[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑] (2023年04月18日[火])
そして、《なんで日本がこんなに言いたいことが言えない国になっちゃったのか》…。
『●「これらの樹々はどんな人にも恩恵をもたらしますが、開発によって恩恵
を得るのは一握りの富裕層にしか過ぎません。この樹々は一度失ったら…」』
以前のリテラの記事…《金平茂紀氏と対談した坂本龍一は、清志郎を偲んでこのように語っている。「清志郎のことで言うと、これは僕も強く思っていることで、きっと清志郎もすごく言いたかったことだと想像するんだけど、なんで日本がこんなに言いたいことが言えない国になっちゃったのかってことなんですよ。それをずっと清志郎は言っているんですよ。僕も本当にそう思う。なにが怖くてみんな言いたいことが言えないんだろうと。みんなもっと言いたいことを言いましょうよ。それは、個人も、ミュージシャンも、メディアも、みんなそうですよ」》。
『●《メディアコントロール》…こんな「広報」マスメディア
ばかりでは第25回参議院議員通常選挙が思いやられる』
《ロックスター忌野清志郎。この世を去って、はや十年。
でも今も、今だからこそ、あのフレーズが聞こえてきそう。
みんな、アイシアッテルカーイ-。
♪何 言ってんだー/ふざけんじゃねぇー/核などいらねえ…。
おなかの底から“絞りたて”とでも言うような少ししゃがれた
あの声が、真っすぐこちらへ向かってきます。伝説のロック
バンド、RCサクセションが歌う「ラヴ・ミー・テンダー」。
エルビス・プレスリーの代表曲に、ボーカルの清志郎さんが、
日本語の“訳詞”をつけました》
日刊ゲンダイのコラム【佐高信「追悼譜」/坂本龍一と名物編集者だった父と脱原発の新右翼】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/321484)によると、《新右翼といわれた鈴木邦男の「お別れの会」が開かれるのと時を同じくして坂本龍一が逝った。この2人に共著があることに触れた追悼記事はなかった。その対話は2014年に出ている。 題して『愛国者の憂鬱』(金曜日)。オビに「教授、右翼と何の密談ですか!?」とあり、「脱原発、天皇制、音楽の起源ーー。世間が アベノミクスに浮かれ、レイシズムの言葉が飛び交う中、危機感に駆られた2人が緊急会合! 10時間にわたり思いを語り尽くした」 と続く。》
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/321484】
佐高信 評論家
1945年山形県酒田市生まれ。「官房長官 菅義偉の陰謀」、「池田大作と宮本顕治 『創共協定』誕生の舞台裏」など著書多数。有料メルマガ「佐高信の筆刀両断」を配信中。
佐高信「追悼譜」
坂本龍一と名物編集者だった父と脱原発の新右翼
公開日:2023/04/17 06:00 更新日:2023/04/17 06:00
■坂本龍一(2023年3月28日没 享年71)
(坂本龍一氏(2023年3月28日死去、享年71)
/(C)共同通信社)
新右翼といわれた鈴木邦男の「お別れの会」が開かれるのと時を同じくして坂本龍一が逝った。
この2人に共著があることに触れた追悼記事はなかった。その対話は2014年に出ている。 題して『愛国者の憂鬱』(金曜日)。オビに「教授、右翼と何の密談ですか!?」とあり、「脱原発、天皇制、音楽の起源ーー。世間が アベノミクスに浮かれ、レイシズムの言葉が飛び交う中、危機感に駆られた2人が緊急会合! 10時間にわたり思いを語り尽くした」 と続く。
2人は2012年に首相官邸前で開かれた脱原発の集会で会った。偶然、隣り合わせにすわったのである。編集者に紹介されたのだが、 坂本は鈴木を「右翼だからさぞかし怖い人だろう」と思っていた。新左翼の人間とも話す「変わった右翼」として知ってはいた。坂本の鈴木評を引く。
「初めて会って、至近距離で見た鈴木さんの目の、なんと穏やかなこと。もう少しで仙人になってしまいそうな好々爺の目です。こんな優しい目をした人にあまり会った記憶がありません。きっと長い時間、孤独に耐えて思索してきた人の目だろう、そしてこの脱原発の集会で会うとは、なんとも象徴的に今の日本の状況を表しているとも」
坂本の父親の一亀は、鈴木が好きな三島由紀夫や高橋和巳を育てたとも言える名物編集者である。だから、『愛国者の憂鬱』にはこんな場面もある。鈴木が小田実の『何でも見てやろう』を読んで感動したと言うのを受け て、坂本がこう答えるのである。
「あれはうちの父が書かせたんですよ。学生だった小田さんに『1年かけて世界を廻って来い』って、お金を渡したんです」
「おわりに」で鈴木はそれに応じて「一亀さんは多くの作家を見出し、育て、大奥(※「多く」?)の作品を作った。でも、この世に生み出した最大の作品は『坂本龍一』だと思う」と言ってい る。確かにそうかもしれない。
国民がマスメディアを信じる率が日本だけ突出して高いことを坂本は危惧していた。
「70%ぐらいの人が信じてるようです。フランスは、お上の言うことは信じないという伝統があるので、ずいぶん低いですね。マスメディアを信じる人の割合も、40%とか、半分以下です。どうも日本人は新聞やテレビなんかが言うことを素直に信じちゃう傾向があるようです」
それを受けて、鈴木が共鳴する。
「戦時中はみんなが大本営発表に騙されて反省したはずなのに、変わっていません」
私は坂本に会ったことはないが、彼と結婚していた矢野顕子とは対談した。
矢野の辞書に「配慮」というコトバはなかったが、猫を飼うようになって転換したのではないかと尋ねると、彼女は答えた。
「たしかに猫は配慮ないですからね。前の亭主が問題だわ(笑)。彼が猫好きだったんですよ、すごく」(文中敬称略)
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[※《自助》大好きオジサン・元最低の官房長官と学商 (日刊ゲンダイ 2020年9月7日)↑]/
(2021年08月22日[日])
日刊ゲンダイのコラム【ラサール石井 東憤西笑/「コロナ感染者は増えても死者が少ないからいい」と笑う竹中平蔵・高橋洋一対談に怒り心頭】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/293188)。
《しかも竹中は、コロナの死者より「毎日自殺者は50~60人いるんですよ。そういう国で経済を悪くしたら、また増える」とまで言う。待て待て。貧困者が増えて未来に希望が持てないのは誰のせいだ。あんたが派遣社員や非正規を増やし、企業だけが儲かり最低賃金は世界でも最低水準のこのシステムをつくった、言わば犯人だろう。こんなこと言わせておいていいんですか。皆さんいいかげん立ち上がったらどうですか。》
《こんなこと言わせておいていいんですか。皆さんいいかげん立ち上がったらどうですか》。
《不安定な労働を拡大させた張本人》学商・竹中平蔵氏…「世界はこれから数年、痛い目を見たあと、社会の分断解消に向けた議論がなされる…」、《犯人》《張本人》が言いたい放題だ。まるで他人事だ。一人PDCAサイクル=《自分が関わったところで自分が利益を得るという構図》《最大の既得権益者》…学商がまだのさばっているニッポン、一体どうなってんの?
