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チラシの裏

ロジャー・マーガトロイドのしわざ

2008年08月27日 | ミステリ
あきらかにクリスティの『シタフォードの謎』を下敷きにしてます。

雪で閉ざされた館で殺人が起き、吹雪の中を警部がやってくる…

ほら、マニアはすでに犯人は●●だと思っちゃうでしょ。
でも作者は途中でそうじゃない、としっかり釘をさしてます。
と同時にヒントのようなセリフもあるような、無いような。
いきなり最初のページから殺人が起きて、殺人が起きるまでのいろいろが
すっぱり省略されているのが思い切りがよくていいですね。
女流ミステリ作家のおばさんは、後期ポアロものの準レギュラーだったキャラにそっくりですし。

後書きを読むとクリスティのようなミステリを書くことが目的だと著者が言っているそうなので、素直に騙されるのが正しい読み方でしょう。カーをはじめ黄金期のミステリ作家の名前がバンバン出てきます。

「ロジャー・マーガトロイドのしわざ」【ギルバート・アデア ハヤカワポケミス】
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