路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【それでもバカとは戦え・04.28】:「衆議院議員、岸信夫当選」と言い間違え 山口の衆院補選は面白過ぎ、すばらしかった

2023-07-30 06:48:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【それでもバカとは戦え・04.28】:「衆議院議員、岸信夫当選」と言い間違え 山口の衆院補選は面白過ぎ、すばらしかった

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・04.28】:「衆議院議員、岸信夫当選」と言い間違え 山口の衆院補選は面白過ぎ、すばらしかった

 日本は完全にギャグマンガみたいな国になってしまいましたね。山口2区と4区は、最後の最後まで笑わせてくれた。23日投開票が行われた衆議院の補欠選挙で、山口2区は岸信介のひ孫、防衛大臣を務めた岸信夫の息子の岸信千世が勝利。当選確実と報じられると、山口県岩国市のホテル内のホールに集まった支持者らを前に県議会議長が「万歳三唱」の音頭をとり、「衆議院議員岸信夫当選」と言い間違えた。世襲批判が高まる中でのこの発言。面白過ぎる

<picture>政治を私物化するなと言う話(衆院山口4区補選、当選した吉田真次氏と安倍元首相の昭恵夫人)/(C)共同通信社</picture>

 政治を私物化するなと言う話(衆院山口4区補選、当選した吉田真次氏と安倍元首相の昭恵夫人)/(C)共同通信社

 信千世は「これまで父をご支援いただき、引き続き私にもご支援を賜りましたすべての皆さまのお力のおかげ」と述べ、3バン(地盤・看板・カバン)で当選したことに対し、胸を張った。また、父の信夫から「おめでとう。これからしっかり頑張りなさい」と携帯電話のメッセージが来たことも明かしている。子供かよ

 山口4区もすばらしい。

 安倍の後継として「遺志を継ぐ」と訴えた元下関市議の吉田真次が当選。吉田を担いだ安倍昭恵は選挙戦で「主人の最後の選挙のつもりで戦っている」と発言。吉田は「安倍先生の無念を晴らすため」とも言っていたが、政治を私物化するなという話。

 吉田の出陣式では後援会長が「このアベシンジ候補こそが……。ああ、ごめん」と発言。要するに、安倍の勢力を引き継ぐためなら、猫でも杓子でもなんでもよかったわけだ。

 その後、あいさつに立った萩生田光一は〈私の心配は、この下関のみなさんは投票所に行って、白い投票用紙に向かったら、「安倍」としか書いたことがないんですよ。後援会長でさえ、候補者名前間違える〉と発言。冗談のつもりなのだろうが、おぞましいの一言である。

 24日朝、下関市の事務所で吉田は記者会見。

 投票率が34.71%にとどまり、21年の衆院選から14ポイント近く下がったことについて質問されると「政治側の責任でもありますし、選挙制度そのものを考える時期にきていると強く思っている。どういうことをやっているか明確に市民、有権者にお伝えしていく機会をもっともっとつくっていかなくてはならない」と返答。

 政治がどういうことをやっているか。山口2区4区は、それを如実に示している。

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それでもバカとは戦え」(日刊現代・講談社 1430円)

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 近著に「日本人は豚になる」「ナショナリズムを理解できないバカ」など。著書40冊以上。購読者参加型メルマガ「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「それでもバカとは戦え」】  2023年04月28日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【それでもバカとは戦え・04.22】:公費使って岸田首相夫人訪米の意味不明 人治国家の典型的な「属国しぐさ」

2023-07-30 06:48:30 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・G7サミット・G20】

【それでもバカとは戦え・04.22】:公費使って岸田首相夫人訪米の意味不明 人治国家の典型的な「属国しぐさ」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・04.22】:公費使って岸田首相夫人訪米の意味不明 人治国家の典型的な「属国しぐさ」

 わが国の人治国家化が止まらない。岸田文雄一家体裁何もかなぐり捨て、暴走を続けている。「縁故採用」と揶揄される長男の翔太郎首相秘書官が欧米歴訪に随行中、観光やショッピングに精を出していたことは記憶に新しいが、今度は女房の裕子が、公費を使ってアメリカ旅行へ。

<picture>05要クレキャプに→【それでもバカとは戦え】米ホワイトハウスでバイデン大統領(左)、ジル夫人(右)と記念撮影する岸田裕子首相夫人(外務省提供・共同)</picture>

 05要クレキャプに→【それでもバカとは戦え】米ホワイトハウスでバイデン大統領(左)、ジル夫人(右)と記念撮影する岸田裕子首相夫人(外務省提供・共同)

 官房長官の松野博一は「元々は1月の岸田首相の訪米に随行する形で行われる予定だったが、米国側の事情により実現しなかったことも踏まえ、米国側の招待により実現することになったものだ」「夫人が招待に応じて、米国を訪問することは、外交儀礼上、意義のあることであり、また首脳の配偶者間の交流の促進を通じ、首脳間の友好・信頼関係の一層の促進にもつながるものと期待されている」と説明。訪問の位置付けは「首相の外国訪問の随行などと同様に、総理大臣の公務の遂行を補助する活動」とした。

 二重三重に意味不明。選挙で選ばれたわけでもない人物が公費を使って「外交」にかかわるのも変。「アメリカの招待なんだから文句を言うな」というなら、典型的な「属国しぐさ」である。

 そもそも政府は「首相夫人公人ではなく私人である」とする答弁書閣議決定している(2017年3月14日)。

 「公人とは一般に公職にある人を意味する」とも説明していたが、これは安倍の女房の昭恵と森友学園の関係が追及されたことを受けたもの。昭恵は内閣の公的行事である「桜を見る会」において招待者の選定過程にかかわっていたが、野党が追及すると、19年11月29日、「首相夫人公人でなく私人との認識は変わりない」との答弁書再び閣議決定した。「私人」である首相夫人が「公務遂行補助」(松野)。朝令暮改でルールがコロコロ変わるのも人治国家の特徴だ。

 桜を見る会には安倍とつながる統一教会(現・世界平和統一家庭連合)やマルチ商法の関係者、反社会勢力、ネトウヨライターの類いが結集していたが、おかしな連中が権力を私物化したことにより、日本は一気に三流国に転落した。

 裕子はワシントンで「全米桜祭り」を視察。その印象について「楽しかったです」と答えている。公私混同の「桜を見る会事件はまだ終わっていない。

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【それでもバカとは戦え・04.15】:黒岩祐治の神奈川県知事4選で思い出す「あのメッセージは忘れてほしい」

2023-07-30 06:48:20 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【それでもバカとは戦え・04.15】:黒岩祐治の神奈川県知事4選で思い出す「あのメッセージは忘れてほしい」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・04.15】:黒岩祐治の神奈川県知事4選で思い出す「あのメッセージは忘れてほしい」

 神奈川県知事選挙は、現職の黒岩祐治が4回目の当選を果たした。

<picture>以前も公約の不履行に「忘れてほしい」と言った黒岩祐治神奈川県知事(C)共同通信社</picture>

 以前も公約の不履行に「忘れてほしい」と言った黒岩祐治神奈川県知事(C)共同通信社

 黒岩は昔からデタラメな人間である。2011年4月の知事選では「4年間で200万戸分の太陽光パネル設置」を公約に掲げ、初当選。しかし投票日の翌日には「具体的な議会の日程などを考えると、時間がない」と後退。同年10月、記者団が公約の不履行について追及すると、黒岩は「あのメッセージは役割を終えた。忘れてほしい」と返答した。公約の不履行をごまかす政治家は多いが、「忘れてほしい」と開き直るのは黒岩くらい。言葉が軽いというより、根が不真面目なのだろう。