『●竹中平蔵氏のパソナによる「自分が関わったところで
自分が利益を得るという構図」に乗っかって大丈夫か?』
『●必然的に「私腹を肥やしてきた」学商・竹中平蔵氏…
大学は、利益相反の調査はしなかったのかな?』
『●「会社の奴隷」をどんどん育てよう…与党自公や
学商竹中平蔵センセを応援するマゾな支持者・信者の皆さん』
『●一人PDCAサイクル「なんでも金、金、金」の竹中平蔵氏…
「自分でルールを作り、自分が儲けたわけな」』
『●五輪ボランティアを派遣するのは…偶然にも?
パソナや竹中平蔵氏へのウラアリなオ・モ・テ・ナ・シ』
《知らんかった! ボランティアを派遣するのは竹中平蔵さんとこの
パソナだって。怪しい。なんで金額がいえないの? まさか、ただで
国民使うのに、中抜きで大儲けを企んでいるんじゃあるまいな》
『●移民法、水道民営化までも…カネの臭いに集る学商、
またしても竹中平蔵センセが意地汚い政治家と共に蝟集』
『●「会社の奴隷」をどんどん育てよう…与党自公や学商
竹中平蔵センセを応援するマゾな支持者・信者の皆さん』
『●学生に退学処分をちらつかせ、〝就職〟で恫喝…
学商・Mr.トリクルダウン氏の利益相反こそ問題にすべき』
『●学商・Mr.トリクルダウン竹中平蔵氏《平均寿命も超える長寿者に
対し「棺桶に片足を突っ込んでも働け」と…》』
『●《不安定な労働を拡大させた張本人》学商・竹中平蔵氏…「世界は
これから数年、痛い目を見たあと、社会の分断解消に向けた議論が…」』
『●いつも通り《パソナもしっかり利権にありついている》…学商・
竹中平蔵氏は「政府対応を批判する世論と、それを煽るマスコミが悪い」と…』
『●《自助》大好きオジサン・元最低の官房長官と学商は〝ベーシック
インカム7万円〟を「トリクルダウン」だとでも思っているのでは?』
「リテラの記事【菅首相の叫ぶ「規制緩和」は30年も前の
流行語だった! 竹中平蔵がバック、時代遅れの新自由主義が
国民生活をさらに圧迫する】」
『●スガ様の「完全オフレコ朝食懇談会」にノコノコ出掛けずに、
《すべての取材者》による「オープンな首相記者会見を求め」たらどうか?』
《…といった番組でさえ、竹中平蔵氏やデービッド・アトキンソン氏
といった菅首相と会食を繰り返してきた
“菅首相の新自由主義ブレーン”を出演させ、無批判に主張を
垂れ流させている始末だ》
『●独裁をサポートさせるための《安倍政権の「未来投資会議」を解体し、
菅政権が新たに始動》した「成長戦略会議」…その面子の悍ましさ』
『●一人PDCAサイクル「なんでも金、金、金」の竹中平蔵氏…
「自分でルールを作り、自分が儲けたわけな」』
『●《「パソナ」の純利益が前年の10倍以上》―― カネカネカネの
金(カネ)色の五つの輪に便乗して、アサマシき「なんでも金、金、金」…』
『●《竹中氏がこんなむちゃくちゃな論理を言い張ってまで、五輪を開催させ
ようとしているのは、自分がその利権に関係しているから》(リテラ)』
一人PDCA。
[※ パソナの学商・竹中平蔵氏による一人PDCAサイクル
(https://twitter.com/yohei_tsushima/status/1009649260697038848)↑]
そして、《悪魔のような対談》のお相手、《過去には…書類送検された経歴もある》…元内閣官房参与も相変わらずの醜悪さ。その後釜・岸博幸氏もねぇ…。竹中平蔵氏・高橋洋一氏・岸博幸氏、一体どんな系譜?
『●内閣官房参与は《過去には…書類送検された経歴もある》…《菅首相が
任命拒否した学術会員候補6人の方が…社会的な信用性》は遥かにあり』
『●《私たちの艱難辛苦は、ひとえに五輪で巨万の富を得る貴族らと
グローバル巨大資本、その走狗たる日本の傀儡権力のために捧げられるのだ》』
『●PCR検査抑制論者の皆さんの沈黙 ――「検査の能力あるんですか?
