暖かくなったり、寒くなったり・・・。
今日はそんな天気変動の寒い側の日ですが、
上野の国立西洋美術館で開催中の
『カラヴァッジョ展』に行ってきました。
朝一で野暮用をこなしてから10:40a.m.頃の到着。
入場してみると、入口前の映像コーナーが結構な観客。
「中が大混雑か?」と思ったんですが、
実際には、そうではありませんでした。
良かったぁ。
今日は、午後の記念講演会を聴講する予定だったので、
最近借りることにしている音声ガイドは回避。
この展覧会の音声ガイドは、北村一輝さんなんで、
聞きたかったんですけどねぇ。
“光と影の画家”と言えばレンブラントですが、
カラヴァッジョもそうなんですね。
時代から言うとカラヴァッジョの方が先ですから、
カラヴァッジョが“【元祖】光と影の画家”で
良いでしょうか?(笑)
見どころは、
世界初公開の《法悦のマグダラのマリア》ですかね。
まぁ、この作品が、個人蔵と言う所も凄いなと思うところですが、
描かれているマグダラのマリアも、何とも淫靡。
背景が無く、マグダラのマリアだけが描かれている所が、
非常に印象的です。
あと興味深かったのが、『我を見よ』と言う意味の
《エッケ・ホモ》と言う作品。
マッシミ枢機卿が3人の画家に同じ「エッケ・ホモ」の
主題で書かせたと言われる作品で、
チゴリ(ルドヴィコ・カルディ)による別の作品も
展示されていたんですが、カラヴァッジョの方が、
遥かに良いと思うんですけどねぇ。
伝承では、チゴリが優等だったらしいです・・・。
もっとも、そのマッシミ枢機卿による
3人の画家の競作というのは、
実は、事実ではなかったらしいんですけどね。
不思議なのが、同じ構図の作品が複数あること。
《女占い師》、《トカゲに噛まれた少年》などは、
この展覧会に出展された作品の他にも、
出展されていない同じ構図の作品が有るみたいだし、
調べてみると、未出展の《リュートを弾く若者》は、
三枚くらい有るみたい。
しかも、コピーしたかのように、似てるんですよねぇ。
この辺りが不思議です。
あと凄いと思ったのが、静物画。
果物が、瑞々しいです。
ポスターにもなった《バッカス》とか、
《果物籠を持つ少年》とかね。
あと面白かったのが、
カラヴァッジョの裁判記録も展示されていたこと。
結構、激しい人らしく、殺人事件も起こしたらしい!
この裁判記録は、イタリアのローマ国立古文書館から
借りてきたものですが、イタリアの外に出るのは、
初めてだそうです。
バロックって、実は正直苦手だったんですが、
今回カラヴァッジョの作品を見て、
ちょっと印象が変わりました。
展示会場入口正面には、こんなもの。

美術展では、珍しい気も。
結構、写真を撮っている人が居ました。
中々見どころが多く、面白かったです。
今日はそんな天気変動の寒い側の日ですが、
上野の国立西洋美術館で開催中の
『カラヴァッジョ展』に行ってきました。
朝一で野暮用をこなしてから10:40a.m.頃の到着。
入場してみると、入口前の映像コーナーが結構な観客。
「中が大混雑か?」と思ったんですが、
実際には、そうではありませんでした。
良かったぁ。
今日は、午後の記念講演会を聴講する予定だったので、
最近借りることにしている音声ガイドは回避。
この展覧会の音声ガイドは、北村一輝さんなんで、
聞きたかったんですけどねぇ。
“光と影の画家”と言えばレンブラントですが、
カラヴァッジョもそうなんですね。
時代から言うとカラヴァッジョの方が先ですから、
カラヴァッジョが“【元祖】光と影の画家”で
良いでしょうか?(笑)
見どころは、
世界初公開の《法悦のマグダラのマリア》ですかね。
まぁ、この作品が、個人蔵と言う所も凄いなと思うところですが、
描かれているマグダラのマリアも、何とも淫靡。
背景が無く、マグダラのマリアだけが描かれている所が、
非常に印象的です。
あと興味深かったのが、『我を見よ』と言う意味の
《エッケ・ホモ》と言う作品。
マッシミ枢機卿が3人の画家に同じ「エッケ・ホモ」の
主題で書かせたと言われる作品で、
チゴリ(ルドヴィコ・カルディ)による別の作品も
展示されていたんですが、カラヴァッジョの方が、
遥かに良いと思うんですけどねぇ。
伝承では、チゴリが優等だったらしいです・・・。
もっとも、そのマッシミ枢機卿による
3人の画家の競作というのは、
実は、事実ではなかったらしいんですけどね。
不思議なのが、同じ構図の作品が複数あること。
《女占い師》、《トカゲに噛まれた少年》などは、
この展覧会に出展された作品の他にも、
出展されていない同じ構図の作品が有るみたいだし、
調べてみると、未出展の《リュートを弾く若者》は、
三枚くらい有るみたい。
しかも、コピーしたかのように、似てるんですよねぇ。
この辺りが不思議です。
あと凄いと思ったのが、静物画。
果物が、瑞々しいです。
ポスターにもなった《バッカス》とか、
《果物籠を持つ少年》とかね。
あと面白かったのが、
カラヴァッジョの裁判記録も展示されていたこと。
結構、激しい人らしく、殺人事件も起こしたらしい!
この裁判記録は、イタリアのローマ国立古文書館から
借りてきたものですが、イタリアの外に出るのは、
初めてだそうです。
バロックって、実は正直苦手だったんですが、
今回カラヴァッジョの作品を見て、
ちょっと印象が変わりました。
展示会場入口正面には、こんなもの。

美術展では、珍しい気も。
結構、写真を撮っている人が居ました。
中々見どころが多く、面白かったです。
名称 | 日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展 http://caravaggio.jp/ |
---|---|
会期 | 2016年3月1日(火)~2016年6月12日(日) |
会場 | 国立西洋美術館 |
当日観覧料 | 一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下無料 |
開館時間 | 9:30~17:30(金曜は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日(ただし、3月21日、3月28日、5月2日は開館)、3月22日 |