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●畠山理仁さん《沖縄県民は民主主義の手続きに則って民意を示し続けている…愛のある沖縄は、間違いなく民主主義の最先端を行っている》

2022年10月02日 00時00分01秒 | Weblog

[↑ 命どぅ宝沖縄を再び戦場にするな! (2022年05月15日、朝日新聞)]


(20220918[])
沖縄タイムスの記事【沖縄は民主主義の最先端 有権者から感じた「他者への優しさ」と「愛」 知事選を取材した畠山理仁さん】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1024776)。

 《今回、玉城デニー氏が再選を果たしたことで、「辺野古新基地建設反対の知事が3回連続で当選した。2019年の県民投票でも「辺野古埋め立て反対」が7割を超えた沖縄県民は民主主義の手続きに則(のっと)って民意を示し続けている民主主義の本質を理解しない日本政府に何度となく民意が踏みにじられても、粘り強く民意を示し続けている。沖縄は悪くない。沖縄は甘えていない。沖縄はあきらめていない。愛のある沖縄は、間違いなく民主主義の最先端を行っている》。

 畠山理仁さん自身の「他者への優しさ」や「愛」を感じる記事。


   『●『記者会見ゲリラ戦記』読了

                      

 『記者会見ゲリラ戦記』の著者・畠山理仁さん…「《ボールを投げることもバットを振ることもできない》グランドキーパーとして、記者クラブオープン化に向けてグラウンド整備に疲弊。ようやくその第一歩、扉がわずかに開いた。記者クラブとフリー記者が対峙するなどナンセンス、なぜなら《本来、報道に携わる者が対峙すべきは権力者だからだ》。《記者会見のオープン化がなされた時、ようやく権力と報道の本当の戦いが始まる。既に観客はガチンコ勝負を見るために、すこしずつスタンドに入り出した。記者会見が真剣勝負の場になれば、政治家も記者も技量が磨かれる。ファインプレーも出るだろう。さあ、一刻も早く試合を始めよう。開かれた日本の民主主義のために》」。
 アベ様は「悪夢の民主党政権」と言っていたが…。カースーオジサンが最低の官房長官の頃のアベ様政権による《メディアコントロール》下の記者会見一つとっても、一体どちらが《悪夢》だったろうか?
 そして、沖縄イジメは止まず、辺野古は息も絶え絶えだ。普天間飛行場が返還されることも無く、新基地も完成することはない。辺野古は単なる破壊「損」である。

   『●玉城デニー沖縄県知事の再選の一方で、自公政権はまだ「辺野古移設
     が唯一の解決策」と嘯く…《民主主義や…地方自治の原則》はどこに?
   『●土地利用規制法というイジメ…《法が指定する注視区域は沖縄では

     全域がなり得る…。人が注視対象とは。法で守るべき利益主体があべこべ》

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1024776

沖縄は民主主義の最先端 有権者から感じた「他者への優しさ」と「愛」 知事選を取材した畠山理仁さん
2022年9月15日 15:10
【寄稿】畠山理仁さん(フリーランスライター)

    (畠山理仁さん)

     (筆者がベストと感じた玉城氏の演説。
      「あきらめないことは勝つこと! 勝つのは皆さんです!
      =7日、那覇市・県民広場(畠山理仁さん撮影))

 全国の選挙を取材して20年以上。フリーランスライターの畠山理仁さんが沖縄に3週間滞在して見た知事選をつづった。


 のぼり、のぼり、のぼり-。演説会場を埋め尽くす大量の旗が風ではためく。荷台に旗を立てた軽トラが街を疾走する。交差点や道路沿いには候補者の個人名が書かれた旗や横断幕が固定され、その数は「ランチ営業中」「PCR検査実施中」などの旗を圧倒する。多くは「本土ではダメなやつ(違法)」だが、沖縄では普通に見られる光景だ。