 これまで私は黒岩を何度も批判してきたが、今回「週刊文春」が報じた過去の不倫の件で少し見直した。

 私はこうしたスキャンダルには興味がないし、ましてや政界に入る前の話を持ち出すのはどうかと思うが、黒岩が愛人に送ったメールは破壊的に面白い。

 〈A子の料理ってどんなかな? アワビにバナナをさしたやつとか、桃にキュウリをさしたやつとか・・・(とにかくなんでもさす!)そんなチョー下品なメニューしか想像できないよ~ん〉

 〈A子は日陰者じゃないけど、いつも「すごいエネルギーたまってる」し、「感じ」やすいよな~。エックス線でもあてたろか? なに~、セックス線だって! ばっかぁ~っ! また言っちゃった! なにまたイっちゃった!?〉

 〈北朝鮮! ミサイルでもぶっ飛ばしてくれねえかなあ~。雨にも負けず、遊びほうけている奴らに平和の意味を教えてやらんといかんなあ~。放送では絶対に言えないから、A子だけに本音を放出! ドッピュー!! ところでモロホンのドッピューは18日(月)でいかがカナ?〉

 〈本番前のホンバン? バッカァ~!! 生放送前のナマだよ~!! ニュルニュル~~~。ビチョォッ~~~~。ドキュ~~~~~~~ン!!〉

 黒岩は愛人にアダルトビデオの購入を求めていたが、彼女が母親の看病のため買い忘れると激怒。

 〈前から発注しとけ!言うてるやないか ママが具合悪いときに、エッチビデオは買えへんてか?〉

 絵に描いたような鬼畜。黒岩の選挙公約は〈パパママ目線を踏まえた保育環境の充実〉だったが、パパママ目線だとこれはアウトだろ。


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【それでもバカとは戦え・04.08】:懲りないデマゴーグ集団「維新」に騙されるな! 選挙戦は「言いぶり」でごまかす

2023-07-30 06:48:10 | 【政党・自民・立憲・維新の会・公明・国民民主・共産・社民・れいわ・地域政党他】

【それでもバカとは戦え・04.08】:懲りないデマゴーグ集団「維新」に騙されるな! 選挙戦は「言いぶり」でごまかす

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・04.08】:懲りないデマゴーグ集団「維新」に騙されるな! 選挙戦は「言いぶり」でごまかす

 選挙が近づいてくると、嘘、デマ、プロパガンダを流す悪質な集団がある。

 大阪維新の会の吉村洋文は各地の街頭演説で、昔の大阪市は大赤字でそれを立て直したのが維新市政だったという趣旨の発言を繰り返したが、もちろんデマである。

 大阪市のホームページには2021年度一般会計決算について、〈歳入から歳出を差引きした形式収支は、409億3400万円の剰余となっており、そこから翌年度に繰り越すべき財源を差引いた実質収支は、307億9600万円の黒字と、引き続き黒字基調を維持しており、平成元年度以降33年連続の黒字となりました〉とある。

 吉村は〈維新以前の大阪市政、小中学校のエアコンもなければ、中学校給食もなし、子供医療費の通院助成は小学入学前まで、塾代助成なし、ないないづくめ。維新市政で酷かった財政を立て直しながら、子育て、教育へ重点投資。予算は9倍へ〉とグラフ画像付きでツイート(3月28日)。

 これは15年の大阪「都構想」で使われた詐欺パネル(塾代助成などを恣意的に取り出して作成したもの)の焼き直し。

 大量のデマで有権者を騙し、学者や市民団体からそれを指摘されても、選挙が終わるまでしらばくれるという手法を維新は繰り返してきた。

 22年6月27日、政見放送で松井一郎は「維新の会は経費については領収書を公開しています。でも公開しているのが我が党の議員だけというのが大問題なんです」「私立高校、所得制限ありますけど、だいたい80%の人は授業料のキャップをはめてますんで、入学金、授業料、無償で自由に学校を選択できるようになっている」と発言。これもデマ。共産党は使途を公開しているし、私立高校の入学金は有償だった。

 21年の総選挙では馬場伸幸がテレビ番組や街頭演説で「私立高校も、大阪では完全に無償」とデマを流した。この件に関し追及された馬場は「言いぶりというのはありますよね。選挙の時ですから。私がそれ国会で、公の場で質問したりとか、そういうことをしているということであれば大問題ですけれども、もちろんカッコ書きの中に所得制限はありますけれども完全に無償化してますと、該当者の皆さん方には完全に無償化していますという意味合いでね、言ってるんです」。選挙の際のデマは「言いぶり」であるとうそぶくデマゴーグの集団には注意が必要だ。


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【それでもバカとは戦え・04.01】:映画「妖怪の孫」が描く負の側面 依然としてこの国を深く蝕む「安倍的なもの」

2023-07-30 06:47:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【それでもバカとは戦え・04.01】:映画「妖怪の孫」が描く負の側面 依然としてこの国を深く蝕む「安倍的なもの」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・04.01】:映画「妖怪の孫」が描く負の側面 依然としてこの国を深く蝕む「安倍的なもの」

 新宿ピカデリーで「妖怪の孫」(内山雄人監督)という映画を見た。妖怪とはA級戦犯で「昭和の妖怪」と呼ばれた岸信介のことである。映画は、岸に心酔していた孫の安倍晋三とは何だったのかをドキュメンタリーで描き出す。<picture>映画「妖怪の孫」/(C)2023「妖怪の孫」製作委員会</picture>

   映画「妖怪の孫」/(C)2023「妖怪の孫」製作委員会

 今年2月に発売された安倍の「回顧録」は安倍の言い訳を一方的に垂れ流していたが、この映画は負の側面をきちんと描いている。私も安倍の言動を観察してきた人間なので、すでに知っている話は多かったが、やはり映像の力は大きい。安倍政権は悪夢ではなく現実だったのであり、現在進行中の病であることを再確認した。

 幼少期の安倍についても取材したジャーナリストの野上忠興が、アベノミクスに対する安倍の「本音」を暴露したのも面白かった。

 SNSを駆使したメディア対策やプロパガンダの手法。元下関市議による安倍の地元で横行する談合の話。ニューヨークタイムズ元東京支局長の「今の日本のメディアは戦時中と同じ」という指摘。ジャーナリスト山岡俊介による「安倍晋三宅火炎瓶投擲事件」の真相。憲法学者小林節による安倍の憲法に対する無知の説明。民族派右翼一水会代表の木村三浩やジャーナリストの鈴木エイトによる自民党と統一教会の癒着の話。

 現役官僚の覆面インタビューでは、上司から「今の政権の方向性と違うことは一切考えるな」と言われたという話も飛び出した。

 安倍政権下で日本は一気に転落した。北方領土の主権問題、デタラメな安保関連法、森友・加計問題、桜を見る会事件、虚偽答弁の数々、財界との癒着……。安倍をめぐる事件は何ひとつ解明されていない。安倍は物理的に地上から消えたが「安倍的なもの」は、依然としてわが国を深く蝕み続けている。

 この映画の随所に組み込まれた風刺アニメーションは「日本人の心の中に棲む妖怪」を描いている。悪意、臆病、卑劣な根性……。それこそが、安倍のような「妖怪」を生み出したのである。

 腐ったメディア、忖度する官僚、追及がゆるい野党、騙され続ける国民。そこを問わない限り、同じようなものが担ぎ上げられるだけだ。

 実際、岸田政権は「安倍的なもの」に則り、国家の破滅に向けて暴走を続けている。


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【それでもバカとは戦え・03.25】:岸信千世がぶち込んだ「社会問題が顕在化した日本の縮図」

2023-07-30 06:47:40 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【それでもバカとは戦え・03.25】:岸信千世がぶち込んだ「社会問題が顕在化した日本の縮図」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・03.25】:岸信千世がぶち込んだ「社会問題が顕在化した日本の縮図」

