなずんちゃんみたら、みんな芝居とのギャップに好きにならずにはいられないですね。ずんちゃん、可愛いなあっていう表情しているキキちゃんもたまりません。

 物語の最後、天に召されたジョルジュ@真風さんが「One Heart」を歌う場面、こうして名もなき多くの人々の血が流れてきて今の私たちがあるのだと、今もまさに多くの血が流れているのだと思うとなんともこみ上げてくるものがありました。幕が降りたと同時にキラキラのキキちゃんがせり上がってきて、気持ち救ってくれるのが宝塚。一瞬で記憶喪失になり、楽しかったで客電がつくのは本当にありがたいです。

「一つの心に 熱い血が流れて
 互いのぬくもり感じられたら
 憎しみも消え去る

 一つの心を 互いに支えて
 傷付けないよう かばい合えば
 争いは 起きない」

 今まさに命の危機に瀕している子どもたちがいるという現実。一般市民にはなにもできません。世界の政治家のみなさん、なんとか助けてあげてください。岸田さん、今すぐ人道的支援を!!そしたら見直しますよ。



4月7日のミッドタウン日比谷前広場、春の香りが広がっていました。






































岸田総理、新型コロナ「5類への変更は現実的ではない」 変異可能性や知事権限の制限理由に

2022年04月22日 16時31分49秒 | 気になるニュースあれこれ
2022年4月22日TBSニュース、

「岸田総理は「オミクロン株は致死率や重症化率がインフルエンザよりも高く、変異の可能性もある」と強調。」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5259277a7842b8cbfc17f6345cfa7756dc1d2d12

 参議院選挙のことしか頭にないのでしょう。医〇会の会長がマスク真理教の教祖、思考停止の老害、コロナ専門家?たちも社会悪でしかありませんが、コロナ対策で財布が潤っている彼らに投票してもらえないと困りますからね。5類に変更されたところでシルバー大国であることにかわりはないというご意見もあります。たしかに30年ぐらいかけて給料さがってきている日本は凋落、コロナ対策でその姿が露わになったにすぎません。この方がトップとなってしまったことで凋落の速度はさらに早まったでしょう。

 自分とっくに終わっていますが、自分が終るのと日本が終るのと、どっちが先なのだろうと毎日思います。どうやってこの世を去るべきなのだろうと毎日思います。ただ子どもたちには生きのびてほしい。高齢者を守るために?外で運動するときもマスクしなければならない子どもたちのために何ができるのだろうと毎日考えます。

宙組『NEVER SAY GOODBYE』-4月21日東京宝塚劇場

2022年04月22日 02時18分48秒 | 宝塚
宙組『NEVER SAY GOODBYE』-4月7日東京宝塚劇場(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/b26b9fbac91f43a5904dc5208f829dbf



2022年4月21日(木)13時30分~、東京宝塚劇場、阪急交通社貸切公演、

 2階B席の真ん中からやや左寄り、後ろから数えると3列目、折りたたみ杖を使う身で狭い座席の中に入っていくのはちとつらいですが全体がよくみえました。痛み止めは1錠ですみました。こうしてなんとかまた一日を生き長らえて、無事に観劇できたこと、幸せに思います。

 終演後、挨拶がありました。阪急交通社イメージキャラクターのキキちゃん(芹香斗亜さん)、感謝の言葉と「お客様とOneHeartになれたと思います。」トップスターの真風涼帆さん、公演が続けられていることへの感謝の言葉、客席への感謝の言葉、「きびしい状況が続きますが出演一同よりいっそう精進し心をこめてつとめていきます」「阪急交通社と宝塚歌劇団をこれからもよろしくお願いいたします。」ニュアンスですが、こんな内容だったと思います。アドリブは一切なし、真摯にそれぞれの想いを伝えてくれました。

2022年4月21日産経新聞、

「宝塚歌劇団宙組「NEVER SAY GOODBYE」現代と重なる切実さ

 初演当時は〝スペインの歴史もの〟だった作品が今、「この瞬間も、争いで死んでいる人がいる」という実感が、演者にも、観客にもある。

まるで現在進行形の物語に見える。」

https://www.iza.ne.jp/article/20220421-V5ZF4JQXHNLSRMQEFPJZ4HE2OY/


 2週間前に観劇した時よりも、平和への祈りが込められた、一人一人の歌声とコーラス、さらに熱量をおびて厚みがありました。誰かが飛びぬけて上手いではなく、みんな歌える、それぞれの役柄として生きている。『レ・ミゼラブル』のような群衆劇ともいえると思います。これを女性だけでやっているというのはすごいと今さらかもしれませんが感じました。

