容子の部屋

日記を思いつくままに綴っていきます。

次期韓国政権の方針・・・

2007年12月23日 09時40分53秒 | 国際政治

 

 

              李明博氏「真実明らかになり幸い、国民に感謝」

韓国の次期大統領に選出された李明博氏の北朝鮮政策の骨子について20日の記者会見で「私は実利外交を行う。南北協力も同様だ。北朝鮮の核廃棄が体制維持の助けとなることを説得する」と述べたそうです。

そして今後の南北間の最大の懸案は核廃棄であると指摘しております。現在の政権のような無定見な北朝鮮援助ではなく「経済交流の前提は核廃棄」だと明言しております。また、韓国は従来のような六ヶ国協議に核問題を委ねていた姿勢を転換して、自発的にこの問題を取り組むべきだ・・・といってますが・・

この10年ぶりの保守政権誕生を契機に、より一層南北関係を実務的な関係に変化させようとしている公算が伺われます・・ 聞く所によると、李明博氏はこの1年間を、約400人から成るの学者、専門家から「一流国家ビジョン委員会」なるものを立ち上げ、ここでで内政、外交政策を検討してきたのだそうです。それが役に立てばの話しですが・・・

特に対北政策や、南北関係については、「金大中氏が唱えた太陽政策を基礎にした盧武鉉政権の包容政策の検討、核問題への取り組みについて研究・検討作業を行ってきたのだそうです。

この李明博氏は公約で「非核化を前提に、10年間で北朝鮮の国民所得3000ドルを実現するパッケージ支援」を謳っており・・・私などはこの点まったく呑めません・・・何故ならその資金は日本から出す・・・といっているからです。

ただ・・・現在道路、鉄道、経済特区など巨額の社会資本投資は、核廃棄のめどが立っていない現在、「手をつける段階ではない」と言っております。(政策ブレーンの南成旭・高麗大教授の提言)だそうです。私も賛成・・・

ただ、コメ、肥料などの人道支援は継続する方針のようですが・・・これに対しても「人道的相互主義」で無制限には行わない方針とのことです。
しかし、開城工業団地や金剛山観光などは民間レベルをベースに継続してもいいのではないか・・との考えのようですが・・・

一方でこの民族共助の名の下に行なわれてきた「経済協力」については、プロジェクトなどはすべて再検討の対象になるようです。私もそれは見直すべきだと他国の事ながら思います。

現政権の基礎として来た 2000年の金大中前大統領と金正日総書記の「6・15南北共同宣言」の扱いについても李明博氏は、「発展させるところは発展させるが、拘束はされない」との立場を取る方針との事です。

 また、李氏は会見で、北朝鮮の人権問題に関し、「愛情のある批判は北朝鮮の社会を助ける。北朝鮮社会を健康にするために必要な指摘はしていく」と述べており、この政権はいままでのような安易な宥和策には走らない姿勢を強調して下ります・・

これで少しはまともな政権が出来たと・・韓国民の為に喜んでます。ただ日本に対し、協力はしても、自国政権の浮揚策の為に日本を使って欲しく在りません・・・・過去多くはそうしてきましたから・・・・

             

               

 


中国を襲っている渇水問題・・・

2007年12月23日 08時40分14秒 | 国際政治

 

 

          曲折を経ながら6カ国を縦断する瀾滄江

中国に於ける水問題は、最早このまま報道しないで居ることが出来ないほど深刻のようで、中国国務院弁公庁から、地球の温暖化に伴い、中国における利用可能な水資源が2030年までに消費され尽くすとの警告を発したそうです・・・

このように「人民日報」でも最近発表した論説においてすら・・、干ばつ問題を放置出来ない深刻な問題として、国民の日常生活に影響を与えている可能性にこれから真剣に立ち向かわなければ・・・現在の経済の成長率云々行っていられない重大事態だと思います。

この中でも指摘しているように・・・中国は、世界の水資源の7%を占める一方、世界の総人口の20%を占める中国人にとって水の枯渇が予想される事はまず第一の対策を採ってもなお且つ遅いぐらいだと言うのに・・・政府は水資源の問題が日増しに深刻化している事に最早手を拱いている場合ではないと思います。

 中国広西省は、秋・冬で、5年連続の干ばつが発生しているそうで、そのために、現在419個、全体の10%のダムが枯れているとの事です。また、1900余りの機械式井戸が、出水量の不足または水の汲み上げが不能になっている・・・

そして・・・干ばつが発生しているのは、82の市・県であり、うち25の市・県が深刻な状態にあるとの事です。また、23万ヘクタール分余りの農作物が干ばつの被害を受け、109・8万人の住民及び49・6万頭の家畜の飲水が困難になって居るそうです。


このような状態は 広西省のほか、江西省、湖南省、湖北省、広東省、貴州等の省においても深刻な干ばつが発生・・また長江は、50年来で最も深刻な干ばつに遭遇しており、多くのルートが航行不能になっている・・・と言うのです。中国にとって長江はとは最も大切な河川であり、このような影響があるまで政府が無策だったら私たち日本人なら大騒ぎになります・・・

この長江を利用している、中流の宜昌、沙市、漢口、九江等では、水位が航行基準面以下となることが多いそうです。ですから窑監、太平口、牯牛砂等10余りの浅水地では、40余りの船舶が相次いで座礁する事故が発生して居るそうで・・・もう一刻も早く大規模な浚渫工事をすべきだと思います。そうでなければ黄砂その他の影響で益々河川は船舶の運航所ではないと思います。

このような現象は、中国最大の淡水湖である鄱陽湖にも及んでいるそうで、湖面面積が、正常な面積の60分の1にまで縮小しているのだそうです。

こうした、大規模かつ持続的に発生する局地的な干ばつは、単なる局地的問題ではなく・・・中国の経済全体・・いえ・・それ以上に中国に居住している人の生命存続の問題であると考えます。

今年も中国は経済の成長率が10%??とか言って例年より鈍っているといってますが・・・あまりにもバランスを欠いた経済市場主義が中国に蔓延している為に・・・、いま世界で環境問題が大きく取り上げられている時ですら・・・中国政府は真剣にこの問題に取り組もうとしているとなおもえません。

でも・・自然の復讐は最早人間がどんなにもがいてもそれを克服するのは・・・そう簡単でないと思います。そうなった時・・・これらの途方もない中国人は世界に生きる場所を求めて流失することを思うと・・・恐ろしさを感じます。