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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【皇室】:天皇陛下が皇居で種もみまき 農作業伝承を目的の恒例行事

2022-04-20 08:21:30 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【皇室】:天皇陛下が皇居で種もみまき 農作業伝承を目的の恒例行事

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:天皇陛下が皇居で種もみまき 農作業伝承を目的の恒例行事

 天皇陛下は19日、皇居内の生物学研究所脇にある苗代に、うるち米のニホンマサリと、もち米のマンゲツモチの種もみをまかれた。

苗代に種もみをまかれる天皇陛下(宮内庁提供)(共同)苗代に種もみをまかれる天皇陛下(宮内庁提供)(共同)

 農作業の伝承を目的とした恒例行事で、例年5月に田植え、秋には稲刈りをする。グレーのジャンパーに紺のズボン姿の陛下は苗代の前にしゃがみ、職員から手渡された小さな籠から種もみをつまんで、均等になるように丁寧にまいていた。皇居での稲作は、農業奨励のために昭和天皇が始め、上皇さまの代から種もみもまくようになった。秋に収穫したコメは、皇室の神事にも使われる。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・皇室・天皇陛下・生物学研究所脇にある苗代に、うるち米のニホンマサリと、もち米のマンゲツモチの種もみをまかれた】  2022年04月20日  08:21:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:再び不合格になった小室圭さんと眞子さん夫妻 最近の写真を英紙が報道

2022-04-17 02:07:30 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【話題】:再び不合格になった小室圭さんと眞子さん夫妻 最近の写真を英紙が報道

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:再び不合格になった小室圭さんと眞子さん夫妻 最近の写真を英紙が報道 

 英紙デーリー・メール電子版は英時間15日、秋篠宮ご夫妻の長女眞子さん(30)の夫、小室圭さん(30)が米ニューヨーク州司法試験で再び不合格になったことを、夫妻の最新の写真とともに報じた。圭さんについては「木曜日」(米東部時間14日朝)に、勤務先の法律事務所に出勤する様子としてリポート。髪はポニーテール、ノーネクタイのスーツ姿で、手には書類カバンを持って歩いていたという。

小室圭さん(右)。眞子さん(2021年11月14日撮影)小室圭さん(右)。眞子さん(2021年11月14日撮影)

 ニューヨーク州司法試験委員会は今回、受験者には米東部時間13日に結果を通知したと説明。翌14日にサイトで合格者名簿を一般公開した。同紙が14日朝に撮影したのであれば、圭さんはその時点で、またも不合格だったことを知っていたことになる。

 同紙は、眞子さんについては、合格者名簿一般公開の翌日「金曜日」(同15日)に、メトロポリタン美術館に近いマンハッタンのミッドタウンで撮影したとし、動画も公開。黒いセーターとジーンズというシンプルな装いだった。眞子さんは最近、同美術館でボランティアを始めたとの情報がある。METのサイト内で紹介されている、日本の絵画に添えられた2月3日付の解説の文末に「Mako Komuro」の署名が確認できる。同紙も同美術館でのボランティアについても紹介している。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・英紙デーリー・メール電子版・秋篠宮ご夫妻の長女眞子さん(30)の夫、小室圭さん(30)が米ニューヨーク州司法試験で再び不合格になったことを、夫妻の最新の写真とともに報じた】  2022年04月17日  02:07:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:小室圭さん再びNY州司法試験に不合格 仕事は?ビザは?眞子さんとの生活設計へ影響も

2022-04-16 00:02:50 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【話題】:小室圭さん再びNY州司法試験に不合格 仕事は?ビザは?眞子さんとの生活設計へ影響も

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:小室圭さん再びNY州司法試験に不合格 仕事は?ビザは?眞子さんとの生活設計へ影響も 

 秋篠宮ご夫妻の長女眞子さん(30)の夫、小室圭さん(30)が、2月に再受験していた米ニューヨーク州の司法試験で不合格だったことが15日、分かった。今年7月26、27日に予定される次回試験に三度挑戦するとみられるが、一層厳しい展開となり、仕事やビザなど、眞子さんと思い描いていた生活設計への影響もありそうだ。

2021年11月、渡米する小室圭さんと眞子さん2021年11月、渡米する小室圭さんと眞子さん

渡米する小室圭さん(右)、眞子さん=2021年11月14日渡米する小室圭さん(右)、眞子さん=2021年11月14日

 同州司法試験委員会は14日(日本時間15日)、合格者リストをサイトで公表したが、「K」の欄に小室さんに相当する名前はなかった。今回は計3068人が受験し、1378人が合格。全体の合格率は45%で、昨年7月の63%から大幅に下がった。小室さんのような再受験者の合格率も、初受験より低い傾向。今回の再受験は1610人で、合格率は30%。これに対して初受験の合格率は61%だった。試験は、計400点中266点を取れば合格する。

 小室さんは18年に渡米。昨年5月に米フォーダム大ロースクールを修了し、7月に司法試験に初挑戦したが、10月の結婚直後に不合格が判明。現地の法律事務所で法務助手として働きながら、弁護士資格取得を目指してきたが、再び大きな誤算が生じ、生活安定の見通しは不透明なままだ。

 勤務先の法律事務所は弁護士資格取得を前提とした雇用の可能性もあり、2度の不合格で、その影響の有無が焦点。小室さんが米国に滞在し働き続けるための、ビザなどの状況も明らかになっていない。現在は学生ビザF-1のOPTという制度で働いているとの見方が根強いが、その場合は早ければ5月にもOPT期間が終了するとみられ、一般的には就労ビザに切り替える必要がある。普通はH-1Bビザだが、抽選制で、移民局は今年10月からの同ビザについて、申請と抽選は今年3月末までに終了としている。一般的に弁護士資格を取得しなければ同ビザ取得は難しいが、仮に小室さんの勤務先が申請し当選していれば、試験結果に関係なく、OPT終了後、10月までの間も滞在、就労を継続できる可能性があることになる。

 就労ビザのめどが立っていない場合、米国のビザに詳しいイデア・パートナーズ法律事務所は「OPT終了前までにまた学校に入り、その学校がI-20という入学許可証を発行すれば、滞在ステータスは維持でき、働くことはできないが、米国に残ることはできる」との選択肢の可能性も示した。また眞子さんが何らかのビザを取得し、小室さんがその配偶者資格で滞在を継続することも可能とも指摘する。

 眞子さんは最近、マンハッタンのメトロポリタン美術館(MET)でボランティアを始めたとの情報がある。METのサイト内で紹介されている、日本の絵画に添えられた2月3日付の解説の文末に「Mako Komuro」の署名が確認できる。例えば、教育、科学、芸術などの分野の研究者や教育関係者を対象にしたビザには、J1という交流プログラムを目的としたものもある。

 小室夫妻の今後の動向が注目される。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・秋篠宮ご夫妻の長女眞子さん(30)の夫、小室圭さん(30)が、2月に再受験していた米ニューヨーク州の司法試験で不合格】  2022年04月15日  23:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:小室圭さん再挑戦のNY州司法試験合格者リスト公表も名前なし…再び不合格か

2022-04-16 00:02:30 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【話題】:小室圭さん再挑戦のNY州司法試験合格者リスト公表も名前なし…再び不合格か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:小室圭さん再挑戦のNY州司法試験合格者リスト公表も名前なし…再び不合格か 

 米ニューヨーク州司法試験委員会は14日(日本時間15日)、2月22、23日に行われた試験の合格者リストをサイトで公表したが、「K」の欄に、秋篠宮ご夫妻の長女眞子さん(30)の夫、小室圭さん(30)に相当する名前はなかった。この日公表された名簿が合格者全員を網羅しているかは不明だが、またも不合格だった可能性がある。

小室圭さん(2021年9月27日撮影)小室圭さん(2021年9月27日撮影)

