「平成18年10月28日(土)晴、実習6日目
実習の前半が終了した。生活のリズムが変化したこともあってかなりきつかったが学ぶことは多く、行ってよかったと思う。5日目の夜、自分自身のことをスタッフさん達の前で話せたことで、私のなかでふっきれたものがあったのか、また実習が始まってから胸をかきむしるような葛藤をしてきたことに疲れてしまったからか、「つらいことばっかりじゃないよ、みんな笑ってる、これってすごいことじゃない」というY所長の言葉が響いてきて、鎧を捨てようと思った。今母のことがどう自分のなかでふっきれたのか、言葉では表現できないが、緊張なくフリースペースに入ることができた。笑顔であいさつをかわせればそれで十分だと思った。利用者さんと話をしなければ・・・と思う必要もない。煙草にむせてしまうこともあってほとんどを畳スペースで過ごした。新聞を読んだり、PCを操作したりしながら、なんとなく利用者さん同士の話に耳をかたむけてみる。自分の関わり方は相変わらずわからないが、声をかえられれば話をする程度にして、食事会の後片付けを手伝うなどした。
25日に初来所のFさん(女性)は今日も2時半前後に来所した。テーブルに席をとり、コーヒーを飲んだり、スタッフさんや他の利用者さんと会話する場面もあったので、視線を感じないわけでもなかったが、特にそばに行って声をかけることはしなかった。
Kさん(男性)に声をかけ、FさんとKさんの会話が始まった。行方が気になる。
Fさんの発言に、Kさんが「あなたにそんなことを言われる筋合いはないですよ」と怒りを表現して、二人の会話は終わる。Fさんは「ごめんなさい」を2・3度繰り返しただろうか。その後、それぞれがスタッフさんに先ほどの出来事を話していた。Fさんは私にも「あの人怒らせちゃったのよ」と声をかけてきた。
引き継ぎの時に、Fさんには知的障害があることを知る。最近お父さんが亡くなり、お姉さん、お義兄さん夫婦と同居してはいるが、二世帯住宅で食事も別、彼女の口からは「お姉さん、お義兄さんは敵だ」という声もきかれた。年齢は40代前半か、彼女が目的を見つけて一人の人間として生活していくことができるように手をさしのべるには具体的にどんな方法があるのだろう。家族も含めて支援していくこと、その難しさを感じとる。自立支援、社会参加、ことばはかんたんだが、具体的にどうであればそれが達成できたことになるのだろう、人との関わりの中で、その人がよりその人らしく生きていくとは・・・?1
Oさん(女性)、久しぶりの来所であるようだ。私が女性だから話やすかったのか、声をかけられた。「心がざわざわして夕暮れに一人でいるのはつらいから・・・」と来所の理由を話してくれた。精神保健福祉関連の事柄に興味をもっているようで、高次脳機能障害とはなんですか、とたづねられたので一緒にY所長に確認した。私がPSWになろうとしている理由については、「身内のことで・・・」と答えるにとどめた。彼女も立ち入ったことをきいてごめんなさいという感じでそれ以上はたづねてこなかった。食事会に参加して帰宅したようだ。
まだまだ切りはないがそれにしてもスタッフさんたちには頭のさがる思いだ。
フリースペースで事務仕事もこなしながら利用者さんの声に耳を傾け、それぞれの様子に気を配りながら、電話応対もしている。
16時に交代で面接相談、電話相談に専任であたり、記録も残さなければならない。
引き継ぎに同席させてもらっていることはとても勉強になる。ポイントのとらえ方にいつも関心させられる。スィッチの切り替えや自分自身の保ち方、そしてこうしたお仕事をされている動機など、次回は是非うかがってみたいと思う。
実習生さんを受け入れることは職員にとっても研修の機会なんですよ、と言っていただけると私自身が救われる思いがして嬉しい。
少し間をあけての実習となるが、日常生活の中での自分も気がつけば何か変化しているものがあるのか、楽しみたい。」
「平成18年11月12日(日)晴、実習7日目
本日の目標
できるだけ笑顔で、そこにいることを楽しめればいいと思う。」
