よみびとしらず。

あいどんのう。

海と花

2019-11-12 11:33:31 | 散文
花いぶき蕾に秘められた隠し事ひとつ風はこび海にさく波間たわむるひとごころ絶えず揺れ 絶えず咲き誇り大いに乱れてひとり泣くその潮風に景色はゆらめき雲は流れて夜を待つ訪れることなきあなたの姿に暗やみに染まる海のなかひとり思いは燃え立ちなお鳴りやまず波音に重なるわたしの小夜曲花さいた海にわたしのいない空はうつされるどこまでも続く青色に花の名も知らないあなたは笑う◯海はおだやかに花の音ゆらした花は海にたど . . . 本文を読む