仮にあるとして、じゃあ一般の感染者の検査どうするんですか?」』
『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
《病的な嘘つき》アベ様…全てのアベ様の「政」のデタラメさ』
《室井 前川さんは会った人から嫌われないでしょうね。
あったかい感じがするもん。嫌いだって言ってる人って、高橋洋一さん、
八幡和郎さん、岸博幸さんとか、安倍応援団か国家戦略特区の利権に
関係している人たちばかりですもんね。》
『●《政府の新型コロナウイルス対策が国民の理解や共感を得られない
背景には、政治家の発信力不足だけでなく、政策決定過程の不透明さが》』
個人的にワクチン接種に疑問を感じていて…。そんな中、保坂展人さんのつぶやき:
『●《人々を苦しめているのは…満足に給付や補償をせずに自粛を強制する
政権》(町山智浩さん)…一体どちらがバカで、《反日的》か?』
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【https://twitter.com/hosakanobuto/status/1428612823727316997】
保坂展人@hosakanobuto
2015年にノーベル医学生理学賞を受賞した大村智北里大学特別栄誉教授が、発見・開発した抗寄生虫薬イベルメクチンは、感染爆発で修羅場となったインドで使用されて効果をあげた。日本では度々話題となるが、どうだろうか。急遽、大村先生に電話をかけていベルメクチンをめぐる現状を聞いた。
午後4:00 2021年8月20日
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【https://twitter.com/hosakanobuto/status/1428614361967304705】
保坂展人@hosakanobuto
大村智先生に聞くと「国会議員にも数えきれないほど会った。インドではイベルメクチンが大きな成果をあげているのに、日本では使用が限られている。一番いいのは、PCR検査で陽性になった時に手渡す。初期の投与の法が効果がある。日本ではなかなか広がらない」という。なぜ、広がらないのだろうか。
午後4:06 2021年8月20日
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【https://twitter.com/hosakanobuto/status/1428616833741905923】
保坂展人@hosakanobuto
大村先生は「昨年の段階で、もっと早くイベルメクチンを認めてくれていたら、ここまでの感染にはならなかった。ワクチンは必要だし、賛成だ。けれども、ワクチンと治療薬が共にあるべき。これからでも拡げてほしい」と訴えられた。そのために、国や関係機関に働きかけることも含めて真剣に考えたい。
午後4:16 2021年8月20日
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ニッポンでは《民主主義はもう終わったという前提》な社会に。
日刊ゲンダイのコラム【斎藤貴男 二極化・格差社会の真相/かくなる上はと、子供向けに自分を貫く童話を書いた タイトルは「いちばんたいせつなもの」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/293120)によると、《その理念の偽善性がこれでもかと暴露された東京五輪がようやく終わったが、案の定、コロナは猛威を振るい、東京では自宅療養が「基本」となった。政府は「重症者を入院させるため」と言うが詭弁だ。東京五輪開催のために、すべてのコロナ対応をおろそかにした揚げ句、「医療崩壊」を招いたのである。…》。
最後に、但馬問屋@wanpakutenさんのつぶやき:
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【https://twitter.com/wanpakuten/status/1426709019289288705】
【https://twitter.com/wanpakuten/status/1426709044027297796】
【https://twitter.com/wanpakuten/status/1426709087811555329】
但馬問屋@wanpakuten
#サンモニ
姜尚中氏
「日本は世界に誇る皆保険制度を持ち、1人あたりの病床数も世界トップクラス。何なんだろうね、この奇妙な冷酷さは。例えば戦争中満州に疎開した人を放り投げて、後は自助努力でなんとかしろと。かつて小田実が『難死』と言った冷たさ。何か虫けらみたいに、後はどうぞっていう」
「今やるべきことは、例えば応急病院に仮設のプレハブを作って、そこに医療資源を張りつかせて、自宅療養じゃなくてそこに来てもらう。シームレスに病院に運んでいくような、そういうことが1年半できたはず。7000人もオリパラに医療資源を一挙に使うぐらいならできるはず」
「予備費で10兆円以上でしょ。何やってんだろう。病院で死ねないというのは、これは先進国なのかどうか」
姜尚中さん、いつになく強い口調!!