 集会ではエイサーが披露され、花火が吹き出す。街宣車を花で埋め尽くす候補もいる。爆音で流れる曲にのって候補者が登場し、当確を決めた候補者が会場の手拍子でカチャーシーを踊る。街じゅうが選挙という祭りの高揚感に包まれる沖縄は、選挙の大切さや面白さをどこの土地よりも知っている

 選挙で誰を支持するか。なぜ支持するのか。何が一番大切だと思っているのかを私が聞くと、多くの人が躊躇(ちゅうちょ)なく話してくれた。多様な意見を話しても受け入れられる空気が沖縄にはある。選挙違反に優し過ぎるのはいけないが、民主主義を担保する上で大切な「他者への優しさ」「愛」が根強くある

 辺野古のテント村に行くと「ネット右翼が来たのかと思った」と冗談を言われた。政権与党が推薦する候補の事務所に行くと「お前は中立か。タイムスや新報じゃないよな」と笑いながら先制パンチを食らった。沖縄の人たちは自分の思いをストレートにぶつけてくるが、批判にも愛があって優しい。決して拒絶しない。すべての候補者が私の突撃取材に答えたことからもわかるように、選挙に参加することへの敷居が低い。だから選挙応援のボランティアも全国から駆けつける。

 沖縄では選挙という競技に参加する人がたくさんいる。勢いあまって勝手に「野良街宣車」を走らせる人がいる。勝手に街頭でスピーカーを使った選挙運動をする集団もいる。違法行為は褒められないが、情熱はすごい。選手層が厚いから、有権者のレベルが高い

 今回、玉城デニー氏が再選を果たしたことで、「辺野古新基地建設反対の知事が3回連続で当選した。2019年の県民投票でも「辺野古埋め立て反対」が7割を超えた沖縄県民は民主主義の手続きに則(のっと)って民意を示し続けている民主主義の本質を理解しない日本政府に何度となく民意が踏みにじられても、粘り強く民意を示し続けている

 沖縄は悪くない。沖縄は甘えていない。沖縄はあきらめていない。愛のある沖縄は、間違いなく民主主義の最先端を行っている


◇   ◇

 はたけやま・みちよし 1973年愛知県生まれ。著書に「コロナ時代の選挙漫遊記」「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」「記者会見ゲリラ戦記」など。


【どんな選挙だった?】
知事選勝利の主演・演出は玉城デニー 争点をつぶしたエンターテイナー
「今回は佐喜真さんの応援はできません」 かみ合わなかったセット戦術
辺野古反対を主張した下地氏 政界復帰への布石か 政党や選挙区をめぐり憶測



https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1023556

知事選勝利の主演・演出は玉城デニー 争点をつぶしたエンターテイナー 再選の舞台裏に迫る
2022年9月13日 10:28
[根を張る民意 3期目のオール沖縄](1)政治家玉城デニー

     (名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前のテントを訪れ、
      支持を訴える玉城デニー氏=8月25日(古謝克公撮影)

 日本復帰50年の知事選は「政治家玉城デニー」が主演・演出した勝利の舞台となった。

 知事選告示まで約2週間と迫った8月9日夕、那覇市銘苅の玉城デニー氏(62)の選対事務所。米軍基地問題を最上位にした争点整理のメモを見つめた玉城氏は書き換えを指示した。(1)県経済と県民生活の再生(2)子どもの貧困対策や若者支援の拡充(3)米軍基地問題-。「全てやらないと意味がない」

 得意の経済政策を前面に掲げた自民、公明推薦の佐喜真淳氏(58)に結果的に大差をつけた「意図しない争点つぶし」(玉城氏周辺)の始まりだった。


■「経済危機」浸透せず

 本紙などの世論調査では知事選で「経済」を重視した人が48%で最多。うち佐喜真氏支持51%、玉城氏支持44%と拮抗(きっこう)、投開票日の調査でも3割が玉城氏に投票した。

 自公にも誤算があった。夏場を迎え観光客は増加、県内の新型コロナウイルスも収束傾向へ向かう中、佐喜真氏側が宣伝した「経済危機」は浸透せず、玉城氏の選対幹部は「『県政不況』の刀は空振りだった」と皮肉る。


