次へ進んでいくための生みの苦しみの時を過ごしています。
まだ終わりがみえないので身動きとれません。どこにも行けず、どこに行けばいいのかもわからない苦しい日々が続いています。生活のリズムが定まらず、平日の昼間は緊張しています。
自分なにしているんだろう、わけがわからなくなりそうです。
まだ実感がないので、健康保険の変更手続きなどもぼんやりとしていました。
これ以上無理だと何度も思いながら、めげちゃだめよ、というカウンセラーの先生の言葉を
自分の中で繰り返します。
これでもかこれでもかと試練が訪れます。
その試練を乗り越えられる人にしか神様はその試練を与えないそうです。
もうヤダーっていいながら立ち向かうしかありません。
大丈夫、きっと守ってくれている、そう信じ続けるしかありません。
緊張が続きますが、がんばれ、わたし・・・。
10年前に書いたた卒業論文の参考資料からまたひろってみました。
よろしかったら読んでみてください。
「80年代に入り、好景気のおかげで、女性たちは簡単に職業につくことができるようになった。一見、職業についているので自立した大人にみえるが、実際は、社会人だというのに親の家に住み、お給料は全部、おこづかいという生活をしている女性が多かった。」
(松原惇子著『クロワッサン症候群 その後』文芸春秋 1998年発行、148頁より。)
「35歳というのは、女性にとってひとつの大きな転機である。なぜなら、そろそろ先がみえてくる時期であるからだ。
20代はなんとなく楽しく過ごしていたが30代に入ると、自分の位置というものが、いやがおうでもみえてくる。
「結婚」という二文字は、私にとって「かけこみ寺」のようなものだった。何かあったら結婚すればいい、逃げ道だったのである。
振り返ると30代は結婚というマンモスに追いかけられ苦しかった。たぶん、現在、30代の女性は、みんな同じ心境だと思う。
いい人はいないかしら、たえず、心のどこかでいい人を求めていた。しかしそう求めている時というのは、いい人に出会わないものである。不思議なもので、そんな呪縛霊からとりはらわれた時、人生というのは好転していくようである。
結婚も大事なことかもしれないが、もっと大事なことがある。要するに、結婚するか、しないかが問題なのではなく、してもしなくてもいいから幸福な毎日を送ることが重要なのではないだろうか。それに気がついた時、私は40歳になっていた。」
(松原惇子著『クロワッサン症候群(文庫版)』文庫版のためのあとがきより。文春文庫、1991年発行、原著は1988年発行)
「職場に機械が導入されたことによって、機械の作動が最優先される結果、人間は機械のアシスタントないし奴隷と化してしまった感がある。OA機器のオペレーターは、疲労が激しく、また機種が変わるたびにそれに対応しなければならないため、長い年月にわたって勤め続けることが難しい。ここでも女性は、使い捨て要員なのである。男性の補助をするにせよ、機械の補助をするにせよ、OLの仕事は補助的であり、とりかえ可能の消耗品扱いされていることに変わりはない。」
(井上輝子編『新版・女性学への招待』ゆうひかく選書 1997年発行、113-114頁より。)
「そもそも多くの職業は、家事や育児責任を負わない働き手を前提としている。そのため、多くの男性は、家事や育児をしないという想定のもとで組まれた仕事のスケジュールと雇用の形態に従って働いている。
男性が、仕事を第一に考え、他のすべてのことをかえりみず仕事を最優先させるという非常に硬直的な生き方をするためには、一緒に生活する別の誰かの生活が、それを許容できるような柔軟性を持たなければならない。今のところ、男性の硬直的な職業生活を可能にするため自身の生活を適応させているのは、女性なのである。夜遅くまで残業や接待、休日出勤をする夫に代って、家事や育児をする妻。夫の転勤が決まれば、仕事を辞めて一緒に任地に赴く妻などなど。つまり、男性が仕事から家庭を切り離すことができるのは、女性が仕事と家庭を切り離して考えないからである。そして男性に仕事最優先の働き方を要求している多くの企業は、そのような男性の働き方を可能にする生き方を、間接的に女性に要求していることになる。だから、仕事と家庭が男性にとって可分であるのに女性にとって不可分であることは、企業の経営方針と密接な関わりがあると言える。
企業で働くOLの場合、そのような「女性固有の性質」(女性は度量が小さく、近視眼的であるなど)と言われるものが、女性同士の団結を妨げている主因であるとは思われない。OLたちの連携を難しくしているのは、学歴の異なる女性の人事方針が矛盾に満ちたものであることや、仕事と家庭の不可分性によって互いの課題や目標、心配事や悩み事などが異なることであると考えることができる。職場で男性と女性が置かれている状況が異なることをよく認識せずに、女性は嫉妬深いとか、女性の勤務態度は男性の勤務態度に劣る、などの通説を安易に受け入れるのは危険である。」
(小笠原祐子著『OLたちのレジスタンス』中公新書 1998年発行、56-60頁より。)
写真は、春のプリンス・エドワード島 銀の森屋敷の青空と緑です。