 小室さんは昨年5月に米フォーダム大ロースクールを修了し、7月に司法試験に初挑戦したが、10月の結婚直後に不合格が判明。現地の法律事務所で法務助手として働きながら、資格取得を目指してきた。同委員会によると、受験者には先に結果が通知されている。

 同委員会は、今回の試験のデータも公表した。計3068人が受験。うち1378人が合格し、全体の合格率は45%だった。同試験は毎年2回行われ、合格率は2月の方が7月より低く、今回も、昨年2月の49%、同7月の63%から下がった。小室さんのような再受験の合格率も、初めての受験より低い傾向。今回の再受験は1610人で、合格率は30%と、さらに狭き門となった。初受験の合格率は61%だった。試験は、計400点中266点を取れば合格する。

 小室さんが再び残念な結果だった場合、法律事務所の雇用への影響にも注目が集まる。米国に滞在し働き続けるための、ビザの状況も明らかになっていない。一般的には現在は学生ビザとみられ、その場合は早ければ5月に期限切れとなる。

 一方で、眞子さんは最近、マンハッタンのメトロポリタン美術館(MET)でボランティアを始めたとの情報がある。METのサイト内で紹介されている、日本の絵画に添えられた2月3日付の解説の文末に「Mako Komuro」の署名が確認できる。夫婦のニューヨーク生活が今後どうなるのか、注目される。

元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・秋篠宮ご夫妻の長女眞子さん(30)の夫、小室圭さん(30)が、2月に再受験していた米ニューヨーク州の司法試験で不合格】  2022年04月15日  00:26:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:小室圭さん再挑戦のNY州司法試験、本人に結果通知 合格者は15日午前1時以降に一般公開予定

2022-04-16 00:02:20 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【話題】:小室圭さん再挑戦のNY州司法試験、本人に結果通知 合格者は15日午前1時以降に一般公開予定

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:小室圭さん再挑戦のNY州司法試験、本人に結果通知 合格者は15日午前1時以降に一般公開予定

 

米ニューヨーク州司法試験委員会は13日、秋篠宮ご夫妻の長女眞子さん(30)の夫、小室圭さん(30)が再挑戦した2月の試験の結果を、同日に受験者に通知したと発表した。合格者は14日正午(日本時間15日午前1時)以降に、同委員会サイトで一般公開する予定という。

同委員会は2月22、23日に行われた試験の合否のデータも公表した。今回は計3068人が受験。うち1378人が合格し、合格率は45%だった。試験は毎年2回行われ、合格率は2月の方が7月より低く、小室さんのような再受験も初めての受験より低い傾向だが、今回も昨年2月の49%、同7月の63%から下がった。また今回の再受験者は1610人で、合格率は30%。初受験は61%だったという。

 試験は以下のような内容で、計400点中266点を取れば合格する。

【1日目】▼午前9時半~午後0時半=Multistate Performance Test(MPT、記述式、2問)配点20%=80点▼午後2時~5時=Multistate Essay Exam(MEE、記述式、6問)配点30%=120点

【2日目】▼午前9時半~午後5時(午前午後とも3時間ずつ)=Multistate Bar Examination(MBE、選択式、200問)配点50%=200点

 小室さんは現在、現地の法律事務所で法務助手として働いている。弁護士資格を取得できなければ、一般的には仕事やビザを含め、眞子さんとの生活設計に何らかの影響が出てもおかしくない状況だけに、再挑戦の結果が注目される。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・秋篠宮ご夫妻の長女眞子さん(30)の夫、小室圭さん(30)が、2月に再受験していた米ニューヨーク州の司法試験の結果】  2022年04月14日  17:17:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【皇室】:上皇ご夫妻、高輪の仮住まい先を退去 近所の保育園児ら見送る 26日に新居の「仙洞御所」へ

2022-04-13 00:00:50 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【皇室】:上皇ご夫妻、高輪の仮住まい先を退去 近所の保育園児ら見送る 26日に新居の「仙洞御所」へ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:上皇ご夫妻、高輪の仮住まい先を退去 近所の保育園児ら見送る 26日に新居の「仙洞御所」へ 

 上皇ご夫妻は12日、東京・元赤坂にある赤坂御用地の「仙洞御所」に引っ越すため、仮住まい先だった高輪の仙洞仮御所を退去された。神奈川県葉山町の葉山御用邸に2週間滞在し、この間に荷物の搬出・搬入などが進められる。ご夫妻は26日に新居へ入る予定だ。

仮住まい先だった仙洞仮御所を出発される上皇ご夫妻(代表撮影)仮住まい先だった仙洞仮御所を出発される上皇ご夫妻(代表撮影)

仮住まい先だった仙洞仮御所を出発される上皇ご夫妻(代表撮影)仮住まい先だった仙洞仮御所を出発される上皇ご夫妻(代表撮影)

 側近によると、ご夫妻は、仙洞仮御所で過ごした2年間、四季の移ろいを楽しみ、穏やかで規則正しい生活を送った。近所の保育園との交流もあり、ご夫妻の誕生日には園児から手作りのカードが届けられたという。

 ご夫妻はこの日午前10時半ごろ、車で出発した。仙洞仮御所の正門前には園児46人や港区長らが見送りに訪れた。上皇さまは後部座席から身を乗り出すようにして園児たちに手を振り、花束を持った上皇后美智子さまは1人1人にほほえみかけていた。園児らも手を振り「ありがとう」「さようなら」と声をかけた。

 代替わりに伴い、上皇ご夫妻は2020年3月に皇居から仙洞仮御所に移った。その後、皇居・御所が改修され、21年9月に天皇ご一家が赤坂御所から引っ越した。

 この旧赤坂御所が上皇ご夫妻の新たな住まいで、仙洞御所と呼ばれる。居住空間は今年3月末にエレベーター設置などバリアフリー化の改修工事が完了した。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・皇室・上皇ご夫妻は12日、東京・元赤坂にある赤坂御用地の「仙洞御所」に引っ越すため、仮住まい先だった高輪の仙洞仮御所を退去された】  2022年04月12日  12:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【皇室】:天皇陛下「支え合い、忍耐強く」 62歳、コロナ禍に寛容社会願う

2022-02-23 00:01:50 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【皇室】:天皇陛下「支え合い、忍耐強く」 62歳、コロナ禍に寛容社会願う

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:天皇陛下「支え合い、忍耐強く」 62歳、コロナ禍に寛容社会願う

 天皇陛下は23日、62歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち皇居・宮殿「石橋の間」で記者会見し、長引く新型コロナウイルス禍に対し「支え合う努力を続けることにより、この厳しい現状を忍耐強く乗り越えていくことができる」と語った。交流が難しい状況でも「つながりを大切にしながら、心に希望の火を絶やさずに」と呼び掛けた。

 皇居・三の丸尚蔵館収蔵の七宝工芸の作品を前に、言葉を交わされる天皇、皇后両陛下=10日、皇居・御所(宮内庁提供)

 皇居・三の丸尚蔵館収蔵の七宝工芸の作品を前に、言葉を交わされる天皇、皇后両陛下=10日、皇居・御所(宮内庁提供)

 陛下は、深刻化するインターネット上の中傷などを念頭に「異なる立場にあったり、異なる考えを持つ人々にも配慮し、尊重し合える寛容な社会が築かれていくことを願う」と述べた。

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・皇室・天皇陛下は23日、62歳の誕生日 】  2022年02月23日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【皇室】:天皇陛下、62歳に コロナ禍は「乗り越えられると信じている」

2022-02-23 00:01:40 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【皇室】:天皇陛下、62歳に コロナ禍は「乗り越えられると信じている」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:天皇陛下、62歳に コロナ禍は「乗り越えられると信じている」 