 前防衛大臣・岸信夫の議員辞職に伴う衆議院山口2区の補欠選挙に長男の信千世が出馬表明。

<picture>岸信夫・前防衛相の辞職に伴う補欠選挙で立候補した長男・信千世氏(C)日刊ゲンダイ</picture>

 岸信夫・前防衛相の辞職に伴う補欠選挙で立候補した長男・信千世氏(C)日刊ゲンダイ

 最初に注目を集めたのが公式サイトだ。曽祖父の岸信介や伯父の安倍晋三などの名前を記した「家系図」をアピールし、SNSで世襲だと反発を浴びた。さらに急に家系図が削除されたあげく、後援会への入会を募る仕様に変わり、最後は閲覧できなくなった。

 2月20日、その理由について、信千世は家系図への批判とは「直接的な関係はない」と釈明。今月5日の会合では「世間にはいろいろな声が聞こえますが、こうした声のひとつひとつに惑わされず、右往左往せず、できることをやる」と発言。要するに批判は一切受け付けないという宣言だ。当選後、手のひらを返したように世間の声を無視する政治家は多いが、選挙前にこういうことを言う人はあまり見たことがない。なにがあっても落選しないという自信があるのだろう。

 信夫・信千世親子のフルチンぶりはすさまじい。昨年12月11日、信夫は後援会幹部の会合で健康状態を理由に「このあたりで信千世譲りたい」と発言家業かよ

 信千世は5日の会合で「伯父、そして父が政界からいなくなり、たいへん不安」と述べる一方、後援会や事務所関係者らが残ってくれたとして「(この形で)戦えることをありがたく思います」と発言。2月7日の記者会見では「家族の意志をしっかり受け継ぐ」と言い放った。

 昨年8月、「文芸春秋」のインタビューでは安倍の遺志を継ぐ意向を示している。

 ■岸家・安倍家は統一教会とずぶずぶ

 地盤・看板・鞄の3バンを引き継ぐのがけしからんというより、「血統」を掲げ「家族の意志」のために出馬するというのが筋違いなのだ。岸家・安倍家反日カルトの統一教会(現・世界平和統一家庭連合)とずぶずぶの関係にある。

 「血筋の良さ」「サラブレッド」などと書き立てるメディア問題だ。血統価値が決まるなら、ペットショップ同じ

 信千世は2月7日の記者会見で、人口減少が進み、中山間地域が過疎化する山口2区は「日本の社会問題が顕在化した日本の縮図」だと指摘。

 なかなかぶち込んでくるね。まさに「日本の社会問題が顕在化した日本の縮図」として山口2区注目を集めているのだ。

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【それでもバカとは戦え・03.18】:近づく衆院補選…そして「安倍晋三」の神格化は生前以上に進む

2023-07-30 06:47:30 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

【それでもバカとは戦え・03.18】:近づく衆院補選…そして「安倍晋三」の神格化は生前以上に進む

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【それでもバカとは戦え・03.18】:近づく衆院補選…そして「安倍晋三」の神格化は生前以上に進む

 安倍晋三死去に伴う衆院補選が近づいてきたからか、安倍の地元の山口県下関市ではキナ臭い動きが出てきた。大丸下関店の「JOIN083」で開催されている企画展では、昨年9月の安倍の国葬で、菅義偉が弔辞で紹介した「山県有朋」(岡義武著)を展示。ページの右端が折られ、オレンジ色のマーカーペンと黒色のボールペンで印が付けられているという。そんなものを見て何になるのかはさっぱりわからないが、信者にとっては涙が出るほどありがたいのだろう。

<picture>旧統一教会との関係など、安倍元首相をめぐる事件は何ひとつ解明されていないのに(C)日刊ゲンダイ</picture>

 旧統一教会との関係など、安倍元首相をめぐる事件は何ひとつ解明されていないのに(C)日刊ゲンダイ

 菅の弔辞によれば安倍は「いのちを失ってはならない人」であり、その判断は「いつも正しかった」とのこと。安倍は生前「私は総理大臣ですから、森羅万象すべて担当しております」「全く正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」などと述べていたが、菅の弔辞はこれに対応しているのだろう。要するにカルト。安倍の神格化は生前から進められていた。

 政府が制作した海外広報用のネット誌「We Are Tomodachi」には安倍の写真が並び、東京新聞(2016年3月3日付朝刊)は「もはやグラビア誌?」との見出しで報じた。

 17年3月、自民党は総裁任期を「連続2期6年」から「連続3期9年」に延ばす党則改正を行ったが、その際「制限の撤廃」を訴える声も出た。

 こんなニュースもある。

 〈安倍晋三首相は24日、東京・富ケ谷の私邸周辺を約1時間20分かけて散歩した。近所の代々木公園では、通行人らと気さくに記念撮影に応じ、園内の階段を一段飛ばしで上るなど元気な様子を見せた〉(「時事ドットコムニュース」18年12月25日)。「皇室アルバム」ではあるまいし、異常極まりない。

 19年6月、自民党本部は「フェイク情報が蝕むニッポン」なる冊子を作製し、安倍を「稀有な政治家」と礼賛。他党議員を罵倒し、安倍だけがイケメンに描かれていた。

 同月、安倍に対する問責決議案が出されると、三原じゅん子は血相を変えて「愚か者の所業」「恥を知りなさい!」と絶対的帰依を誓った。

 22年8月、自民党議員でつくる「保守団結の会」は安倍を「永久顧問」にすることを決定。今年2月には月刊誌「正論」が安倍の写真展を下関で開催。統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係など安倍をめぐる事件は何ひとつ解明されていない。日本の危機が去ったわけではない。 

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【2023年07月28日 今日は?】:「怪人二十面相」「少年探偵団」で人気を博した江戸川乱歩が死去

2023-07-30 00:00:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2023年07月28日 今日は?】:「怪人二十面相」「少年探偵団」で人気を博した江戸川乱歩が死去

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2023年07月28日 今日は?】:「怪人二十面相」「少年探偵団」で人気を博した江戸川乱歩が死去

 ◆7月28日=今日はどんな日

  日系人アルベルト・フジモリがペルーの大統領に就任(1990年)

アルベルト・フジモリ
Alberto Fujimori

1998年10月3日撮影

 ◆出来事

  ▼「怪人二十面相」「少年探偵団」で人気を博した江戸川乱歩が死去(1965)▼松井秀喜の引退式をヤンキースタジアムで開催(2013年)

少年探偵団-対決! 怪人二十面相 (10歳までに読みたい日本名作)

[江戸川 乱歩, M-Y-M publishing]の少年探偵団シリーズ: 怪人二十面相ほか 全26篇

 ◆誕生日

  ▼セルジオ越後(45年=サッカー評論家)▼スガシカオ(66年=シンガー・ソングライター)▼徳重聡(78年=俳優)▼ハジメ(84年=フォーリンラブ)▼神園さやか(86年=歌手)▼菅谷哲也(93年=俳優)▼中村歩加(98年=タレント)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2023年07月28日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.07.27】:自民党大阪の乱

2023-07-29 07:01:50 | 【政策・閣議決定・骨太方針・国の基金・愚策、マイナカード・2025大阪万博他】

【HUNTER2023.07.27】:自民党大阪の乱

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.07.27】:自民党大阪の乱

 かつて小泉純一郎元首相が仕掛けた郵政民営化をめぐる「郵政解散」。民営化に反対した候補者に対して送り込まれたのが「刺客」だった。その代表格だった佐藤ゆかり氏が7月18日に地元大阪11区の枚方市で記者会見。「政界離脱」という奇妙な説明を展開した。次期解散総選挙には出馬しない、しかし民間人として「公的なかかわり」は続けていくというもの。会見の内容からいって完全に「政界引退」なのだが、“支部長失格”の烙印を押した党への不満を隠そうともしない。

 大阪では、他にも事実上の「支部長更迭」を宣告された政治家が二人。関西圏で強固な地盤を持つ日本維新の会との戦いを前に、「自民党大阪の乱」への注目が集まっている。

            ◇   ◇   ◇

 2021年の衆議院選挙、2022年の参議院選挙、そして今年の大阪府知事選・大阪市長選と、維新に負けっぱなしの大阪自民党。ついに茂木敏充幹事長が自ら乗り出して「大阪刷新本部」を設立。大阪府内10の小選挙区で支部長の公募を発表した。

 元職の佐藤氏は11区の支部長だったが、「更迭」されてしまったのだ。公募に手を挙げることができた佐藤氏だが、撤退を決めたという。

 「20年間自民党で政治をやってきたが、終止符を打つ」「党本部がいきなり公募をかけたのが直接の引き金。地元で熾烈な活動している同志なのに、支部長を差し替えかえる動きはおかしい」とクレームをつけながらも「この機に潔く辞めるのが政治の道筋」
 と理由を説明した。

 佐藤氏が落下傘で大阪11区にやってきたのは2014年。3度の衆議院選挙で小選挙区1回、比例復活2回、計3度の当選を果たしている。しかし、その間は地元でトラブル続き。大阪11区の関係者から民事訴訟を起こされたり、地元企業から受け取った不透明な100万円が問題になるなど、大阪11区の自民党関係者が、にこやかにこう話す。
「佐藤がいる間、大阪11区はずっとギスギスしていた。支部長の更迭は当然のこと。佐藤の『俺様政治』は本当にひどかった。地元活動はしない、どこにいるのかもわからない、約束はドタキャン、地元を離れて東京にばかりと訳が分からない。地元でイベントに参加すると、先に維新の現職議員の名前が呼ばれます。当然のことですが佐藤氏はそれに怒って主催者に文句を言う。あんな人とは、とてもやってられません。佐藤は公募に応じることもできました。しなかったのは選考で負けてしまうからでしょう。プライドだけはやたら高いので、負けたら格好つきませんからね。いなくなってよかった、スカッとしたという自民党員は少なくないですよ」

 「更迭」された支部長は、大阪11区の佐藤氏だけではない。大阪4区の中山泰秀元防衛副大臣や大阪17区の岡下昌平元内閣政務官などの元職もそうだ。

 中山氏は東京に出向き、党本部で茂木幹事長や森山裕選対委員長に直談判した。その際、前回の衆議院選挙の「惜敗率」を問題にし、支部長が継続となった大阪1区や2区の元職より「私の方が、惜敗率は高い数字だった。党本部はどう考えているのか」「派閥が関係しているのではないのか」と怒りを露わにしたという。

 残った元職3人の支部長のうち2人が岸田派で1人が茂木派。総裁と幹事長の意向が働いているではないかと言いたかったらしい。ある自民党幹部は、中山氏の主張について次のように突き放す。

 「自民党が支部長を変えるなんて異例も異例ですよ。党本部としては何度も調査をかけ、数字を精査して支部長の更迭を決めました。中山さんはすごい勢いでテレビカメラに文句を言っていましたが、はよく考えてほしい。落選中、地元でどれだけ活動していたのか。地元をあけて何度海外に行っていたのか。岡下さんも、地元活動には問題があった。『新幹線のグリーン車で足を大きく広げて2席分を占領して座っている。国会議員だった人がそれでいいのでしょうか』というクレームも来ていました。落選中にもかかわらず、まわりが見えていない人では維新の勢いに対抗することはできません。中山さんや岡下さんにはイメージの問題がありますから、(更迭は)当然のことですよ」

 中山氏はハンターで既報の通り、2021年に日本大学の汚職事件で逮捕された医療法人「錦秀会」の前理事長・籔本雅巳被告が有力なスポンサーで、同会側から多額の寄付を受けていた。地元では、安倍晋三元首相に籔本被告を紹介したのも中山氏ではないかと言われていた。

 一方岡下氏は2017年、武田良太元総務相が若手議員を引き連れて訪米した際に同行。旧統一教会系新聞社「ワシントンタイムズ」を訪問していたことが分かっている。「旧統一教会」という火種を抱えているのは間違いない。

 ライバルである日本維新の会は、都構想絡みで手を組んでいたで公明党と決別。公明が議席を有する4つの小選挙区に候補者を立てるため、予備選を開始している。自民党も準備を急ぐ必要がある。

 「大阪での公募はすごく反応がよく、かなりの数がきています。中山さんや岡下さんはいわゆる世襲で、自民党が嫌われているポイントでもあります。中山さんも岡下さんも、地元でしっかり活動していれば公募で簡単に選ばれるはず。その自信がないのでは、と感じますね。いずれにしても解散総選挙は遠くない。早急に支部長を決めていきます」(前出の自民党幹部)

 自民党「大阪の乱」はいつ収拾するのだろうか?

 元稿:HUNTER 主要ニュース 政治・行政 【政治ニュース・関西圏で強固な地盤を持つ日本維新の会との戦いを前に、「自民党大阪の乱」への注目】  2023年07月27日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.07.26】:安倍昭恵夫人「台湾訪問」の裏

2023-07-29 07:01:40 | 【中国・共産党・香港・台湾・一帯一路、「国家の安全」、個人の権利を抑圧する統治】

【HUNTER2023.07.26】:安倍昭恵夫人「台湾訪問」の裏

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.07.26】:安倍昭恵夫人「台湾訪問」の裏 

 安倍晋三元首相の銃撃事件から1年。昭恵夫人の姿は、なぜか台湾にあった。

 安倍元首相は台湾と関係が深く、衝撃的な死は台湾でも大きく報じられた。首相退任後のシンポジウムで「台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある」と発言して、中国の態度を硬化させたことも――。蔡英文総統が選挙前に山口県を訪問した時は極秘裏にあったのではないかとの噂も流れていた。昭恵夫人訪台の裏に、何があったのか――。

 ■訪台目的は「銅像」との対面だったが……

 台湾では、有志がいち早く安倍元首相の銅像を建立しようという機運が盛り上がり、寄付が募られた。台湾第2の都市、高雄市の「紅毛港保安堂」に銅像が設置されたのは昨年9月。今回、台湾を訪問した昭恵夫人の目的は銅像との「対面」で、民間団体の招き、という形になっていた。

 7月17日、台湾に到着した昭恵夫人の「歓迎会」にやってきたのは、来年1月の総統選に蔡英文総統の後継者として民進党からの立候補が予定されている頼清徳副総統。そこに同席していたのは、昭恵夫人に同行していた山谷えり子参議院議員と現地で合流したとみられる北村経夫参議院議員だった。

 翌18日に高雄市へ銅像との対面に赴いた昭恵夫人。そこには、山谷氏の他に自民党のトラブルメーカー・杉田水脈衆議院議員と原田義昭元衆議院議員の顔があった。

 昭恵夫人は台湾訪問について、「東日本大震災の時もいち早くご支援をくださりました」「日本からの留学生の奨学金もいただいている。若い人たちが台湾との関係をより一層よくしてほしい」などと政治には触れず、「国葬より先に立派な銅像を建てていただいた。こうしてお礼にうかがえてうれしい。主人は台湾を愛していた、台湾に来たがっていた。きっと主人の魂が今、私と一緒にここにある」などと挨拶、台湾では「友好の旅」と報じられていた。

