★各党が懸念していた都知事・小池百合子の年内辞任が消えた模様だ。ただ来年の参院選については言及しておらず、なお警戒を要するとみている。毎日新聞のインタビューで小池は「東京都にとって忘れ得ぬ1年になった。コロナ対策に奔走し、また未知のオミクロン株がやってきている。まだ闘いは続く」とし来夏の参院選については「私に聞かないでいただきたい。都政にまい進していることはお分かりの通りだと思います」とだけ答えている。

 ★また共同通信のインタビューでは東京五輪・パラリンピックを振り返り「共生社会を実感する大会だった」とし、22年度、大会の意義やレガシー(遺産)を伝えるプログラムを実施するとともに、1周年記念式典を開催すると述べている。各党は先の衆院選挙前に都民ファーストが国政への進出を軸に新党結党の会見を開くものの、候補者を擁立できず、幻に終わったことや同時期に新党を模索していた元埼玉県知事の参院議員・上田清司などとの連携、また4年前の希望の党の失敗以来の国民新党との再合流もささやかれる。

 ★野党関係者が言う。「26日投開票の東久留米市長選挙は19日の告示日と、25日の選挙戦最終日に小池が応援に入ったものの都民ファーストの候補は約3000票差で敗北。五輪後の小池人気に陰りが見えてきたのではないか」と分析するものの、来夏の参院選挙に小池が出ればひと枠は小池で確定するという。

 残りの5議席を自民、立憲、国民、公明、共産、維新、れいわなどで争うわけだから、既に2議席ずつ持つ自民、立憲にも厳しい選挙戦になる。小池を軸に神経戦が続く。(K)※敬称略