 天皇陛下は23日、62歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち皇居・宮殿で記者会見に臨み、長引く新型コロナウイルス禍を憂慮し「今しばらく誰もがお互いを思いやりながら、痛みを分かち合い、支え合う努力を続けることにより、厳しい現状を忍耐強く乗り越えていくことができると固く信じております」と述べた。
 
天皇陛下=10日、御所小広間で(宮内庁提供)

天皇陛下=10日、御所小広間で(宮内庁提供)

 秋篠宮家の長女で昨年10月に結婚して皇室を離れた小室眞子さんには、幸せな人生を願う一方で「多くの方に心配をかけることになったことを心苦しく思う」として国民と皇室の信頼関係の大切さを強調した。
 
 皇室の情報をきちんと伝える必要性にも言及。週刊誌報道やインターネット上の書き込みを巡っては、表現の自由は憲法が保障する基本的人権であると指摘した上で、他者を傷つける恐れに触れて「異なる立場や考えの人々に配慮し、尊重しあえる寛容な社会が築かれることを願う」とした。
 
 昨年12月に20歳となった長女愛子さまには「成年皇族として思いやりと感謝の気持ちを持ちながら、一つ一つの務めを大切に果たしてもらいたい」と期待。今春の高校進学が決まった秋篠宮家の長男悠仁さまには「実り多い高校生活を送ってほしい」とした。
 沖縄県が本土復帰から50年の節目を迎えることには、幼少期から続いた「沖縄豆記者」との交流を回想し、多くの人が沖縄の苦難の歴史や文化を学び、理解を深めていくことを願うとした。
 
 来月11日で発生から11年となる東日本大震災の被災地では社会基盤整備が進む半面、精神的サポートを必要とする人が増えるなど「復興は道半ば」にあり、皇后さまと共に心を寄せていくとした。
 
 昨夏の東京五輪とパラリンピック、今月20日に閉幕した北京の冬季五輪では選手同士の心温まる交流に感慨を覚えたといい、「人と人の交流が国や地域の境界を越え、互いを認め合う平和な世界につながってほしい」との願いを述べた。(阿部博行)
 

◆歴代天皇の書を道しるべに

 天皇陛下は62歳の誕生日に先立つ記者会見で、過去の天皇が書き残した直筆文書の「宸翰しんかん」などから得られる教えを、天皇としての責務を果たしていく上での道しるべの一つとして大切にしたいと述べた。
 陛下は2016年に愛知県西尾市の岩瀬文庫で、戦国時代の後奈良天皇が飢饉ききんや疫病に苦しむ人々の姿に心を痛めて書写した般若心経を目にした。その後、京都市の大覚寺で平安時代の嵯峨天皇をはじめ6人の天皇の写経を鑑賞し、「歴代の天皇は人々と社会を案じつつ、国の平和と国民の安寧のために祈る気持ちを常にお持ちだったことをあらためて実感した」と振り返った。
 また鎌倉時代の花園天皇が皇太子のために書き残した「誡太子書かいたいしのしょ」で徳を積む大切さと学問の必要性を説いたことにも言及。「歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、研さんを積みつつ、国民を思い、国民に寄り添いながら象徴としての務めを果たすべく、なお一層努めたい」と述べた。(阿部博行)

 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・皇室・天皇陛下は23日、62歳の誕生日 】  2022年02月23日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【皇室】:【全文】天皇陛下、62歳の誕生日 記者会見

2022-02-23 00:01:30 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【皇室】:【全文】天皇陛下、62歳の誕生日 記者会見

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:【全文】天皇陛下、62歳の誕生日 記者会見 

◆1年を振り返って

 ーこの1年は、新型コロナウイルス感染症の影響が続く中、東京オリンピック・パラリンピックのほか、皇室では御所へのご移居や上皇さまの米寿のお誕生日など様々な出来事がありました。印象に残った出来事についてお聞かせ下さい。国民と直接ふれあう機会が限られる状況の中、オンラインで各地を訪問された感想や、今後「ウィズコロナ」や「ポストコロナ」での活動のあり方についてもお考えをお聞かせください。
 
天皇陛下=いずれも10日、御所小広間で(宮内庁提供)

天皇陛下=いずれも10日、御所小広間で(宮内庁提供)