 それぞれのことはまた後日書くとして、天に召されたジョルジュ@真風さんが「One Heart」を静かに歌って幕がおりると、キラキラのお衣装でせり上がってきたキキちゃんが「NEVER SAY GOODBAY」を歌い始めると一気にフィナーレモード。中井美穂さんがカフェブレイクで話しているように、フィナーレきたきた!という感じ。はあってマスクの下でニマニマしながらみているうちに秒で終わりました。キキちゃんの「NEVER ~」、希望を失わないでいてほしいという気持ちを込めて歌ってくれているように感じました。タータン(香寿たつきさん)の「星から降る金」(『モーツァルト』)のように声にドラマがあります。キキちゃん、神様が宿っているのではないかと思うほど神々しい。

 ロケットの後は、録音演奏で指揮の西野先生はマント場面の邪魔にならないように避難して、KAORlaiveさんによる、伝説になりそうな振付の場面が一気に続きます。カフェブレイクのキキちゃん、「男役をやったことがないのにどうしてこんなに萌えポイントをわかっていらっしゃるのか、お客さもきっと嬉しいしやっていてもすごく楽しい。」ナウオンステージのずんちゃん(桜木みなとさん)、「稽古場で振付がついたとき最初できないと思った。」

 真風さん率いる男役群舞から、キキちゃん率いる娘役さんたちが大階段を降りてきて、天彩峰里ちゃんとフィナーレも娘役として出ている留依蒔世くんが真風さんをはさんで踊る場面なんておそらく二度とありません。峰里ちゃんの堂々たる娘役ぶりとたくましい背中をみせている留依くんの可愛らしさがなんとも言えないバランス、男役さんと娘役さんが入り組んでの群舞では、真風さんが峰里ちゃんをリフト、キキちゃんが留依くんをリフト、目が足りなくてそれ以上はペアを追いきれず、マントが登場すると男役さんが娘役さんを包むような?振付も萌えました。そこからの男役さんマント翻し、真風さんは一回りマントが大きいのでさらに早く回さないといけないとナウオンステージで。声出さなとやれないと。真風さんの「はあっ!」の掛け声で下級生は大階段でマント翻し、峰里ちゃんは左の銀橋袖で「はいーっ!」っていう感じの掛け声、留依くんは右手にいました。声だしている娘役さんたちもすごくかっこいいです。今回もオペラグラスを使わず全体をみるようにしましたが、目が足りなさすぎて気がついたら終わっていました。

 またMUJICAFEあとのARCHで、ゆっくりおそいお昼をいただくと吸い寄せられるようにシャンテ地下のキャトルレーヴへ。夜公演が始まっていたので整理券なしで入ることができました。入るとすぐ右手がネバーセイコーナー、まかキキのフィナーレ、マントショットのクリアポスターに迎えられ、ヤバイヤバイと心の中で繰り返しながら、舞台写真を3点ほど購入、何気に応援している紫藤りゅうくん、フィナーレのキキずん、フィナーレなど、あの世へいくときのお土産です。商売上手なので、レジで(昨日発売になった)アクリルカードはよろしいですか?ときかれました。切りがないので自粛しますとお伝えしました。みんなほしいキキちゃんマタドールのマント翻し、ヴィセントとテレサのツーショットは空でした。まかキキのクリアポスターオンラインでは売り切れだし、幸せ空間キャトルレーヴ。次回は雪組、退団する綾鳳華くんの写真買わなくっちゃ・・・。

 それぞれのことはまた書きたいと思います。

 宙組生たちの命をかけた平和への祈りの声、どうか世界中に届きますように・・・。



日比谷駅でホームに人がいなかったので写メ、



4月21日の東京宝塚劇場、

































ARCHでおそいランチ兼夜食、


『赤毛のアンに隠されたシェイクスピア』より-登場人物の名はシェイクスピアのパロディ-「物語の舞台アヴォンリーは、シェイクスピアの生地」

2022年04月21日 18時53分23秒 | 『赤毛のアン』

赤毛のアンに隠されたシェイクスピア』より-『アン』の妖精について
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/ac3063546e49deb1c259aa61c3177149




「『アン』の舞台は、カナダのプリンスエドワード島にある小さな村、アヴォンリー(Avonlea)だ。

 アヴォンリーという地名は、島にはない。実際にモデルとなったのは、キャベンディッシュという村で、アヴォンリーという地名は、モンゴメリの創作だ。英語の辞典、百科事典にも出ていない。

