たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

帝国劇場『僕らこそミュージック』-ライブ配信(2)

2020年10月10日 19時36分42秒 | ミュージカル・舞台・映画
2020年9月23日:帝国劇場『僕らこそミュージック』-ライブ配信
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/a38b1f91c197e3a8b602773d3f9b4827

 2002年初演『モーツァルト』でヴォルフガングを演じたあっきー(中川晃教さん)とよっしー(井上芳雄さん)による一夜限りのコンサートより。

 最初のトークコーナーで自粛期間中の話、ニワトリが近くにいる所に住んでいるわけではないけれどニワトリの鳴き声と共に起きる早寝早起きの規則正しい生活をしていたというあっきー。夜の7時から始まったライブ配信コンサート。あっきーは眠くなって帰ってしまうのではないかだったかな、心配していた芳雄さん。あっきーは家の荷物整理をした、2トントラック4台分の荷物を捨てたらスッキリして家の中も居心地がよくなったと。押し入れ満タンで3トン分相当なので、自分の荷物ではないのだろうなと勝手に想像、まとまった時間がないとできないことなので今までやりたくても時間がとれなかったのでしょうね。劇場が再開して5カ月ぶりで舞台に立った時2曲ぐらい歌ったところで喉が疲れてしまって歌えなくなるのではないかと不安だったという内容の話を芳雄さんがしていて、わたしたちと同じなんだと身近に共感しました。あっきーがいちばんたくさん帝国劇場に立っているよねということばにはリスペクトを感じました。

 帝劇コンでも『レ・ミゼラブル』、ほんとにいいミュージカルですよね、自分は出たことないけど、とこだわり続けた芳雄さん。出られないと決まったわけではないけれどもうできない若者の役ということでマリウスの「カフェ・ソング」を披露。バルジャンによって助けられたマリウスがバリケード戦で散っていった仲間たちを思いながら歌う、舞台上にキャンドルが灯された新演出の場面を思い出しました。芳雄さんがマリウスの衣装をつけている場面が映像で映し出されたとき???と思ったら、昔馴染みの帝国劇場スタッフが準備してくれた、一時間早く劇場に入って撮影した、このマリウス年くってるなと自分でも思った、二人とも出ていないレミゼ、あっきーは興味なくてあまり知らない、自分は職権乱用で趣味の時間だと芳雄さん。マリウスをパリの下水道で担ぐ場面があるバルジャンは無理かもですがジャベールはこれからまだまだありなのでは、と思います。

 東宝さんがセットリストを公式ツィッターにあげてくれましたが、後半帝国劇場ミュージカルに戻ったとき『エリザベート』より「最後のダンス」は芳雄さんトート、「闇が広がる」は芳雄さんトート、あっきールドルフでした。あっきールドルフ、2017年9月の一路真輝さん35周年記念コンサートでも「闇が広がる」を聴いたことを思い出しました。『エリザベート』出ていないのにルドルフのあやうさと儚さが滲み出る感性、さすがです。このあと小池修一郎先生が高いところから登場して『モーツァルト』初演に二人を抜擢した裏話を披露。そして「僕こそミュージック」と「影を逃れて」を二人で歌唱するという流れでした。ダブルキャストだから同じ舞台に立ったことはなかった二人がヴォルフガングを卒業して歌うヴォルフガングの楽曲、ライブ配信でしたが圧倒的な音楽の力に帝国劇場の空間がふるえているような感覚。大型ミュージカルをまた帝国劇場を観劇したいと心の底から思いました。(来年の『モーツァルト』、チケット手に入るかしらね・・・)。

 アンコールで音楽鑑賞をつとめた島健さんが登場。2016年の島さんのコンサートで二人が共演したそうです。コロナがなければ実現しなかったコンサート、コロナにもいいところがあるという島さんのことばが印象的でした。

 あっきーが日本を元気にしたいということで選んだ中島みゆきさんの「ファイト」、小池先生もすごくよかったと。断捨離で手放しましたが『予感』というLPレコードの中に入っていた一曲、1983年リリース、今聴くと豊かな老後のためにみんなでがんばろう、がんばれば、がんばれば豊かな老後が待っているみたいな時代の中で生きづらさを抱えながら歯を食いしばって生きようとしている人たちへの応援メッセージと受け取れました。この歌を選んだ思いが伝わってくるような歌唱でした。オールナイトニッポン、1時からだったので帰宅後仮眠をとってからなんどか聴いたことありますが、番組に寄せられた葉書が元になっているとかいないとかいう話の本当のところはわからりませんがとあっきー。

「ファイト!
 闘う君の唄を
 闘わない奴らがわらうだろう

 ファイト!
 冷たい水の中を
 ふるえながらのぼってゆけ」
 
 もう少し書きたいことありますが今はこれにて。余力があればもう一回書ければと・・・。

 ささやかなブログへの訪問、今日もありがとうございます。


日経エンタメ通信より
2020年10月3日:中川晃教君とのコンサート 水と油の18年(井上芳雄)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO64458450R01C20A0000000?channel=DF120720172677&page=2


島田歌穂さんのブログより、
2020年9月24日;僕らこそミュージック!
https://ameblo.jp/shimadakaho/entry-12627103611.html



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