■親しみやすい人柄を前面に

 「見えてますよ」

 告示後の8月28日の那覇市内。遠くの団地から手を振る親子にマイクを通して応えた。選対は玉城氏の親しみやすい人柄を前面に押し出そうと街に出る機会を増やした。「エンターテイナー。普通の政治家にはない」と触れ合いを重視する姿勢に関係者も舌を巻く。

 有効投票の半数を獲得し当選した玉城氏。名護市辺野古の新基地建設の争点は明確化したとして「再選は辺野古に反対するはっきりした民意」と胸を張る。


■変化する「オール沖縄」

 だが、争点を並列にしたシナリオの勝利はもろ刃の剣でもある。経済の比重を上げた結果、基地の訴えは相対的に低下。「辺野古阻止一点の腹八分」で始まった「オール沖縄」が主張する最大の強みは薄まった

 政府関係者は「これで辺野古への民意とは、論理が破綻している」と冷ややかだ。自民県議も「都合のいい解釈」と非難する。

 玉城氏の選対幹部は返す刀で「ワンイシュー(一つの争点)の県民投票で出た辺野古反対の結果すら政府は取り入れなかった」と批判。「反論しても意味がない」と意に介そうとはしない。

 政治勢力としてのオール沖縄が2014年に誕生し8年。さまざまな立場をつなぎ留めるくさびが、「辺野古一点」ではままならなくなっている変化が起きていることは確かだ。


◇    ◇

 知事選は、現職の玉城デニー氏が再選した。オール沖縄が誕生して3度目の知事選の舞台裏や示された民意の行方を探る。(知事選取材班)



https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1024244

「今回は佐喜真さんの応援はできません」 かみ合わなかったセット戦術 “統一教会”がボディーブローのように
2022年9月14日 14:39有料
[根を張る民意 3期目のオール沖縄](2)自民の失敗

 「すいません。今回は佐喜真さんの応援はできません」。統一地方選・知事選を直前に控えた7月中旬。沖縄市の保守系市議の後援会関係者は、自民党県連に対し、知事選に立候補した佐喜真淳氏への選挙協力はできない旨を伝えた。

 この市議は地元地区では遊説やツーショット名刺の配布は避けた。

 沖縄市は、「オール沖縄」勢力が推す相手候補の玉城デニー氏がかつて市議を務めた地盤の一つ。保守系市長が現職だが、今回の知事選で佐喜真氏は玉城氏より6千票余り下回った。

 佐喜真氏と地方選立候補者の名前を同時に売り込む「セット戦術」。2021年の衆院選では、自民候補者全員の得票総数が非自公候補者と比べて上回ったこともあり、自民側は「県全体の有権者は保守系が過半数。保守票が佐喜真に乗れば勝機はある」(党県連幹部)との見立てがあった。

 しかし一部の地方選立候補者から「佐喜真氏を応援すれば議席が危なくなる」との声が漏れ始める。...……。



https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1024821

辺野古反対を主張した下地氏 政界復帰への布石か 政党や選挙区をめぐり憶測
2022年9月15日 11:15有料
[根を張る民意 3期目のオール沖縄](3)政界復帰狙う下地氏

 「軟弱地盤は埋め立てさせない」。下地幹郎氏(61)は、知事選の公約の目玉に辺野古問題を掲げた。

 米国ホワイトハウス前から立候補を表明し、動画で配信。刈り上げた髪にオレンジ色のバラの花束を掲げた姿に政界はざわついた。

………。
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●災害の度にこれほど批判される政権も珍しい…《台風…が列島を直撃して被害が次々と発生…“のんびり休養”状態》

2019年10月15日 00時00分52秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



リテラの記事【安倍首相が今日になって「やってる感」アピールも、台風襲来最中の「休養」に批判殺到! 立川談四楼は「寄り添う気がない」】(https://lite-ra.com/2019/10/post-5023.html)。