午前9:55 2021年8月15日
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/293188】
ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。
ラサール石井 東憤西笑
「コロナ感染者は増えても死者が少ないからいい」と笑う竹中平蔵・高橋洋一対談に怒り心頭
公開日:2021/08/12 06:00 更新日:2021/08/12 11:52
(笑いを交えて「感染者が増えても死者が少ないからいいだろう」と、
竹中平蔵と高橋洋一両氏(C)日刊ゲンダイ)
数々の問題を残しオリンピックが終わった。関係者は「終わりよければ全てよし。やれやれ」と胸をなで下ろしているかもしれないが、そうは問屋が卸さない。「まだ祭りは終わらない。ここから悪魔の祭りが始まる」と誰かが呟いていたが、コロナの感染爆発はとどまるところを知らない。
「五輪の開催が感染数増加の原因であるというエビデンスはない」と皆言う。
確かに五輪の関係者からウイルスが感染したわけではないだろう。ただ2週間の開催期間だけ問題なのではない。厚労省が検査数抑制論をあおり、世界に比べても極端に検査数を少なくしたのは、オリンピック開催に支障があってはいけないという忖度だろうし、2年延期にすればいいものを無理やり1年延期でごり押ししたこともコロナ対策が不十分になった要因だ。東京五輪がなければこんな惨状にはなっていなかったし、助かる命もあったはずだ。
国民のため日本のためなどとおためごかしなことを言い、復興五輪でもコロナに打ち勝った証しの五輪でもない。ただ一部の関係者の利権のために開かれたオリンピックなのに、アスリートの頑張りを隠れ蓑にして見せかけだけを取り繕う。その仕掛けがほぼみんなにすっかりバレてしまっている。
IOCから菅総理と小池都知事に功労章が贈られるなんて、「儲けさせてくれてありがとう」っていうことだろう。
都内の自宅療養者から初の死者が出たニュースの後に、晴れ着でほほ笑む小池都知事を見るのは、この夏一番狂おしい夜だった。
加えてもっとひどい、悪魔のような対談を見た。YouTube上の竹中平蔵と高橋洋一の話だ。
要約すれば「史上最大の感染だって言ってるけど」「全然大したことない。世界から見ればさざ波よりさらにちっちゃくなっちゃって」「死者なんて十数人になっちゃってるから」「そうそういいじゃない」と、感染者は増えても死者が少ないからいいだろう、という話を笑いを交えてしているのだ。
たとえ一人の死でも遺族にとっては痛恨の出来事だ。決して軽く話せることじゃない。自分たちの身内に死者が出ても同じように笑うのか。死を数にして、少なかったからよかったとは、決して言ってはいけない。
しかも竹中は、コロナの死者より「毎日自殺者は50~60人いるんですよ。そういう国で経済を悪くしたら、また増える」とまで言う。
待て待て。貧困者が増えて未来に希望が持てないのは誰のせいだ。あんたが派遣社員や非正規を増やし、企業だけが儲かり最低賃金は世界でも最低水準のこのシステムをつくった、言わば犯人だろう。
こんなこと言わせておいていいんですか。皆さんいいかげん立ち上がったらどうですか。
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『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。
今週のブログ主のお薦めは、能川元一氏【右派紙の「慰安婦報道批判」のデマ 『朝日』による自社記事検証をどう読むか】。
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■①『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号) / 「夢とやりがいに潜むワナ キラキラ系業界の裏側 テーマパーク アイドル エステ アパレル ヘアサロン」。落合恵子さん【風速計/コピペ】、「東京新聞・・・・・・時事川柳・・・・・・六十九年 コピペ棒読み 心無し。横浜の永井さん・・・・・・」。魂も心も無きアベ様(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/939aecd1c4501e464b77fb2e11bdc164)
■②『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号) / 能川元一氏【右派紙の「慰安婦報道批判」のデマ 『朝日』による自社記事検証をどう読むか】、「『産経新聞』など・・「慰安婦」の存在が「捏造」であったことが証明されたかのように騒ぎ立てている・・・・・・「吉田証言」の非重要性・・・・・・右派紙こその日本の恥」
■③『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号) / 粟野仁雄さん【橋下大阪市長との誘致をめぐる対立の深層 「ハリポタ」人気のUSJにカジノの計画】、「健全な娯楽施設として軌道に乗るUSJにカジノが必要だろうか・・・・・・ハコモノの失敗の尻拭いにさらなる税投入は許せない」。「最後の切り札」!?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/07968cccb4abad0a01affdd3c37e0b4e)
■④『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号) / 【佐高信の新・政経外科第10回/「老人たちの勲章」の手配師がしたザンゲ】、「「関電クーデター」・・・・・・関西電力の「2・26事件」とも言われる・・・・・・芦原義重が、側近の副社長、内藤千百里とともに取締役会で解任・・・・・・内藤氏の証言は「勇気ある行為」か」