実習の前半が終了した。生活のリズムが変化したこともあってかなりきつかったが学ぶことは多く、行ってよかったと思う。5日目の夜、自分自身のことをスタッフさん達の前で話せたことで、私のなかでふっきれたものがあったのか、また実習が始まってから胸をかきむしるような葛藤をしてきたことに疲れてしまったからか、「つらいことばっかりじゃないよ、みんな笑ってる、これってすごいことじゃない」というY所長の言葉が響いてきて、鎧を捨てようと思った。今母のことがどう自分のなかでふっきれたのか、言葉では表現できないが、緊張なくフリースペースに入ることができた。笑顔であいさつをかわせればそれで十分だと思った。利用者さんと話をしなければ・・・と思う必要もない。煙草にむせてしまうこともあってほとんどを畳スペースで過ごした。新聞を読んだり、PCを操作したりしながら、なんとなく利用者さん同士の話に耳をかたむけてみる。自分の関わり方は相変わらずわからないが、声をかえられれば話をする程度にして、食事会の後片付けを手伝うなどした。
25日に初来所のFさん(女性)は今日も2時半前後に来所した。テーブルに席をとり、コーヒーを飲んだり、スタッフさんや他の利用者さんと会話する場面もあったので、視線を感じないわけでもなかったが、特にそばに行って声をかけることはしなかった。
Kさん(男性)に声をかけ、FさんとKさんの会話が始まった。行方が気になる。
Fさんの発言に、Kさんが「あなたにそんなことを言われる筋合いはないですよ」と怒りを表現して、二人の会話は終わる。Fさんは「ごめんなさい」を2・3度繰り返しただろうか。その後、それぞれがスタッフさんに先ほどの出来事を話していた。Fさんは私にも「あの人怒らせちゃったのよ」と声をかけてきた。
引き継ぎの時に、Fさんには知的障害があることを知る。最近お父さんが亡くなり、お姉さん、お義兄さん夫婦と同居してはいるが、二世帯住宅で食事も別、彼女の口からは「お姉さん、お義兄さんは敵だ」という声もきかれた。年齢は40代前半か、彼女が目的を見つけて一人の人間として生活していくことができるように手をさしのべるには具体的にどんな方法があるのだろう。家族も含めて支援していくこと、その難しさを感じとる。自立支援、社会参加、ことばはかんたんだが、具体的にどうであればそれが達成できたことになるのだろう、人との関わりの中で、その人がよりその人らしく生きていくとは・・・?1
Oさん(女性)、久しぶりの来所であるようだ。私が女性だから話やすかったのか、声をかけられた。「心がざわざわして夕暮れに一人でいるのはつらいから・・・」と来所の理由を話してくれた。精神保健福祉関連の事柄に興味をもっているようで、高次脳機能障害とはなんですか、とたづねられたので一緒にY所長に確認した。私がPSWになろうとしている理由については、「身内のことで・・・」と答えるにとどめた。彼女も立ち入ったことをきいてごめんなさいという感じでそれ以上はたづねてこなかった。食事会に参加して帰宅したようだ。
まだまだ切りはないがそれにしてもスタッフさんたちには頭のさがる思いだ。
フリースペースで事務仕事もこなしながら利用者さんの声に耳を傾け、それぞれの様子に気を配りながら、電話応対もしている。
16時に交代で面接相談、電話相談に専任であたり、記録も残さなければならない。
引き継ぎに同席させてもらっていることはとても勉強になる。ポイントのとらえ方にいつも関心させられる。スィッチの切り替えや自分自身の保ち方、そしてこうしたお仕事をされている動機など、次回は是非うかがってみたいと思う。
実習生さんを受け入れることは職員にとっても研修の機会なんですよ、と言っていただけると私自身が救われる思いがして嬉しい。
少し間をあけての実習となるが、日常生活の中での自分も気がつけば何か変化しているものがあるのか、楽しみたい。」
「平成18年11月12日(日)晴、実習7日目
本日の目標
できるだけ笑顔で、そこにいることを楽しめればいいと思う。」