よみびとしらず。

あいどんのう。

あしひきの

2021-08-03 17:07:03 | 散文
山の音(ね)の響きは何もかも今やいつやと木霊(こだま)問ふまであなたから遠く離れたこの場所は手のひらほどの距離もなくただかけ離れた思いはつれづれ空に太陽は灯されるやがて激情にかえりつくまでこの水の流れに風の与(くみ)するその時をほむら待つ火の粉の戯れに人の子の瞳は明かりを見つめてあなたの姿がまるで見えないとひどく吼(ほ)えたその慟哭(どうこく)の懐かしさから穏やかな海は涙を湛(たた)えるただ愛され . . . 本文を読む