■⑤『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号) / 「フクロウの会」阪上武代表・「FoE Japan」満田夏花理事【脱原発で闘う電光石火の二人に聞く〝市民力〟】、「FFTV(フクロウ・FoEチャンネル)・・・・・・日隅一雄・情報流通促進賞の大賞を受賞・・・・・・原発問題の情報を幅広く伝え、政府交渉のプロセスを発信して社会に貢献」
■⑥『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号) / 【金曜日から】、「▼矢崎泰久さんの新刊『残されたもの、伝えられたこと――60年代に蜂起した文革者烈伝』(街から舎)・・・・・・久野収・小田実など錚々たる個性派15人が登場する。・・・・・・70年代、原発推進一色だった国・企業・学会に対し・・・・・・」
■⑦『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号) / 【金曜日から】、「・・・・・・果敢なる反対論を唱え続けた物理学者、水戸巌と高木仁三郎は、矢崎さんが物理学とは違うところでのつきあい・・・・・・小出裕章氏のまえがき・・(土井伸一郎)」。
■⑧『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号) / 内原英聡・兼子章平氏ら【政治家参拝、改憲促す政治団体、排他主義の市民団体・・・・・・〝政教癒着〟象徴する靖国】、「在特会・・・・・・天皇を「国家元首」と位置づけ、これを批判・否定する人々は「殺されて当たり前」と放言し・・・・・・」。表現の自由と言えるか?(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e4fff2e56d3ac71449d6db42a0892483)
■⑨『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号) / 土井敏邦氏【イスラエル軍の攻撃が続くパレスチナ自治区・ガザ 行き場を失った避難民の家族】、「現在、こうした避難民は50万人近くいるという・・たとえ「戦争」が終結したとしても、家を破壊された一家に帰る所はない」。それに加担する・・・(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ad424a115a39a422e1750dc012f1b9d5)
■⑩『週刊金曜日』(2014年8月22日号、1004号) / 取材班【米軍ヘリ墜落から10年、沖縄国際大学で集会】、「学長は・・・・・・「普天間飛行場があり、オスプレイが県内上空を飛行し続ける以上、事故は県内どこかで起こる」と訴えた」。小出裕章さんのお話にも興味を(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/1813a5a17acc82c47446756a2a1d297d)
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【前半へのリンク】
『松下竜一未刊行著作集5/平和・反原発の方向』、11月に読了。梶原得三郎・新木安利編。海鳥社。2009年6月第1刷発行。
『草の根通信』(p.78、159、223)。ガサ入れという警察の嫌がらせで購読者が減るどころか、ますます増加。警察は地団駄でしょうね。
盟友得さん(p.82、148、219、297、310、324、373、387)。『明神の小さな海岸にて』、梶原和嘉子さんとの問答(p.297)。
〝殺人〟は絶対に否定されなければならない・・・でも彼らがなぜ「その闘争」をやらなければならないと思ったのか、には耳を傾ける必要がある。『狼煙を見よ ―――東アジア反日武装戦線狼部隊』。東アジア反日武装戦線〈狼〉の大道寺将司さん(p.159、163、183、186、194、199、209、218、221,226、233、242)。
オウム・麻原氏に関する森達也さんの『A3』でも感じたこと。「・・・拒絶反応だと断じざるを得ない。/・・・私は暗然とする。信頼してきた『草の根通信』の読者にしてこうなのかと思う。/一度焼きつけられた「冷酷非情の狼」という印象は消えることなく、大道寺将司という名だけで、もう拒絶反応が起きてしまうことになる。知ろうとする心を閉ざして拒絶する壁をめぐらせてしまうことほど、危険なことはないのだが」(p.160)。
反日集会での一人の若者からの質問に対して松下センセは、「・・・つい感情を昂ぶらせてしまった。/「あなたは、なんでそんな第三者的な質問をするのか。死傷者を出したことで一番苦しんでいるのは、彼らではないか。われわれは大きな不正を正すために何をしたというのか。何もしないからこそ、彼らのように重大な失敗を招くこともなかった。何もしないわれわれが、やったがゆえに死傷者を出してしまった彼らを、裁くことができるのか」」(p.162)。「そのことで彼らを無差別大量殺人者として糾弾することはたやすい。だが、時代の痛みにも気づかず、あるいは気づいても知らぬふりをしていた者が(行動しなかったがゆえに失敗しもしなかっただけのことで)、行動を起こしたがゆえに大きな失敗をしてしまったものを威丈高(いたけだか)に指弾できるだろうかという思いは、『狼煙を見よ』を書き進むにつれて私の中でつのっていった。なによりも、そのことで一番苦しみ抜いているのは獄中の〝狼〟たちなのだ。/荒井まり子は、企業爆破事件の実行犯ではない。謀議にすら関与してはいない」(p.2101)。
