アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。
散歩。
琵琶湖の湖西はとりわけ地蔵の多い土地柄です。なかでも有名なものに「坂本六地蔵(さかもとろくじぞう)」と呼ばれる六体の地蔵があります。昨日に引き続き今日もそのうちの二体を見に行きたいと思います。今回目印となるものはほとんどありません。通学路が多いため徒歩でてくてく探してみるのが適しているかもしれませんね。
「名称:“瓢箪辻子(ひょうたんつじこ)道標”」(2022.10.31)
「一(ひと)しぐれしぐれてあかし辻行灯(つじあんど)」(去来)
瓢箪辻子(ひょうたんつじこ)を西へ歩いてすぐの明良地蔵(あきらじぞう)。
「名称:“明良地蔵(あきらじぞう)”」(2022.10.30)
「心なき身にもあはれはしられけり鴫(しぎ)たつ沢の秋の夕暮」(西行)
明良地蔵の右隣に弁財天があります。
「名称:“弁財天(べんざいてん)”」(2022.10.30)
「いかにしておどろかすらむ夢(ゆめ)よりも砧(きぬた)の音(をと)はさだかならぬに」(頓阿法師)
かつてここにも馬場があったようです。
「名称:“明良馬場(あきらばば)道標”」(2022.10.30)
「汲(く)まんとする泉をうちて夕蜻蛉(ゆふあきつ)」(飯田蛇笏)
さらに西へ。石積みの門が見えます。
「名称:“石積み”」(2022.10.31)
「わきてなど庵(いほ)もる袖のしぐるらん稲(いな)葉にかぎる秋の風かは」(慈円)
電車の踏切があります。気をつけて渡りましょう。右を見ると駅に電車が止まっています。
「名称:“京阪電車石坂線坂本比叡山口駅”」(2022.10.31)
「志賀越(しがごえ)とありし被(かずき)や菊の花」(嵐雪)
踏切を渡るとすぐ柿の木のある町屋が見えます。
「名称:“町屋”」(2022.10.31)
「去るものは去りまた充ちて秋の空」(飯田龍太)
「名称:“柿の木”」(2022.10.31)
「腸(はらわた)に秋のしみたる熟柿(じゅくし)かな」(支考)
坂をのぼると旧北國街道(ほっこくかいどう)=「つくりみち」に出ます。「つくりみち」を今度は南へ向かって歩きましょう。
「名称:“芭蕉”」(2022.10.30)
「道くだり拾(ひろ)ひあつめて案山子(かがし)かな」(桃隣)
「名称:“芭蕉”」(2022.10.30)
「蜘(くも)の巣(す)の是(これ)も散行(ちりゆく)秋のいほ」(路通)
旧北國街道(ほっこくかいどう)を坂本から大津へ向かう際、古くは大津道(おおつみち)と呼ばれていました。
「名称:“旧北國街道(ほっこくかいどう)=大津道(おおつみち)”」(2022.10.31)
「義仲寺(ぎちゅうじ)へいそぎ候はつしぐれ」(一茶)
逆に旧北國街道(ほっこくかいどう)を大津から坂本へ向かう際は坂本道(さかもとみち)。
「名称:“旧北國街道(ほっこくかいどう)=坂本道(さかもとみち)”」(2022.10.31)
「ともすれば鳰(にほ)の浮巣(うきす)のうきながら水隠(みがく)れはてぬ世(よ)をなげく哉」(兼好法師)
「名称:“町屋”」(2022.10.31)
「塗盆の曇るや柿のつめたさに」(長谷川春草)
「名称:“ススキ”」(2022.10.30)
「薄(すすき)活けて一と間に風の湧くごとし」(佐野美智)
「名称:“ススキ”」(2022.10.30)
「花すすき又露(つゆ)ふかしほに出(い)でてながめじとおもふ秋のさかりを」(式子内親王)
ようやく到着しました。
「名称:“穴太地蔵(あのうじぞう)道標”」(2022.10.30)
「武帝(ぶてい)には留守(るす)と答へよ秋の風」(其角)
「名称:“穴太地蔵(あのうじぞう)”」(2022.10.30)
「地下水道をいま通りゆく暗き水のなかにまぎれて叫ぶ種子あり」(寺山修司)
お疲れさまの三日間でした。
二〇二二年十月三十日~三十一日撮影。
参考になれば幸いです。