 この1年も、新型コロナウイルス感染症が猛威を振るいました。亡くなられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、家族、友人など大切な方を亡くされた多くの方に、心からお見舞いを申し上げます。感染症の影響により、仕事を失ったり、苦しい生活状況に陥る人、孤立を深める人も多く、心が痛みます。医療従事者の皆さんは、自らの感染の脅威にさらされながら、強い使命感を持って、昼夜を問わず、最前線で患者さんの命を救うための尽力をされています。また、罹患りかんした人々を適切に医療現場につなぐべく、同様に尽力されている救急隊や保健所などの関係機関の皆さんの御苦労もいかばかりかと思います。そして、このコロナの状況下で、支援を必要としているお年寄りや障害のある方、生活に困窮している方や生活困窮世帯の子供たちなど、社会的に弱い立場にある人々を支え、その命と暮らしを守るために力を尽くされている方が多くいることや、エッセンシャルワーカーの皆さんが多くの人の日々の生活を支えていてくれることも有り難く思っています。これら多くの方々に心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。長引く感染症の感染拡大への対策を継続することは大きな努力を要します。親しい人との直接的な接触を避け、暮らしの隅々にも注意を払うよう、自らのできる範囲で感染の拡大防止に努めている人も多くいると思います。こうした国民の皆さん一人一人の努力を深く多といたします。長く困難な状況が続いておりますが、今しばらく、誰もがお互いを思いやりながら、痛みを分かち合い、支え合う努力を続けることにより、この厳しい現状を忍耐強く乗り越えていくことができるものと固く信じております。
 昨年は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会が開かれました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大という困難な状況の中での開催となりましたが、大会を無事に終えることを可能にした運営スタッフ、ボランティア、医療従事者、警備担当者など多くの関係者の尽力に敬意を表したいと思います。私たちもそうでしたが、参加した選手一人一人が力を尽くして競技に臨む姿から、新たな希望と勇気を見いだされた方も少なくなかったのではないかと思います。また,参加国の選手同士がお互いの健闘をたたえ合う姿や、例えば、女子バスケットボールの表彰式の後で、日米仏3か国の選手全員が自然に入り交じって記念撮影に臨む姿など,国境を越えた選手同士の交流が各所で見られたことにも感慨を覚えました。この度の北京での冬季オリンピックでも選手同士の心温まる交流を目にしましたが、そのような光景を見ながら、私は、50年前の札幌冬季オリンピックでの、70メートル級スキージャンプで金メダルを取った笠谷幸生かさやゆきお選手の健闘をたたえて笠谷選手を肩車した、ノルウェーのインゴルフ・モルク選手の姿を懐かしく思い出しました。国と国との間では、様々な緊張関係が今も存在しますが、人と人との交流が、国や地域の境界を越えて、お互いを認め合う、平和な世界につながってほしいと願っております。
 昨年も、現在人類が直面する最大の課題の一つとして、気候変動問題に関心が集まりました。その解決に向けては、国・企業・研究機関・一般の人々など幅広い関係者が手を携えて脱炭素社会の実現に取り組まなければなりません。そのことは、時として、乗り越え難い壁のようにも見えますが、近年においても我々はこのような課題に挑戦してきました。例えば、平成初期には、地表に降り注ぐ紫外線を増加させる「オゾン層の破壊」が地球環境問題として真っ先に挙げられる課題でしたが、数十年に及ぶ国際的な連携・協力やその下でのフロン回収技術等の企業の技術革新,消費者の理解と協力などにより、早い地域では2030年代にはオゾン層が1980年の水準にまで回復する、との見通しを国連の専門機関が示すほど状況が改善していると聞きます。このオゾン層の回復は、地球規模で対策に臨んだ環境問題の改善の好事例として、気候変動対策に向けた努力が始まりつつある中で勇気を与えてくれるものです。そのような中で、昨年、眞鍋淑郎まなべしゅくろう博士が、温暖化予測にも用いられた気候モデルの開発を評価され、ノーベル物理学賞を受賞されたことを喜ばしく思います。こうした、これまでに蓄積してきた知見も十分にいかしながら、各国・地域の関係者や一般の人々が協力して対策を進めるべく努力を続けることで、気候変動問題が改善していくことを心から願っています。
 東日本大震災の発生から間もなく11年を迎えます。この震災により、2万人を超える数多くの方が亡くなったり、行方不明になったりしたことは、今思い出しても深く心が痛みます。その後の復興の過程で、人々の生活や産業を支える社会基盤の整備等は進んだものの、精神的なサポートを必要とする人が近年になってむしろ増えていると伺うなど、本当の意味での復興はまだ道半ばにあるものと思います。私は、雅子と共に、引き続き被災地に心を寄せていくつもりです。思い返せば、東日本大震災直後には,現地に駆けつけたボランティアに多くの被災者が勇気付けられたものと思います。海外の多くの国々からも支援物資等が届けられ、ボランティアが被災地に駆けつけてくれました。先月の海底火山の噴火による被害が伝えられるトンガの皆さんからも、その時、様々な支援を頂いたことは記憶に新しいところです。その時の感謝の気持ちは今なお色あせるものではありません。ここに改めて、この度のトンガの噴火により被災された方々に心からのお見舞いをお伝えいたします。東日本大震災の発生と同じ平成23年、トルコで起きた震災に日本から支援活動のために赴いていた宮崎あつしさんが、余震により残念ながら現地で亡くなりました。舗装道路などのインフラも十分でない被災地において、見ず知らずのトルコの人々のために力を尽くし、亡くなったとして、当時のギュル大統領は、トルコ国民の心を動かす献身的な活動をした宮崎さんをいつまでも忘れない、と上皇陛下に親書を送られました。そして、以後、トルコの各地で宮崎さんの名を冠した公園や学校が開設されているとの報道に昨年接したことも、トルコの人々の温かい気持ちと共に印象に残りました。災害により困難な状況に陥った人々を助けようと尽力する災害ボランティアの精神は誠に尊いものです。日本の多くの人々が国内外で災害ボランティア活動に従事してくれていることに敬意を表したいと思います。我が国では、今後、いくつかの大きな地震の発生が予測されています。また、近年、大きな被害をもたらす豪雨災害等が頻発しており、気候変動の影響により、今後、気象災害のリスクは一層高まる恐れがあると言われており、発災時に多くの人が助けを必要とする場面はより多くなると予想されます。そのため、私たち一人一人が防災や減災の意識を高め、災害に対して自らの備えをするとともに、どこかで災害が起きたときには、一人一人が、自らのできる範囲で被災した人々に寄り添い、その助けとなるべく行動できるような社会であってほしいと願います。
 新型コロナウイルス感染症の影響により、国民の皆さんと広く直接触れ合うことが難しくなっていることを、私も雅子も残念に思っています。それでも,オンラインにより昨年3月、4月に東日本大震災被災3県を訪問して行った復興状況の視察を始め、全国各地をオンラインで訪問することにより、現地の方々のお話を伺い、交流することができたことは私たちにとって意義深く有り難いことでした。例えば、5月の「こどもの日」にちなみ,熊本県の阿蘇山の麓にある高森町と、鹿児島県の離島である三島村の学校を半日のうちに続けて訪問し、それぞれ特色のある地域の子供たちと交流できたことや、第5回国連水と災害に関する特別会合に各国の研究者と一緒にオンラインで参加できたことは、オンラインの活用が、感染症対策としての利点だけではなく、例えば複数の場所にいる人々に同時に会うことができたり、離島や中山間地域など、通常では訪問がなかなか容易にできない地域の人々とも比較的容易に、しかも臨場感を持って交流することができるという利点と可能性があることを改めて実感させてくれるものでした。様々な場所を実際に訪れ、現地で多くの人々と直接お話しをしたり,同じ体験を共有したりしながら、その土地、その土地の雰囲気を肌で感じるなど、実際の訪問でなければ成し得ない部分はあるものの、感染が収束しない現状では、オンラインは、国民の皆さんや世界の人々と私たちを結ぶ上で、有効な手段と考えられます。オンラインなりの課題もあるかもしれませんが、状況に応じた形で、引き続き活用することができればと思っています。また、感染収束後も、オンラインを活用することが適当な場合には、その活用も視野に入れていきたいと思います。新型コロナウイルス感染症の影響により、現在は様々な形の交流が難しく、じかに会って人と人とのきずなを深めたり、つながりを広げたりすることが容易ではない状況が続いておりますが、そのような中にあっても、皆がお互いのつながりを大切にしながら、心に希望の火を絶やさずにともし続け、更には、国や地域の境界を越えて人々や社会がつながり、お互いを認め合い、支え合える年になってほしいと願っています。
 上皇陛下には昨年暮れに米寿を迎えられ、上皇后陛下には今年米寿を迎えられることを喜ばしく思います。昨年12月と今年の元日に、久しぶりに両陛下に私たち二人そろってお会いできたことをうれしく思っております。また、日頃より、私たちや愛子を温かくお見守りいただいておりますことを有り難く思っております。両陛下には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大にお心を痛められつつ、日々を送っておられることと拝察いたします。これからも、お身体からだを大切に、末永くお健やかにお過ごしいただきますよう心よりお祈り申し上げます。 

◆皇后さま、長女愛子さまについて

 ー皇后さまは療養を続けながら、陛下と公務に臨んでこられました。ご回復の状況はいかがでしょうか。長女の愛子さまは二十歳を迎えられました。成年行事でのお姿を見てどのように思われましたでしょうか。これまでの20年間を振り返り印象深い思い出やオンライン授業が続く現在の学生生活、今後の歩みへの期待や結婚について、父親としての思いをお聞かせください。
 
 雅子は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による活動への制約などから、体調を整えにくくなっている面はありますが、種々の工夫や努力を重ねながら、幸いにして、都内での式典やオンラインによる各地への訪問、新年ビデオメッセージなどに一緒に臨むことができました。養蚕については、昨年、より多くの作業に取り組むことができ、楽しみながら作業をしている様子を見て,私もうれしく思いました。また、皇居への移転に伴い、生活環境が大きく変わる中で、自分なりに公務と生活のリズムを整えようと懸命に努力していると思います。しかしながら、いまだ快復の途上で、体調には波があり、大きな行事の後には,疲れがしばらく残る傾向にあります。これからも、無理をせずにできることを一つ一つ着実に積み重ねていってほしいと思います。雅子は、また、私の日々の活動を支えてくれる大切な存在であるとともに、公私にわたり良き相談相手になってくれています。私も、今後ともできる限り力になり、支えていきたいと思っております。国民の皆さんには、これまで温かく心を寄せていただいていることに、改めて感謝の気持ちをお伝えするとともに、引き続き雅子の快復を温かく見守っていただければ有り難く思います。
 