司法や警視庁の横暴。荒井まり子さんと田中伸尚さん(p.198、247、249)。田中さんも同件でガサ入れ、しかも、ガサ国賠裁判一審判決で不当な敗訴(p.237)。ガサ入れの無茶苦茶な令状を発布した裁判官を訴えた国賠訴訟に、「国家権力を相手の国賠裁判では、民を全面的に勝たせるほどに気骨のある裁判官はこの国の司法界には存在しないのだろう」(p.232)。「今回の一連の令状を出し続けているのが東京簡裁で、司法段階でのチェック機能が全く放棄されているとしか思えない。・・・東京簡裁の自省を求め、これ以上の令状乱発を阻みたいがためなのだ。/・・・。/『草の根通信』を受け取り拒否してきた人が一人、・・・いるが、逆に新規購読申し込みは・・・九十人にも達している。凄いとしかいいようのない勢いである。警視庁さん、くやしいでしょうな」(pp.222-223)。「・・・八年余の歳月を強いられたわけで、それ自体理不尽である。・・・/・・・。/・・・被告に二名の裁判官を特定した・・・。そもそも家宅捜査の令状を発布するのは裁判官なのだ。警視庁からの・・・令状請求を、裁判官がその段階できちんとチェックしていれば、百数十人にも及ぶ捜査令状は乱発されていなかったはずなのだ。/しかし一審を通じて、東京地裁はついに、令状を乱発した二人の裁判官を法廷に呼ばなかった。・・・。/・・・。/ちなみに、勝訴した私は十万円を貰ったかというと、それは貰えない。・・・賠償金の何倍もの出費を強いられるわけで、まことに国家権力に刃向かう民草の立つ瀬はないのである」(pp.238-239)。大赤字の勝訴(p.240)。「簡易裁判の(家宅捜査)令状請求に対する却下率は0.0六五九%、地方裁判所でも0.二七%という。・・・つまり警察の請求した令状を却下する数は限りなくゼロに近い・・・(しかも、ガサ裁判では令状を出した裁判官の罪は一切問われることはないままに終わった)」(p.253)。
田中伸尚さんらの控訴審で福島瑞穂弁護士からの要請で松下センセが意見陳述(p.245)。「大逆事件」、「横浜事件」(p.251)。
『腹腹時計』(p.218、225)。
在りし日の『朝日ジャーナル』に載った記事、「出かけようとして踏み込まれる側の論理」(pp.224-228)。伊方原発での出力調整実験反対運動に対する〝運動つぶし〟、「東京簡裁は司法サイドのチェック機能を全く放棄してしまっているとしか思えない」。
大道寺あや子さん、浴田由紀子さん、重信房子さん(p.234)。
『豆腐屋の四季』と〈いのちき〉(p.165、368)。緒形拳さん(p.171)。
大分県臼杵市の風成(かざなし)の漁村のお母さんたちの大阪セメントに対するすさまじい闘いを描いた『風成の女たち』(p.176)。そこで指摘された松下センセ自身の足元の問題が周防灘総合開発計画。
ガサ入れが結ぶ縁。日本赤軍コマンド泉水博さん(p.191、207、214、219、240、244)。『怒りていう、逃亡には非ず ―――日本赤軍コマンド泉水博の流転』。
『豆腐屋の四季』が取り持つ縁。鎌田俊彦さん(p.196)。
完全無罪判決後も無謀な追及を続ける警察。記憶の闇、甲山事件と山田悦子さん(p.257)。伊藤ルイさん(p.265)。無謀な神戸地検(p.265)。浅野健一さん(p.266)。判決前に、冤罪被害者と確信しての『文藝』に一挙掲載された長編ノンフィクション『記憶の闇 ―――甲山事件[1974←1984]』(p.268)。
遺族には申しわけないが、暴走する検察審査会(p.270)。
人殺しの練習(p.327)。日米合同軍事演習に凛と反対を唱える伊藤ルイさん(p.334、345)。
井上澄夫さん(p.351)。
下筌ダム反対闘争の鬼と化した室原知幸さんについての『砦に拠る』(p.365)。〝拠る(よる)〟とは、立て籠もること。
アメリカ空軍の射撃場にされた「梅香里(メヒヤンリ)」(p.368)。
福島菊次郎さん(p.378)。
「・・・こうして通い続けることが私の答えなのだ・・・。/・・・風成の闘いの中で・・・。/・・・黙っているかぎりはその人は賛成にかぞえられているのだから、と」(p.383)。
「・・・自衛隊が米軍とともに戦争をする軍隊へとさらに進むことを意味する。・・・「集団的自衛権」を否定した憲法に抵触するものであるとともに、そのようなかたちで自衛隊員らを、殺し殺される戦場に送り出すことを私たちは絶対に許すわけにはいかない」(p.396)。
新木さんの解説から。「「疾風勁草」・・・。松下さんは激しい風の中でも、「強靭な意志」を峻立させて踏ん張った勁草であった。・・・負けても負けても闘い続ける草の根の一灯は、一隅を照らし、社会の木鐸となる。「斃(たお)れて止まざるは我道なり」と田中正造は言っている。・・・。/松下さんが増田宋太郎を描いた『疾風の人』は「疾風怒濤」という言葉からきていると思われるが、松下さんは「疾風勁草」の「勁草の人」である」(pp.422-423)。「・・・魯迅は「もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道となる」・・・。小田実さんは「環境」という言葉は、松下さんたちの努力・たたかいがあって社会に定着してきたのだと言っている」(pp.429-430)。

『筑紫哲也』、10月に読了。週刊朝日MOOK、2009年11月発行。編集後記の執筆者の一人に諸永裕司氏の名が(p.280)。
編集後記、「・・・ジャーナル時代・・・。こう強調してもいました。「ジャーナルは儲けを期待されている雑誌ではない。でも赤字を出さないことが、社内外に対する言論の自由の基盤として大切だ」」(p.280)。
多事争論傑作選、「TBSは今日、死んだに等しいと思います」(p.22)。
「石原(慎太郎)さんを倒すのは、やっぱり同じ世代の責任じゃないですか? ああいう人を出した、筑紫さんの世代の責任じゃないですか?」(pp.28-29)。家族の反対で思い止まる。「・・・房子は夫にこうたずねた。/「私が反対していなかったら、あなたやってた?」/即座に返ってきたのは、「やった」という答えだったという」。
「私が最も真剣に考えたのは、東京都のひどさでした。この年齢になってきたら、世代の責任というものもあるのではないかという気もしましたが、・・・」(p.134)。
井上陽水さん「傘がない」(p.32)。「最後のニュース」、「・・・また、文明の終わりが迫っているという意味の最後ともとれる・・・」(p.34)。
「「『現在』を知るために『過去』を学べ」/「『学ぶ』とは、『疑う』ことだ。自分を、常識を、現在を疑え」/と説いた」(p.47)。「最後の生出演となった08年28日の「多事争論」で、筑紫さんは「23のDNA」を三つ挙げた。/▽大きな権力に対する監視の役を果たそうとすること。/▽少数派であることを恐れないこと。/▽多様な意見や立場を登場させて、この社会に自由の気風を保つこと。/そして、こう続けた。/「これからも、その松明(たいまつ)は受け継がれていきます」」。
