容子の部屋

日記を思いつくままに綴っていきます。

白頭山・・・いえ・・・長白山

2007年12月09日 11時23分59秒 | 国際政治

 

  

                      

 この記事は産径新聞ソウル支局長(以下S氏)が見た感想文を勝手に編集したものです。

今年の10月中旬中朝国境にある白頭山にソウル観光ツアーでこの旅をして多くの変化に気が付いたそうです。この旅は、中国経由だったそうで、今回は長春経由で延辺朝鮮族自治州の延吉を経て山に向うコースを選択したとの事です。
 
まず延吉から始まりました。この山までは往復800km、計10時間のバス旅行だそうですが、一面見渡す限りトウモロコシ畑で、ここ海抜2744mの白頭山の頂上からは、どこまでも果てしなく続く南満州の広大な土地が続いていました。
 
しかもこの風景は吉林省の一部でしかないそうで、かって日本がこのあたりを“満州”と言っていたのは、はるか北方の黒龍江省にまで広がっていたのだのですから・・・ここまで来ると、今から75年前、日本はこの地に“満州国”を作った事に当時の日本人の“民族的エネルギー”に驚いたそうです・・・
 
 以前この白頭山に行った時は、ロシア経由だったそうですが、やはり朝鮮族自治州である琿春のはずれには豆満江をはさんでここは中国、ロシア、北朝鮮の3国国境でもあるようで、今はその接点に中国軍の哨所があり、展望台が観光ポイントになってるそうで、このまで来ると、もう豆満江の河口の日本海が20km先に見えるそうです。
 
 このポイント近くで中露国境になっている丘陵地帯には「張鼓峰」が在るそうで、旧満州国時代には、このあたりが、ノモンハン事件の前年の1938年に起きたソ連軍と日本軍(関東軍)との武力衝突が在った、張鼓峰事件の現場でも在るとの事です。
 
 今回の白頭山ツアーで一番の変化は“白頭山の中国化”だったと言ってます。「白頭山」は韓国(朝鮮)サイドの名称ですが、それが今では朝鮮族自治州を含め今や「白頭山」は影が薄くなり、中国名の「長白山」が幅を利かせていたそうです。
 
それを端的に感じたのは、ここで働いていた従業員から延吉のホテルやコリアン食堂で従業員は朝鮮語を知らないようで・・・「ワタシ漢族だから朝鮮語ワカリマセン」といわれた時だったそうです。この自冶州では、人口も朝鮮族は今や30%そこそこだと言うのです・・・もしこれが30%を切ると自治州の資格がなくなるんだそうで深刻な問題です


中国が白頭山(ぺクドゥサン)(中国名・長白山)地域を世界自然遺産と世界地質公園に登録申請したことが伝えられた中、白頭山を中国領土と認識させようとする中国側の動きが活発のようで・・・どこもかしこも自国領だと主張はいささか強引過ぎて今回ばかりは私も韓国の応援に回りたいです・・・
 
中国政府は最大の“中国化”を計るためか・・・白頭山観光の拠点として、中国政府が自治州外の山の麓に新空港を建設していて、これが出来ると朝鮮族自治州の延吉ルートは壊滅するするのだそうです。

韓国にしろ、北朝鮮にしろ事日本に対しては大騒ぎしますが・・・さて、中国に対して、このように朝鮮民族が崇めていた「霊峰・白頭山」さえ中国名「長白山」として認識させようとしているようで不快です。
 
この問題は勿論韓国・北朝鮮も相当意識しているはずなのに・・・?そのせいか先の平壌での南北首脳会談では、盧武鉉大統領と金正日総書記は、ソウルから空路で直接、白頭山観光ができるよう合意したとそうです。

これは、中国側と、朝鮮問族にとっては国益をかけたこの山の所有権を争う事になりかねません・・・つまり今の中国経由の韓国人の白頭山観光自体が激減すると思います。そうなると、中朝国境地帯でのコリアンの影響力後退はするのだそうです。

 韓国人たちは「これでソウルから白頭山観光ができる!」と南北合意に喜んでいるそうですが・・・したたかな中国はこれを逆手にとって朝鮮族の自冶州に漢族を大幅に移住させ、いつの日かここも漢族支配地区にしようとしたもののように思われます。
 
これはちょうど、他の辺境のチベットやウイグルなどでの“中国化”と脈を同じくするものだと思われます。中国は将来の少数民族の分離・独立の動きや国境紛争を防ぐため、辺境での少数民族の独自性排除を図っているようです・・・
 
 中国当局はやがて起きるであろう・・・東の辺境である朝鮮族自治州など中朝国境地帯については、きたるべき“統一コリア”を念頭に、コリアンの領土ナショナリズムの北上を懸念しているのだそうです。その一環として「中朝国境の北に存在するのは“長白山”であって“白頭山”ではない」というコリアン封じ込め作業を進めているのだ・・・とおっております・・・
 
 中国と韓国はすでに古代・高句麗の歴史について、どちらに属するかで大もめしているようです・・いわば中韓歴史紛争のようですが・・・両国とも国益をかけて戦うのかしら?・・・これらを予知して中国の備えは長期戦を構えているようだと言ってます。
 
