[森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑] (2022年06月05日[日])
日刊ゲンダイのコラム【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/まだ情報開示裁判がある「私は真実が知りたい」…赤木雅子さん反撃へ弁護団を拡充】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/305878)。
《夫はなぜ死に追い込まれたのか? 財務省の公文書改ざん事件で命を絶った赤木俊夫さんの妻、雅子さんの「真実が知りたい」という願い。そのために裁判で元財務省理財局長・佐川宣寿氏ら5人の証人尋問を申請したが、大阪地裁で退けられたという衝撃。これですべてが終わってしまった……ように思える。だが、実は裁判はもう一つある。財務省に情報開示を求める裁判が。》
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に
提訴》…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
《刮目すべきは、「手記」の中で佐川氏以下、改ざんを主導した財務省
幹部らの実名を〈刑事罰、懲戒処分を受けるべき者〉として、
次のように記していることだ。
〈佐川理財局長、当時の理財局次長、中村総務課長、企画課長、
田村国有財産審理室長ほか幹部 担当窓口の杉田補佐
(悪い事をぬけぬけとやることができる役人失格の職員)〉
佐川氏をはじめ幹部職員らは、国有地を8億円もダンピングして
売却した背任や公文書を改ざんした虚偽公文書作成の疑いで告発
されたものの、大阪地検は不起訴。誰も刑事責任を負っていない》
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…《誰のために何をまげて何を
守ったか》? 《自分たちはこの件の犠牲者だ…》気取りの犯罪者たち』
『●大阪地裁・中尾彰裁判長は、赤木雅子さんが申請していた「…証人
尋問はすべて必要ないと判断します」と…どうしたらそんな判断に?』
赤木俊夫さんの《「手記」と題した遺書》には、「元は、すべて、佐川理財局長の指示です」「刑事罰、懲戒処分を受けるべき者 佐川理財局長」と。大阪地裁・中尾彰裁判長は、赤木雅子さんが申請していた「…証人尋問はすべて必要ないと判断します」と…どうしたらそんな判断になったのだろう? 赤木雅子さんの《真実を知りたいという》望みに、裁判所は答える気は毛頭無いらしい。
前川喜平さん《五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》。
《捜査は佐川氏をはじめ全員不起訴で刑事責任を問わずに終わったから、提出された資料は返還されたはずだ。赤木雅子さんは、財務省と近畿財務局が検察に任意提出した資料の開示を求めて裁判を起こしている》…まさか廃棄したなんてことはないでしょうね? 国は「存否応答拒否」しており、まさか無かったことにするつもりでは? でも「赤木ファイル」の一部開示の経緯から、《「赤木ファイル」がその後、財務省から雅子さんに開示されたのは、捜査が終わって資料が検察から戻ってきたことを指している。財務省は検察に資料を任意提出したし、その資料は返ってきている》。
雅子さんは《ここから反転攻勢に出る》。
『●損害賠償費用、佐川さんが払うの? アベ様? 昭恵様? 麻生
元財務相? いえ、税金です。こんなふざけた話があるでしょうか?』
『●「認諾」という卑劣な手…《岸田政権は、真相を明らかにしたくない
ために国民の税金である札束で赤木さんの頬を張ったのだ》(リテラ)』
『●卑怯・卑劣な「認諾」―――《「報道機関が声を上げてほしい」》し、
野党も《批判》してほしい。そして《人々の「許せない」という声》も』
『●《森友学園問題…五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さ
なければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》(前川喜平さん)』
『●【大嘘つきの後始末/狙撃兵】《彼らがかばっているのは、他ならぬ
お友だちの森友学園に国有地をタダ同然で払い下げようとした…安倍晋三》』
『●《今回の「認諾」は法的にも、また政治的にも、非常に多くの問題を
孕んでいる…日本の民主主義の根幹に…》(ビデオニュースドットコム)』
『●公開の法廷で、堂々と《認諾》できるのか? ――― 公文書改ざん…
《大阪地裁の山地修裁判長が告げた。異例の宣言に法廷がどよめいた》』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…佐川宣寿氏に、法廷で《最大の武器「証人尋問」》を!』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…赤木雅子さん「やっぱり佐川宣寿さんの話が聞きたい」』
『●Netflixドラマ『新聞記者』…《綾野剛演じる官邸官僚が最後は事実を
明かす内容だ。それは、赤木さんの周辺では起きていないことだ》』
『●《大阪地検特捜部に任意提出した文書を開示するよう求めている。…
…国は…「存否応答拒否」を行い、それが妥当だと書面で主張した》』
『●《認諾》で終わりではない、佐川宣寿氏への《本人尋問を実施する
よう大阪地裁に申請…改ざんに関わった同省幹部ら計4人の証人尋問も》』
『●大阪地裁・中尾彰裁判長は、赤木雅子さんが申請していた「…証人
尋問はすべて必要ないと判断します」と…どうしたらそんな判断に?』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/305878】
相澤冬樹 ジャーナリスト・元NHK記者
1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。
森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
まだ情報開示裁判がある「私は真実が知りたい」…赤木雅子さん反撃へ弁護団を拡充
公開日:2022/05/29 06:00 更新日:2022/05/29 06:00
(赤木俊夫さんの手帳 2017年6月28日に「任ガサ」
「18:30特捜部来庁」の文字(撮影)相澤冬樹)
夫はなぜ死に追い込まれたのか? 財務省の公文書改ざん事件で命を絶った赤木俊夫さんの妻、雅子さんの「真実が知りたい」という願い。そのために裁判で元財務省理財局長・佐川宣寿氏ら5人の証人尋問を申請したが、大阪地裁で退けられたという衝撃。これですべてが終わってしまった……ように思える。だが、実は裁判はもう一つある。財務省に情報開示を求める裁判が。
◇ ◇ ◇
財務省による森友学園への国有地の巨額値引き売却と、取引の経緯を記した公文書の改ざん。これら森友事件の捜査の過程で、大阪地検特捜部は財務省から様々な関連資料の任意提出を受けた。捜査は佐川氏をはじめ全員不起訴で刑事責任を問わずに終わったから、提出された資料は返還されたはずだ。赤木雅子さんは、財務省と近畿財務局が検察に任意提出した資料の開示を求めて裁判を起こしている。
だが国はそもそも、検察に資料を任意提出したかどうかを答えない。答えると捜査に支障を及ぼす恐れがあるとして、そういう資料があるかどうかも答えない。これは法律用語で「存否応答拒否」、あるいはアメリカでの類似事案の名前から「グローマ-拒否」と呼ばれる。だが、それっておかしくないか? 財務省が森友事件の捜査で検察に資料を任意提出したというのは繰り返し報道された事実なのだ。
この情報開示の裁判をめぐって重要な動きがあった。赤木雅子さんが弁護団を拡充することになったのだ。これまでの松丸正弁護士、生越照幸弁護士に加え、森友事件の真相追及で知られる阪口徳雄弁護士と高須賀彦人弁護士、それに情報公開に詳しい坂本団弁護士が参加することになった。
5月25日の午後4時、佐川氏相手の裁判で証人尋問の申請が退けられた、まさにその日、メンバー全員による会議が開かれた。坂本弁護士は「情報公開・開示請求実務マニュアル」という著書がある。この日の会議で、ある提案をした。
「本を証拠提出しましょうよ。財務省が任意提出したって書いてあるでしょ」
ここで言う「本」とは、赤木雅子さんと私の共著「私は真実が知りたい」(文藝春秋)のことだ。その154ページから155ページにかけて、赤木俊夫さんの直属の上司だった近畿財務局の池田靖 統括国有財産管理官(当時)が雅子さんに打ち明けた話が出てくる。
大阪地検特捜部が近畿財務局に資料の任意提出を受けに訪れた際のこと。池田氏は強制捜査と混同して「ガサ入れに来た」と表現しているが、俊夫さんが池田氏に「これも出していいですか?」と示したのが、後に「赤木ファイル」として知られることになる、改ざんの詳細を記録した書類だった。池田氏は「全部出してください」と答えたという。
(亡くなった赤木俊夫さん(赤木雅子さん提供))
池田氏の話から、財務省近畿財務局が大阪地検に資料を任意提出したこと、その中に「赤木ファイル」も含まれていたことは明らかだ。当時の担当者がそう話していて、その録音データまであるのだから事実に間違いない。俊夫さんの手帳にも、2017(平成29)年6月28日に「任ガサ」という文字が残っている。これは「任意のガサ」つまり「任意提出」を指す。「18:30特捜部来庁」の文字もある。
「赤木ファイル」がその後、財務省から雅子さんに開示されたのは、捜査が終わって資料が検察から戻ってきたことを指している。財務省は検察に資料を任意提出したし、その資料は返ってきている。だから、任意提出の経緯を記した本を証拠として裁判に出して、国の主張を覆そうという狙いだ。原告本人の著書を裁判で証拠にしようという奇手と言えよう。真実につながる情報は開示されるだろうか?