 ここで思い当たるのは、ウィリアム・シェイクスピアの生まれ故郷、ストラットフォード・アポン・エイヴォン(Stratford-upon-Avon)だ。これは「エイヴォン川のほとりのストラットフォード」という意味の地名で、イングランド中部のウォリックシャー州にある。ストラットフォードという地名は、比較的よくある名前で、イギリスはもちろん、今ではカナダ、アメリカのもある。そこでシェイクスピアの生地といえば、ただのストラットフォードではなく、「エイヴォン川のほとり」と特徴づけられる。

アヴォンリー(Avonlea)は、この生地のエイヴォン川(Avon)に、leaをつけた変形ではないだろうか。leaとはイタリア語的な変形とも読めるし、またleaは英語では、草原、草地をあらわす詩的な言葉だ。
 もちろんモンゴメリは、エイヴォン川を知っていたはずだ。ハリファックス大学ではシェイクスピアについて学び、『アン』を書く前に全集もそろえているからだ。

 アヴォンリーが、シェイクスピアの生地ストラットフォード・アポン・エイヴォンだとすると、『アン』の物語はすべて、シェイクスピアが生まれ育った有名な故郷の上で、くり広げられることになる。シェイクスピアの生地は、モンゴメリのような英文学愛好家にとっては聖地さながらの土地だ。シェイクスピア自身もまた、自分の故郷を、芝居の舞台イメージとして書いている。

 シェイクスピアは、人生の歓び、怒り、悲しみ、愉しみ、そして栄華盛衰を劇的に描いた。モンゴメリは、1911年に新婚旅行で渡英したとき、シェイクスピアの生地を訪れている。モンゴメリはその生地を『アン』の舞台に定め、草原を示すleaをつけたことで、「エイヴォンの草原」を『アン』の舞台装置として創り上げ、シェイクスピアさながらの物語性に満ちた作品を書こうとしたのだ。大作家にちなんだ名付けからは、モンゴメリの作家としての志が感じられる。ちなみに、エイヴォンとは、もともとは古いケルト語で、川という意味である。

 アン・シャーリー最後の巻『炉辺荘のアン』の末尾にも、生地はとりあげられている。この巻末では、アンは近いうちにイギリスに旅立とうとしている。そこで、「シェイクスピアが眠るエイヴォン川のほとりの教会」へ生き、そこにふりそぞぐ月の光を見るであろう、という一節がある。つまりアン本人がエイヴォン川ほとりの生地へ行くのだ。

 ストラットフォード・アポン・エイヴォンへは、私も1994年に行ってみた。街の中央をエイヴォン川がゆったり流れ、ほとりには、彼が埋葬されている聖トリニティ教会がある。近くに彼の正家跡、晩年をすごした家が残されている。そしてエイヴォン川に面したロイヤル・シェイクスピア・シアターという劇場で、喜劇『十二夜』を観た。少し郊外へ出て、シェイクスピアの妻アン・ハサウェイの実家へも行ってみた。立派な豪農の屋敷だった。 」

(松本侑子著『赤毛のアンに隠されたシェイクスピア』、62-64頁より)








イギリスへの旅の思い出-ストラットフォード

2022年04月21日 00時01分23秒 | イギリスへの旅
イギリスへの旅の思い出-オックスフォード⇒ストラットフォード
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/4eb179a513027b06f325e6c5efa345cd


 ストラットフォードはシェイクスピアの生まれ故郷、劇場前で撮ってもらった写真、自分が写ってしまっているのでアップしませんが、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)の劇場があります。

 ミュージカルファンにはお馴染みになったレ・ミゼラブル』オリジナル版演出のジョン・ケアードさんは、RSCの名誉アソシエート・ディレクター。2011年の『レ・ミゼラブル』プログラムによると、シェイクスピア等の古典から新作まで20本以上の作品を手がけています。



「旧演出のレミぜは白黒、アンティーク、暗いと言われたのは、照明も小さな劇場で使うようなシンプルで地味なもの、光をかなり落としていた。演出家のジョン・ケアードのこだわり。シェイクスピアの手法をとりいれている。さすが、ロイヤルシェイクスピアカンパニーの演出家・・・」


2013年9月27日の朝日カルチャーセンターでの、バルジャン役吉原光夫さんのお話でした。
『レ・ミゼラブル』オリジナル版
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/20464872ca3653dfff849dab9a708e4a



(2011年『レ・ミゼラブル』帝国劇場公演プログラムより)
「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)は、創立以来100年を超える歴史をもつ、イギリスの国立劇団である。シェイクスピア生誕の地ストラットフォードと、ロンドン市内バービカン劇場にて、計5つの劇場を運営するほか、世界中でツアー公演を行っている。俳優はもとより、演出・美術・照明・衣装などの製作部門にいたるまで、現代最高のスタッフをかかえている。」