 愛子は、昨年12月に成年を迎えました。成年に当たっての感想の発表や成年の行事に臨むに当たり、緊張もあったと思いますが、何とか無事に諸行事を終えることができ、私たちも安堵あんどしました。また、いつの間にか二十歳はたちという年齢を迎え、大人の仲間入りをすることになったことを感慨深く思いました。日頃から、多くの人々に助けられ、支えられているということに愛子が感謝の気持ちを持っていることを親としてもうれしく思っています。印象深い思い出については、学校の水泳の授業で、小さい頃にはビート板を使ってプールで短い距離を泳いでいた愛子が、女子中等科時代、静岡県の沼津の海で3kmの遠泳ができるようになった時や、中学の修学旅行で広島を訪れた際に強い衝撃を受け、平和への思いを文章にまとめた時などに成長を感じ,うれしく思ったことを覚えています。愛子は、一昨年大学生になりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、授業にはオンラインでの出席が続いています。2年生になり、演習の授業での発表があったり,課題の提出などで忙しい毎日ですが、大学での勉学に一生懸命に取り組んでいます。私自身の大学生活を振り返ってみますと、気が付けばもう40年くらいも前になりますが、大学では様々な人たちと顔を合わせて授業を受けたり、放課後の部活動で一緒に参加したり、見ず知らずの人と学生食堂で隣り合ったり、新しい発見と経験の連続であったように思います。そういう意味でも、愛子には、感染症が落ち着いて、いつの日かキャンパスに足を運べるようになると良いなとは思いますが、たとえどのような環境にあっても、実り多い学生生活を送ることができればと願っています。愛子は、家族との時間を大切にしてくれており、愛子と3人でいると、私たちの団欒だんらんは、笑いの絶えない楽しいものになっています。昨年も述べましたとおり、愛子には、いろいろな方からたくさんのことを学び、様々な経験を積み重ねながら視野を広げ、自らの考えを深めていってほしいと願っています。また、今後、成年皇族として、思いやりと感謝の気持ちを持ちながら、一つ一つの務めを大切に果たしていってもらいたいと思います。その過程で、私たちで相談に乗れることは、できる限りしていきたいと思います。 

◆小室眞子さん、皇室の歴史について

 ーめいの小室眞子さんが昨年10月、結婚により皇室を離れました。一時金が支給されず儀式が行われないという異例の経過や皇室への影響について、陛下の受け止めをお聞かせください。眞子さんの体調に影響を与えたとされる週刊誌報道やインターネット上の書き込み、また皇室の情報発信のあり方については、どのようにお考えでしょうか。
 
 眞子内親王は、小さいときからめいとして成長を見守っておりましたし、成年に達してからは、昨年秋、結婚により皇室を離れるまで、様々な公的な活動に真摯に取り組んでいたことを深く多といたします。結婚について様々な意見があるなど、結婚に至るまでの状況を踏まえ、納采の儀などは秋篠宮家の判断で、また、朝見の儀などについては、私の判断で執り行わないこととなりました。今後、幸せな人生を歩んでいってほしいと思いますが、同時に、この間、多くの方に心配をお掛けすることになったことを心苦しく思っています。昨年も述べたとおり、皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸せを常に願って、国民と苦楽を共にすることだと思います。そして、時代の移り変わりや社会の変化に応じて、状況に対応した務めを果たしていくことが大切であると思います。皇室を構成する一人一人が、このような役割と真摯に向き合い、国民の幸せを願いながら一つ一つの務めを果たし、国民と心の交流を重ねていく中で、国民と皇室との信頼関係が築かれていくものと考えております。同時に、皇室に関する情報をきちんと伝えていくことも大事なことと考えています。
 週刊誌報道やインターネット上の書き込みについては、人々が自分の意見や考えを自由に表現できる権利は、憲法が保障する基本的人権として、誰もが尊重すべきものですし、人々が自由で多様な意見を述べる社会をつくっていくことは大切なことと思います。その中にあって、一般論になりますが、他者に対して意見を表明する際には、時に、その人の心や立場を傷つけることもあるということを常に心にとどめておく必要があると思います。他者の置かれた状況にも想像力を働かせ、異なる立場にあったり、異なる考えを持つ人々にも配慮し、尊重し合える寛容な社会が築かれていくことを願っております。
 
 ー政府の有識者会議が報告書をまとめ、皇族数の確保策として女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、旧皇族の男系男子を養子に迎える案の2つを示しました。一方、皇室の歴史を振り返ると、過去には皇位を巡る危機的な時期が幾度もあり、そのたびに乗り越えてきた経緯があります。歴代天皇について深く学んでこられた陛下は、今日まで皇位が連綿と継承されてきた長い歴史をどのように受け止められていますか。
 
 皇室の歴史をひも解くと、皇位が連綿と継承される中では、古代の壬申の乱や中世の南北朝の内乱など皇位継承の行方が課題となった様々な出来事がありました。そのような中で思い出されるのは、上皇陛下が以前に述べておられた、天皇は、伝統的に、国民と苦楽を共にするという精神的な立場に立っておられた、というお言葉です。このお言葉に込められた思いは、ひとり上皇陛下のみのものではなく、歴代の天皇のお考えに通じるものと思います。平成28年に愛知県の西尾市を訪問した折に岩瀬文庫で拝見した戦国時代の後奈良天皇の宸翰般若心経しんかんはんにゃしんぎょうは、洪水など天候不順による飢饉ききんや疫病の流行で苦しむ人々の姿に心を痛められた天皇自らが写経され、諸国の神社や寺に奉納されたものの一つでした。その後、京都の醍醐寺では、後奈良天皇の般若心経を拝見し、奥書に「私は民の父母として、徳を行き渡らせることができず心を痛めている」旨の天皇の思いが記されていました。さらに大覚寺でも、嵯峨天皇のものと伝えられる般若心経や、後光厳天皇、後花園天皇、後奈良天皇、正親町天皇、光格天皇が自ら写経された般若心経を拝見しました。このように歴代の天皇は、人々と社会を案じつつ、国の平和と国民の安寧のために祈るお気持ちを常にお持ちであったことを改めて実感しました。また、武ではなく文である学問を大切にされてきたことも、天皇の歴史を考えるときに大切なことだと思います。例えば、鎌倉時代の花園天皇が皇太子量仁かずひと親王に宛てて書き残された、いわゆる「誡太子書かいたいしのしょ」においては、まず徳を積むことの大切さを説かれ、そのためには道義や礼儀も含めた意味での学問をしなければならないと説いておられます。このような歴代の天皇の思いに、深く心を動かされました。私は、過去に天皇の書き残された宸翰などから得られる教えを、天皇としての責務を果たしていく上での道標みちしるべの一つとして大切にしたいと考えています。そして、その思いと共に皇位を受け継いでこられた,歴代の天皇のなさりようを心にとどめ、研鑽けんさんを積みつつ、国民を思い、国民に寄り添いながら、象徴としての務めを果たすべく、なお一層努めてまいりたいと思っています。 

◆沖縄本土復帰50年、成年皇族になられた愛子さまについて

 ー今年は沖縄の本土復帰から50年となります。陛下はこれまで訪問を重ね、「豆記者」との交流なども続けてこられましたが、沖縄についての思い出や、先の大戦で大きな被害を受けた沖縄の歴史や人々への思いについてお聞かせください。
 