「筑紫さんもクロンカイトも実に「品性」(decency)があった。そしてともに文化のありようと価値をよく理解し、歴史認識を研ぎ澄ましていた」(p.52)。
イラクで人質となった3人およびその家族に対する「自己責任」という批判の嵐。「・・・たくさんの嫌がらせや誹謗中傷があったということです。/私が「多事争論」と言っておりますのは、いろんな意見があっていいということですけれども、その域を超えた中傷と嫌がらせは大変に問題だろうと私は思います」(p.63)。
永六輔さん(p.64、215)。國弘正雄さん(p.132)。野中広務氏(p.177)。小田実(p.178、232、247)。城山三郎さん(p.243、246)。
オーラル・ヒストリー。「ですからこの年入社組には常識のないやつが多いと言われ、社内では「常識なしの34年(昭和34年入社)組」と呼ばれていました。それに懲りて、翌年直ちに常識問題を復活させましたけれども。とにかく同期入社には、本多勝一、上前淳一郎など、個性的な人が多かったと思います」(p.118)。
「・・・政治家からの供与。お金はもちろん受け取りませんけれども、飲み食いの問題です。少なくとも私がいたころの政治部の不文律で、おごられたら必ず返す。/・・・暗黙のルールでした」(p.131)。
「・・・森喜朗さんでした。彼が総理大臣になるとは思っていなかったのです。なるべき人ではないと思いましたしね。自民党幹事長時代に非常に文句が多くて、細かいくだらないことにまめにクレームをつけてくる・・・」(p.131)。
本田靖春さん『我、拗ね者として生涯を閉ず』(p.136、173)。
記者クラブ制度。「政治記者たちが「あんなことは、みんな知っていた」と言うなら、なぜ書かなかったのか。これは大問題でした」。
中島みゆき、「生きとし生けるものへの誠意」(p.230-231)。「最後の女神」。
残日録(抄)(pp.242-251)。「ゲルニカ・・・ロンドン、ドレスデン、重慶・・・ヒロシマ、ナガサキに至る戦争の残虐化、ジェノサイドの系譜・・・」(p.248)。忌野清志郎(p.249)。
福光恵氏「全国へ旅立つ/筑紫さんの愛した本」(pp.264-268)。
筑紫房子氏「最後に棺に言えた「パパ、ありがとう」」(pp.16-21)。
写真作家筑紫拓也氏「筑紫哲也×僕×パパ」(p.252-263)。
公表された最後のメッセージ。WEB多事争論08年8月1日、「遺言/この国のガン」(pp.272-275)。「・・・教育しか取りえがないという国ですね。・・・/・・・医療費というものをきちんと使っていない国なんです。・・・そういう国が高齢者に対して、たくさんのパイを与えているとは言えない。つまり未来にも投資していない、過去にも投資していない、・・・。/つまりお金が変なところに行ってて、・・・。/で、私は今病気〝ガン〟ですから、・・・。人間の体がガンに侵されますと、本来使うべき栄養とかエネルギーとかいうものが、ガンと戦うためにそっちに取られてしまうんですね。本来人間が生きていくために使うべきところに向かなくなっちゃう。ですから、この国というのは一言で言えば、ガンにかかっている。そういう状況だというのが、この国の状況だろうと思います」。


『ぢぢ放談』、10月に読了。永六輔×矢崎泰久著。創出版。2010年5月初版第一刷。
ぢぢ1 テレビなんて知らない
ぢぢ2 政治なんて知らない
ぢぢ3 選挙なんて知らない
ぢぢ4 冤罪なんて知らない
ぢぢ5 病気なんて知らない
ぢぢ6 民主党なんて知らない
ぢぢ7 国家なんて知らない
ぢぢ10 お金なんて知らない
ぢぢ11 相撲なんて知らない
ぢぢ12 清潔なんて知らない
後書なんて知らない
『話の特集』(p.7)。筑紫哲也さん、日本赤軍の重信房子さん(p.14)。
小田実さん(p.20)。中山千夏さんの公設第一秘書が矢崎さん(p.21、77、90、97)、138、156)。山下勇三(p.77)。佐高信さん(p.87)。
北山修さん(p.33、68、148)。
田中正造(p.45、41)。
菊池寛(p.159)。
「永 ・・・麻生太郎が・・・「靖国にいやさかあれ」と言ってるらしいじゃない。やっぱり間違ったんでしょう(笑)。/矢崎 あの人は教養だけの問題じゃなくて、人間としての品性が卑しいでしょう」(p.39)。「永 ・・・本当に品がないね」(p.88)。
足利事件。「矢崎 鹿児島の公選法違反事件とか、富山の強姦事件とか冤罪事件が相次いだでしょう。・・・」(p.57)。
「「敗戦記念日」を忘れる〝集団健忘症〟」。「永 それって、おとなの責任もあるけど、僕から言わせれば〝若年性健忘症〟ですよ。それから、憲法9条問題にしても、今は自衛隊の海外派兵まで堂々とできるようになって、これは戦後の日本人全体の〝集団健忘症〟。・・・歴代政府首脳の密約否定答弁は〝偽装健忘症〟。つまり知ってはいるけど、ずーっと健忘症を装ってきた」(p.75)。
マニフェスト。「矢崎 ・・・日本の政治で「マニフェスト」という言葉を最初に使ったのは俺たちかもしれないんだよ。/・・・/矢崎 ・・・「マニフェスト77」としたの。ネーミングは哲学者の久野収さんだった。今から32年も前ですよ」(p.90)。
「◎政治家向け「ごんべん漢字・熟語」」(p.101)。
「矢崎 あの排出権取引っていうのも、胡散臭いじゃないですか。結局は、温暖化対策が新しいマネーゲームを生むだけの話でしょう。あんなので、地球全体の温暖化ガスが減るとはとても思えない。/・・・/矢崎 先進国側もどうかと思うのは・・・世界でこれ以上CO2をどう増やさないかだ、という論理でしょう。これった、自分たちの核保有を棚に上げて、もうこれ以上、他の国はダメよっていう「核不拡散の論理」と同じだ」(p.137)。
浪費なき成長や暗闇の思想。「矢崎 ・・・中山千夏さんと一緒に革新自由連合で政治市民運動をやっていたときも、・・・突き詰めていえば、「もう少し貧しくなろう」ということだった。・・・先駆的な警鐘を鳴らしていたと思う」(p.138)。