◇ ◇ ◇
今までやってきたことを無にされるような証人尋問の却下。何もかも虚しく思えてもしょうがない。でも、無駄なことはないと思いたい。赤木雅子さんは、この情報開示の裁判にかけてみようと考えている。総勢5人になった弁護団で、ここから反転攻勢に出るんだ。そんな気持ちがLINEで届いた。
「ここまで叩き落とされ叩き潰されたから、あとはもう上がるしかないと思います。これからどう生きるかですね」
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[森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑] (2022年05月28日[土])
赤木俊夫さんの《「手記」と題した遺書》には、「元は、すべて、佐川理財局長の指示です」「刑事罰、懲戒処分を受けるべき者 佐川理財局長」と。
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に
提訴》…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
《刮目すべきは、「手記」の中で佐川氏以下、改ざんを主導した財務省
幹部らの実名を〈刑事罰、懲戒処分を受けるべき者〉として、
次のように記していることだ。
〈佐川理財局長、当時の理財局次長、中村総務課長、企画課長、
田村国有財産審理室長ほか幹部 担当窓口の杉田補佐
(悪い事をぬけぬけとやることができる役人失格の職員)〉
佐川氏をはじめ幹部職員らは、国有地を8億円もダンピングして
売却した背任や公文書を改ざんした虚偽公文書作成の疑いで告発
されたものの、大阪地検は不起訴。誰も刑事責任を負っていない》
『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…《誰のために何をまげて何を
守ったか》? 《自分たちはこの件の犠牲者だ…》気取りの犯罪者たち』
金平茂紀さん「森友事件に絡んで自殺した近畿財務局の職員の悲痛な遺書…衝撃が広がっています。ところが政府は「再調査しない」と冷ややかな反応です。人の命を何だと思っているのでしょうか。これらの人々が人の命を守るためのコロナウイルス対策に携わっているのが、私たちの国の現実です」(『報道特集』2019年3月21日)。リテラによると、財務省本省の官僚に向けて、《共産党の宮本徹衆院議員が「不誠実だよ! いまの、虚偽答弁だってあきらかになっていることについてさ。その虚偽答弁にしがみついて、なに説明してるんですか! 恥ずかしくないですか!」と声を荒げた》。
アベ様も《麻生も財務省も検察》も冷酷非道。そして、裁判所も。「自分たちはこの件の犠牲者だ」気取りの《財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》、《森友問題で刑事告発されていた佐川宣寿前理財局長ら38人を全員不起訴にした》検察の《“官邸の番犬”と呼ばれる黒川弘務》氏や《安倍政権また忖度に“ご褒美” 森友不起訴の特捜部長が栄転》した山本真千子氏らの腐敗の極み。
再度、引用する。日刊ゲンダイの記事【森友問題で自殺職員が名指し 財務官僚「全員栄転」の仰天】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270795)によると、《特に火がつきそうなのは、赤木さんが名指しで批判した財務官僚が、シレッと「栄転」を果たしていることだ。赤木さんが「刑事罰、懲戒処分を受けるべき者」と記したのは、佐川宣寿元国税庁長官(62)以下、財務省本省所属だった6官僚。いずれも、2017年2月以降、赤木さんが所属していた近畿財務局に改ざんを指示した人物だが、6人中5人の栄転が確認できた。さらに当初、改ざんを拒否していた近財内部に対し「全責任を負う」と言ってゴーサインを出したとされる美並義人近財局長(59)には、東京国税局長と“花道”ポストが用意された。全員、公文書改ざん問題を受け18年6月に懲戒処分されたにもかかわらず、出世街道を爆走しているのだから驚くしかない(別表)。…さらに不自然なのは、全員が本省を離れ、改ざん当初の所属先とはほぼ関係のない部署に移っていること。理財局総務課長だった中村稔氏(53)に至っては駐英公使と、財務省とは全く無関係なポストに就いた。国会招致逃れのため、経産省から在イタリア大使館の1等書記官となった元昭恵夫人付職員の谷査恵子氏のケースが思い浮かぶ。「内閣人事局」を通じて省庁の幹部人事を握る安倍官邸が、再び招致逃れのため、“キーマン”を本省から切り離した可能性も考えられる》。
まったく、デタラメである。恥を知るべきだ。この記事中の表【財務省「栄転6官僚」】(https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/270/795/667496fb4e620998699c2d0a6f80088b20200323120329666.jpg)の内容は以下の通り。(1)は「改ざん開始時(2017年2月)の役職」、(2)は「栄転後の役職」。
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佐川宣寿氏
(1)理財局長
(2)国税庁長官(18年3月に退職)
中尾睦氏
(1)理財局次長
(2)横浜税関長(19年7月就任)
中村稔氏
(1)理財局総務課長
(2)駐英公使(19年8月就任)
冨安泰一郎氏
(1)国有財産企画課長
(2)内閣官房内閣参事官兼情報通信総合戦力室参事官(19年7月就任)
田村嘉啓氏
(1)理財局国有財産業務課国有財産審理室長
(2)福岡財務支局理財部長(17年7月就任)
美並義人氏
(1)近畿財務局長
(2)東京国税局長(19年7月就任)
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「原告が申請した証人尋問はすべて必要ないと判断します」…なんでそんな判断になってしまうのだろうか、理解できない
日刊ゲンダイのコラム【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/森友問題・佐川氏らの証人尋問認められず…「希望の光が消えた」が終わらない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/305769)によると、《終わった。みんなそう思うだろう。私も最初はそう思った。でも、終わらない。終われない。25日、大阪地裁での弁論。開始早々に中尾彰裁判長が告げた。「原告が申請した証人尋問はすべて必要ないと判断します」 原告の赤木雅子さんが申請していた、被告・佐川宣寿元財務省理財局長をはじめ財務省幹部。それに、公文書改ざんを苦に亡くなった赤木俊夫さんの直属の上司だった池田靖さん。改ざんに深く関わった財務省職員5人の証人尋問は、この裁判長の一言ですべて退けられた》。
