今日は、11月1日から国立科学博物館で開催中の
『ラスコー展』に行ってきました。
国立科学博物館は、9:00開場なんですが、
中々その時間に到着することは叶わず。
10:00の到着となってしまいました。
入口近くには、ラスコー壁画を描いた、
クロマニヨン人がいて、歓迎しています(?)

等身大だそうですが、現代人と変わらないですね。
ラスコー洞窟が、多数の観光客が来たことにより、
洞窟内部の環境が変化してしまって
壁画が失われる危険が出てきたので、
壁画の保存・保護のために、
立入禁止になっていたのは知っていたんですが、
観光客の為に、近くにレプリカの洞窟ラスコー2が
作られていたのは知りませんでした。

これが、そのラスコー2の為に描かれた複製画。
観光の為に遺跡などが破壊されるのは何れの国も
同じですねぇ。
洞窟は複製が作られましたが、
まさか、富士山の複製は無理だもんなぁ。
複製が作られたとしても、
ラスコー2は現地に行かないと見ることは出来ないわけですが、
遠隔地においても展示可能な精巧な複製のラスコー3が、
今回来日。
日本でもラスコー壁画を見ることが出来るんですねぇ。
感慨深いです。
ちなみにフランスでは、現地近くにオリジナルを原寸大で複製した
ラスコー4が完成しているそうです。
さて、そのラスコー3の展示を見る前に、
ラスコー洞窟の1/10の模型を見ることが出来ます。
これは、ラスコー洞窟の平面図。

そして、日本の鍾乳洞でもよくありますが、
場所ごとに名前もついているようです。
さて、洞窟を中からではなくて、外から見ると言うのも珍しいですが、
これが入り口付近。

入口から中を覗くとこんな風に見えるようです。

人形が置いてあるので、大きさの間隔がつかみやすいですが、
2.5m位の高さでしょうかね。
ちょっと先に行きます。

このあたり。
更に奥。

このあたり。

3Dプリンターでプリントしたつなぎ目のあたりが、
よくわかりますね。
それと、奥側から見ると、階段が有ることがわかります。

これは、たぶん、どう考えても現代において作られたんでしょうね。
観光客を受け入れていたくらいですからね。
横にそれます。

このあたり
そして、最終端部

このあたりです。

平面図だと良く判りませんが、3Dで見ると、
上の方向へも洞窟は伸びているんですね。
最終端部方向は、こんな感じ。
さて、実物大ラスコー模型へ。
まずは、褐色のバイソン・ヤギの列・ウマの列と言われるところ。
可視光があるとこんな感じ。

これが、今回の模型では、光を消してこんな風に見ることが出来ます。
これは、黒い牝ウシ・ウマの列・謎の記号
これも、可視光だとこんな感じ。

(黒い牝ウシのアップ)
光を消して、こんな感じ。

(黒い牝ウシのアップ)
全体的には、こんな感じです。

可視光は撮り忘れ。
これは、泳ぐシカ。

シカが並んで泳いでいるように見えます。
ここは何故か、光を消すと何も見えず。
なんで、ここはライトアップ加工していないのかな?
背中合わせのバイソン

バイソンは、今はフランスの付近では全く見ることが出来ず、
ベラルーシとポーランドの国境付近の
世界遺産ビャウォヴィエジャの森とカフカース山脈に居る
個体群を除いて、絶滅しているそうです。
でも、2万年前は、壁画に描かれるほど、
フランスでもポピュラーだったんでしょうね。
これは、井戸の場面

真ん中付近に“トリ人間”と呼ばれている、
謎の画があるそうです。
ちょうどこんな感じ。

まさか、OOPARTS?
最後も、クロマニヨン人にお見送りされます。

なんか完全に現代人ですよねぇ。
左に立つのは女性ですが、
頭にビーズの頭飾りを付けています。
右に座る男性は、狩猟道具を手に持っています。
二人とも、着ているものは、高度な縫製技術で縫ったり、
毛皮を加工したりしたものです。
文明が起きていますね。
写真は私が興味を引いた展示品、且つ、撮影可のものだけですが、
これら以外にも、ラスコー洞窟内部に残されていた石器類や、
壁画を描いた道具と思われるもの、
ラスコー洞窟の調査に力を注いだ人たちの研究結果など、
色々と展示されていました。
勉強になりました。
名称 | 世界遺産 ラスコー展 -クロマニヨン人が残した洞窟壁画
http://lascaux2016.jp/ |
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会期 | 2016年11月1日(火)~2017年2月19日(日) |
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会場 | 国立科学博物館 |
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当日観覧料 | 一般・大学生1600円、小・中・高校生600円
その他、国立西洋美術館で開催中の「クラーナハ展」や恩賜上野動物園との相互割引などあり。詳細はHP参照 |
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開館時間 | 09:00~17:00(金曜日は20:00まで)。
※土曜日は特別展のみ17:00まで
※何れも入館は閉館時刻の30分まで。 |
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休館日 | 毎週月曜日、12月28日(水)~1月1日(日)、1月10日(火)
※ただし、12月26日(月)、1月2日(月)、1月9日(月)、2月13日(月)は開館 |
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