白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

二代目タマとともに琵琶湖畔で暮らす。 アルコール・薬物依存症者。慢性うつ病者。日記・コラム。

Blog21(番外編)・二代目タマ’s ライフ364

2024年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム

二〇二四年五月十一日(土)。

 

早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。

 

朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。

 

昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。

 

夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)その他の混合適量。

 

ん。

 

いまなんて言った?

 

ソファの隅で半分寝ぼけているタマ。

 

いつものような「にゃあ」でない。

 

確かいま「うわん」と言った。

 

それって犬なんじゃ?

 

おみゃあさん、わんこの鳴き声も出せるの?

 

黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。ホレス・アンディ。今年九月の来日公演が決定したらしい。すべての全体主義をあっけなく溶かしてしまうレゲエ=ダブの「伝説的お爺ちゃん」。


Blog21・アウトノミアとこれまた遅刻

2024年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム

国立西洋美術館で開催された展覧会。

 

「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」というタイトル。

 

そのプレス内覧会の模様を松浦寿夫はこう伝える。

 

「プレス内覧会では、本展企画担当者である新藤淳氏による企画趣旨の説明が行われた直後に、参加作家の一人である飯山由貴氏が立ち上がり、イスラエルが現在パレスティナで遂行するジェノサイドへの抗議と、国立西洋美術館とのオフィシャル・パートナーシップを締結する川崎重工によるイスラエル製の攻撃用ドローンの輸入の取りやめの要求、また、同美術館からの川崎重工への働きかけの要求を主旨とした声明文を朗読した。改めて指摘するまでもなく、パレスティナの人々に対して遂行されつつある暴挙としか呼びようのない残虐な戦闘を一種の最新兵器の商品見本市として活用するイスラエルの軍産複合体からの武器購入はこの戦争犯罪への具体的な加担に他ならない」(松浦寿夫「組織化された自律性」『群像・6・P.200』講談社 二〇二四年)

 

テレビはほとんど見ないが「残虐な戦闘を一種の最新兵器の商品見本市として活用するイスラエルの軍産複合体」というのはもっともな話であり中東紛争だけでなく、第二次世界大戦後、世界中の紛争地帯でイスラエル製軍事物資が大量に運用されてきた「実績」を常に物語ってあますところがない。

 

さらに今回の史上空前規模のジェノサイドが展開されているさなか、「国立西洋美術館とのオフィシャル・パートナーシップを締結する川崎重工によるイスラエル製の攻撃用ドローンの輸入の取りやめの要求、また、同美術館からの川崎重工への働きかけの要求を主旨とした声明文」が出されるのは極めて当然。

 

松方幸次郎経由のコレクションから始まった美術館であるにもかかわらずなぜ川崎重工へ抗議するのかではない。松方幸次郎経由の美術館であるがゆえに川崎重工への抗議なのだ。事情は明確。

 

で、何人かの参加作家が行った抗議行動について記された新聞報道について。

 

「いくつかの新聞報道がなされたが、三月十一日付の毎日新聞による報道に関して若干指摘しておきたい。かなり早い時期のこの報道は短い文面の中で当日の出来事を簡潔に紹介している。ところが、この記事では川崎重工という企業名は意図的に隠蔽され、それに対して、抗議活動を実践した飯山由貴、遠藤麻衣、百瀬文の三氏の名前は明示されている。無防備な個人の名前は明示する一方で、企業名は隠蔽するというこの非対称的で不均衡な記述は、それ自体として犯罪的な報道姿勢としか言いようがなく、このような報道姿勢こそが、個人の政治的な次元での発話をより困難なものにするという点で、批判の回路をあらかじめ封鎖することに貢献する抑圧の原理として作動している点は強調しておきたい」(松浦寿夫「組織化された自律性」『群像・6・P.204~205』講談社 二〇二四年)

 

松浦寿夫は「犯罪的」と随分穏当な書き方で指摘しているけれども、抗議した美術家三名の名の実名表記というのは「犯罪的」というよりもっと次元違いの個人攻撃を十分可能にする「殺人教唆」に等しい。これだから、マス-コミは。

 

しかしこの報告で提案されている「Autonomia(アウトノミア)」は次のような形で思いがけぬ瞬間に出現し駆け抜けたことも事実におもえる。

 