 私は、幼少の頃より、沖縄に深い思いを寄せておられる上皇上皇后両陛下より、沖縄についていろいろなことを伺ってまいりました。子供時代の沖縄との関わりについては、毎年夏を過ごした軽井沢での沖縄の豆記者の皆さんとの交流がありました。そうした機会は、幼少の私にとって、沖縄について知るとても良い機会でした。会の途中では、豆記者の生徒さんが,沖縄の空手の形を披露してくれていましたが、昨年夏の東京オリンピックで金メダルを取った沖縄出身の喜友名諒きゆなりょう選手の空手の演技を見ながら,当時を懐かしく思い出しました。交流会の終わりには全員で沖縄民謡の「てぃんさぐぬ花」と「芭蕉布」を合唱しました。また、子供の頃から、毎年、6月23日の沖縄慰霊の日には、黙祷もくとうささげていました。最初に沖縄を訪れたのは、昭和62年の夏季国体の折でしたが、それに先立って、沖縄学の研究者であった外間守善ほかましゅぜん教授から、沖縄の文化や歴史についてお話を伺ったことも、沖縄への理解を深める上でとても良かったと思っています。沖縄では,ひめゆりの塔や戦没者墓苑を訪問し、沖縄が被った戦争被害の痛ましさに深く思いを致したことをよく覚えています。結婚後には、雅子と共に、「平和の礎」を訪れ、二人そろって、沖縄戦で亡くなった全ての方々への思いを新たにいたしました。また、沖縄の人々にとって大切なシンボルとなっていた首里城が焼失してしまったことはとても残念でしたが、首里城や今帰仁城跡などの史跡を訪れたり、様々な折に組踊や琉球舞踊などを鑑賞したりして、沖縄の歴史や豊かな文化に触れることができたことも良い思い出になっています。
 先の大戦で、悲惨な地上戦の舞台となり、その後、約27年間も日本国の施政下から外れた沖縄は、人々の強い願いの下、50年前日本への復帰を果たしました。この間、今日に至るまで、沖縄の人々は本当に多くの苦難を乗り越えてきたものと思いますし、このことを決して忘れてはならないと思います。本土復帰から50年の節目となる今年、私自身も、今まで沖縄がたどってきた道のりを今一度見つめ直し、沖縄の地と沖縄の皆さんに心を寄せていきたいと思います。そして、これからも、多くの人が沖縄の歴史や文化を学び、沖縄への理解を深めていくことを願っています。
 
 ー愛子様についてあっという間にこういう成年皇族になられたとお話しになっていましたけれども、宮殿での成年の行事の時に、愛子様のとても美しいお姿を御覧になった率直な御感想というのはどんな思いがおありだったでしょうか。
 
 先ほどもお話ししましたけれども、小さかった愛子がもう二十歳になった、そして大人の仲間入りをした、そういうような深い感慨を覚えました。そして今後とも,本当に幸せな人生を歩んでいってほしいというように、そのように心から願いました。
 
 ー先ほど愛子様のところでその大学生活御自身のことを振り返られながらもう少しお話しいただけたらと思うんですけれども、先日皇位継承順位第2位の悠仁様が筑波大学附属高校に合格されて進学される見通しになったと発表ありましたけれども、高校在学中には18歳の成年を迎えられることになります。このことに関して御感想と陛下御自身の体験を踏まえて今後皇位継承者としてどういったふうに過ごしてもらいたいといったような期待感などありましたらお聞かせください。
 
 そうですね。私の高校時代のことは、はるか昔のことのようには思いますけれども、また、年はっていますけれども、本当に高校時代の3年間はいろいろな人と出会い、友達もできてそしてまたいろいろな活動に取り組むことができた、そのような点で、ある意味では非常に充実した3年間を送ることができたというようなことを今でも懐かしく思い出しております。先日、悠仁親王の高等学校の進学先が決まったという報告を受けましたが、やはり是非実り多い高校生活を送ってほしいというように心から願っております。
 
 
 元稿:東京新聞社 主要ニュース 社会 【話題・皇室・天皇陛下は23日、62歳の誕生日 】  2022年02月23日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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【皇室】:天皇陛下、他者に対する意見表明は「心や立場を傷つけることもある」誕生日記者会見

2022-02-23 00:00:50 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【皇室】:天皇陛下、他者に対する意見表明は「心や立場を傷つけることもある」誕生日記者会見

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:天皇陛下、他者に対する意見表明は「心や立場を傷つけることもある」誕生日記者会見 

 皇室バッシングとも取れる週刊誌報道やインターネット上の書き込みを巡り、天皇陛下は誕生日記者会見で、一般論とした上で「他者に対して意見を表明する際には、その人の心や立場を傷つけることもあるということを常に心にとどめておく必要がある」と述べられた。宮内庁は対処法を検討しているが、明確な方針は示せていない。

62歳の誕生日を前に記者会見される天皇陛下(代表撮影)62歳の誕生日を前に記者会見される天皇陛下(代表撮影)

皇居・三の丸尚蔵館収蔵の七宝工芸の作品を前に、言葉を交わされる天皇、皇后両陛下(宮内庁提供)皇居・三の丸尚蔵館収蔵の七宝工芸の作品を前に、言葉を交わされる天皇、皇后両陛下(宮内庁提供)

 秋篠宮ご夫妻の長女小室眞子さんの結婚では、小室家の金銭トラブルへの批判が巻き起こり、眞子さんは誹謗(ひぼう)中傷を感じて、複雑性心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。

 これを受け、宮内庁の西村泰彦長官は「情報発信の在り方を研究したい」と述べている。

 秋篠宮さまは昨年11月の誕生日記者会見で「誹謗中傷は雑誌であれ、ネットであれ、許容できない」とし、事実と異なる記事には「反論する基準作り」が必要と言及した。

 週刊誌報道の対象が秋篠宮家の長男悠仁さまの高校進学に移った際、宮内庁は「臆測に基づいて報道するのは、メディアの姿勢としていかがなものか」と苦言を呈した。

 陛下は記者会見で「皇室に関する情報をきちんと伝えていくことも大事だ」と述べている。皇室取材の経験がある成城大の森暢平教授は「大切なのは時代に合った対話と発信ではないか。国民とコミュニケーションを重ね、理解を広げていくしかない」と指摘する。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・皇室】  2022年02月23日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【皇室】:愛子さま成人に天皇陛下「大人の仲間入りをし、感慨深く思いました」実り多い学生生活願い

2022-02-23 00:00:40 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【皇室】:愛子さま成人に天皇陛下「大人の仲間入りをし、感慨深く思いました」実り多い学生生活願い

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【皇室】:愛子さま成人に天皇陛下「大人の仲間入りをし、感慨深く思いました」実り多い学生生活願い 

 天皇陛下は記者会見で、長女愛子さまが昨年12月に成年行事を無事終えたことに「安堵(あんど)しました」と語り「いつの間にか二十歳。大人の仲間入りをし、感慨深く思いました」と述べられた。学習院大の「先輩」として、新型コロナウイルス禍でも学生生活の充実を願った。

 20年間の思い出を尋ねられ、ビート板を使ってプールで短い距離を泳いでいた愛子さまが、中学時には静岡県沼津市の海で約3キロの遠泳を達成したことや、修学旅行で広島県を訪れ、平和への思いを作文にまとめたことを紹介した。陛下は「成長を感じ、うれしく思ったことを覚えています」と頬を緩めた。

 コロナ禍の影響で、愛子さまの大学通学はこれまで一度きり。オンライン授業が続く。陛下は「気が付けば、もう40年ぐらい前」と話を切り出し、授業や部活動、学生食堂で見ず知らずの人と隣り合った自身の大学時代を「新しい発見と経験の連続」と振り返った。

 愛子さまには「いつの日かキャンパスに足を運べるようになるといい」としつつ「どのような環境にあっても、実り多い学生生活を送ることができれば」と語った。

 愛子さまが家族との時間を大切にしてくれているとも明かし「3人でいると、だんらんは笑いの絶えない楽しいものになっている」とした。

 ご一家は昨年9月、赤坂御用地から皇居・御所に住まいを移した。陛下は療養が続く皇后さまの現状を「生活環境が変わる中で、公務と生活のリズムを整えようと懸命に努力している」と説明し「できることを一つ一つ着実に積み重ねてほしい」と述べた。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・皇室】  2022年02月23日  00:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。 

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【卓上四季】:もろき事なし

2022-01-27 05:05:45 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【卓上四季】:もろき事なし

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【卓上四季】:もろき事なし

 「王事もろき事なし」。中世の軍記物語にしばしば登場する言葉である。「平治物語」では「王事もろき事なければ」とあり、保元物語では「王事、危ふからず」と天皇方の勝利を伝える。いずれも王朝は簡単には崩壊しないという意味だ

