晴れ渡った日曜日、断捨離をがんばりましたが休日にせまい部屋で音を気にしながら、精神分析などのレポートをみかえしながら処分していくのはきつくてちっそくしそうになってきたのでまたスパに逃避行中。財布がもたないんですけどね、引きこもりのオッサンは今日もやっぱりずっといてめっちゃ音きこえてくるからいられません。ほんとにもう無理じゃ、あの部屋とグチはこれぐれいにして。
2017年12月24日タカラヅカスペシャル_思い出し日記https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/e4caceb679b52fdd140cdf04f2981e48
昨年のクリスマスイブにライブビューイングで観た星組『ベルリン、わが愛』『ブーケドタカラヅカ』、この日以来ようやくゆっくりプログラムを読み返しました。1927年ベルリンで世界初のトーキー映画が誕生した物語と、1927年宝塚少女歌劇が『モン・パリ』を初演し宝塚レビューが誕生して90周年になるのを記念したショーの二本立て。偶然か意図的かわかりませんがどちらも素敵な舞台でした。『ベルリン、わが愛』、演出の原田涼先生。菊田一夫賞を受賞されました。地味ですが若手演出家の心意気と熱い想いが伝わってくる佳作だったと思います。ストーリーを書いていると時間がかかるのでとりあえず割愛。
テオ・ヴェーグマン:紅ゆずる
(ドイツ最大の映画会社UFAのバーベルスベルグ・スタジオで助監督を務める青年。のちに映画監督となり、トーキー映画の製作に取り組む。)
ジル・クライン:綺咲愛里
(ネルソン劇場のレビュー・ガール。テオの映画に出演し、映画女優となる。)
エーリッヒ・ケストナー:礼真琴
(絵本作家。親友であるテオが監督を務める映画のシナリオを書く。)
ヨーゼフ・ゲッペルス:凪七瑠海
(ナチスの宣伝全国指導者。映画愛好家。)
トップスターの紅ゆずるさん、2002年初舞台、星組に配属。タータン(香寿たつきさん)と渚あきちゃんの退団公演となった『ガラスの風景』『バビロン』のプログラムを振り返ると下級生だった紅さんいらっしゃいます。組み替えが多い昨今の中で星組ひとすじ、16年目になるのかな。組への愛情はひとしおだと思います。『スカーレット・ピンパーネル』の時にも感じましたが、舞台から紅さんの組への愛情、自分が星組を守るんだっていう責任感とあたたかさが伝わってきて、テオはそんなお人柄と重なるようなキャラクター像でした。スーツの着こなしも素敵。コスチュームプレイとちがってシンプルな分ごまかしがききませんがさすがの美しさは男役の極みだなと思いました。いちばん好きな場面は、劇場のメイクルームでジルに化粧の手ほどきをする場面。舞台装置は鏡がなくフレームだけで、テオがジルに顔を近づけてコツをおしえていく、テオはより美しく生まれ変わっいく。シンプルだけど二人の心の距離がぐっと近づいていきます。でもまったくいやらしくないところがわたしの中で好感度大ば場面でした。二人が夜の川岸で星空を見上げながら語り合う場面も素敵でした。
ジルの綺咲愛里さん、顔が小さくてスタイルよくて美人さんだけでなく、眉間にしわがよるのがなんとも似合っていると思いました。ベルリン初のトーキー映画「忘れじの恋」は主演女優レーニ(音波みのり)よりも脇役だったジルに注目が集まり、妬んだレーニによってジルはユダヤ人であることが新聞に掲載されることになるのですが、トップ娘役をヒロインにしなければならなかった的ではなく、いやみなく説得力ある美しさと強さと芝居力を醸し出していました。紅さんとの並びがなんとも美しいです。
礼真琴さん『スカーレット・ピンパーネル』のショーヴランとうってかわって主人公の親友役。絵本作家。テオに共感しはじめてシナリオを書くあったかい人柄の役所。恋人ルイ―ゼロッテに対する不器用な誠実さもほほえましくて、守備範囲のひろさは二番手ならではのおいしいところ。歌うまだし、これからが楽しみな役者さんのお一人。
凪七瑠海さんは専科に異動してから初の大劇場特別出演。顔が小さいこと、小さいこと。ナチスの冷徹さ、否が応でもジルに惹かれてしまい、部屋に呼び寄せて自分のものにしようとせまっていく色気といやらしさのバランスが絶妙でした。ショーにも出演されていて、壱条あずささんの退団となった公演に同期がそろったのは、それまで知らなかったですがみりおさんつながりで嬉しかったです。
