昔から本を読むのが好きで、ジャンルに多少の偏りはあるものの、結構な数の本を読んできました。
何年か前に株式の売買に関する本を読み、そこに「株式の売買で失敗する一つの例」という記事があったのをよく覚えています。
そこには端的に「何かの法則を見つけたつもりになった途端、既に失敗の第一歩を踏み出している」とありました。
話題が株式の売買ですので、ここでいっているのは例えばこういうことではないかと。
一度や二度株で儲けたからといって、その時の手法(のようなものがあれば、ですが)をあたかも勝利の法則のごとく思い込んでしまうこと。
或いは反対に、一度や二度損をしたからといって、それをあたかも失敗の法則と思い込んで、二度と再びその手法について考えようとしないこと。
今、時々勉強が苦手という子供たちを見ていて、ああ、彼らも勉強の場において同じような経験をしているなあと感じることがあります。
テストでちょっとばかり良い点を取ったからと言って、次回も今回と同じことをしてさえいれば自動的に同じ結果を手にできると思い込んでしまうこと。
今回うまくいかなかったからといって、暗記や過去問解析を二度とするもんか、と投げやってしまうこと、などなど。
「そうじゃないんだよ、ものごとは」ということを来る日も来る日も教えていくのも大切な仕事の一つです。
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