 ストラットフォードの劇場、ググってみると、残念ながら現在はコロナにより休業となっているようです。伝統の灯りが消えませんように・・・。

 いつかこの世にいる間に、言葉はわからなくても本場の劇場でシェイクスピア劇をみてみたいものです。いつか、いつか。もう叶うことのない願い。


ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーのプログラム(1992年)
























お土産店の包装もシェイクスピアでした。



キエフバレエ来日

2022年04月20日 15時27分47秒 | ミュージカル・舞台・映画
キエフバレエ
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/9eb8205f9b4c5b2e3222492cbaf08123

 ウクライナのキエフバレエが来日公演を行うことになりました。2022年7月から8月にかけて全国を回ります。キャストのみなさま、現在はドイツ、オランダに避難されているようです。演目は「眠りの森の美女」「白鳥の湖」など。これはなんとか東京国際フォーラムに出向きたいものです。考えてみましょう。


キエフ・バレエ・ガラ2022-光藍社HPより

https://www.koransha.com/ballet/kyivgala/




「女奴隷から寵姫へ」オスマン帝国史上もっとも有名なウクライナ女性

2022年04月20日 02時07分25秒 | 気になるニュースあれこれ
2022年4月16日新潮社フォーサイトより、

「マリウポリの町には、ひとつのモスク(イスラム教寺院)がある。「壮麗王スレイマンとヒュッレム」モスクである。このモスクは、2007年、トルコ共和国のビジネスマンであるサリフ・ジハンと、現地のアゼルバイジャン系の人々によって建てられた。イスタンブルにそびえたつスレイマニエ・モスク――16世紀に活躍した名建築家ミマール・スィナンによる傑作――を模したこのモスクは、現地のムスリム住人たちの祈りの場であると同時に、イスラム文化センターとしての役割ももつ。

現在、この「壮麗王スレイマンとヒュッレム」モスクには、80名ほどのトルコ系ムスリムの人々が避難しているという。ロシア軍の爆撃を受けたという情報もあったが、直撃は逃れたようだ。

このモスクの名となった壮麗王スレイマンとは、オスマン帝国(1299~1922年)の名君として知られるスレイマン一世(在位1520~66年)のことであり、ヒュッレム(1505年頃~58年)とは、スレイマン一世の寵愛をうけ、大きな権力を握った后の名である。

 なぜ、ウクライナのモスクに「壮麗王スレイマンとヒュッレム」という名前が冠されたのだろうか? それは、ヒュッレムの故郷が、いまのウクライナにあるからだ。オスマン帝国の歴史上、もっとも有名な女性といえるヒュッレムは、ウクライナの出身なのである。」

https://www.fsight.jp/articles/-/48796

 この記事にあるスレイマン一世、2020年宙組『壮麗帝』でずんちゃん(桜木みなとさん)が演じていますね。スレイマン一世に寵愛を受けた、もっとも有名なウクライナ女性ヒュッレムは、退団した遥羽ららちゃん。ずんちゃん、ららちゃん、出演者のみなさま、役作りにあたって勉強したと思うので知っていらっしゃるかもしれません。宙組生、『Never Say Goodbye』のコーラスに自ずとより熱い思いが入りますね。

(宝塚歌劇団HPより)
「16世紀初頭のオスマン帝国。9代皇帝セリム一世の息子スレイマンは、腹心の友イブラヒムを伴い密かに出掛けた街で、一人の娘と出会う。他国の村で攫われ、奴隷として売られてきた娘、アレクサンドラであった。
皇帝崩御の報が入り、スレイマンはオスマン帝国の第10代皇帝となる。アレクサンドラを皇帝のハレムに迎えたスレイマンは、美しいだけでなく才気あふれる彼女に惹かれていき、新たにヒュッレムという名を授ける。即位後数年で、祖先が攻めあぐねていた敵地を攻略するなど、皇帝として目覚ましい活躍を見せる一方で、ハレムの慣習に背いてヒュッレムただ一人を寵愛し、奴隷上がりのイブラヒムを重用するスレイマン。それぞれの存在が、様々な思惑渦巻く宮廷に争いの火種を生み、固い絆で結ばれたスレイマンとイブラヒムの関係にも亀裂を生んでいく……。」

 2020年3月に日本青年館で上演される予定でしたが、コロナ対策により8月に梅田芸術劇場シアタードラマシティで上演、ライブ配信されましたがわたしは残念ながら、時間勘違いで見逃してしまいました。いつかオンデマンド配信されることを期待したいです。


数週間前のマリウポリは、こんなに美しい街。

守られますようにと祈るばかりです、ただただ祈る・・・。

https://twitter.com/JanekLasocki/status/1515965891673997315