赤木雅子さんの《真実を知りたいという》望みに、裁判所は答える気は毛頭無いらしい。
『●損害賠償費用、佐川さんが払うの? アベ様? 昭恵様? 麻生
元財務相? いえ、税金です。こんなふざけた話があるでしょうか?』
『●「認諾」という卑劣な手…《岸田政権は、真相を明らかにしたくない
ために国民の税金である札束で赤木さんの頬を張ったのだ》(リテラ)』
『●卑怯・卑劣な「認諾」―――《「報道機関が声を上げてほしい」》し、
野党も《批判》してほしい。そして《人々の「許せない」という声》も』
『●《森友学園問題…五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さ
なければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》(前川喜平さん)』
『●【大嘘つきの後始末/狙撃兵】《彼らがかばっているのは、他ならぬ
お友だちの森友学園に国有地をタダ同然で払い下げようとした…安倍晋三》』
『●《今回の「認諾」は法的にも、また政治的にも、非常に多くの問題を
孕んでいる…日本の民主主義の根幹に…》(ビデオニュースドットコム)』
『●公開の法廷で、堂々と《認諾》できるのか? ――― 公文書改ざん…
《大阪地裁の山地修裁判長が告げた。異例の宣言に法廷がどよめいた》』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…佐川宣寿氏に、法廷で《最大の武器「証人尋問」》を!』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…赤木雅子さん「やっぱり佐川宣寿さんの話が聞きたい」』
『●Netflixドラマ『新聞記者』…《綾野剛演じる官邸官僚が最後は事実を
明かす内容だ。それは、赤木さんの周辺では起きていないことだ》』
『●《大阪地検特捜部に任意提出した文書を開示するよう求めている。…
…国は…「存否応答拒否」を行い、それが妥当だと書面で主張した》』
『●《認諾》で終わりではない、佐川宣寿氏への《本人尋問を実施する
よう大阪地裁に申請…改ざんに関わった同省幹部ら計4人の証人尋問も》』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/305769】
相澤冬樹 ジャーナリスト・元NHK記者
1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。
森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
森友問題・佐川氏らの証人尋問認められず…「希望の光が消えた」が終わらない
公開日:2022/05/26 14:10 更新日:2022/05/26 14:10
(弁護団の会見(撮影)相澤冬樹)
終わった。みんなそう思うだろう。私も最初はそう思った。でも、終わらない。終われない。
25日、大阪地裁での弁論。開始早々に中尾彰裁判長が告げた。
「原告が申請した証人尋問はすべて必要ないと判断します」
原告の赤木雅子さんが申請していた、被告・佐川宣寿元財務省理財局長をはじめ財務省幹部。それに、公文書改ざんを苦に亡くなった赤木俊夫さんの直属の上司だった池田靖さん。改ざんに深く関わった財務省職員5人の証人尋問は、この裁判長の一言ですべて退けられた。
その時、私は傍聴席から原告席の赤木雅子さんの姿を見ていた。表情を変えずに、じっと裁判の行方を見つめているように見えた。弁論が終わった後、マスコミ各社の取材に「希望の光が消えた」と語った。
■次回、雅子さんが意見を陳述
もともと、真実を知りたいという願いで始めた裁判だ。その切り札となるはずだったのが、佐川氏をはじめ改ざんに関わった財務省の人々の証人尋問だった。それがすべて退けられた以上、裁判で真相解明の道は断たれたに等しい。裁判は次回、赤木雅子さん本人が意見を述べる機会を設けた上で、審理を終え、判決を迎える見通しだ。そして、その判決は敗訴となるであろう。だから「希望の光が消えた」というのは、まさにその通りだ。
でも、それですべてが無になるわけではない。赤木雅子さんは同時に語った。
「裁判を起こしてよかったと思います。夫が亡くなって2年間、何もできずにいたけど、起こしてから2年間は、少しずつだけど、いろんなことがわかりました。多くの方にこの出来事を知ってもらうこともできました。無駄ではなかったと思います」
そして、最後に付け加えた。
「まだできることはあると思います。これからじっくり考えてみます」
雅子さんは最後に意見を述べる機会を設けられた。そこで亡き夫、赤木俊夫さんが死の間際に残した「手記」と題した事実上の遺書について語るつもりだ。夫が必死の思いで書いた改ざん告発の文書。夫が伝えたかったことを、夫に代わって語ること。それが自分にできる精いっぱいのことだと思うから。そこには次のように記されている。「元は、すべて、佐川理財局長の指示です」「刑事罰、懲戒処分を受けるべき者 佐川理財局長」。
佐川さんは今頃、祝杯をあげているのだろうか? そんなことはないだろう。裁判が終わっても佐川さんが幸せになることはない。真相を隠したまま、心穏やかになることはないはずだから。
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[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑] (2022年04月24日[日])
山本康介記者による、毎日新聞の記事【森友文書改ざん訴訟 赤木さんの妻が佐川氏の本人尋問申請】(https://mainichi.jp/articles/20220420/k00/00m/040/129000c)。
《妻雅子さん(51)の代理人弁護士が明らかにした。雅子さん側は申請書で、改ざんを主導した佐川氏の指示内容や、佐川氏が謝罪をしていない理由も尋問で明らかにしたいとしている》。
二つのうちのこちらの裁判、「国」の《認諾》で終わりではない。赤木雅子さん「やっぱり佐川宣寿さんの話が聞きたい」…佐川宣寿氏に、法廷で《最大の武器「証人尋問」》を!
『●損害賠償費用、佐川さんが払うの? アベ様? 昭恵様? 麻生
元財務相? いえ、税金です。こんなふざけた話があるでしょうか?』
『●「認諾」という卑劣な手…《岸田政権は、真相を明らかにしたくない
ために国民の税金である札束で赤木さんの頬を張ったのだ》(リテラ)』
『●卑怯・卑劣な「認諾」―――《「報道機関が声を上げてほしい」》し、
野党も《批判》してほしい。そして《人々の「許せない」という声》も』
『●《森友学園問題…五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さ
なければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》(前川喜平さん)』
『●【大嘘つきの後始末/狙撃兵】《彼らがかばっているのは、他ならぬ
お友だちの森友学園に国有地をタダ同然で払い下げようとした…安倍晋三》』
『●《今回の「認諾」は法的にも、また政治的にも、非常に多くの問題を
孕んでいる…日本の民主主義の根幹に…》(ビデオニュースドットコム)』
『●公開の法廷で、堂々と《認諾》できるのか? ――― 公文書改ざん…
《大阪地裁の山地修裁判長が告げた。異例の宣言に法廷がどよめいた》』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…佐川宣寿氏に、法廷で《最大の武器「証人尋問」》を!』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…赤木雅子さん「やっぱり佐川宣寿さんの話が聞きたい」』
『●Netflixドラマ『新聞記者』…《綾野剛演じる官邸官僚が最後は事実を
明かす内容だ。それは、赤木さんの周辺では起きていないことだ》』
『●《大阪地検特捜部に任意提出した文書を開示するよう求めている。…
…国は…「存否応答拒否」を行い、それが妥当だと書面で主張した》』
《改ざんの元凶・安倍元首相夫妻を守り雅子さんの頰を金ではたく卑劣》。この裁判は「おカネじゃないんだよ」!! 明らかにすべき真相……原因の一つ=安倍昭恵氏、トリガー=アベ様、責任者の一人=麻生太郎前財務相…彼らを庇うために、真相を隠すために、この国・ニッポンは何をやってしまったのか…。それから、知らない顔を決め込んでいるが、お維も当然のごとく関与している。むしろ、お維がきっかけ・原因とも言える。
『●「ムジナ夫婦、狢マスコミ」、むろん、当然、お維もムジナ…
「松井知事は開き直り、橋下は話のスリカエ」』
『●「日本教育再生機構大阪」という「教育破壊」つながり…
「安倍首相を中心とする異様な翼賛と癒着の構造」』
『●「谷査恵子氏の上司」「真に喚問すべきキーパーソン」
今井尚哉氏。そして、お維・松井一郎氏は…?』
《松井一郎大阪府知事はメディアに出てきていない。ちょうど1年前、
籠池(夫)氏は証人喚問で「(松井知事に)特別な計らいをされた」
「(それなのに)松井さんにはしごを外された」と言っていた》
《何も説明せずに幕引きを図る卑劣さと不条理》…《「報道機関が声を上げてほしい」》し、野党も《批判》してほしい。そして、《人々の「許せない」という声》が必要。
前川喜平さん《森友学園問題を「いつまでやっているのか」とか「批判や追及ばかりではだめだ」とか、したり顔で語る輩は畢竟悪事の隠蔽の共犯者にほかならない。五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》、そう、《人々の「許せない」という声》が必要だ。
《赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」「忘れないこと」にかかっている。人の心を持つ善良な官僚と裁判官を後押しするために、私たちは、雅子さんとともに声を上げ、闘い続けなければならない》(古賀茂明氏)。
いま一度、前川喜平さんの言葉を…《五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》。
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【https://mainichi.jp/articles/20220420/k00/00m/040/129000c】
森友文書改ざん訴訟 赤木さんの妻が佐川氏の本人尋問申請
毎日新聞 2022/4/20 15:38(最終更新 4/20 19:51)
(佐川宣寿氏=国会内で2018年3月27日、川田雅浩撮影拡大)
学校法人「森友学園」への国有地売却を巡り、財務省の決裁文書改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻が佐川宣寿(のぶひさ)・元理財局長に損害賠償を求めた訴訟で、妻側は20日、佐川氏への本人尋問を実施するよう大阪地裁に申請した。改ざんに関わった同省幹部ら計4人の証人尋問も求めた。地裁が今後、この申請を採用するかが焦点になる。
妻雅子さん(51)の代理人弁護士が明らかにした。雅子さん側は申請書で、改ざんを主導した佐川氏の指示内容や、佐川氏が謝罪をしていない理由も尋問で明らかにしたいとしている。
赤木さんが改ざんの詳細を記した「赤木ファイル」には、本省と財務局間で交わされたメールなどがとじられ、佐川氏の「直接指示」を示す内容も含まれていた。ただ、理財局内での詳細なやり取りなど未解明な点は少なくない。
雅子さん側はこうした経緯も踏まえ、理財局の元総務課長や元国有財産審理室長らの証人尋問も求めた。雅子さんに赤木ファイルの存在を初めて伝えた財務局の元上司も対象に含めた。
雅子さんは2020年3月、国と佐川氏を相手に提訴。赤木さんが改ざんを強いられた真相の解明が目的だったが、国は21年12月、雅子さん側の請求を全面的に受け入れる「認諾」の手続きを取り裁判を終結させた。【山本康介】
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[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑] (2022年0413日[水])
日刊ゲンダイのコラム【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/財務省は法廷でも後ろの席とごにょごにょ…「持ち帰って検討します」を連発した】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/303697)。
《雅子さんは別途、国に情報開示を求める裁判を起こしている。その弁論が8日、大阪地裁で開かれた。この裁判で雅子さんは財務省に対し、大阪地検特捜部に任意提出した文書を開示するよう求めている。改ざんなどの捜査で提出されたものだが、国はそういう文書があるかどうかも答えない「存否応答拒否」を行い、それが妥当だと書面で主張した》。
こちらの《情報開示を求める裁判》では、《ごにょごにょ…「持ち帰って検討します」》…。「あんたらがトロトロしとるからこうなるんじゃ」! 「ふざけんな」!
キシダメさん、この間、何やったんだ? 聞き置くだけ? 単なる放置どころか、「認諾」。キシダメ氏の首相就任時、赤木雅子さんの手書きのお手紙を「確かに読みました」…あれは、一体何だったのか?
(相澤冬樹さん)《◆予想外に大きかった総理への手紙の反響 …「再調査はどうした!」 はっとして野党席を見つめた。今、誰かが「再調査」と言った。「人の話を聞く力がある」と自認する岸田総理にとって、もっとも聞きたくないヤジの一つだろう。その言葉が国会の議場に響いたことが純粋にうれしかった。演説中、再調査に関するヤジは少なくとも3回聞こえた》《手紙を読み終えると辻元議員は岸田総理に向き直った。「どんな思いでお手紙を出したのですか?と(雅子さんに)お聞きすると、『岸田総理は人の話を聞くのが得意とおっしゃっていたから、私の話も聞いてくれるかと思い、お手紙を出しました』とおっしゃっていました。総理はこのお手紙、どのように受け止められましたか? 総理、お手紙で求めていらっしゃる『第三者による再調査』、実行されますか?」 岸田総理は答えた。「御指摘の手紙は拝読いたしました。その内容につきましては、しっかりと受けとめさせていただきたいと思います」 手紙を読んだことを認めたが、対応については…。》《しかし回答は、すべて「不開示」。まさにゼロ回答。岸田総理の答弁と同じだ。これより先、岸田総理は「裁判の中で、財務省として丁寧に対応するよう、私からも財務省に指示を出した」とも発言している。そこにこの回答、雅子さんもあきれた。「丁寧に出した答えがこれです。何度も聞かされてきたフレーズです」》(『●「財務省の調査は行われましたが、夫が改ざんを苦に亡くなったことは(調査報告書に)書かれていません。なぜ書いてないのですか?」』)。
赤木雅子さんは、「聞く力はあるけれど、答える力はないようだ」とキシダメ氏を切り捨てたそうだ (4月11日(月)、日本記者クラブでの会見)。全くその通り。
外野が言う、「いつまでやっているのか」、だって? さっさと証言させてから言ってくれ。さっさと資料を出せば済む話だ。
佐川宣寿氏に、法廷で《最大の武器「証人尋問」》を!