 《安倍首相が「災害対策やってる感」を出し始めたのは今日からで、台風15号が列島を直撃して被害が次々と発生していた12日は“のんびり休養”状態だったからだ》(※「台風19号」の誤記かな??)。

 リテラの記事【NHKが台風19号接近のさなか台風情報に安倍政権PR紛れ込ませ! 高市早苗総務相の無内容な災害対策会議を強引に報道】(https://lite-ra.com/2019/10/post-5022.html)によると、《まあ、それでも、安倍首相と菅官房長官については、台風対策の責任者である行政のナンバー1とナンバー2だから放送時間を割くのは当たり前、という反論もあるだろう(台風情報を少しでも知りたいときに、あんな中身のない談話や会見を本人の映像付きで繰り返し長々と報道する必要があったかどうかは疑問も残るが)。しかし、総務省の動きと高市総務相のメッセージを大きく取り上げたのは、明らかに異常だ。総務省は台風対策のメインの役所ではないし、会議の中身も「各地で発生する被害状況の把握や自治体からの支援要請などに対応する」などというだけで、ほとんど実体はなかった》。

   『●アベ様曰く「悪夢のような旧民主党政権に戻すわけ…」
         …最悪の《悪夢》なアベ様政権に言われては、ねぇ?
    「「〝マゾヒスティックな信者〟達…飼い慣らされしつけられている
     1/4の支持者2/4の眠り猫な皆さんには、
     《まるで戦前に回帰するように、次々と悪法を強行採決して国会を壊し、
     官邸圧力でメディアを萎縮させ、言論を壊している》(金子勝さん)
     アベ様独裁という最悪の《悪夢》に気づいていないらしい」

   『●《官邸の意に沿わない記者を排除…
     明らかに記者の質問の権利を制限し、国民の『知る権利』を狭める…》
   『●《その責任者は政府・国家の責任者の首相》であり、
       《部下のミスの責任を取るのが首相の仕事》である
   『●《その責任者は政府・国家の責任者の首相》であり、
         《部下のミスの責任を取るのが首相の仕事》である
    《自民党大会という身内の会合で「あの悪夢のような民主党政権
     というのはいい。だがだめ押しするように予算委員会で言うのは
     言論の自由などではなく首相としての品格が問われる…★公文書改ざん
     信じているだけなのか勘違いが続いているのか、繰り返されるウソと虚偽答弁

   『●サディスティックな《この政権はその場しのぎの隠蔽を
         繰り返し民主主義を壊す「悪魔のような政権」》

 災害の度にこれほど批判される政権も珍しい。人様の政権を《悪夢》呼ばわりできるのかね? 《首相が「あの悪夢のような民主党政権」というのならば、この政権はその場しのぎの隠蔽を繰り返し民主主義を壊す悪魔のような政権》。《台風…が列島を直撃して被害が次々と発生…“のんびり休養”状態》…〝赤坂自民亭〟的失敗を意識的に繰り返す冷酷な政権。《「やってる感」アピール》のみ。《テレビやラジオを通じて「国がついてますよ、もう少し頑張ってください」と言えばどれだけ励まされるか》…そうアピールしないということは、「国はついていませんよ」、アベ様らのお得意の「自己責任」でね、ということですかね。
 《安倍首相が災害になんの関心もない》《安倍晋三の防災嫌いはちょっと異常》《やはり寄り添う気はないんだね》という批判に反論できます? 自公お維支持者「1/4」の皆さん、眠り猫な間接的自公お維支持者「2/4」の皆さん、まだアベ様政権を支持し続けるのですか? これでも、内閣支持率5割越えですか? 《安倍首相が大事にしているのは、自分の権力維持と極右思想実現、お友だちとの付き合いだけであって、国民の生命のことなんて微塵も考えていない》《自然災害による被害も国民の自己責任という残酷な思想》…あぁ…。