 そして中国はすでに、中露朝の3国国境ポイントの近くまで高速道路を建設しているようで・・・中国のもう一つの狙いは、実は「日本海」への出口を作る事なのだといってます。それは経済の立ち遅れた旧満州つまり東北3省の開発や、発展のためには何としても海への出口が欲しい・・・との狙いが込められているようです・・・そうなれば日本の安全にも関係しする重大事がそこに迫っている不気味さを感じます・・・
 
 
(産経新聞記事参考)

                 祈りの像
 


ロシア人の訪日が増加している・・

2007年12月09日 05時01分08秒 | 社会・問題国内・海外の問題





             写真

ロシア経済が豊かになったためか、最近は富裕層のロシア人観光客やビジネス客の来日が増えているそうです。しかもモスクワからビジネスクラスで到着して、ホテルはスイートルームに宿泊する豪華ぶりのようで・・・スケジュールを見てもヘリコプターで富士山を遊覧して、京都で料亭遊びも楽しむ人もいるそうです。

また、日本より雪が多い雪国なのにロシア人には、日本の温泉付きのスキーツアーも大変人気があるそうです。そのため・・新潟県内のスキー場ではロシア人の宿泊客がこの5年でなんと25倍にも増えたホテル在るようで、新潟県湯沢町の苗場プリンスホテルでは、02年度は約60人だったロシア人宿泊客がなんと昨年度は約1600人にも増加したそうで、今年度は2000人以上を見込んでいるようです。

料金も朝夕食込みでリフト券付きの宿泊代金は1泊1人約2万円だとか・・・スキー以外では、なんと露天ぶろも人気なんだそうです。その理由はロシアの極東地方では設備の整ったアルペンスキー場があまり無いそうで、また露天風呂が人気があるとは・・・そりませんでした。日本の観光業界にとってはまさに福の神のようなロシア人は今後も確実に見込める上客だと思います。

このような傾向は、航空界にもはっきりと変化がでているようで、日本航空の東京・モスクワ便のビジネスクラスは、以前でしたら日本人が大半を占めていたそうですが・・・05年度から外国人が急に増え始めているそうで、しかも現在最も大きな変化は、ビジネスクラスの外国人の8割がロシア人という便すらあるそうです。11月1日の便では56席のうち55席をロシア人が占めたのだそうで、その躍進振りがはっきりとこのようなところにも現れているようです。


                                

ロシア関係の旅行会社で「ユーラスツアーズ」(東京都)の発表によると、ロシア人に人気ある観光地は銀座、箱根、京都、奈良などなそうです。よほど日本の伝統文化に興味があるんですね。

しかも、家族連れなど個人客が多いそうで、同社のストリグノフ・セルゲイさんは「手配した客の3割程度が富裕層」だとか・・・また、都内の高級ホテルの広報担当者は「昨年10月ごろからロシアのお客様を見受けるようになりました。1泊数十万円のスイートルームに1週間ほど滞在するケースが多いですね」とこれまたその豪遊振りがすごいそうです。また、京都では料亭遊びを楽しむロシア人観光客も出始めているとか言ってます。旅行会社「ジェーアイシー旅行センター」(同)の林寛之さんは「月に1回程度、問い合わせがある」といってます。

  中本信幸・神奈川大名誉教授・中本氏は「ロシアでは和食のレストランが増え、日本のアニメも人気。日本への関心が高いなか、天然資源の輸出による好景気が追い風となり、観光やビジネスで来日する人が多くなった」と話されていろとか・・・

 ビジネスマンの来日も多くなったそうで、ビジネスクラスにチェックインした会社経営、ピスクノーブ・ミハイルさん(35)は今年、日本とロシアとの往復が10回目との事で、日本製の建設機械の輸出を手がけているんだそうです。同氏は「国や地方の財政が良く、ロシアは今、建設ラッシュ。今回は人気が出ている日本製バイクの取引でモスクワに行く」・・・と言って乗直前まで携帯電話で商談をしていたそうで、日本製品に対する信頼度は高いからかも知れません・・

また、11月には晩秋の日本観光を楽しむ多くのツアーが組まれたそうですが、10日の日程で友人12人と東京、京都、奈良などを回ったモスクワの会社員エレーナさん(68)は「姫路城が一番良かった。費用は約50万円。招き猫を買ったわ。インド、台湾、インドネシアにも行ったけど、日本にもう一度来たい」と話していたそうでこれなどうれしくなります。

日本とロシアは政治的には様々な問題が在りますが、訪日するロシア人は欧州のほうが近いのに・・最近は日本をあまり知らなかったロシア人には、日本は珍しい文化と優れた技術を持った日本が魅力的なんでしょうね・・・

現在のロシアは原油、希少金属、天然ガスの産出量が世界有数で、天然資源の価格高騰している事で、富裕層が多くなったため、モスクワでは高級ホテルの建設が相次いでいるようで、なかには、ロシア人富豪による英国サッカーチームの買収すらあるように急速に経済が好転して、かってのロシア人からは想像出来ないほどその経済力が増しているようです・・・