《事件に関わったのに口を閉ざしている人物》は佐川氏だけではない。《証言を求めたいのは佐川氏だけではない。俊夫さんが死の直前に改ざんを告発した「手記」。改ざんをめぐる資料を保管した「赤木ファイル」。そこには財務省や近畿財務局、それ以外にも多数の関係者の実名が記されている。その人々すべてから真実を聞きたい》。そして、〝外野〟が言っても詮無いが、責任者である当時の行政府の長や財務相に法廷で証言させることぐらい、裁判所はやってはどうかね?
赤木雅子さんの望みはささやかだ ――― 《改ざん事件で命を絶った夫、俊夫さんの「真実」を知りたい》それだけだ。《事実を明か》してほしい、それだけ。
《改ざんの元凶・安倍元首相夫妻を守り雅子さんの頰を金ではたく卑劣》。この裁判は「おカネじゃないんだよ」!! 明らかにすべき真相……原因の一つ=安倍昭恵氏、トリガー=アベ様、責任者の一人=麻生太郎前財務相…彼らを庇うために、真相を隠すために、この国・ニッポンは何をやってしまったのか…。それから、知らない顔を決め込んでいるが、また、真の野党に罪を被せようと必死だったが、お維も当然のごとく関与している。むしろ、お維がきっかけ・原因とも言える。
『●「ムジナ夫婦、狢マスコミ」、むろん、当然、お維もムジナ…
「松井知事は開き直り、橋下は話のスリカエ」』
『●「日本教育再生機構大阪」という「教育破壊」つながり…
「安倍首相を中心とする異様な翼賛と癒着の構造」』
『●「谷査恵子氏の上司」「真に喚問すべきキーパーソン」
今井尚哉氏。そして、お維・松井一郎氏は…?』
《松井一郎大阪府知事はメディアに出てきていない。ちょうど1年前、
籠池(夫)氏は証人喚問で「(松井知事に)特別な計らいをされた」
「(それなのに)松井さんにはしごを外された」と言っていた》
《何も説明せずに幕引きを図る卑劣さと不条理》…《「報道機関が声を上げてほしい」》し、野党も《批判》してほしい。そして、《人々の「許せない」という声》が必要。
前川喜平さん《森友学園問題を「いつまでやっているのか」とか「批判や追及ばかりではだめだ」とか、したり顔で語る輩は畢竟悪事の隠蔽の共犯者にほかならない。五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》、そう、《人々の「許せない」という声》が必要だ。
《赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」「忘れないこと」にかかっている。人の心を持つ善良な官僚と裁判官を後押しするために、私たちは、雅子さんとともに声を上げ、闘い続けなければならない》(古賀茂明氏)。
いま一度、前川喜平さんの言葉を…《五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》。
『●損害賠償費用、佐川さんが払うの? アベ様? 昭恵様? 麻生
元財務相? いえ、税金です。こんなふざけた話があるでしょうか?』
『●「認諾」という卑劣な手…《岸田政権は、真相を明らかにしたくない
ために国民の税金である札束で赤木さんの頬を張ったのだ》(リテラ)』
『●卑怯・卑劣な「認諾」―――《「報道機関が声を上げてほしい」》し、
野党も《批判》してほしい。そして《人々の「許せない」という声》も』
『●《森友学園問題…五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さ
なければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》(前川喜平さん)』
『●【大嘘つきの後始末/狙撃兵】《彼らがかばっているのは、他ならぬ
お友だちの森友学園に国有地をタダ同然で払い下げようとした…安倍晋三》』
『●《今回の「認諾」は法的にも、また政治的にも、非常に多くの問題を
孕んでいる…日本の民主主義の根幹に…》(ビデオニュースドットコム)』
『●公開の法廷で、堂々と《認諾》できるのか? ――― 公文書改ざん…
《大阪地裁の山地修裁判長が告げた。異例の宣言に法廷がどよめいた》』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…佐川宣寿氏に、法廷で《最大の武器「証人尋問」》を!』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…赤木雅子さん「やっぱり佐川宣寿さんの話が聞きたい」』
『●Netflixドラマ『新聞記者』…《綾野剛演じる官邸官僚が最後は事実を
明かす内容だ。それは、赤木さんの周辺では起きていないことだ》』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/303697】
相澤冬樹 ジャーナリスト・元NHK記者
1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。
森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
財務省は法廷でも後ろの席とごにょごにょ…「持ち帰って検討します」を連発した
公開日:2022/04/10 06:00 更新日:2022/04/10 06:00
(国の文書の「押収」に雅子さんが「にんいていしゅつ」
と書き込んだ(撮影)相澤冬樹)
何を聞いても後ろの席とごにょごにょ相談。あげく「持ち帰って検討します」。そんな光景が法廷で繰り返された。
公文書改ざんで夫を亡くし、真実を知りたいと裁判を起こした赤木雅子さん。財務省は昨年12月“認諾”という手続きで裁判を一方的に打ち切ったが、雅子さんは別途、国に情報開示を求める裁判を起こしている。その弁論が8日、大阪地裁で開かれた。
この裁判で雅子さんは財務省に対し、大阪地検特捜部に任意提出した文書を開示するよう求めている。改ざんなどの捜査で提出されたものだが、国はそういう文書があるかどうかも答えない「存否応答拒否」を行い、それが妥当だと書面で主張した。
この書面に徳地淳裁判長が疑問を呈した。「捜査機関が押収」という言葉があったからだ。実際にはこの事件で大阪地検特捜部は財務省の強制捜査をしていないから、押収された文書はない。文書はすべて財務省が任意提出したものだ。
国は「押収された文書について詳細を明かすと捜査の内容を明らかにすることになる」と主張しているが、任意提出した文書の扱いは財務省の判断であり、捜査内容には関係ない。そこを裁判長に指摘されると、国の担当者は背後を振り返って後ろの席にいる担当者とごにょごにょ相談を始めた。数分間相談した末に「持ち帰って検討します」という。
■雅子さん「税金の無駄遣いやなあ」
次に雅子さんの代理人の生越照幸弁護士が、雅子さんの夫、赤木俊夫さんが改ざんに関する資料をまとめたいわゆる「赤木ファイル」についても、国は存否応答拒否をするのか明確ではないとして確認を求めた。すると再び後ろを振り返ってごにょごにょ。そして再び「持ち帰って検討します」。徳地裁判長が「いつまでに回答しますか?」と尋ねると、またも背後とごにょごにょかなり長いこと相談したあげく、「1カ月ほどください」。これには傍聴席から失笑が漏れた。
「たったそれだけのことに何でそんなに時間がかかるん?」
時間の引き延ばしをしているとしか思えない。そのために国の担当者は11人も法廷に並んでいる。雅子さんは思った。
「税金の無駄遣いやなあ。さっさと資料を出してくれたら裁判はすぐに終わるのに……」
救いは、公文書開示に詳しい弁護士が「この文書は絶対に出てきますよ」と言ってくれたこと。それが心強かったという。それを励みにこれからも裁判に臨む。
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[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑] (2022年03月30日[水])
日刊ゲンダイのコラム【立岩陽一郎 ファクトチェック・ニッポン!/Netflixドラマ「新聞記者」について赤木雅子さんと語り合ったこと】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/303173)。
《しかし、赤木さんが問題視した点はその次に語った内容だった。赤木さんは、「そんなに国は甘くなくて『認諾』されて何も教えてくれないのに」と語った。これは、ドラマに登場する一人の官僚を指している。綾野剛演じる官邸官僚が最後は事実を明かす内容だ。それは、赤木さんの周辺では起きていないことだ。そして、それこそがこの「森友問題」の根幹とも言える。これはドラマ論を離れて傾聴に値すると感じた》。
佐川宣寿氏に、法廷で《最大の武器「証人尋問」》を!