 ▼ところが、中国古代の詩集「詩経」では、国王に奉仕する仕事はゆるがせにできないという趣旨で使われた。だから、「我が心、傷(いた)み悲しむ」と絶えぬ苦労を嘆く言葉が続いていた(「平家物語の誕生」岩波書店)

 ▼誤用が広まった背景には、源平の争乱を挟み、約65年間続いた戦乱の時代が一区切りついた安堵(あんど)もあった。何度も窮地に立たされた皇室の存続が楽観的見方をもたらした

 ▼安定的皇位継承の議論の行方が見通せない。政府は有識者会議の報告書を各党に報告したが、今後の日程も決まらなかった。今夏の参院選後まで進展しない可能性すら指摘される

 ▼天皇退位特例法の付帯決議は安定的継承に向けた諸課題を速やかに検討するよう政府に求めたはず。主要論点を皇族数確保に狭めたことも本旨に反しよう。過去には女性宮家創設なども検討されたが、悠仁さま誕生以降、男系男子を主張する声が上がり、論議が後退した感は否めない

 ▼平穏の到来を喜んだのもつかの間。朝廷は北条執権政治の完成で表舞台から去ることになった。懸案の先送りでは解決はない。「皇事」ももろき事なしである。2022・1・27

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【卓上四季】  2022年01月27日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2022年になったけど、彼らのやったことを忘れるな!・01.02】:眞子内親王の結婚に際して佳子内親王が勇気あるコメント!  

2022-01-21 00:06:30 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【2022年になったけど、彼らのやったことを忘れるな!・01.02】:眞子内親王の結婚に際して佳子内親王が勇気あるコメント! ■理不尽なバッシングに負けず「人権」をつらぬいた姉妹に拍手

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2022年になったけど、彼らのやったことを忘れるな!・01.02】:眞子内親王の結婚に際して佳子内親王が勇気あるコメント! ■理不尽なバッシングに負けず「人権」をつらぬいた姉妹に拍手 

 2021年が終わり2022年が始まった。本サイトで昨年報じた記事のなかで、反響の多かった記事をあらためてお届けしたい。
編集部
***************
【初出 2021.10.27】

 秋篠宮家の眞子内親王小室圭氏が結婚、会見が行われたが、当初予定されていた質疑応答を取り止めたことなどで、またぞろ2人にはバッシングが浴びせられている。

【2022年になったけど、彼らのやったことを忘れるな!】眞子内親王の結婚に際して佳子内親王が勇気あるコメント! 理不尽なバッシングに負けず「人権」をつらぬいた姉妹に拍手の画像1

宮内庁HPより

 小室氏の母親と元婚約者の金銭トラブルについて説明しろ、というのだが、トラブルの経緯については4月に28枚の説明文書をすでに公表している。というか、そもそも親の金銭トラブルについて、なぜ子どもが公の場で国民に説明しなければいけないのか。多くの人が「税金ガー」と喚いていたが、一時金だって辞退しており、説明責任なんてまったくない。むしろ、会見を取り止めず開いただけでも、誠実な対応というべきだろう。

 しかも、眞子氏は、フェイク報道やそれに基づいた誹謗中傷について抑制的ながら踏み込んで語り、非常に説得力があった。

 眞子氏は、元婚約者への対応やアメリカへの留学などが、小室氏の独断ではなく自分の意向に沿ったものだったとことをあらためて明言。さらに、「誤った情報が事実であるかのような印象を与えかねない」として口頭での質疑応答を取り止めた原因についても、回答文書で具体的に指摘した。

 その質問とは、小室氏が法学部卒ではないのにフォーダム大学ロースクールに入学したことが皇室利用による特例だとして、眞子内親王は皇室利用を許容したのかと問うもの。国際基督教大学(ICU)は学部は教養学部ひとつだが、アメリカの大学に多いメジャー制度を取っているので、法学を専攻し修了していれば、法学部卒と同等の扱いでもおかしくない。マスコミは少し調べればわかるデマを平気で質問していたわけで、改めてこの間のバッシングがイチャモンに過ぎないことが改めて浮き彫りになった。

 過酷なバッシングのなか、自分たちの結婚の意思をつらぬいただけでなく、その理不尽さをきちんと指摘した眞子氏の姿勢は高く評価されるべきだろう。

 だが、この日の秋篠宮家にはもうひとり、自分の意思を貫く、勇気ある行動を見せた皇族女性がいた。眞子氏の妹、佳子内親王だ。

 佳子内親王は、赤坂の秋篠宮邸を出発する際、文仁親王と紀子妃とともに見送りに。眞子氏が文仁親王、紀子妃、佳子内親王の順番で一人ひとりにお辞儀し、挨拶をすると、最後、佳子内親王が両手を広げて眞子氏を抱きしめた。姉妹のハグに「グッときた」「涙が出た」などの声が上がっているが、これだけでも、皇族の慣習にとらわれず、自分の気持ちを素直に出した勇気ある行動と言っていいだろう。

 ◆ICU卒業の際も「結婚においては当人の気持ちが重要」と姉を応援していた佳子内親王

 しかし、佳子内親王の勇気はそれだけではない。佳子内親王はそのあと、眞子氏と小室氏が会見を行うホテルに移動。2人の会見準備をサポートしたというが、驚いたのは、会見後、個人としてコメントを出したことだ。

 今回の結婚に際しては、文仁親王と紀子妃の連名でコメントが出されていたが、それとは別に「秋篠宮佳子」の名でこんなコメントが発表された。

 〈姉は、これまでもこれからも、自分にとってとても大切な存在です。一緒に楽しい時間を過ごせましたし、姉がいてくれたおかげで救われた気持ちになったことが多くありました。心から感謝しています。また、小室圭さんが姉のことを大切に思ってくださっていることをありがたく感じています。
結婚に関して、誤った情報が事実であるかのように取り上げられたこと、多くの誹謗中傷があったことを、私もとても悲しく感じていました。そのような中でも、姉と小室圭さんがお互いに支え合う姿を近くで見てまいりました。本日、2人が結婚できたことを嬉しく思っております。
今後は、姉と小室圭さん、小室圭さんのご家族が、穏やかな日々を過ごせるようになることを心から願っています。
秋篠宮佳子〉

 妹が個人でコメントを発表するだけでも異例だが、そのなかではっきりと「誤った情報が事実であるかのように取り上げられたこと、多くの誹謗中傷があった」ことに言及したのだ。

 佳子内親王といえば、2019年3月にICUを卒業する際、宮内記者会の質問に対して文書コメントを発表、そのなかでも、眞子内親王と小室氏についてこう述べていた。

 「姉が結婚に関する儀式を延期していることについてですが、私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」

 「結婚においては当人の気持ちが重要」「姉の一個人としての希望がかなう形に」。つまり、結婚は個人のもの、という近代社会において当然の結婚観を表明したうえで、姉である眞子内親王を擁護したのだ。

 ところが、この発言には非難が殺到。それまで人気の高かった佳子内親王だが、以降、激しいバッシングに晒されるようになる。

 大学卒業後、進学や就職をしておらず、また、眞子内親王より公務が少なかったことから「ロイヤルニート」「税金泥棒」「わがまま」といった誹謗中傷があふれ、得意の手話を活かして今年5月に全日本ろうあ連盟の非常勤嘱託職員として就職しても、「特権使いまくり」「腰掛け」「障害者を利用」などとさらなる攻撃をされることになった。

 ◆女性の人権の重要性を訴えた佳子内親王に「皇族が左翼思想」と攻撃

 しかし、佳子内親王はこうしたバッシングに晒されても、まったく怯むことなく個を貫いてきた。

 今月10日、日本のガールスカウト活動100周年を記念する「国際ガールズメッセ」の式典に、佳子内親王はビデオメッセージを寄せたのだが、そのなかで世界経済フォーラムが今年3月に発表した「ジェンダーギャップ指数」で、日本は世界156カ国のうち120位だったことについて、「この現状はとても残念です」と述べたうえで、こう語った。