 台湾滞在の最終日、昭恵夫人は総統府(日本の首相官邸にあたる)に出向き蔡総統や頼副総統と面会。結果的には、日本にとっても台湾にとっても「政治利用」する格好の場となった。(*下は、蔡英文総統のツイッター投稿)

 ■旧統一教会絡みの政治家たちも訪台

 日本にとって大きな問題は、昭恵夫人の訪問に合わせる形で旧統一教会と因縁が深い政治家が訪台し、銅像との対面式に参列していたことだ。

 山谷氏と旧統一教会との関係については、旧統一教会を長く取材しているジャーナリストの有田芳生氏がツイッターに「山谷えり子さんは統一教会の重点候補でした。長い長い付き合いがあることは、多くの信者たちが証言しています」と投稿。また、実際に山谷氏を選挙で支援したとする旧統一教会の信者が記した『山谷えり子 選挙応援の記憶』というリポートが、全国霊感商法対策弁護士連絡会の弁護士に託されていたことが分かっている。

 北村氏は安倍元首相銃撃事件後、旧統一教会との関係が疑問視され、本人が「政治信条や活動に共鳴し、応援して頂いた皆さまのなかに(旧統一教会系の政治団体)国際勝共連合の方がいたことは確認している」と認めている。

 原田氏に至ってはハンターでも既報のように、旧統一教会の支援があったことが明らかとなっている。同氏は旧統一教会について「付き合いをやめさせられたら、つらい議員もいる」(2022年9月4日 日テレニュースより)ととんでもないコメントまで発していた。

 台湾でも、旧統一教会は宗教を隠れ蓑に高額献金を強要する「カルト」として批判を浴びているという。ある自民党の大臣経験者が、昭恵夫人に合流した政治家たちに苦言を呈する。

 「山谷、北村、杉田は昭恵夫人に抱きついてまで目立ちたいのか――。政治的に安倍元総理と昭恵夫人を利用しているとしか思えない。安倍派の幹部たちも、旧統一教会関係の議員が海外に行くことを禁ずるべきじゃないか。相手国は、旧統一教会で非難されている議員だとしても外交の礼儀上、対応せざるを得ない。台湾に申し訳ないとは思わなかったのか」

 ■総統選前にアピール合戦

 来年1月、台湾では総統選挙が実施される。前述したように、頼副総統は民進党から 総統選に立候補することがが決まっている人物だ。中国の圧力で外交関係を持つ国が限られる台湾。日本と外交関係はないが、親日的で知られる台湾。昭恵夫人の台湾訪問は、頼副総統とって自身をアピールする絶好のチャンスだったに違いない。

 頼副総統のライバルとなる台湾民衆党の柯文哲氏はすでに来日し、早稲田大学で講演を行っている。国民党の侯友宜氏も近く訪日予定で、総統選を前に外交的なアピールを展開する構えだ。民進党関係者が、内幕をこう話す

 「頼副総統は公的立場にあり日本には行けない。そういう意味で、昭恵夫人と 2度も面会したことは日本との関係をアピールするのに非常に役立った。総統選を前に外交力、好感度がアップしたはずだ。それに昭恵夫人の台湾訪問は日本の産経新聞グループが実質的な仕切りで、関係者がすっと昭恵夫人に付き添っていた。その点も良かった」

 憲政史上、最長の在任日数を誇る安倍元首相だが、昭恵夫人も周囲も、そして台湾側も、亡くなった人の政治利用は慎むべきだ。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・安倍晋三元首相の銃撃事件から1年。昭恵夫人の姿は、なぜか台湾に】  2023年07月26日  13:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.07.25】:日本維新の会から出馬予定の河村建一氏に金銭スキャンダル 

2023-07-29 07:01:20 | 【政治とカネ・政党交付金・政治資金・議員歳費・賄賂・後援会名による政治資金...

【HUNTER2023.07.25】:日本維新の会から出馬予定の河村建一氏に金銭スキャンダル 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.07.25】:日本維新の会から出馬予定の河村建一氏に金銭スキャンダル  

 林芳正外相の参議院から衆議院への転出に伴い、河村建夫元官房長官の長男で秘書を務めていた河村建一氏は、山口3区の選挙区を追われた。建一氏は2021年に行われた衆院選の比例代表北関東ブロック、22年参院選の比例代表でいずれも自民党公認としてチャレンジしたが落選。その後自民党を離党し、次の解散総選挙に日本維新の会の公認候補として出馬することが明らかとなった。

 建一氏の選挙区は東京6区。地元の山口県から遠く離れることになる。日本維新の会の藤田文武幹事長は「官房長官の息子さんであり、秘書官も務められた。政治経験も豊富で非常にいい人材」と期待する。しかし、ここに来て建夫氏と建一氏の両人にまつまわるスキャンダルが浮上。先行きへの懸念を示す声が上がっている。

◇   ◇   ◇

 建夫氏が官房長官や文科相、自民党選対委員長として要職を歴任できた背景には中内セツ子さんという秘書の存在があったことが知られている。中内さんは、建夫氏に地盤を譲った田中龍夫元文部大臣時代から永田町で知られた名物秘書だ。「80歳を超えても議員会館の事務所に陣取り、安倍晋三元首相や小泉純一郎元首相らがわざわざ中内さんに挨拶に来るほどだった。まさに昭和の時代を体現していた名物秘書でした」と自民党のベテラン秘書が振り返る。

 2021年8月、その中内さんが89歳でこの世を去る。問題が勃発したのは遺産相続を巡ってだった。

 中内さんは、建夫氏の事務所を一手に取り仕切っていた。とりわけ政治資金に関しては、「建夫先生はカネに関しての才覚がなく、中内さん頼りでした」(前出・ベテラン秘書)というほど頼られていたという。生涯独身。神奈川県大磯町に100坪を超すエレベーター付きの豪邸を所有していたことも知られている。

 中内さんの遺族は亡くなる直前、「銀行口座があるということや、暗証番号もセツ子さんから聞いていました。亡くなれば遺産相続をしなければならないので、すぐに通帳や印鑑を探したのですがなかなか見つからない。すると、建一さんからいきなりやってきて、1枚の紙を差し出したのです」と中内さんの親族、Xさんは話す。

 2021年11月に建一氏が持参した紙には、『種類別相続財産明細書』なるもの。建夫氏と親しい税理士が作成したものだそうで、中内さんの資産は大磯町の豪邸や預金などで約3,320万円。一方で、大磯町への税金に加えて借金が2,500万円以上もあり、それを差し引くとトータルが466万円という金額になっている。

 借入先は、中内さんが社長で自宅が会社所在地になっているR社。もう一つが、田中元文相の親族宅が本社になっている会社だった。その後、中内さんの親族は何度も銀行の通帳やキャッシュカードを返すよう建一氏に求めたが、なかなか実行されなかった。

 実は中内さんは、大磯町の自宅に帰宅できない時は田中元文相の親族が所有するマンションに泊まっていた。そこに置かれていた遺品も返却の対象だったが、実際に戻ってきたのは銀行の通帳などごくわずか。Xさんは、こう憤慨する。

 「ブランド品もたくさん持っていたのに、聞けば『遺品としてあちこちにあげた』と建一さんはいう。親族の誰一人として同意していませんよ。びっくりしたのは通帳でした。セツ子さんが亡くなってから47万円あまりが引き出されていたのです」

 さらに中内さんの遺族を激怒させたのがR社の銀行口座だった。こちらも中内さんの死後に310万円が無断で引き出されていたというのだ。そこで今年3月、遺族は神奈川県大磯警察署に刑事告発したという。

 「私は何度も警察に行って事情を説明した。そして供述調書も作ってもらった。セツ子さんが長くお世話になったのは事実ですが、亡くなったら手のひらを返すかのように連絡さえない、個人口座や会社口座からカネを勝手に引き出す――。借用書もない借金をでっち上げる。遺品は勝手に処分する。こんなひどいことではセツ子さんも浮かばれないと思ったのです」(Xさん)