《事件に関わったのに口を閉ざしている人物》は佐川氏だけではない。《証言を求めたいのは佐川氏だけではない。俊夫さんが死の直前に改ざんを告発した「手記」。改ざんをめぐる資料を保管した「赤木ファイル」。そこには財務省や近畿財務局、それ以外にも多数の関係者の実名が記されている。その人々すべてから真実を聞きたい》。そして、〝外野〟が言っても詮無いが、責任者である当時の行政府の長や財務相に法廷で証言させることぐらい、裁判所はやってはどうかね?
赤木雅子さんの望みはささやかだ ――― 《改ざん事件で命を絶った夫、俊夫さんの「真実」を知りたい》それだけだ。《事実を明か》してほしい、それだけ。
《改ざんの元凶・安倍元首相夫妻を守り雅子さんの頰を金ではたく卑劣》。この裁判は「おカネじゃないんだよ」!! 明らかにすべき真相……原因の一つ=安倍昭恵氏、トリガー=アベ様、責任者の一人=麻生太郎前財務相…彼らを庇うために、真相を隠すために、この国・ニッポンは何をやってしまったのか…。それから、知らない顔を決め込んでいるが、また、真の野党に罪を被せようと必死だったが、お維も当然のごとく関与している。むしろ、お維がきっかけ・原因とも言える。
『●「ムジナ夫婦、狢マスコミ」、むろん、当然、お維もムジナ…
「松井知事は開き直り、橋下は話のスリカエ」』
『●「日本教育再生機構大阪」という「教育破壊」つながり…
「安倍首相を中心とする異様な翼賛と癒着の構造」』
『●「谷査恵子氏の上司」「真に喚問すべきキーパーソン」
今井尚哉氏。そして、お維・松井一郎氏は…?』
《松井一郎大阪府知事はメディアに出てきていない。ちょうど1年前、
籠池(夫)氏は証人喚問で「(松井知事に)特別な計らいをされた」
「(それなのに)松井さんにはしごを外された」と言っていた》
《何も説明せずに幕引きを図る卑劣さと不条理》…《「報道機関が声を上げてほしい」》し、野党も《批判》してほしい。そして、《人々の「許せない」という声》が必要。
前川喜平さん《森友学園問題を「いつまでやっているのか」とか「批判や追及ばかりではだめだ」とか、したり顔で語る輩は畢竟悪事の隠蔽の共犯者にほかならない。五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》、そう、《人々の「許せない」という声》が必要だ。
《赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」「忘れないこと」にかかっている。人の心を持つ善良な官僚と裁判官を後押しするために、私たちは、雅子さんとともに声を上げ、闘い続けなければならない》(古賀茂明氏)。
いま一度、前川喜平さんの言葉を…《五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》。
『●損害賠償費用、佐川さんが払うの? アベ様? 昭恵様? 麻生
元財務相? いえ、税金です。こんなふざけた話があるでしょうか?』
『●「認諾」という卑劣な手…《岸田政権は、真相を明らかにしたくない
ために国民の税金である札束で赤木さんの頬を張ったのだ》(リテラ)』
『●卑怯・卑劣な「認諾」―――《「報道機関が声を上げてほしい」》し、
野党も《批判》してほしい。そして《人々の「許せない」という声》も』
『●《森友学園問題…五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さ
なければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》(前川喜平さん)』
『●【大嘘つきの後始末/狙撃兵】《彼らがかばっているのは、他ならぬ
お友だちの森友学園に国有地をタダ同然で払い下げようとした…安倍晋三》』
『●《今回の「認諾」は法的にも、また政治的にも、非常に多くの問題を
孕んでいる…日本の民主主義の根幹に…》(ビデオニュースドットコム)』
『●公開の法廷で、堂々と《認諾》できるのか? ――― 公文書改ざん…
《大阪地裁の山地修裁判長が告げた。異例の宣言に法廷がどよめいた》』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…佐川宣寿氏に、法廷で《最大の武器「証人尋問」》を!』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…赤木雅子さん「やっぱり佐川宣寿さんの話が聞きたい」』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/303173】
立岩陽一郎 ジャーナリスト
ジャーナリスト。91年、一橋大学卒業後、NHK入局。テヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て退職。現在は調査報道とファクトチェックを専門とするNPOメディアInFact編集長。同コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」発売中。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」出演中。
ファクトチェック・ニッポン!
Netflixドラマ「新聞記者」について赤木雅子さんと語り合ったこと
公開日:2022/03/30 06:00 更新日:2022/03/30 06:00
(ドラマ論を離れて傾聴するに値した(赤木雅子さん
=2020年撮影)/(C)日刊ゲンダイ)
壮絶な人生を生きている女性がいる。赤木雅子さん。夫が苦しむ姿を見続け、そして最後の姿も見ている。そしてその原因である国などと争う。
実は、報道の範囲でしか知らない。私は基本的に主要メディアが取材する事件に割って入って取材をすることはしない。主要メディアが取材するものは任せればよいと考えているからだ。
その私が赤木さんを自宅に訪ねたのは3月20日。理由がある。NETFLIX版ドラマ「新聞記者」について小欄で書いたのだが、その内容に赤木さんが不満を持ったということだった。既に週刊文春で報じられているように赤木さんはドラマ「新聞記者」に強い憤りを覚えている。詳細は週刊文春に譲るが、赤木さんの怒りは関係した新聞記者にも向かっている。そしてジャーナリストがジャーナリストを批判する展開となっている。極めて残念なことだ。
そして赤木さんのお宅。笑顔の柔らかな女性が迎えてくれた。赤木さんを描いた漫画のままという印象だ。俊夫さんの遺影に手を合わさせていただいた後、赤木さんの考えを聞いた。赤木さんは「自分の人生を勝手に誤った内容でドラマにされて公表された」と一言。その問題に小欄では触れられていない点に不満があるということだ。
■「そんなに国は甘くない」
確かに、描かれる側という視点が欠けていたことは認めなければならない。もちろん、小説、映画では実際に起きた出来事を題材にするケースがあり、その全てで描かれた側が納得する内容になるとは思えない。しかし、赤木さんが問題視した点はその次に語った内容だった。赤木さんは、「そんなに国は甘くなくて『認諾』されて何も教えてくれないのに」と語った。
これは、ドラマに登場する一人の官僚を指している。綾野剛演じる官邸官僚が最後は事実を明かす内容だ。それは、赤木さんの周辺では起きていないことだ。そして、それこそがこの「森友問題」の根幹とも言える。これはドラマ論を離れて傾聴に値すると感じた。
赤木さんとの対話は終始和やかなものだったが、私からいくつか失礼な質問を投げている。そのひとつに、赤木さんが俊夫さんを撮った動画のことがある。「森友問題」が報じられるたびにテレビで流されている。
私は、「苦しんでいる俊夫さんを撮影している部分に少し違和感を覚えています」と前置きして、なぜ撮影したのか質問した。赤木さんは、「あれは精神科の先生に見せるために撮影したものです」と話した。俊夫さんは病院では「まともな自分」を演じ、「僕は問題ない」としていたとのことだった。これでは回復しないと思った赤木さんが「夫の本当の姿を先生に知ってもらいたい」と撮影したとのことだった。
なるほど、と思った。「視聴者にはその点は届いていますか?」と問うと、「記者の方には伝えているのですが、そこは伝えられていないかもしれませんね」と言った。
赤木さんとの対話は3時間を超えた。その全てを小欄1回で伝えることはできないが、メディアの問題にかかわる重要な指摘もあり、今後も触れていきたい。
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[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑] (2022年03月27日[日])
米田優人・森下裕介両記者による、アサヒコムの記事【「やっぱり佐川さんの話が聞きたい」 赤木雅子さんがいま、願うこと】(https://www.asahi.com/articles/ASQ3464GZQ2PPTIL022.html)。
《夫の自死から7日で4年。国との裁判終結で真相解明の道筋が一つ閉ざされ、一時は気持ちが沈んだが、佐川宣寿(のぶひさ)・元理財局長を訴えた別の裁判に期待しているとし「佐川さんに話してほしい」と訴えた》。
《事件に関わったのに口を閉ざしている人物》は佐川氏だけではない。《証言を求めたいのは佐川氏だけではない。俊夫さんが死の直前に改ざんを告発した「手記」。改ざんをめぐる資料を保管した「赤木ファイル」。そこには財務省や近畿財務局、それ以外にも多数の関係者の実名が記されている。その人々すべてから真実を聞きたい》。そして、責任者である当時の行政府の長や財務相に法廷で証言させることぐらい、裁判所はやってはどうかね?