 アサヒコムの記事【台東区の自主避難所、ホームレス男性の避難断る】(https://www.asahi.com/articles/ASMBF3RVWMBFUTIL01K.html)によると、《台風19号が接近、上陸した12日、東京都台東区が、自主避難所を訪れたホームレスの男性2人を受け入れなかったことが、区や関係者への取材でわかった。区側は、避難所は区民を対象としたもので、2人が住所不定であることを理由に受け入れを断ったという…男性は建物の軒下でビニール傘を広げて一晩を過ごしたといい、「風が強く雨も降っていて受け入れてもらいたかった」と取材に答えた。別の男性も午後に同じ避難所を訪れたが、同様に受け入れを断られたという》。いつから、こんな冷酷なニッポンになったのですか?

   『●西日本大豪雨…「国民の生命と財産を守るって、
     口だけじゃないか」「博打の議論なんてやっている場合か」
    《しかし、もっとも批判の矛先が向いているのは、やはり、5日の
     夜に安倍首相が「赤坂自民亭」なる自民党の飲み会に参加した一件だ》。

   『●室井佑月さん「悪魔とはこういう顔か」!? ⇒
     デンデン王国の国王御夫妻やウルトラ差別主義者らの御顔
   『●「安倍と小山氏が直接面会して“秘密会談”をおこなった」…
               どんなダークなことを話し合ったのかな?
   『●果たされぬ《任命責任》…《全て麻生氏の言葉だ。いまだに
            閣内にとどまっているのは不可解極まりない》
   『●《人材の宝庫》…《安倍政権史上、過去最高の“お友だち=
      極右”内閣…背筋が凍るような極右議員が勢揃い》(リテラ)
   『●《韓国の法相人事にはあれだけ国民挙げて賛否を言うのに、
      自国の閣僚人事には論評しないメディアと国民も不思議》
   『●《権力にとって、これほど便利で御しやすい低能メディアも、
       国民も珍しい…一刻も早く立て直さなければ、本当に危険》
    「しかも、千葉県を中心とした甚大な台風被害では、またしても、
     〝赤坂自民亭〟的失敗を繰り返す」

   『●アベ様による「棄民」政策をも追認…東電旧経営陣の刑事裁判で
          永渕健一裁判長は「無罪」という「政治判断」を下した
    《台風15号が直撃した千葉県のインフラ寸断は3週目に入ろう
     としている。安倍首相は「内閣総理大臣の最も重要な責務は、
     国民の命を守り、平和な暮らしを守ることであると考えています」
     などとペラペラ言っているが、安全・安心な国民の暮らしは置き去り

   『●むき出しの「言論弾圧政党」は《人材の宝庫》…《この内閣の
        水準の低さ…自民党は…国民の気持ちを第一に考えな》い
   『●《われわれは大きな不正を正すために何をしたというのか。
     何もしないからこそ、彼らのように重大な失敗を招くこともなかった》

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https://lite-ra.com/2019/10/post-5023.html

安倍首相が今日になって「やってる感」アピールも、台風襲来最中の「休養」に批判殺到! 立川談四楼は「寄り添う気がない」
2019.10.13 07:52

     (台風19号のツイートさえしなかった安倍首相(安倍晋三Twitter))

 記録的な豪雨と暴風をもたらした台風19号。一度の災害では過去最多となる13都県に大雨特別警報が発表されたように広範囲で被害をおよぼし、千曲川をはじめ多くの河川で堤防が決壊。長野県や福島県、栃木県、埼玉県、東京都などで氾濫による冠水被害が報告され、NHKの報道では死者数は24人、17人が行方不明(18時09分現在)。いまも孤立状態となった人びとの救助活動がおこなわれている。

 先の台風15号のときは、緊急閣僚会議も開かず、総理指示も出さずに、国民から批判を浴びた安倍首相だったが、今回はさすがに11日に関係閣僚会議を開き、今日の9時すぎから台風19号にかんする関係閣僚会議を開催。本日の会議では非常災害対策本部を設置することを発表し、「一刻も早い回復に向けて関係機関、事業者による復旧活動に政府も全力で協力する」と述べた。