 告発状には「有印私文書偽造・同行使・詐欺」と書かれている。さらに、Xさんの手元にあったR社の通帳を詳細にチェックしてみたところ、営業実態がないにもかかわらず毎月のように、少ない月で数十万円、多い月には500万円ものカネが振り込まれていた。

 R社は、前述した中内さんの大磯町の豪邸が登記された住所で、2014年3月の設立。教育事業、土木建築工事、経営に関するコンサルティングなどが法人登記の目的欄に記されている。だが、会社の代表電話すらないのが実態のペーパーカンパニーだった。

 通帳で確認できるだけでも2021年10月までに6,000万円を超す入金がある一方、河村元官房長官の政治資金管理団体などには、R社から毎年数百万円が寄付されていた。

 R社に6,000万円以上も入金していたのは、福岡県に本部があるT学園という学校法人。なぜか中内さんが亡くなって3か月ほどした2021年11月5日付で、T学園から『解約通知・顧問契約を契約の実行者の喪失により解除』という書面が発出されていた。R社というペーパーカンパニーに対して、税制上の優遇措置が受けられる学校法人が6,000万円以上も振り込んでいたという事実。おまけにR社に振込があったある一定の期間、建夫氏はT学園の評議委員にも名を連ねていた。評議委員就任の2か月前にはT学園からR社に200万円が入金されていたことも分かっている。

 Xさんは言う。

 「実はセツ子さんの香典も河村事務所が持って帰ったきりで、説明もないし受け取ってもいません。R社もよくわからない会社で、もし政治的に変なことに関係していれば大きな問題です。しかし、私たちのような高齢者では、とても手に負えない複雑なものですから、告発状という形で警察にお願いしたのです。建一さんがきちんと誠実に対応してくれれば、何もしなかったと思います」

 名物秘書の遺族を泣かせたまま、建一氏は出馬するのだろうか。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【社会ニュース・政局・日本維新の会・次期総選挙に公認候補として出馬予定の河村建夫元官房長官の長男で秘書を務めていた河村建一氏】  2023年07月25日  12:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.07.26】:違法逮捕事件で弁護士らが刑事告発|北海道警察の虚偽公文書作成など追及

2023-07-29 07:00:50 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER2023.07.26】:違法逮捕事件で弁護士らが刑事告発|北海道警察の虚偽公文書作成など追及

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.07.26】:違法逮捕事件で弁護士らが刑事告発|北海道警察の虚偽公文書作成など追及 

 本サイトが4月から報告を続けている北海道警察の違法捜査事件で、道警を相手どる国家賠償請求訴訟の原告代理人らが7月下旬、違法な逮捕や身柄拘束に関与した警察官らを特別公務員職権濫用致傷などで地元検察に告発した。同事件の捜査の違法性はすでに地元裁判所から指摘されており、告発を受けた検察の捜査の行方が注目されるところだ。

               ◇   ◇   ◇

 7月21日付で札幌地方検察庁に告発状を送付したのは、本年3月下旬に違法逮捕の被害に遭った男性(25)の弁護人を務めた青木康之弁護士(札幌弁護士会)ら3人。本サイト既報の通り、男性は存在しない傷害事件の立件にこだわった札幌中央警察署の警察官らに任意同行を求められ、これを拒否したところ自室ベランダの窓ガラスを破って強行突入した機動隊員らに「緊急逮捕」された。

 その後、薬物使用の疑いをかけられて強制採尿され、陽性反応が出たとして再逮捕。あわや起訴寸前のところ、当初の警察の対応が令状を伴わない違法捜査だったことなどを指摘した青木弁護士が身柄拘束に不服を申し立て、地元裁判所が同居女性(37)の証言に直接耳を傾ける異例の展開となった。

 警察の報告と大きく異なる事実を知った札幌地裁が道警の捜査の違法性を認めることとなり、自ら「更正」決定で勾留を取り消して男性を釈放、札幌地検は傷害事件・薬物事件ともに不起訴処分とした。

 被害男性らは先述の通り、道警に謝罪と賠償を求める国賠訴訟を6月中旬に提起したところで、当初の弁護人だった青木弁護士を含む3人が訴訟代理人を引き受けている。今回、札幌地検への告発に踏み切ったのはこの弁護士3人。告発状では2組の警察官(いずれも複数)による4件の違法行為を指摘し、それぞれ次のような“容疑”を示している。

1)男性らの居室のキーを不正に借り受けて玄関を解錠、侵入しようとした…住居侵入未遂

2)男性らの許可なく窓を破って室内に侵入し、男性を緊急逮捕、その際に加療4週間の怪我を負わせた…特別公務員職権濫用致傷

3)緊急逮捕後の令状などを発付してもらうため裁判所に虚偽の報告をした…虚偽公文書偽造、同行使

4)違法な令状により男性から強制採尿した…特別公務員暴行陵虐

 「取り締まる側が法律を守らないと法治国家とは言えない」とは、告発人・青木弁護士の弁。捜査機関の感覚の緩みに警鐘を鳴らす同弁護士は、今回の告発の目的を次のように話す。

 「最高裁は昭和53(1978)年、重大な違法でなければ証拠排除しないとする決定を出しましたが、その結果、警察は『重大な違法でなければかまわない』と考えるようになったと感じます。本来は『捜査が違法かどうか』が問われるべきなのに、今は『捜査の違法性が重大かどうか』が問われている。これはいびつなことで、やはり捜査機関が法律を守るという当たり前のことをするように立ち返るためにも、違法な捜査をしたら処罰されるということをしっかり知らしめる必要があり、そうすることで将来の違法捜査の抑止につながると思います」

 告発人らは「仮に不起訴になった場合でも付審判請求や検察審査会申し立て(いずれも不起訴処分への不服申し立て手続き)まで視野に入れている」と話しており、捜査機関の違法行為を徹底的に追及する構えを見せている。被害男性らの国賠訴訟を通じても「文書提出命令」申し立てなどで虚偽報告などを裏づけていく考えだ。

 発翌週の7月24日夕、札幌地検の会見で質問を受けた石井壯治次席検事は「現時点で私のところまで内容が届いていない」と断った上で「告発の要件が備わっていれば受理し、事実の存否について捜査を尽くして適切に対応していく」と話した。

 国賠の第1回口頭弁論は9月1日午前、札幌地裁で開かれる。(小笠原淳)

【小笠原 淳 (おがさわら・じゅん)】
ライター。1968年11月生まれ。99年「札幌タイムス」記者。2005年から月刊誌「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に、地元・北海道警察の未発表不祥事を掘り起こした『見えない不祥事――北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』(リーダーズノート出版)がある。札幌市在住。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・本サイトが4月から報告を続けている北海道警察の違法捜査事件】  2023年07月26日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【HUNTER2023.07.12】:ヤジ排除国賠訴訟で双方が上告、最高裁へ|「言葉が足りない」と一審原告

2023-07-29 07:00:30 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER2023.07.12】:ヤジ排除国賠訴訟で双方が上告、最高裁へ|「言葉が足りない」と一審原告 

 4年前に札幌市で起きた首相演説ヤジ排除事件で、排除被害者が地元警察を訴えた裁判の二審判決に対し、当事者双方がこれを不服として7月上旬までに上告に踏み切った。言論・表現の自由侵害を追及する国家賠償請求訴訟は最高裁に舞台を移し、引き続き争われることになる。