赤木雅子さんの望みはささやかだ ――― 《改ざん事件で命を絶った夫、俊夫さんの「真実」を知りたい》それだけだ。
《改ざんの元凶・安倍元首相夫妻を守り雅子さんの頰を金ではたく卑劣》。この裁判は「おカネじゃないんだよ」!! 明らかにすべき真相……原因の一つ=安倍昭恵氏、トリガー=アベ様、責任者の一人=麻生太郎前財務相…彼らを庇うために、真相を隠すために、この国・ニッポンは何をやってしまったのか…。それから、知らない顔を決め込んでいるが、お維も当然のごとく関与している。むしろ、お維がきっかけ・原因とも言える。
『●「ムジナ夫婦、狢マスコミ」、むろん、当然、お維もムジナ…
「松井知事は開き直り、橋下は話のスリカエ」』
『●「日本教育再生機構大阪」という「教育破壊」つながり…
「安倍首相を中心とする異様な翼賛と癒着の構造」』
『●「谷査恵子氏の上司」「真に喚問すべきキーパーソン」
今井尚哉氏。そして、お維・松井一郎氏は…?』
《松井一郎大阪府知事はメディアに出てきていない。ちょうど1年前、
籠池(夫)氏は証人喚問で「(松井知事に)特別な計らいをされた」
「(それなのに)松井さんにはしごを外された」と言っていた》
《何も説明せずに幕引きを図る卑劣さと不条理》…《「報道機関が声を上げてほしい」》し、野党も《批判》してほしい。そして、《人々の「許せない」という声》が必要。
前川喜平さん《森友学園問題を「いつまでやっているのか」とか「批判や追及ばかりではだめだ」とか、したり顔で語る輩は畢竟悪事の隠蔽の共犯者にほかならない。五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》、そう、《人々の「許せない」という声》が必要だ。
《赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」「忘れないこと」にかかっている。人の心を持つ善良な官僚と裁判官を後押しするために、私たちは、雅子さんとともに声を上げ、闘い続けなければならない》(古賀茂明氏)。
いま一度、前川喜平さんの言葉を…《五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》。
『●損害賠償費用、佐川さんが払うの? アベ様? 昭恵様? 麻生
元財務相? いえ、税金です。こんなふざけた話があるでしょうか?』
『●「認諾」という卑劣な手…《岸田政権は、真相を明らかにしたくない
ために国民の税金である札束で赤木さんの頬を張ったのだ》(リテラ)』
『●卑怯・卑劣な「認諾」―――《「報道機関が声を上げてほしい」》し、
野党も《批判》してほしい。そして《人々の「許せない」という声》も』
『●《森友学園問題…五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さ
なければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》(前川喜平さん)』
『●【大嘘つきの後始末/狙撃兵】《彼らがかばっているのは、他ならぬ
お友だちの森友学園に国有地をタダ同然で払い下げようとした…安倍晋三》』
『●《今回の「認諾」は法的にも、また政治的にも、非常に多くの問題を
孕んでいる…日本の民主主義の根幹に…》(ビデオニュースドットコム)』
『●公開の法廷で、堂々と《認諾》できるのか? ――― 公文書改ざん…
《大阪地裁の山地修裁判長が告げた。異例の宣言に法廷がどよめいた》』
『●卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、
同裁判は継続中…佐川宣寿氏に、法廷で《最大の武器「証人尋問」》を!』
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【https://www.asahi.com/articles/ASQ3464GZQ2PPTIL022.html】
「やっぱり佐川さんの話が聞きたい」 赤木雅子さんがいま、願うこと
米田優人、森下裕介
2022年3月6日 17時00分
(国側が「認諾」を表明した書面を読む赤木雅子さん
=2022年1月23日午後3時17分、神戸市内、森下裕介撮影)
森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、改ざんを強いられた近畿財務局職員の赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さん(50)が、朝日新聞の取材に応じた。夫の自死から7日で4年。国との裁判終結で真相解明の道筋が一つ閉ざされ、一時は気持ちが沈んだが、佐川宣寿(のぶひさ)・元理財局長を訴えた別の裁判に期待しているとし「佐川さんに話してほしい」と訴えた。
《国は、昨年12月に大阪地裁であった非公開の裁判手続きで「いたずらに訴訟を長引かせるのは適切ではない」として、雅子さんの損害賠償請求に応じる「認諾」をした》
始まって2分経った時、国の代理人が「認諾します」と言ったんです。裁判官は、法律書をぱらぱら見て「これだと、認諾しかないですね」と書面を受け取りました。国の代理人は「じゃあ帰ります」と出て行ってしまったんです。
不意打ちでした。何も分から………
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[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]
赤木雅子さんのど正論 ――― 「私の夫は財務省に改ざんをさせられて亡くなったんですよ!」
――― 「あんたらがトロトロしとるからこうなるんじゃ!」「裁判が遅いのは国のせいじゃないですか。私たちの責任じゃないです。それで裁判を終わらせようなんて、とんでもありません」
――― 「きちんと謝罪してくれる議員もいるんや。麻生大臣も財務省の人たちも謝ってくれないのに」
――― 「夫に起きたことは皆さんの周りで起きてもおかしくありません。真相を知るためには世論の力が大事なんです。皆さん、関心を持ってください」
――― 「安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました。麻生大臣は墓参に来てほしいと伝えたのに国会で私の言葉をねじ曲げました。この2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」
[※ 【赤木俊夫さんの妻の自筆メモ】(東京新聞 2020年3月24日)↑] (2022年02月12日[土])
日刊ゲンダイのコラム【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/佐川宣寿氏“認諾”せず 最大の武器「証人尋問」で真実は明らかになるか】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301172)。
《雅子さんは、改ざん事件で命を絶った夫、俊夫さんの「真実」を知りたいから裁判を起こした。その最大の武器が「証人尋問」。事件に関わったのに口を閉ざしている人物に法廷で証言してもらいたい。国があわてて認諾したのは、それを恐れたからだろう。だが佐川氏への裁判が続く限り、可能性は残されているのだ》。
卑劣・卑怯にも札束で頬を張るように国は《認諾》したけれど、同裁判は継続中…佐川宣寿氏に、法廷で《最大の武器「証人尋問」》を! 《事件に関わったのに口を閉ざしている人物》は佐川氏だけではない。《証言を求めたいのは佐川氏だけではない。俊夫さんが死の直前に改ざんを告発した「手記」。改ざんをめぐる資料を保管した「赤木ファイル」。そこには財務省や近畿財務局、それ以外にも多数の関係者の実名が記されている。その人々すべてから真実を聞きたい》。そして、責任者である当時の行政府の長や財務相に法廷で証言させることぐらい、裁判所はやってはどうかね?