「つまり、参加者自身もまた、相互に共有しえない側面を持ちながら、自らの自律性ないし特異性を維持しつつ、なおかつ、緊急事態を前にした共通の義務の遂行という点でのみ描き出される接続の線分によって、今回の活動を可塑的な自己組織化として出現させたということだ。そして、われわれは今後も例えば、展覧会場で、署名空間で、あるいは路上で常に新しく、差異化された連繋を創設していくだろう。また、この連繋のさなかで自らを不断に差異化し変貌し続ける自律性は、連繫によってさらに一層自らの自律性を強化するという逆説を提示し続けるだろう」(松浦寿夫「組織化された自律性」『群像・6・P.204』講談社 二〇二四年)

 

こんな形でアウトノミアの今日的な可能性に出くわすとは思わなかった。日本ではほぼ十年遅れで紹介されたという当時の、そして今もなお残る日本のわるい遅刻癖にもまた出くわしたわけだが。


Blog21・アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて787

2024年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム

アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。

 

読書再開。といっても徐々に。

 

薬物療法は現状維持。体重減量中。

 

節約生活。

 

衣食住。

 

う~ん。

 

衣食住ですな~。

 

巨大企業と巨大労組同士の新しい「なれあい労賃」について大いに語るマス-コミのやましい素振りが気にかかる。

 

今朝の音楽はチック・コリア「HYMN OF THE 7TH GALAXY」。


Blog21・フリージャズ/エネルギーの可変的生成4(補遺)

2024年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム

先日、絶え間なく発生発酵再創造されるフリーインプロヴィゼーションの必然性について書いた。

Blog21・フリージャズ/エネルギーの可変的生成4 - 白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

Blog21・フリージャズ/エネルギーの可変的生成4 - 白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

保坂和志は今月号で繰り返し引用している。「この社会の核には『悲しみ、懊悩、神経症、無力感』などを伝染させ、人間を常態として萎縮させつづけるという統治の技法がある...

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その中からもう一度引用しておきたい。

 

「私は最近の日本の高校のダンス選手権みたいなのはダンスも歌もそこにはない、あの一糸乱れぬ感じはひとめ見たときは驚いたがすぐに嫌になった、日本は部活動を通じてというか部活動を生息場所にして軍国主義が生きつづけている、部活動という形態を通じて軍国主義は更新されているーーー」(保坂和志「鉄の胡蝶は夢に記憶の歳月に彫るか(70)」『群像・6・P.301』講談社 二〇二四年)

 

日本の高校生の部活動がまだ今ほど北朝鮮人文字軍団めいていなかった一九八〇年代の吹奏楽部は全然違っていた。吹奏楽部出身だからといって大学に進学してからも超大国の軍事パレードそっくりのパフォーマンスに憧れるなどという事態はちょっとやそっとでは考えられず、むしろ習得した技術をもっと別の分野、例えばジャズ、現代ポップ、創造的アートへどんどん好きな方面へ歩んでいくのが好奇心の面においてもごく当たり前に見かける光景だった。

 

いつも団体で単純この上ない行進曲ばかりファンファーレのように鳴り渡らせて鼻高々でいるよりも、音楽は習得すればするほど多岐に渡る迷路へさまよい出て内的宇宙にせよ自身の外部にせよいずれにしてももっと外へ深く探求していくほうが断然面白いからだとおもわれる。

 

と述べた際、頭に置いていたことがもうひとつ。理解に苦しむというほかない日本のマス-コミ「報道文」である。

 

北朝鮮政府発表としてしばしば用いられる「(韓国・日本含む)欧米文化の流入を厳格に阻止する」というステレオタイプ。そしてつい先日、北朝鮮政府は国内の警察組織改革発表に際して全国民に対する実質的な「思想管理」の徹底化を強く打ち出した。日本のマス-コミは北朝鮮政府の姿勢についてほぼいつものまんま「(韓国・日本含む)欧米文化の流入を厳格に阻止する」というステレオタイプを強調し報道した。

 

北朝鮮首脳部がどう考えているにせよ少なくとも首脳部自身は「(韓国・日本含む)欧米文化」についてたいへん豊富な知識を持ち、特にエンタメについては首脳部自身が事細かく検閲できるほど研究しているだけでなく特権的に謳歌してさえいる。ごく一部の首脳陣による「日本の映画好き」発言はなお記憶にあるだろう。

 

