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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【社説①・08.01】:海外からの津波 甘くみず脅威に備えを

2025-08-01 16:05:50 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【社説①・08.01】:海外からの津波 甘くみず脅威に備えを

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・08.01】:海外からの津波 甘くみず脅威に備えを 

 夏休みの日本列島沿岸に、津波が押し寄せた。酷暑の中での避難や対応は適切だったか、点検して生かしたい。

 30日朝、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源に、推定でマグニチュード(M)8・7の大規模地震があった。

 気象庁は、津波の襲来を予測して太平洋側を中心に警報と注意報を発表し、避難を呼びかけた。

 津波は、岩手で1・3メートルを観測し、北海道から沖縄まで22都道府県に到達した。全国自治体の「避難指示」対象者は、一時約200万人に上った。きのう夕方までに注意報もすべて解除された。

 沿岸部の住民ら多くが高台や避難所へ移り、直接的な被害がほぼなかったのは、14年前の東日本大震災の教訓が一定生かされたといえるだろう。

 だが、高台へ向かう車が集中し、立ち往生も起きた。車で移動中に崖下に転落した女性が死亡したほか、転倒事故もあった。平時から複数の避難ルートや手段を検討、確認しておくことが必要だ。

 海水浴客ら土地勘のない人たちの避難もスムーズだったとは言い難い。観光客への災害リスクや避難情報の周知、多言語対応の発信は欠かせない。

 猛暑下での避難の問題も浮き彫りになった。

 避難中に、熱中症とみられる症状で病院に運ばれる人が相次いだ。日陰のない高台やエアコンのない避難所といった環境は、高齢者や子どもをはじめ、体調異変にもつながる。

 京都府と滋賀県で、災害時避難所になる小中体育館のうち冷暖房設備は計819校の2%しかない。本年度末に向け、15%に増やしている段階である。

 災害は季節を問わない。不安なく過ごせる環境づくりが急務だ。

 震源地が遠い「遠地津波」に対する注意喚起の難しさも、改めて直視しておきたい。

 波が沿岸部や海底で反射し、さまざまな場所に繰り返し押し寄せるのが特徴で、最大波は遅れてやってくる。1960年の南米チリ地震では発生翌日に大津波が日本を襲い、140人近い犠牲者を出した。歴史を忘れてはならない。

 今後、カムチャツカ半島周辺でM7級の余震の可能性もある。

 南海トラフ地震「臨時情報」発表からまもなく1年。京滋も被災対象エリアだ。今回も散見されたSNS(交流サイト)上の根拠のない情報に惑わされず、冷静に判断できるよう準備を心がけたい。

 元稿:京都新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年08月01日  16:05:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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