◇   ◇   ◇

 裁判は、前々回の参議院議員選挙で応援演説に立った安倍晋三総理大臣(当時)にヤジを飛ばして警察官に“排除”された市民2人が、北海道警察に損害賠償を求めて提起したもの。原告2人は大勢の警察官に身体を拘束されるなどの被害に遭っており、裁判ではこれらの対応が言論・表現の自由侵害にあたると指摘していた。

 昨年3月の札幌地裁判決では警察の排除行為の違法性が認められて原告側全面勝訴となったが、これに道警が控訴したことで審理の場が札幌高裁に移ることとなった。本サイト既報の通り、本年6月22日に同高裁が出した結論は、一審判決の一部を取り消す決定。安倍氏に「増税反対」などと叫んだ桃井希生さん(27)を排除した警察官の行為が一審に続き違法認定された一方、「安倍やめろ」「帰れ」などと叫んだ大杉雅栄さん(35)への排除行為はすべて適法とされた。

 判決で札幌高裁の大竹優子裁判長は、大杉さんを排除した警察官の行為を軒並み「社会通念に照らして客観的合理性を有する」と認定しつつ、それらの評価の明確な根拠を示さなかった。一審原告の弁護団はこれを大きく問題視し、裁判所が一連の“事件”に影響された可能性を指摘する。昨年7月に起きた安倍氏銃撃事件、及び本年4月の岸田文雄首相襲撃事件だ。

 「判決では襲撃事件に触れられていませんが、高裁は当初から警備のことを非常に気にしていて、審理も非公開になることが多かった。判断の根拠に襲撃事件が影響した可能性は否定できないと思います」(ヤジポイ弁護団・小野寺信勝弁護士)

 高裁が警備に敏感になっていたのは、一審判決を言い渡した札幌地裁が市民から苦情・抗議を受けることになったためとみられる。筆者が同地裁に公文書開示請求(司法行政文書開示申出)を試みたところ、安倍氏の事件後に少なくとも1件、抗議とみられる投書が地裁に届いていたことがわかった。公文書扱いされない電話のメモなどの存在も考慮に入れると、抗議や苦情、脅迫などはさらに多かったと察せられる。

 とはいえ、それで司法が萎縮するようなことはあってはならないはずだ。一審原告の桃井さんは「ヤジと暴力とは全然違う。判決は民主主義を信用してなさすぎ」と憤る。弁護団も「結論ありきだ」と判決を強く批判、「大杉さんの請求棄却という結論が先にあり、そこに都合よく証拠を当てはめていったような判決」と酷評した。

 一方、先述の通り桃井さん排除の違法判断は引き続き維持され、また一審で示された「ヤジは政治的表現であり、その自由はとくに重要な憲法上の権利として守られるべき」(大意)という認定は高裁でも覆ることがなかった。大杉さんはそこを評価し「決してヤジを飛ばす権利が否定されたわけではない」と強調する。その上で先の「結論ありき」について、二審判決にある「(大杉さんが)危害を加える意思を有していないことが客観的に明らかであったとはいえない」なる詭弁的な言い回しを「言ったもん勝ち」と喝破した。

 およそ2週間後の7月5日、大杉さん上告。さらに翌日、桃井さん排除で控訴を棄却された道警側も上告。市民2人の訴えはともに最高裁へ審理の場を移すこととなった。申し立て後に会見を設けた大杉さんは、改めて「言葉が足りない」と高裁判決を批判することになる。

 「地裁が丁寧に証拠を吟味して審理を尽くした結果を、高裁は充分な説明なく覆した。単に道警にとって不利な部分が捨てられただけで、ぼくから見ると言葉が足りない。敗訴にするならきちんと息の根を止めてくれよと言いたい」

 上告審は原則として法令違反のみが問題となり、事実関係は争われない。最高裁での闘い方について、弁護団はこれから検討していくことになるという。

 蛇足ながら、裁判長として控訴審を指揮した札幌高裁の大竹優子判事は、今回の逆転判決を言い渡した翌日、札幌家裁の所長に異動した。“栄転”と言われている。(小笠原淳)

【小笠原 淳 (おがさわら・じゅん)】
ライター。1968年11月生まれ。99年「札幌タイムス」記者。2005年から月刊誌「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に、地元・北海道警察の未発表不祥事を掘り起こした『見えない不祥事――北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』(リーダーズノート出版)がある。札幌市在住。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・4年前に札幌市で起きた首相演説ヤジ排除事件】  2023年07月13日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

 

 

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【HUNTER2023.06.06】:元道警・稲葉さん「家族会」代表に|依存症当事者として「繋がり」呼びかけ

2023-07-29 07:00:20 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER2023.06.06】:元道警・稲葉さん「家族会」代表に|依存症当事者として「繋がり」呼びかけ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.06.06】:元道警・稲葉さん「家族会」代表に|依存症当事者として「繋がり」呼びかけ

 「家族の会を作って、そこでみんな集まって、ちょっとでも希望の持てる話ができたらすごくいいなと思ったんです」――アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存症を持つ人たちの家族を支援する集まりが1日、北海道の当事者の呼びかけで発足した。会長を務める元警察官は、自ら覚醒剤依存を経験した立場で「悩みを抱え込まず互いに支え合う社会に」と、依存症の種類を問わず幅広い参加を呼びかけている。

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 1日付で「北海道依存症者を抱える家族の会」の会長を引き受けることになったのは、北海道警察の元警部・稲葉圭昭さん(69)。俳優の綾野剛さんが主演した映画『日本で一番悪い奴ら』のモデルとして知られる稲葉さんは、在職中に銃器捜査のエースとして摘発の実績を積み、組織の意向で違法捜査に手を染めた結果、自ら覚醒剤を使用して検挙された。薬物使用のきっかけは、違法捜査の事実を知る捜査協力者が上司を恐喝し、その責任を1人で背負わされたこと。組織に裏切られて自暴自棄になり、協力者に頼んで注射してもらったのが最初だったという。2002年に逮捕されて懲戒免職となり、裁判では懲役9年の実刑判決に。11年に出所した後は先の映画の原作となった自著などでかつての捜査の実態を告発、違法なおとり捜査事件では冤罪で服役したロシア人男性の無実を証言し、再審無罪判決を導いた。

 厚生労働省の補助金事業として設けられた「依存症予防教育アドバイザー」の資格を得たのは、2020年10月のこと。出所後は覚醒剤と無縁だったため、依存症を克服したつもりだった稲葉さんだが、薬物依存の実態を学ぶうち「今は『やめられているだけ』という事実に気づいた」という。北海道のアドバイザー第1号として「薬物で捕まえるほうと捕まるほう、両方を経験した奴はなかなかいないだろう」と、道内の講演会などで啓発活動に取り組み始めた。

 昨年暮れごろから家族会の設立を構想し始めたのは、自身の経験を振り返り「辛い思いをしているのは、本人よりも家族なんじゃないか」と考えたためという。同じアドバイザー資格を持つ恵庭市の石上一美さん(52)に相談したところ、趣旨に賛同を得た。地元で「NPO法人おはな」を切り盛りする石上さんは、依存症に限らず地域で悩みを抱える人たちの居場所づくりを手がけている。当事者の家族が互いに支え合うことの意義について「社会で孤立しがちな家族が互いに繋がり、地域の理解を求めていくことが必要」と訴え、1日に発足した家族会では稲葉さんが会長、石上さんが事務局長を務めることになった。

 設立に先立つ5月下旬には、恵庭市で記念セミナーを開き、札幌出身の依存症予防教育アドバイザー中野満知子さん(71)が「アディクション(孤独の病)とコネクション(つながり)」と題して講演、自らもアルコール依存症者の家族という立場で、依存症の回復に家族など周囲の支えが果たす役割の大きさを話した。家族会を構想した稲葉さん自身も登壇し、家族との関わりについて次のように語っている。

