教室で子供達の勉強を見ている時、彼らの持ち物に目が行って、よく「なんだかなあ」と思うことがあります。それは、彼らの持つ筆箱です。どの筆箱も異様に膨らんでいて、、さぞかし中には整えられた鉛筆が詰まっているかとおもいきや、さにあらず、あるのは長短織り混ぜられた、先が丸まっていたり、折れていたりのてんでんばらばらの鉛筆らしきものの束。これで思い出すのは、自身の中学時代の美術の授業で松波先生が最初に言った言葉。先生は言いました。「君たち、もう小学生じゃないんだから、勉強道具はちゃんと綺麗に揃えなさい。使い古しで先があっちこっち向いた筆や、もう中身が殆どない絵の具のチューブなんかではなく、いつでもどこでもすぐに全力で作品の作成に取り掛かれるだけのものはしっかり用意しなさい」。そう言えば、この「筆箱パンパン、使うはシャープペンシル一本」のある中学生が、美術のテストの前日になって、こんなことを言って来ました。「先生、学校の授業で言われた太い線と細い線とを上手く使い分けてエンキンホウとかの描き方をしろ、って、意味が分かりません。何ですかそれ?」シャープペンシル一本だけでそれを実現するのはどう見てもムリだとおもうけどな。
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます