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藤吉捕物覚書

2012年08月01日 | others
藤吉捕物覚書 廣済堂出版1973年

のの字の刀痕
梅雨に咲く花
三つの足跡
槍祭夏の夜話
お茶漬音頭
巷説蒲鉾供養
怪談抜地獄
無明の夜
怨霊首人形
宇治の茶箱
影人形
悲願百両
宙に浮く屍骸

早耳三次捕物聞書
霙橋辻斬夜話
うし紅珊瑚
浮世芝居女看板
海へ帰る女

煩悩秘文書
元禄十三年
口笛を吹く武士
寛永相合傘
平馬と鶯

これが収録作品ですが、河出書房「一人三人全集」の捕物の巻と時代小説の巻をミックスしたような感じです。
釘抜藤吉ものは13編ですが、論創社の「林不忘探偵小説選」はこれに 「雪の初午」を加えた14編が収録されているので、
「林不忘探偵小説選」を買うほうがベターですね。

「のの字の刀痕」(最初の「の」に強調点)は密室もの+○○トリックが使われていて、ミステリ純度が高いです。
しかし掲載枚数の関係か、せっかくの不可能犯罪もスルーされてしまっているのが残念。
横溝正史なら鉦をたたいて不可能犯罪だと書き立てるところですけど。
藤吉のキャラクター紹介がホームズの剽窃ギリギリというところが時代ですね。
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