ロシアではプーチン大統領支持派の大勝でいまやプーチン氏が今後どのような立場に付こうとも、その指導力は現時点では不動のようです。しかし来年に控えた大統領選挙に後継を誰にするか・・・モスクワだけでなく世界も注視していました。
と言うのは有力候補として浮上しているのが・・比較的リベラルなグループからの推薦が多いメドベージェフ第1副首相と治安機関出身のグループなどからの強力な後押しがあるイワノフ第1副首相との間で激しい権力闘争が早くもを展開しております。
このメドベージェフ第1副首相は、プーチン大統領よりも10歳以上若い42歳の若手の指導者だそうで、経済関係の省庁など政権内で比較的リベラルなグループの支持を受けてきました。
一方、イワノフ第1副首相など、治安機関出身者も後継者として名前が挙がっておりましたが・・・プーチン大統領がリベラル色の強い若手のメドベージェフ第1副首相を後継に指名したそうです。
その背景には、今後のロシアが民主主義と市場経済改革の路線を堅持する必要があるという判断が働いたようだとの声があります。
はたして、この大統領候補・メドベージェフ第1副首相が大統領として、どんな手腕を発揮するのか??後ろには常にプーチン氏が控え、それとイワノフ氏を支持するいはゆる武闘派がにらみを利かせるなかで、民主主義を守り、市場経済を改革できるか・・・関心があります・・・
いまや、プーチン大統領の支持率は80%を上回り、さきの下院選挙でも与党を圧勝に導いたその実力は、いまやロシアで絶大な影響力を握っています。このため、プーチン大統領が支持を表明したメドベージェフ第1副首相が、来年3月の選挙で次期大統領に選ばれる可能性がきわめて高いとの推測がもう報道されています。
プーチン氏は同5月の任期満了後も国家運営に関与すると表明しています。憲法に従って、国家元首は交代するが、ロシアは引き続き、プーチン氏の指導の下で「大国復活」へ向かって、行動するものと思います。
いまや、下院で7割の議席を占める「統一ロシア」は今月17日に党大会を予定しており、その場でメドベージェフ氏は大統領の公認候補に選出され、プーチン氏の後継者として正式に承認される見通しとの事です。
このメドベージェフ氏はプーチン大統領と同じレニングラード大学法学部卒で、サンクトペテルブルク市の対外関係委員会でプーチン氏と知り合いその知遇を得たとの事です。
2005年に第1副首相に就任し、主に教育や福祉など社会政策を担当。また天然ガス独占企業体「ガスプロム」の会長を兼務し、ロシアのエネルギー外交を担ってきたそうです・・・プーチン政権内で、メドベージェフ氏は民主化推進と、経済政策では市場を重視する立場を表明していたそうで、「リベラル派」と評価されていたようです。
( 読売新聞記事引用)