 だが、ネット上では「いまごろかよ」「昨日は何をしてたんだ」という怒りの声が上がっている。というのも、安倍首相が「災害対策やってる感」を出し始めたのは今日からで、台風15号が列島を直撃して被害が次々と発生していた12日はのんびり休養”状態だったからだ。例えば、12日の首相動静を見ると、こんな感じだ。

〈午前8時現在、公邸。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、公邸で過ごす。
 午後も来客なく、公邸で過ごす。
 午後10時現在、公邸。来客なし。〉(時事通信)

 こもっていたのが私邸と公邸という違いはあるが、15号のときと同じく災害対策で会議を開いたり、専門家やスタッフなどと相談をした形跡は見えてこない。15時30分に一応、総理指示を出したが、それも7月20日の台風5号のときとほとんど同じ文面にすぎなかった

 さらに、批判を浴びているのは安倍首相のTwitter発信だ。安倍首相は9日、吉野彰氏がノーベル化学賞を受賞した際にすばやく〈吉野博士、ノーベル化学賞受賞、誠におめでとうございます〉と投稿したきりで、きょうまでツイートはゼロ。関係閣僚会議を開いた今朝になって〈台風19号により、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災されたすべての皆様にお見舞いを申し上げます〉〈先ほど関係閣僚会議を開催したところであり、今後も、機動的に体制を強化します〉などと台風関連のツイートを連投しはじめた。

 言っておくが、今回の台風19号は上陸前から気象庁が臨時会見を開き、1200人を超える犠牲者を出した狩野川台風に匹敵するとして最大級の警戒を呼びかけ、昨日も「特別警報が発表されてからでは避難が困難」として、「避難勧告等(警戒レベル4)に直ちに従い緊急に避難して」とアナウンスしていた。この危機感を認識しているのであれば、本来なら、こういうときこそ、総理大臣は会見を開き、テレビに出て、国民に呼びかけるべきだろう

 ところが、安倍首相は会見どころか、ツイートさえしなかった。ラグビーワールドカップでの日本勝利や日本人のノーベル賞受賞の際にはすばやくお祝いツイートをしているのに、だ。


■12日に沈黙した安倍、菅に「顔が見えない」「国民に寄り添う気ない」の非難ツイート

 こうした安倍首相の姿勢に、台風が直撃した12日、Twitter上ではこんな批判の声が上がっていた。

〈こんなに凄まじい被害なのに安倍も菅も今井もニュースに顔を一切現さない。よくわからないけど、これが普通なのでしょうか??〉
〈安倍晋三の防災嫌いはちょっと異常なんじゃない?〉
〈これだけ大きな災害に直面しても何の声明も出さない安倍晋三。余計な発言して失点するくらいなら何もしないほうがよい、って考えなんだろうな。ほんとにこんな人が国家元首でいいわけ?〉
〈安倍首相のツイッター、なぜ台風のことを何も呟かないんだ?ラグビーで日本代表が勝った時はすぐツイートしてたのに。千葉の台風被害に関しても言及なかったよね。未だに政府は災害対策本部を設置してないらしいし、理解できないんだが。〉
〈今、安倍晋三のツィッター見に行ったらラグビーとノーベル賞のことしか呟いてなかった。この人の職業ってなんなんだろう。〉
〈安倍首相は「悪夢の民主党政権」とよく揶揄するが、311 の対応で色々な問題はあったにせよ、少なくとも当時の枝野官房長官や菅首相は繰り返し会見を開き、国民に語りかけてはいた 現政権は普段は「先頭に立つ」や「責任を果たす」など、威勢の良いことを言うが、この危機の中、彼らの顔が全く見えない

 さらに、正鵠を射る批判をしたのが、落語家の立川談四楼だ。同じ立川一門でも、政権たいこもちの立川志らくと違って、反骨的なツイートで知られる談四楼だが、本日、こんなツイートをした。

