路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【筆洗】:ギリシャ神話のイカロスは父親の造った翼を身に着けて、空を飛…

2024-01-31 07:25:30 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【筆洗】:ギリシャ神話のイカロスは父親の造った翼を身に着けて、空を飛…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:ギリシャ神話のイカロスは父親の造った翼を身に着けて、空を飛…

 ギリシャ神話のイカロスは父親の造った翼を身に着けて、空を飛んだ

 ▼父親は決して太陽に近づくなと命じたが、飛ぶことに夢中だったイカロスは耳を貸さない。高く飛びすぎ、翼のノリが溶けて、海に墜落してしまう

 ▼テクノロジーへの過信や人間のおごりを戒める物語として、よく引き合いに出されるが、月に向かった日本の探査機をよみがえらせたのは、そのイカロスの翼を溶かした太陽の光だったか。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月探査機「SLIM」が月面上で息を吹き返し岩石観測などの作業を再開した。ホッとする

 ▼日本初の月面着陸には成功したものの、着陸直前にメインエンジンの1基が脱落したため、バランスを崩して上下逆さまの着陸になっていた。これでは太陽電池パネルに光が当たらず、発電できない。一巻の終わりかと思いきや太陽の向きが変わったことでパネルに光が当たり、復活となった。今年、数少ないうれしいニュースである

 ▼着陸直後のJAXAの評価は「60点」と辛かったが、狙った場所に100メートル以内の誤差で降りるピンポイント着陸にも成功し、運用も再開しているのだから、もう少し点をあげてもいいだろう

 ▼その昔、筆箱の広告に「ゾウが踏んでも壊れない」というのがあった。逆立ちの着陸は残念とはいえ、こんな宣伝文句はいかがか。「逆さまでも立派に使えます」-。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2024年01月31日  07:16:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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