まだ終わりがみえないので身動きとれません。どこにも行けず、どこに行けばいいのかもわからない苦しい日々が続いています。生活のリズムが定まらず、平日の昼間は緊張しています。
自分なにしているんだろう、わけがわからなくなりそうです。
まだ実感がないので、健康保険の変更手続きなどもぼんやりとしていました。
これ以上無理だと何度も思いながら、めげちゃだめよ、というカウンセラーの先生の言葉を
自分の中で繰り返します。
これでもかこれでもかと試練が訪れます。
その試練を乗り越えられる人にしか神様はその試練を与えないそうです。
もうヤダーっていいながら立ち向かうしかありません。
大丈夫、きっと守ってくれている、そう信じ続けるしかありません。
緊張が続きますが、がんばれ、わたし・・・。
10年前に書いたた卒業論文の参考資料からまたひろってみました。
よろしかったら読んでみてください。
「80年代に入り、好景気のおかげで、女性たちは簡単に職業につくことができるようになった。一見、職業についているので自立した大人にみえるが、実際は、社会人だというのに親の家に住み、お給料は全部、おこづかいという生活をしている女性が多かった。」
(松原惇子著『クロワッサン症候群 その後』文芸春秋 1998年発行、148頁より。)
「35歳というのは、女性にとってひとつの大きな転機である。なぜなら、そろそろ先がみえてくる時期であるからだ。
20代はなんとなく楽しく過ごしていたが30代に入ると、自分の位置というものが、いやがおうでもみえてくる。
「結婚」という二文字は、私にとって「かけこみ寺」のようなものだった。何かあったら結婚すればいい、逃げ道だったのである。
振り返ると30代は結婚というマンモスに追いかけられ苦しかった。たぶん、現在、30代の女性は、みんな同じ心境だと思う。
いい人はいないかしら、たえず、心のどこかでいい人を求めていた。しかしそう求めている時というのは、いい人に出会わないものである。不思議なもので、そんな呪縛霊からとりはらわれた時、人生というのは好転していくようである。
結婚も大事なことかもしれないが、もっと大事なことがある。要するに、結婚するか、しないかが問題なのではなく、してもしなくてもいいから幸福な毎日を送ることが重要なのではないだろうか。それに気がついた時、私は40歳になっていた。」
(松原惇子著『クロワッサン症候群(文庫版)』文庫版のためのあとがきより。文春文庫、1991年発行、原著は1988年発行)
「職場に機械が導入されたことによって、機械の作動が最優先される結果、人間は機械のアシスタントないし奴隷と化してしまった感がある。OA機器のオペレーターは、疲労が激しく、また機種が変わるたびにそれに対応しなければならないため、長い年月にわたって勤め続けることが難しい。ここでも女性は、使い捨て要員なのである。男性の補助をするにせよ、機械の補助をするにせよ、OLの仕事は補助的であり、とりかえ可能の消耗品扱いされていることに変わりはない。」
(井上輝子編『新版・女性学への招待』ゆうひかく選書 1997年発行、113-114頁より。)
「そもそも多くの職業は、家事や育児責任を負わない働き手を前提としている。そのため、多くの男性は、家事や育児をしないという想定のもとで組まれた仕事のスケジュールと雇用の形態に従って働いている。
男性が、仕事を第一に考え、他のすべてのことをかえりみず仕事を最優先させるという非常に硬直的な生き方をするためには、一緒に生活する別の誰かの生活が、それを許容できるような柔軟性を持たなければならない。今のところ、男性の硬直的な職業生活を可能にするため自身の生活を適応させているのは、女性なのである。夜遅くまで残業や接待、休日出勤をする夫に代って、家事や育児をする妻。夫の転勤が決まれば、仕事を辞めて一緒に任地に赴く妻などなど。つまり、男性が仕事から家庭を切り離すことができるのは、女性が仕事と家庭を切り離して考えないからである。そして男性に仕事最優先の働き方を要求している多くの企業は、そのような男性の働き方を可能にする生き方を、間接的に女性に要求していることになる。だから、仕事と家庭が男性にとって可分であるのに女性にとって不可分であることは、企業の経営方針と密接な関わりがあると言える。
企業で働くOLの場合、そのような「女性固有の性質」(女性は度量が小さく、近視眼的であるなど)と言われるものが、女性同士の団結を妨げている主因であるとは思われない。OLたちの連携を難しくしているのは、学歴の異なる女性の人事方針が矛盾に満ちたものであることや、仕事と家庭の不可分性によって互いの課題や目標、心配事や悩み事などが異なることであると考えることができる。職場で男性と女性が置かれている状況が異なることをよく認識せずに、女性は嫉妬深いとか、女性の勤務態度は男性の勤務態度に劣る、などの通説を安易に受け入れるのは危険である。」
(小笠原祐子著『OLたちのレジスタンス』中公新書 1998年発行、56-60頁より。)
写真は、春のプリンス・エドワード島 銀の森屋敷の青空と緑です。