NOTEBOOK

なにも ほしがならなぁい なにも きたいしなぁい

ニートの楽園

2009-05-15 | 休み
ニートの国の王子様※ニートの国の王子様


団塊の世代が思想や資産とかの諸々の色々な財産を享受し続けて(あるいは食いつぶして)、未だに日本の個人資産の6割は団塊以上の世代が所有してて、また今の社会の規範さえ持ってます。社会に適応するには団塊の世代の価値観に迎合する他無くて、そういう風に規範が受け継がれてて。団塊の世代に反発を抱いてた下の世代も結局その規範に取り込まれてしまって、ゆとり世代や韓国や中国とかを叩くので忙しくて上の世代のことは例えばネットではあまり俎上にも上がらないし。

でも、じゃあ何でニート大量失踪事件の際には、滝沢はニートを一箇所に集めて監禁し、コンテナに詰めて中東に輸出したのか。今回示された滝沢の若者総ニート化作戦は権威も金も持たざるものたちの唯一の抵抗方法だので、若年層が社会に参加しないというサポタージュの意味合いではニートの輸出もみんなでニートになることも通底してるので、記憶を消去する前も後も方法は違えど考え方は同じでユニークだったんだなぁ。

で、段々と分かって来たような気がするのは神山監督が考えているこの国の問題って言うのは思想や資産、規範まで全てを得ていて”あがりを決め込んでいる”硬化した上の世代の存在のことだったのかなぁ、とうっすらと考える。隷属化されている(と断言してしまうのは些かの躊躇があるけど)若年層・上の世代の規範を拒否した層がみながみなニートとなって隷属化を拒絶することこそが世代間闘争の唯一で最大の武器ということみたい。奴隷が居なきゃ、奴隷主も餓える、ということで。


まぁ、みんながニートになったらなったで上の世代は海外から労働者を輸入するような気もしますが、だんだんアクロバティックな戦略が出てきて、神山節炸裂でわくわくしてきます。ただやっぱりキャラクターに魅力が…ジョニーはジョニーでジョニーらしく、シガーカッターでジョニーカットの被害者が2万人。滝沢が見た幻影?のジョニーはこのジョニーと同じなのかな。そうだとしたら、とても恐ろしい…