赤木雅子さんの望みはささやかだ ――― 《改ざん事件で命を絶った夫、俊夫さんの「真実」を知りたい》それだけだ。
《改ざんの元凶・安倍元首相夫妻を守り雅子さんの頰を金ではたく卑劣》。この裁判は「おカネじゃないんだよ」!! 明らかにすべき真相……原因の一つ=安倍昭恵氏、トリガー=アベ様、責任者の一人=麻生太郎前財務相…彼らを庇うために、真相を隠すために、この国・ニッポンは何をやってしまったのか…。それから、知らない顔を決め込んでいるが、お維も当然のごとく関与している。むしろ、お維がきっかけ・原因とも言える。
『●「ムジナ夫婦、狢マスコミ」、むろん、当然、お維もムジナ…
「松井知事は開き直り、橋下は話のスリカエ」』
『●「日本教育再生機構大阪」という「教育破壊」つながり…
「安倍首相を中心とする異様な翼賛と癒着の構造」』
『●「谷査恵子氏の上司」「真に喚問すべきキーパーソン」
今井尚哉氏。そして、お維・松井一郎氏は…?』
《松井一郎大阪府知事はメディアに出てきていない。ちょうど1年前、
籠池(夫)氏は証人喚問で「(松井知事に)特別な計らいをされた」
「(それなのに)松井さんにはしごを外された」と言っていた》
《何も説明せずに幕引きを図る卑劣さと不条理》…《「報道機関が声を上げてほしい」》し、野党も《批判》してほしい。そして、《人々の「許せない」という声》が必要。
前川喜平さん《森友学園問題を「いつまでやっているのか」とか「批判や追及ばかりではだめだ」とか、したり顔で語る輩は畢竟悪事の隠蔽の共犯者にほかならない。五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》、そう、《人々の「許せない」という声》が必要だ。
《赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」「忘れないこと」にかかっている。人の心を持つ善良な官僚と裁判官を後押しするために、私たちは、雅子さんとともに声を上げ、闘い続けなければならない》(古賀茂明氏)。
いま一度、前川喜平さんの言葉を…《五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さなければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》。
『●損害賠償費用、佐川さんが払うの? アベ様? 昭恵様? 麻生
元財務相? いえ、税金です。こんなふざけた話があるでしょうか?』
『●「認諾」という卑劣な手…《岸田政権は、真相を明らかにしたくない
ために国民の税金である札束で赤木さんの頬を張ったのだ》(リテラ)』
『●卑怯・卑劣な「認諾」―――《「報道機関が声を上げてほしい」》し、
野党も《批判》してほしい。そして《人々の「許せない」という声》も』
『●《森友学園問題…五年かかろうと十年かかろうと真実は明るみに出さ
なければならない。僕は最後まで雅子さんに味方する》(前川喜平さん)』
『●【大嘘つきの後始末/狙撃兵】《彼らがかばっているのは、他ならぬ
お友だちの森友学園に国有地をタダ同然で払い下げようとした…安倍晋三》』
『●《今回の「認諾」は法的にも、また政治的にも、非常に多くの問題を
孕んでいる…日本の民主主義の根幹に…》(ビデオニュースドットコム)』
『●公開の法廷で、堂々と《認諾》できるのか? ――― 公文書改ざん…
《大阪地裁の山地修裁判長が告げた。異例の宣言に法廷がどよめいた》』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/301172】
相澤冬樹 ジャーナリスト・元NHK記者
1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。
森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
佐川宣寿氏“認諾”せず 最大の武器「証人尋問」で真実は明らかになるか
公開日:2022/02/10 14:15 更新日:2022/02/10 14:27
(逃げずに「真実」を(佐川宣寿元財務相理財局長)/(C)日刊ゲンダイ)
「ふざけんな!」の認諾。財務省公文書改ざん事件で赤木雅子さんが「私は真実が知りたい」という一心で起こした裁判は、認諾という国の不意打ちにより無理やり終わらされてしまった。雅子さんの無念が記者会見で「ふざけんな」という言葉となってあふれた。
しかし裁判はすべてが終わったわけではない。佐川宣寿元財務省理財局長を相手にした裁判が残っている。認諾から2カ月を前に9日、大阪地裁で裁判が行われた。
最大の注目は、佐川氏も認諾してくるのではないかということ。裁判を終わらせたい気持ちは同じはずだから。しかし雅子さんの弁護団もそうはさせない。事前に佐川氏に対する損害賠償の請求額を3倍の1650万円に引き上げた。金額が増えれば認諾はしづらい。実際、してこなかった。
すると焦点は、訴訟はどう進むのかという本筋に戻る。裁判長の問いかけに代理人の生越照幸弁護士は答えた。
「証拠調べになりますね」
この時点で原告の雅子さん側は立証に必要な証拠はほぼすべて出している。残る証拠といえば、事件の背景を知りうる人物の証言、すなわち証人尋問しかない。誰を証人として呼びたいのか? 生越弁護士は答えた。
「少なくとも被告の佐川さん本人ですね。それ以外にも検討します」
■被告の代理人は表情がこわばった
法廷に佐川氏本人は来たことがないが、代理人の弁護士は来ている。表情がこわばった、ように見えた。
雅子さんは、改ざん事件で命を絶った夫、俊夫さんの「真実」を知りたいから裁判を起こした。その最大の武器が「証人尋問」。事件に関わったのに口を閉ざしている人物に法廷で証言してもらいたい。国があわてて認諾したのは、それを恐れたからだろう。だが佐川氏への裁判が続く限り、可能性は残されているのだ。
私が思うに、証言を求めたいのは佐川氏だけではない。俊夫さんが死の直前に改ざんを告発した「手記」。改ざんをめぐる資料を保管した「赤木ファイル」。そこには財務省や近畿財務局、それ以外にも多数の関係者の実名が記されている。その人々すべてから真実を聞きたい。裁判がその方向へ進むことを、雅子さんは願っている。
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