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チラシの裏

正史の日記にあった「By Candle light」

2022年09月11日 | ミステリ
山下達郎のライブの前に、ジュンク堂へ寄って『探偵小説五十年・探偵小説昔話』を買う。

大昔に、横溝正史全集二期の際、最終巻の『探偵小説昔話』を買いそびれた苦い記憶があるので、
ここは買っておかねば、と。
読んでみると、『五十年』にくらべて『昔話』は身辺雑記の類が多く、いささか残念な気にもなってくる。
しかし気になるのは、『昔話』の巻末にある正史の昭和21年の日記。
「本陣」や「蝶々」の原稿枚数や稿料のメモにまじって、
古い探偵小説雑誌を読み返した感想が書かれています。
中でも、「By Candle light」は、「おもしろい、使える」とメモしてあります。
だれが書いたまでは書いてありませんが、掲載雑誌は記してあります。
「D.S. mag Nov.19 1921」
なんだこりゃ? と思ったのですが、はたとそれは、
「Detecitive Story Magazine 1921年 11月19日号」だと思い当たりました。
「By Candle light」は、Edward Leonardの作品、
『Missed in Maiden Lane』の作者、とありますが、誰だかまったく分かりません。
『Missed~』はこのすぐ前の号に載っていた作品ですので、あまり手がかりにはなりません。

横溝正史を研究している団体があるようですが、キャラ本とか聖地巡礼だけでなく、
こんなところも、掘り下げてもらいたいものです。
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