たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

花組『ハンナのお花屋さん』_心の声に耳をすませて

2017年10月15日 20時28分01秒 | 宝塚
「Listen to your voice
 (心の声に耳をすませて)
  作詞:植田景子

 Listen to your voice
 心の声耳すませ
 Listen to my heart
 自分の心 信じるまま
 目を閉じて 聞いて
 木々のざわめき
 目を上げて 見つめて
 優しい木漏れ日
 Believe in the Miracle
 生きてる奇跡を
 Believe in the Life
 信じよう この世界


 聞こえる 森の妖精が囁きかける
 心の扉開き 歩き出せば
 手を広げ 感じて
 吹きわたる風 自分らしく生きたい
 心のまま

 自分の心見失い 
 深い闇に閉ざされても
 霧は晴れる いつか
 信じ歩き出せば
 見つかるさ 幸せが」


 『ハンナのお花屋さん』、歌もやさしかったです。ブログでは音声をお伝えできないのが残念ですが、アルファ波をもつ明日海りおさんの歌声が、疲れた心に沁みました。すごく身近な歌詞に涙がにじみました。二年前の今頃のわたしは、出口の見えないトンネルの中にいるような日々を過ごしていました。社会から孤立し、収入が途絶えたまま、心の中で血を流し続けていました。深い深い森の中に迷い込み、出口を求めてもがきながらさまよい歩く日々でした。どこかに出口があると信じることができませんでした。どっちの方向へ歩いていけばいいのかわからなくって立ちすくみ、泣き続けることしかできなくなりました。信じて祈ることしかできなくなりました。そんな日々から1年と10カ月、のたうち回るような苦しさを伴いましたが、たまたま運とタイミングで出口にたどり着くことができました。気がついたら霧が晴れてきていました。3年前の3月、13年間も働いた会社から使い捨てにされた時にはもやもやでなにも見えず、次はどこに向かって歩き出せばいいのか全く分からなかったのが、最初の一歩はもう出ました。こうして生きているだけで十分だし、闇のトンネルからここまで立ち上がってきた自分、ほんとにえらいよ、って思います。

 急に寒くなった10月半ば、デパートには早くもおせち料理、クリスマスケーキご予約承りますの広告が登場していてびっくり。もうそんな季節になったのですね。また自分だけが取り残されているような日々は正直つらいです。あと何回心身のエネルギーを削がれたら次の居場所、わたしを必要としてくれる場所に出会えるのか、今のところわかりません。連絡待ちで予定を立てることができないまま、気持ちだけ焦りを感じる日々は正直つらいです。ワーキングプアすれすれの非正規雇用しかありませんが、一応就活っていうんでしょうかね。募集する側が、募集する側のやり方が必ずしも正ではないので、気をつけないと一回一回振り回され心身のエネルギー削がれるだけ削がれて自分の足もとがみえなくなります。話す人もいないまま孤独の中でこんなことを続けていたらおかしくなってしまいます。22日はライブビューイングあるし、28日はまた帝劇なので、その前にあと2回はエネルギー削がれがあっても回復できる手段を確保できているので大丈夫ですがその先は全くわかりません。いつまでもこうしているわけにはいかず、居場所がなさそうであれば実家に帰ることを考えなければなりません。一年と10カ月、社会から孤立した日々が大きかったです。生活のために必死に働いてきたんじゃん、それが使い捨て同然のかたちで途絶えたのは大きかったです。ここまで立ち直ってきたんじゃないか。十分すぎるぐらい十分なんだけど生活あるし、もう少し納得できるところまで働いてみたいからまだもう少しね。明日はお医者さん行って、金曜日のことを相談窓口に電話で報告して、あとは待ち。つらいけどね、きっと出会えるよ、次の居場所に。舞台からエネルギーをもらいながら、なんとかね・・・。


 森の中の場面、うしろを薄い幕でへだてて、散歩や読書を楽しむ人々などの様子をさりげなくみせる演出も素敵でした。セットもやさしい色合いで、森の中の空気が伝わってくるような、緑に包まれているような感覚になりました。

 瀬戸かずやさん、ビジネススーツの着こなしが男前すぎましたが、フィナーレで男役さんたちをしたがえて踊る場面も男前すぎました。ハンナを演じた舞空瞳さん、まだ研2、大抜擢ということになるのかな。アベルの邸宅のダンスパーティーで声がでなくなり、森に帰ると生き返る姿が妖精、心が洗われました。ライブビューイングも楽しみ、楽しみ。

赤坂ACTシアターの、『ハンナのお花屋さん』のポスターの隣には、早霧せいなさんの11月公演のポスター。なんだか不思議な感じでした。


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