韓国にも過日の大統領選を通じ、やっと一時の熱気のような北朝鮮追従派から目覚めたような動きが起きているようです。その一例に民主労働党員で、政治評論家として活躍しているホン・セファさん(60)は最近、インターネットの進歩系ニュースサイト「レディアン」のインタビューに対し、「民族解放派(NL派)が民労党内の主導権を握っている限り、民労党は進歩政党ではなく、北朝鮮に追従する団体に過ぎない。無の状態で新党を結成した方がマシだ」と述べたそうです。
また、同党の趙承洙(チョ・スンス)元議員、周大煥(チュ・デファン)元政策委員会議長に続き、同党内のNL派の「親北路線」を公然と批判する同党関係者が3人も現れては、この党も相当内部対立があることを知りました。
ホンさんはインタビューで、「党内の主導権を握っている主体(思想)派=NL派の思考回路は、狂信者集団やカルト集団のそれに近い。狂信者集団には他人を信じる者と信じない者がいるが、他人を信じない者は対話の相手として認めることすらしない。
またカルト集団は「教祖に対するいかなる批判も受け入れようとしない」と言われては・・・必死に北朝鮮を助けることに熱心だった現大統領も自国民の共感を得ることが出来ないだろうし、ちょうど恋人に入れあげているけど反応はおねだりだけ・・・という図式が浮かびます。
このような狂信的ともいえるNL派は他党jからは・・「(NL派は)責任を取ろうとしないし、討論はできないし、勉強もしない。ただ北朝鮮に追従する連中に過ぎない。自分たちの殻に閉じこもり、数の力で主導権を握ることだけに関心を持っている。党を統一戦線戦術の一環と見なしており、“進歩”はあくまでも見せかけで、内実は“進歩”ではない」との観方が多いそうです。
一方、時事問題の評論家として活躍している中央大の陳重権(チン・ジュンクォン)教授も、インターネットのニュースサイト「プレシアン」に寄稿した文章で「民労党内の北朝鮮追従派(NL派)が上部組織と見なしているのは北朝鮮の朝鮮労働党であり、民労党は北朝鮮の政権を守る手段に過ぎない。北朝鮮追従派は進歩派ではなく、守旧派の中でも最も反動的な勢力だ」と主張しております。
陳教授は4年前、NL派を一斉に民労党へ入党させたことに抗議して、同党を離党したそうです。
この10年に亘り韓国は北朝鮮すりより、南北統一を熱く語ってましたが・・・北朝鮮側からは尊大な態度で韓国側に様々な要求はしても、北側の歩み寄る姿勢は感じられませんでした。