 「覚醒剤で捕まった後、家族が面会に来ると自分は安心できましたが、その時は自分のことしか考えてませんでした。のちに、捕まった時に母親が『身体の震えが止まらなかった』と言っていたと聴き、自分が情けなくなった。一番哀しい思いをしているのは、捕まった本人ではなくて家族なんですよ」

 今後の活動については、自身の経験を活かし「覚醒剤の恐さとか、駄目な友人の見つけ方とかはアドバイスできるのでは」と話し、少しずつでも当事者家族の輪が拡がっていくことに期待を寄せる。

 具体的な活動としては当面、毎月1回の目途で当事者家族が語り合う場を作る考えで、6月18日午後には恵庭市内で最初の会合を設ける予定。開催場所は公開せず、参加を決めた人たちに直接伝えるなど秘密厳守を徹底するといい、関係者らは「互いの呼び名も匿名にできるので、安心して参加して欲しい」と呼びかけている。問い合わせは、NPO法人おはなのLINEアカウントへ。(小笠原淳)

【小笠原 淳 (おがさわら・じゅん)】
ライター。1968年11月生まれ。99年「札幌タイムス」記者。2005年から月刊誌「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に、地元・北海道警察の未発表不祥事を掘り起こした『見えない不祥事――北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』(リーダーズノート出版)がある。札幌市在住。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・1日付で「北海道依存症者を抱える家族の会」の会長を引き受けることになったのは、北海道警察の元警部・稲葉圭昭さん(69)】  2023年06月06日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【HUNTER2023.05.22】:侵入容疑で逮捕の道警元巡査部長、常習犯の疑い|初公判で明かされた「下着」への執着

2023-07-29 07:00:10 | 【警視庁・警察庁・都道府県警察本部・警察署・刑事・警察官・警部・監察官室・...

【HUNTER2023.05.22】:侵入容疑で逮捕の道警元巡査部長、常習犯の疑い|初公判で明かされた「下着」への執着

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【HUNTER2023.05.22】:侵入容疑で逮捕の道警元巡査部長、常習犯の疑い|初公判で明かされた「下着」への執着 

 自身の住むアパートの別の部屋に侵入したとして本年3月に逮捕された北海道の元警察官が、遅くとも4年前から複数の居室への侵入行為を繰り返し、下着などの窃盗を続けていた疑いがあることがわかった。5月中旬に始まった裁判の冒頭陳述であきらかになったもので、現時点で2つの侵入事件で起訴されている元警察官は、初公判で証拠調べのあった1件について「間違いありません」と起訴事実を認めている。

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 北海道江別市のアパートの一室に侵入したとして本年3月7日に逮捕されたのは、北海道警察・札幌東警察署で交通捜査を担当していた男性巡査部長(41)=のち免職。同アパートの4階に住む元巡査部長はその日未明、3階の一室に侵入して住人の財布を盗み出した。中身を物色後、再び同室へ侵入して財布を戻そうとした巡査部長は、気配に気づいた住人男性(23)に掴みかかられる。この時、元巡査部長はスタンガンや催涙スプレーなどで武装していたといい、被害男性はスプレーを顔に噴きつけられて3日間の治療を要する怪我を負った。元巡査部長は騒ぎを聞きつけたほかの住人らに取り押さえられ、住居侵入と傷害の容疑で現行犯逮捕。逮捕発表に伴い、道警監察官室は当時の久馬昌司室長名で次のような謝罪コメントを発している。

 《職員が逮捕されたことは言語道断であり、被害者及び関係者の方々に深くお詫び申し上げます。今後の捜査結果をふまえ、厳正に対処いたします》

 常習性が疑われる事実が伝わったのは、3週間あまりが過ぎた3月29日。札幌市内の留置施設に勾留されていた元巡査部長が、上に述べた件とは別の侵入行為で再逮捕されたのだ。当時の発表によれば、犯行日時は昨年12月上旬。被害者は江別市の女子学生(23)で、やはり元巡査部長と同じアパートの別の部屋に住んでいた。元巡査部長は同室に侵入して現金1万4,000円とキャッシュカードを盗んだとされ(のちの検察の起訴状では現金1万円とキャッシュカードなどが入った財布・2,000円相当)、住居侵入と窃盗の疑いで再逮捕。札幌地方検察庁は先立つ同24日付で3月の侵入・傷害事件を起訴、4月18日付で再逮捕ぶんの侵入・窃盗事件を追起訴した。この間の4月13日、道警は元巡査部長の懲戒処分を発表、本年初の免職処分が伝えられることとなる。監察官室は葛西浩司・新室長名で再び謝罪コメントを出すに到った。

 《事実に基づき厳正に処分いたしました。改めて被害者及び道民の皆様に深くお詫び申し上げます。今回の事実を厳粛に受け止め、指導監督を徹底して参ります》

 職を失った元巡査部長が札幌地方裁判所(新宅孝昭裁判官)での初公判に臨んだのは、懲戒処分から1カ月を経た5月16日午後のこと。最初の逮捕事案で侵入と傷害の事実について問われた元巡査部長は、抑揚を欠きながらもはっきりとした声で「間違いありません」と起訴事実を認めた。裁判官が念を押すように侵入行為とスプレー噴射の認否を求めた際も、動揺を見せず「間違いありません」と繰り返している。

 検察の冒頭陳述では、これまでの逮捕・起訴発表では伝えられていなかった事実が明かされることになった。元巡査部長は、遅くとも2019年2月ごろから同じアパートのほかの居室への侵入行為を始めたのだという。目的は「女性の下着などを盗むため」で、手始めに自身の隣室の主が女性であることを確認して同室へ侵入、その後も女性の入居を把握できた部屋への侵入を繰り返した。各室に住人が滞在しているかどうかは、大胆にも目当ての部屋のドアノブを回して確認したという。無施錠だった場合はそのまま入室して鍵を盗み出すなどし、複数の部屋の合鍵を作製・所持するに到った。

 3月の侵入事案でも元巡査部長は被害者方居室の合鍵を使って犯行に及んでおり、同室には逮捕時も含めて5回ほど侵入しているという。被害男性の同居人である無職女性(22)の下着などを盗むためだったと思われ、仮に今回の侵入が住人男性に気づかれることなく完遂できたとしたら、今後も被害が拡大していた可能性が高い。

 現場のアパートは複数の私立大の通学圏に立地し、若い人の入居が多い。住人の1人である男子学生(26)は筆者の取材に「間取りも2Kでファミリー向けとはいえず、40代の人(元巡査部長)が住んでいるとは思わなかった」と驚く。年長の入居者である元巡査部長には結婚歴がなく、現在に到るまで独身。自営業の両親が徒歩2分ほどの距離に住むが、元巡査部長がわざわざ実家至近のアパートで一人暮らしを続けていた理由は定かでない。

 常習が疑われる侵入事件は次回・6月6日の第2回公判でもう1つの事案(昨年12月の侵入盗)の証拠調べが行なわれる予定。その間の5月末にはさらに別の侵入事案で3度目の追起訴があるとみられている。(小笠原淳)

【小笠原 淳 (おがさわら・じゅん)】
ライター。1968年11月生まれ。99年「札幌タイムス」記者。2005年から月刊誌「北方ジャーナル」を中心に執筆。著書に、地元・北海道警察の未発表不祥事を掘り起こした『見えない不祥事――北海道の警察官は、ひき逃げしてもクビにならない』(リーダーズノート出版)がある。札幌市在住。

 元稿:HUNTER 主要ニュース 社会 【社会ニュース・自身の住むアパートの別の部屋に侵入したとして本年3月に逮捕された北海道の元警察官に関する事案】  2023年05月22日  07:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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