〈被害が進む中、安倍さんは公邸で休養していたという。菅官房長官ともどもなぜ表に出てこないのか。テレビやラジオを通じて「国がついてますよ、もう少し頑張ってください」と言えばどれだけ励まされるか。それどころでなくても後日にそれを知ることの価値は大きいのだ。やはり寄り添う気はないんだね。〉


■安倍首相「災害ないがしろ」の歴史 国民が被災してもオトモダチとの会食優先

 実際、安倍首相が災害になんの関心もないことは以前から指摘されており、大災害のたびに被災者をないがしろにしているとしか思えない行動を繰り返してきた。たとえば、2014年2月に起こった山梨県の豪雪では、その最中に支援者らと赤坂で天ぷら料理に舌鼓を打っていたし、同年8月の広島土砂災害では「災害応急対策に全力で取り組む」と宣言したあと、富士桜カントリー倶楽部で日枝久・フジテレビ会長(当時)や笹川陽平・日本財団会長らとゴルフを楽しみつづけた。

 さらに2015年の関東・東北豪雨では、孤立して救助を待つ人びとや不明者も多数いたというのに、インターネットテレビ「言論テレビ」に生出演して櫻井よしこ田久保忠衛・日本会議会長とともに安保法制の必要性をアピール

 2017年も、G20首脳会談出席のための外遊中に九州北部豪雨が発生したが、G20閉会後も外遊を続行緊急性もない外遊から帰国しなかったのは、加計問題追及の閉会中審査に出席したくないからなのは見え見えだった。

 さらに赤坂自民亭への批判もさめやらぬ昨年9月、関空など西日本を直撃した台風。台風直撃の翌日、平成最大規模の約50万軒で停電がつづき、関空にも多くの人が取り残されているなか、安倍首相はなんと総裁選の票固めのため新潟県に。ホテルの宴会場で開催された「安倍総裁の3選を実現する新潟県民の集い」に出席したのだった。

 そして、今年9月の台風15号。安倍首相は事前に関係閣僚会議も開かず、総理指示も出さず、非常災害対策本部を設置することもせず、そのことで停電復旧が長引き、10日には熱中症による新たな犠牲者まで出す事態となっているにもかかわらず、上陸2日後の11日内閣改造を強行。ところが、安倍首相は初動対応の遅れを批判されても、相変わらず関係閣僚会議の開催を拒否し、ついには自身のTwitterアカウントでも台風15号に一切言及することなく現在にいたっている。ようするに、途中で態度を変えると、初動対応の遅れを認めることになるため、保身のために台風15号をたいした災害でないことにして押し切ってしまったのだ。


■安倍首相の根底にある「自然災害による被害も国民の自己責任」という残酷な思想

 もう何度も指摘してきたことだが、安倍首相が大事にしているのは、自分の権力維持と極右思想実現、お友だちとの付き合いだけであって、国民の生命のことなんて微塵も考えていない。だからこそ、台風15号の際には甚大な被害があきらかになっているのにもかかわらず内閣改造を延期することなく予定通りに押し進めたのだ。

 しかも、この安倍首相の災害への無関心の根底には、おそらく、自然災害による被害も国民の自己責任という残酷な思想がある。だからこそ、何度批判されても迅速な災害対応がとれないばかりか、被災地を蔑ろにするような言動を平気でとるのだ

 もっとも今回は、台風15号で批判を浴びたために、さすがに災害発生の前日と翌日に関係閣僚会議を開き、非常災害対策本部設置を発表せざるを得なかった。しかし、だとしても、安倍首相のこと。反省して、本気で国民の生命や財産を守ろうと姿勢を変えたとは思えない。明日以降も、安倍首相による「やってる」アピールはつづくだろうが、災害が頻発する国のトップとしてほんとうにやるべきことをやっているのか。台風15号の問題とあわせ、徹底した検証が必要だ。

(編集部)
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