 「今後ジェンダー平等が達成され、誰もが人生の選択肢を増やすことができ、自らの可能性を最大限生かしていけますように。そしてそれが当たり前の社会になりますようにと願っております」

 言っておくが、佳子内親王は別に政治的に偏向した発言をしたわけではない。「女性の人権」という近代社会における普遍的な真理、国際社会でも常識になっている問題について語っただけである。ところが、この発言にも「皇族は政治発言を慎むべき」「皇室の政治利用」「皇族が左翼思想」「どんな教育受けてんだよ。この姉妹」などという非難コメントが殺到した。

 しかし、それでも佳子内親王は自分の考えを自分の言葉で語るということをやめなかった。そして、今回、姉の結婚に際しても、世間からバッシングを浴びることをわかっていながら、姉と小室氏を支持し、報道を批判するコメントを発表したのである。

 皇族というもっとも前近代的な因習や家族制度に縛られている制度のなか、自分の意思で結婚をつらぬいた眞子氏と、自分の言葉を発し続けている佳子内親王。改めて2人の勇気には拍手を送りたいが、しかしこれは、逆説的に考えれば、いまの皇族制度のなかで個人がいかに抑圧されているか、そのことを証明したともいえる。

 国民に対する差別と抑圧の装置となってきただけでなく、皇族そのものを苦しめることにもなっているこの制度を、そろそろ本気で見直す必要があるのではないか。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【ジェンダー】  2022年01月02日  09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:皇位継承報告 立法府の主体性発揮を

2022-01-19 14:36:30 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【社説①】:皇位継承報告 立法府の主体性発揮を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:皇位継承報告 立法府の主体性発揮を 

 衆参両院はきのう、各党派の代表者を集めて皇室の課題に関する全体会議を開き、政府の有識者会議の答申について説明を受けた。今後国会での議論が本格化する。

 国会は2017年の天皇退位特例法の付帯決議で、皇位安定の諸課題や女性宮家の創設などを検討するよう、政府に求めていた。

 だが答申内容をそのまま反映させた政府案は皇位継承を先送りし、皇族数の確保策を軸とする。

 各種世論調査で容認の多い女性・女系天皇には触れない一方で、旧宮家の復活を盛り込むなど保守派への配慮がうかがえる。

 これでは要請に応えた内容とは言えず、立法府としてそのまま受け入れることは認められない。

 国会は国民の代表として皇位継承のあり方まで踏み込んで議論し、使命を果たすべきだ。

 皇族数確保策としては女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、旧宮家の男系男子を養子縁組により皇族とする案を盛り込んだ。

 それでも不十分な場合は法律で旧宮家の男系男子を直接皇族にする案を示した。

 各党は政府案の検討に入るが、細田博之衆院議長はきのう、取りまとめの期限は示さなかった。

 自民党の茂木敏充幹事長は「皇位継承の問題を切り離し、皇族数の確保を図るのが喫緊の課題だ」と述べ、早くも基本的に政府案の内容を容認する姿勢を示した。

 同党は麻生太郎副総裁を座長とする懇談会で党内議論を進めるが、一部からは皇位継承策について「完全に先送りしたのは残念だ」という批判も出ている。

 これに対し立憲民主党は首相時代に女性宮家創設を検討した野田佳彦氏をトップに検討委員会を発足させ、党見解に創設を盛り込む見通しだ。野田氏は政府案は「主体性が見えない」と反発する。

 同党は旧宮家の男系男子を皇族とする案については、「憲法で禁じた門地による差別に当たる」と問題視している。

 共産党は女性・女系天皇、女性宮家の創設を認める立場だ。

 公明党、国民民主党、日本維新の会なども検討組織を設置する。

 特例法制定前、当時の大島理森衆院議長らは政府の報告を受けた後に期限を切って国会見解をまとめると表明し、付帯決議に至った。

 その時のように国会は主体性を持って議論を前へ進めるべきだ。

 皇位継承を取り巻く危機的な状況は何ら変わっていない。

 各党には皇室の現状と時代の変化を見据えた議論が求められる。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年01月19日  14:36:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説】:皇位継承策 本筋棚上げ理解できぬ

2022-01-18 06:43:45 | 【皇室・天皇・褒章・皇后・皇太子・元号・宮家・皇室財産・皇族の戦争責任】...

【社説】:皇位継承策 本筋棚上げ理解できぬ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説】:皇位継承策 本筋棚上げ理解できぬ 

 安定的な皇位継承などを検討する政府の有識者会議が、最終報告書を取りまとめ、岸田文雄首相に提出した。

 当面の課題である皇族数を確保する案は示したものの、本筋である皇位継承策については「将来判断すべき事柄」として議論を先送りした。

 2017年6月に天皇退位の特例法が成立した際、国会は付帯決議で、安定的な皇位継承を確保するための課題などを検討するよう政府に求めていた。

 有識者会議はしかし、有力視される女性・女系天皇の是非などのテーマに踏み込むことはせず、「皇族数の確保」に論点をすり替えてしまった。これでは国会の要請に応え、責任を果たしたとは言えまい。

 次世代の皇位継承資格者が秋篠宮家の長男悠仁さましかいない現実を直視すれば、先延ばしする時間的な余裕はないはずだ。政府と国会は、国民的な議論を深め、結論を棚上げすることなく、現実的な安定継承の方策を見いださなければならない。

 皇室は天皇陛下と上皇さま、皇族方の計17人からなる。女性皇族は結婚すると、皇籍を離れる規定になっており、皇族数の先細りは避けられない。天皇陛下の長女愛子さまも秋篠宮家の次女佳子さまも昨年結婚した同家の長女眞子さんと同じように、結婚すれば皇室を離れる。

 悠仁さまと同世代の皇族がいなくなるようなことになれば、皇族が分担している公務に支障を来す可能性がある。皇族数減少への対応が喫緊の課題であることには異論はない。

 有識者会議は確保策として、女性皇族が結婚後も皇室に残る案と、戦後に皇籍を離れた旧宮家の男系男子を養子縁組で皇族に復帰させる案を示した。それでも不十分な場合、法律で旧宮家の男系男子を直接皇族にする案も付け加えた。

 ただ、いずれの案も皇族数が若干増えるだけで抜本的な解決策には程遠いとの指摘がある。

 女性皇族が結婚後も皇籍を保持する案では、配偶者や子どもは皇族としない方針という。政治、経済、宗教の自由が保障されるのかといった課題も残されたままだ。男性皇族と結婚した女性が皇族となるのに、女性皇族と結婚した男性が皇族にならないことにも違和感が残る。

 旧皇族の養子縁組も問題点が多い。旧皇族の男系男子だけが特権的に養子の対象になっており、「門地(家柄)による差別」を禁じた憲法に違反する恐れがある。

 さらに70年以上も前に皇籍を離脱した旧宮家の子孫らが、再び皇族になることに対して、国民が抵抗なく受け入れられるかどうかも見通せない。

 いずれも無理筋ではないか。実現性にも疑問符が付く。たとえ皇族数を一時的に増やすことができても、それだけで皇室の安定につながるとは思えない。

 小泉政権が設置した有識者会議は05年、女性・女系天皇を認める報告書をまとめている。旧民主党政権も女性宮家創設の検討を進めた。共同通信の世論調査でもここ数年、8割前後の人が女性・女系天皇への賛意を示している。

 議論の場は今後、国会に移る。皇位継承策を巡る論点は出そろっている。女性・女系天皇の問題から逃げることなく、幅広く議論を尽くす必要がある。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年01月12日  09:24:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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