容子の部屋

日記を思いつくままに綴っていきます。

露核燃料移送 反欧米の動き加速

2007年12月20日 19時18分24秒 | 国際政治

 

 

            マフムード・アフマディーネジャード 
            アフマディーネジャード大統領

ロシアはとうとうイランに初の核燃料を移送しました。欧米など多くの国がイランの核開発に疑惑をもっています。これによって両国は更なる反欧米的な関係へと発展させていく事を露骨に示したようにも感じます・・・

最近のロシアは、核開発疑惑のもたれるイランとの関係をさらに積極的に進め、ロシア側からの核燃料を移送したことは、両国が今後、反欧米的な「同盟」構築に向けてさらに関係を発展させていくことを意味していると思われます。

このように世界の2大エネルギー大国が「パートナーを超えた関係]を目指して動き出したことによって、今後、反欧米的な動きがより一層活発化していくものと思います。

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 ロシア外務省は17日、イラン向けロシア製核燃料の取り扱について「国際原子力機関(IAEA)の監督下で行われており、一切問題はない」との声明を発表しました。

さらに、ロシアの核燃料が、同国が建設したイラン・ブシェール原発だけで使われることをイラン側が確約した文書を提出したことを明らかにしておりますが・・・これには大きな疑問が残ります??このような動きがイランをより一層強気にさせるようで、「質的に新しい状況が醸成された」と強調しておりますが・・・はたしてその思惑通りにことが運ぶか注目が集まってます。

 しかし、イランは核開発に関連してすでに国連からすでに制裁を受けています。このような現状に対しても・・・ロイター通信に対し、ロシア製核燃料が移送されても、イランが独自に核燃料の濃縮を続ける・・・姿勢を変えておりません。

、ロシア側が協力に踏み切ったのはまず、「イランは、ロシアの協力の有無にかかわらず独自の核開発を進めていく。ロシアは『対立』ではなく、『協力』をすることによって説得していく」というのですが・・・それはむしろ「協力」によってロシアは経済的な利益を得ることに期待してのことのように思いますが・・・

ここには、むしろ世界第1位と2位の埋蔵量を誇る天然ガス大国のロシアとイランの協力は、将来的に価格を独占的に決められる「天然ガス版OPEC(石油輸出国機構)」の創設も考えているようにも見受けられます。

そこには今後、イランだけでなく、中央アジア諸国を巻き込んで、ここでロシアが主導する新たな経済圏を創設することを考えているように見受けられるだけに・・・欧米の反対があろうと、この両国はこのまま突き進むのではないかしら・・・

           山なみ