一方、どこからどう見ても「日本は部活動を通じてというか部活動を生息場所にして軍国主義が生きつづけている、部活動という形態を通じて軍国主義は更新されている」という事態の中で、一糸乱れぬダンスにせよ流麗な踊りの部分にせよ、日韓米で一時的に流通しては更新されていく様々な「振り付け」に北朝鮮の人文字軍団あるいは通称「美女軍団」の映像をヒントにしたと思われる部分が幾つか見うけられるのはなぜなのか。北朝鮮軍事パレードで登場する人文字軍団あるいは通称「美女軍団」の振り付けは「(韓国・日本含む)欧米文化の流入を厳格に阻止する」どころか逆に記念日には堂々と披露されており、一方、日本の高校生ダンス選手権はあたかも双子の姉妹かと見まごうばかり北朝鮮軍事パレードで登場する人文字軍団あるいは通称「美女軍団」の振り付けを密輸入したかのようだ。

 

さらに北朝鮮では「警察組織改革」と銘打った全国民に対する実質的な「思想管理」の徹底化。一方日本では高度デジタル警察による個々人の脳内の動きまでをも管理しうる「思想管理」の徹底化。ドゥルーズとジジェクから一箇所ずつ。

 

(1)「現在の資本主義は過剰生産の資本主義である。もはや原料を買いつけたり、完成品を売ったりするのではなく、完成品を買ったり、部品を組み立てたりするのである。いまの資本主義が売ろうとしているのはサービスであり、買おうとしているのは株式なのだ。これはもはや生産をめざす資本主義ではなく、製品を、つまり販売や市場をめざす資本主義なのである。だから現在の資本主義は本質的に分散性であり、またそうであればこそ、工場が企業に席をあけわたしたのである。家族も学校も軍隊も工場も、それが国家でも民間の有力者でもかまわないなら、とにかくひとりの所有者だけで成り立つ同じひとつの企業が、歪曲と変換を受けつける数字化した形象にあらわれるようになるのだ。芸術ですら、閉鎖環境をはなれて銀行がとりしきる開かれた回路に組み込まれてしまった。市場の獲得は管理の確保によっておこなわれ、規律の形成はもはや有効ではなくなった。コストの低減というよりも相場の決定によって、生産の専門化よりも製品の加工によって、市場が獲得されるようになったのだ。そこでは汚職が新たな力を獲得する。販売部が企業の中枢ないしは企業の『魂』になったからである。私たちは、企業には魂があると聞かされているが、これほど恐ろしいニュースはほかにない。いまやマーケティングが社会管理の道具となり、破廉恥な支配者層を産み出す。規律が長期間持続し、無限で、非連続のものだったのにたいし、管理は短期の展望しかもたず、回転が速いと同時に、もう一方では連続的で際限のないものになっている。人間は監禁される人間であることをやめ、借金を背負う人間となった。しかし資本主義が、人類の四分の三は極度の貧困にあるという状態を、みずからの常数として保存しておいたということも、やはり否定しようのない事実なのである。借金させるには貧しすぎ、監禁するには人数が多すぎる貧民。管理が直面せざるをえない問題は、境界線の消散ばかりではない。スラム街のゲットーの人口爆発もまた、切迫した問題なのである」(ドゥルーズ「記号と事件・政治・追伸ー管理社会について・P.363~364」河出文庫 二〇〇七年)

 

(2)「間違いなくわたしたちは、デジタル警察国家の時代に突入している。デジタル機械はあの手この手でわたしたちの私的な事実や行動を、健康から買い物の習慣、政治的意見から娯楽、仕事上の決定から性行為にいたるまで、すべて記録しているのだ。今日のスーパーコンピューターがあれば、この莫大な量のデータを各個人のファイルにきれいに仕分け整理し、すべてのデータに国家機関や私企業がアクセスできるようにすることが可能である。しかし事態を真に一変させてしまうのは、デジタル管理そのものではなく、脳科学者お気に入りのプロジェクトだ。デジタル機械がわたしたちの心を直接読み取れるようにする(もちろんわたしたちには知られずに)のである」(ジジェク「あえて左翼と名乗ろう・6・P.114」青土社 二〇二二年)

 

そんな「脳科学者」の才能や研究もまた、生成AIが目指すマシン(例えばイスラエルの軍事企業が開発した殺人ロボット)の高度化に有益であればあるほど厳格に、おそらく生涯にわたって徹底管理されるのは確実。

 

九日に日本ペンクラブが国会の空転に対する抗議表明を行った。マス-コミはその原稿を読んだだけでほとんどスルーしたに等しい。


Blog21・決定的敗戦をもたらした日本全体主義の「社会的担い手」とは誰か2

2024年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム

 

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