生キャラメルで有名な花畑牧場経営者・田中義剛さんが今度は夕張市の特産である夕張メロン味の生キャラメルを生産するとの事で、夕張市役所で記者会見をしたとの事です。それによれば、現在夕張市が所有している休館中の宿泊施設「サイクリングターミナル黄色いリボン」を3400万円で落札して、そこを中心にした「花咲く夕張構想」に基づいて館内と駐車場を工場と販売店などにリフォーム中との事で、4月20日にはオープンするそうです。これは夕張市にとって市の再生への大きな一歩になるように思います。
現在、赤字団体に指定されている夕張市のニュースにはいつも注目していました。東京都からも職員がこの夕張市役所に派遣され、その職員が経験した事のない厳しい環境というほど、現在の夕張市役所の職員も市民も涙ぐましい努力をしているようです。そこに市所有の休館中の宿泊施設が買い取られ、しかもそれが新たな事業として再生するのですから・・私はこの田中さんの動きに注目していましたが、今回の事業にも大賛成です・・・
「サイクリングターミナル黄色いリボン写真
田中さんはこの夕張市の再生のために「たくさん来てもらい、夕張を活性化させたい」と意気込んでいるとの事で、これは多くの北海道民だけでなく、現在経済が低迷化している現在日本国内にもこのような発想をする人が生まれたことを喜びたいと思います。
今回の夕張工場では1日1万箱の生産を目指して、正社員50人を全国から公募するとの事で、計画では300人規模の雇用を計画しているようです。現在、花畑牧場の製品が新千歳空港やJR札幌駅の地下街などに直営店が在り、そこでは生キャラメルを求める客が行列をつくる人気店との事です。現在、夕張市から人が去り、財政が逼迫しているだけに、この事業も是非成功してもらいたいと心から願ってます。
夕張市には多くの施設が現在は殆ど廃館しているようですが、それがこのような形で再生する事は、夕張市に元気を与え、そこに働く場所が出来た事は本当に嬉しい事です。私は田中さんが牧場を作る頃から知ってますが、よくぞここまで発展させたとの想いが嬉しく思います。北海道経済は他の都道府県に比しても赤字額が大きいと聞きます。
今日のニュースでも乳製品の市場価格が上がるそうです。多くの酪農家が廃業に追い込まれる中で、花畑牧場はさまざまな工夫をしてコストを抑え、生産から市場発売までを行う事で、経営が成り立っているように思います。今後も北海道の経済活動に田中流の経営を持ち込んで再生させて欲しいものです・・・