プリンシパルキャスト以外に印象的だったのが黒いヴィーナスと謳われたレビュー・スター、ジョセフィン・ベイカーの夏樹れいさん。この公演で退団された男役さんでした。退団の挨拶で「最後にこの役に巡り会えてよかった」って話されていて、キャラクターへの同化ぶりが伝わってくるいい芝居だったのを納得しました。テオとエーリッヒは人気レビュー歌手である彼女に主役を申し入れますが、黒人である自分が主役をやっては足をひっぱるだけだとかたくなに断ります。そのドレス姿が素敵でした。
ナチスの迫害を逃れてテオとジルがハリウッドを目指すべく、パリの駅へ向かうラストは大きく余韻が残りました。二人は無事にハリウッドへ辿りつくことができたでしょうか。気になりました。書き始めるときりがありません、ようやくここまで書けました。
ゲッペルスが映画会社の本社に乗り込んでナチスのユダヤ人排斥を宣言する場面。
絵本作家でシナリオを書くエーリッヒ。
テオとジルが川岸で星空を見上げながら夢を語り合う場面。
テオとエーリッヒがジョセフィン・ベイカーの楽屋を訪れる場面。
写真はエンタメ情報SPICEよりお借りしています。
かくして休日は終わりゆきまた厳しい一週間が始まります。やることがありすぎます。気になるニュースもあるし、この瞬間も日本でも世界でも色々なことが起こっているのだということを忘れないでいたい、でも自分には何もできない。ちっそくしそうな仕事を今はやるのがわたしの役割ならやるしかないという気持ちでまた一週間の海に漕ぎ出すしかありません。11月半ばの業務終了と12月初めのマンションの契約終了、今はどうすればいいのかわからないまま一週間の海が始まっていきます。金曜日は残り少ない有給休暇をつかってまた花組博多座ライブビューイング。迷っていたので出遅れたためさらに後方席。みえないですけどね、行かないと後悔するから、今だけだから、この世にいる間だけだから。
2017年12月16日(土)、東京宝塚劇場。
2017年12月16日(土)、日比谷シャンテの宝塚ステージ衣装展より、『スカーレット・ピンパーネル』の衣装。
2017年12月24日タカラヅカスペシャル_思い出し日記https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/e4caceb679b52fdd140cdf04f2981e48
昨年のクリスマスイブにライブビューイングで観た星組『ベルリン、わが愛』『ブーケドタカラヅカ』、この日以来ようやくゆっくりプログラムを読み返しました。1927年ベルリンで世界初のトーキー映画が誕生した物語と、1927年宝塚少女歌劇が『モン・パリ』を初演し宝塚レビューが誕生して90周年になるのを記念したショーの二本立て。偶然か意図的かわかりませんがどちらも素敵な舞台でした。『ベルリン、わが愛』、演出の原田涼先生。菊田一夫賞を受賞されました。地味ですが若手演出家の心意気と熱い想いが伝わってくる佳作だったと思います。ストーリーを書いていると時間がかかるのでとりあえず割愛。
テオ・ヴェーグマン:紅ゆずる
(ドイツ最大の映画会社UFAのバーベルスベルグ・スタジオで助監督を務める青年。のちに映画監督となり、トーキー映画の製作に取り組む。)
ジル・クライン:綺咲愛里
(ネルソン劇場のレビュー・ガール。テオの映画に出演し、映画女優となる。)
エーリッヒ・ケストナー:礼真琴
(絵本作家。親友であるテオが監督を務める映画のシナリオを書く。)
ヨーゼフ・ゲッペルス:凪七瑠海
(ナチスの宣伝全国指導者。映画愛好家。)
トップスターの紅ゆずるさん、2002年初舞台、星組に配属。タータン(香寿たつきさん)と渚あきちゃんの退団公演となった『ガラスの風景』『バビロン』のプログラムを振り返ると下級生だった紅さんいらっしゃいます。組み替えが多い昨今の中で星組ひとすじ、16年目になるのかな。組への愛情はひとしおだと思います。『スカーレット・ピンパーネル』の時にも感じましたが、舞台から紅さんの組への愛情、自分が星組を守るんだっていう責任感とあたたかさが伝わってきて、テオはそんなお人柄と重なるようなキャラクター像でした。スーツの着こなしも素敵。コスチュームプレイとちがってシンプルな分ごまかしがききませんがさすがの美しさは男役の極みだなと思いました。いちばん好きな場面は、劇場のメイクルームでジルに化粧の手ほどきをする場面。舞台装置は鏡がなくフレームだけで、テオがジルに顔を近づけてコツをおしえていく、テオはより美しく生まれ変わっいく。シンプルだけど二人の心の距離がぐっと近づいていきます。でもまったくいやらしくないところがわたしの中で好感度大ば場面でした。二人が夜の川岸で星空を見上げながら語り合う場面も素敵でした。
ジルの綺咲愛里さん、顔が小さくてスタイルよくて美人さんだけでなく、眉間にしわがよるのがなんとも似合っていると思いました。ベルリン初のトーキー映画「忘れじの恋」は主演女優レーニ(音波みのり)よりも脇役だったジルに注目が集まり、妬んだレーニによってジルはユダヤ人であることが新聞に掲載されることになるのですが、トップ娘役をヒロインにしなければならなかった的ではなく、いやみなく説得力ある美しさと強さと芝居力を醸し出していました。紅さんとの並びがなんとも美しいです。
礼真琴さん『スカーレット・ピンパーネル』のショーヴランとうってかわって主人公の親友役。絵本作家。テオに共感しはじめてシナリオを書くあったかい人柄の役所。恋人ルイ―ゼロッテに対する不器用な誠実さもほほえましくて、守備範囲のひろさは二番手ならではのおいしいところ。歌うまだし、これからが楽しみな役者さんのお一人。
凪七瑠海さんは専科に異動してから初の大劇場特別出演。顔が小さいこと、小さいこと。ナチスの冷徹さ、否が応でもジルに惹かれてしまい、部屋に呼び寄せて自分のものにしようとせまっていく色気といやらしさのバランスが絶妙でした。ショーにも出演されていて、壱条あずささんの退団となった公演に同期がそろったのは、それまで知らなかったですがみりおさんつながりで嬉しかったです。
プリンシパルキャスト以外に印象的だったのが黒いヴィーナスと謳われたレビュー・スター、ジョセフィン・ベイカーの夏樹れいさん。この公演で退団された男役さんでした。退団の挨拶で「最後にこの役に巡り会えてよかった」って話されていて、キャラクターへの同化ぶりが伝わってくるいい芝居だったのを納得しました。テオとエーリッヒは人気レビュー歌手である彼女に主役を申し入れますが、黒人である自分が主役をやっては足をひっぱるだけだとかたくなに断ります。そのドレス姿が素敵でした。
ナチスの迫害を逃れてテオとジルがハリウッドを目指すべく、パリの駅へ向かうラストは大きく余韻が残りました。二人は無事にハリウッドへ辿りつくことができたでしょうか。気になりました。書き始めるときりがありません、ようやくここまで書けました。
ゲッペルスが映画会社の本社に乗り込んでナチスのユダヤ人排斥を宣言する場面。
絵本作家でシナリオを書くエーリッヒ。
テオとジルが川岸で星空を見上げながら夢を語り合う場面。
テオとエーリッヒがジョセフィン・ベイカーの楽屋を訪れる場面。
写真はエンタメ情報SPICEよりお借りしています。
かくして休日は終わりゆきまた厳しい一週間が始まります。やることがありすぎます。気になるニュースもあるし、この瞬間も日本でも世界でも色々なことが起こっているのだということを忘れないでいたい、でも自分には何もできない。ちっそくしそうな仕事を今はやるのがわたしの役割ならやるしかないという気持ちでまた一週間の海に漕ぎ出すしかありません。11月半ばの業務終了と12月初めのマンションの契約終了、今はどうすればいいのかわからないまま一週間の海が始まっていきます。金曜日は残り少ない有給休暇をつかってまた花組博多座ライブビューイング。迷っていたので出遅れたためさらに後方席。みえないですけどね、行かないと後悔するから、今だけだから、この世にいる間だけだから。
2017年12月16日(土)、東京宝塚劇場。
2017年12月16日(土)、日比谷シャンテの宝塚ステージ衣装展より、『スカーレット・ピンパーネル』の衣装。