「永 税金のムダ使いで、環境まで傷めてしまう。それともう一つ大きな問題だと思うのは、強引な公共工事って、地域住民を賛成派・反対派で二分してしまうでしょう。地域のコミュニティとか人間関係がずたずたになってしまう。公害問題でも、それと同じようなことが起きていた。あの水俣病のときもそうでしょ」(p.139)。『苦海浄土』の石牟礼道子さん、ユージン・スミスさん(p.139)。
八百屋の長兵衛=「八百長」(p.180)。

【梶原得三郎・新木安利編、『松下竜一 未刊行著作集3/草の根のあかり』】
「松下センセの『怒りていう、逃亡には非ず』に、マドンナという名で登場する人」(p.299)。
「死刑囚の息子とひんぱんに面会するために、北海道の故郷を捨てて一人で東京郊外に移り住んでいるのだ」(pp.334-335、412)。「不自由な足で杖をついて久々に息子の面会に訪れた母を、拘置所は規則によって拒んだのだ」。
「一歩も引かずに国家(建設省)とわたりあった人物」蜂ノ巣城主の室原知幸さん、その夫人ヨシさん(p.320)。
広川隆一さん(p.361)。
小田実さんと、瓢鰻亭の主の前田俊彦翁(p。363)。
仁保事件(p.33)。
「いのちき」(p.53、73、195、294、406)。「・・・三十余年をペン一本でいのちきできたのですから、よほどの好運に恵まれたのだと考えるしかありません。いい編集者とやさしい読者に恵まれて・・・・・・」(p.195)。
「クーラーのない松下センセの家は、風通しも悪くて夏は蒸し風呂の有様なのだ。「暗闇の思想」の教祖としてはクーラーなどつけるわけにはいかない」(p.162)。
「「読書絵日記」・・・「本との〝出会い〟は楽しい」、「背表紙が光る」とあって、棚の一カ所がキラッと光っている。・・・/「この本ともそーやって出会った」という説明の第二コマで、文庫本の棚から引き抜かれる本が松下センセの『潮風の町』なのだ。・・・/もっと嬉しくなるのは、本を買った男が書店を出てくるシーンである。彼の頬は紅潮し、ドキドキと胸の鼓動が昂まっているのが分かる。これから分け入ろうとする作品世界への期待をあらわにして、真の読書家はこのように一人ひそかにときめくものなのだ」(pp.55-56)。
「なにしろ、本の洪水である。そんな中から、読者はどうして私の本と最初の出会いをするのだろう。目立つほどに並んでいるわけではないし、公告されている本でもないのだから、不思議な気がする」(p.338)。
「ジンジャーによせて(1988.9)」(pp.68-83、111)。〈表現〉に目覚めた梶原和嘉子さんとの深い〝師弟愛〟。
「もう一人の例外的な存在が得さんで、勤勉なくせにもうけることを知らぬこの男もまた、恒常的な貧しさにその生き方を規定されているところが、傍で見ていてあわれというしかない。/松下センセと得さんがなぜかくも厚い友情で結ばれているかの秘密は、この共通項にある。・・・傷をなめ合うような共感が二人の間をつなぎとめているのだ。・・・こういう不安の共有こそが友情をつちかっていくのである」(p.110)。「ふっと思ったことだが、六十歳を過ぎて連れ立って万華鏡を買いにいそいそと行く友を持つことは、たぶんとてもしあわせなことではないだろうか。・・・/だがつまりは、このコンビが続いてきているのは、表層に現れているさまざまな相違点はともあれ、一番奥にひそむロマンティシズムがそっくり同じであるからに違いない。万華鏡を連れ立って買いに行く二人だもの」(pp.208-209)。
「「小さなさかな屋」は梶原鮮魚店の物語であり、・・・小心なる和嘉子さんにいたっては、なんとなくおびえる気配でもあった。/「こんな不器用で損な生き方をしてはいけませんよという、反面教師やないかしら・・・・・・」」(p.168)。
「洋子病」という奇病(p.127)。
「文部省公認作家?(1989.5)」(pp.129-143)。無実の罪でガサイレを受けた作家の作品が娘の教科書に載るなんてとんでもない、というクレーマーとセンセの電話での問答。「・・・その著作権の及ばないのが教科書・・・教科書に限っては勝手に載せても構わないことになっているのである。「教科書に載せてやるんだ、ありがたく思え」という国定教科書時代のおカミ意識の名残なのだろう」。「なんと、小説の章で松下センセは志賀直哉と並んでいるではないか。・・・/少年の日に仰ぎ見た〈小説の神様〉と並んで自作が掲載されているのを見たときの、松下センセの胸の高鳴りは察していただけようではないか」。
「編集者の命名センスに脱帽したのは、『五分の虫、一寸の魂』のとき。・・・/・・・という書名を示されたとき、私はアッと思った。・・・/なにしろ五分の虫、一寸の魂なのだから、容(うつわ)である身体よりも魂の方が倍も大きいときている。/電力という国の基幹政策に環境権の旗を掲げて挑んだ七原告は、法律知識もなければ裁判体験もないのに弁護士もつけずに無謀な裁判に邁進したのだった。ただただ環境権確立の心意気だけに燃え、身のほど知らずに魂が舞い上がっていたというしかない。〈七人の侍〉だとうそぶいていた」(p.378)。センセの著作から九年後の出版で、チョモランマ登山隊長であり、初代の南極越冬隊長でもあった西堀栄三郎さんにも同名の書があったとは!
最後は、梶原得三郎さんの「松下さん、あなたが記憶される限りまだ希望はある、と思いたい」(pp.405-413)。「属国と化したこの国の現状」。「・・・ブッシュ大統領めがけて、イラク人記者が靴を片方ずつ投げつけたのです。・・・「イラク人からのさよならのキスだ、犬め」、「これは夫を亡くした女性や孤児、殺されたすべての人のためだ」といいながら投げた・・・一般にイスラム世界では「犬」と呼ぶのも靴を投げつけるのも「最大級の侮辱」だということです。/・・・訪問先の国でこれほどの怒りを直接にぶつけられたことは長く記憶されるべきだと思います。・・・イラクに攻め込んで十万人もの人々を殺したブッシュに対する抗議としては控えめに過ぎるといわねばなりません」。山田泉さんの死。大道寺将司・益永利明さんのTシャツ裁判の一部勝訴。伊藤ルイさんは「一国の人権レベルは獄中処遇にあらわれる」と。
