よみびとしらず。

あいどんのう。

光追い

2019-11-02 11:35:50 | 散文
影を追い求めた結果光はますます強くなり そのあまりの眩しさにわたしは燃えた ゆらゆら揺れる炎の奥に 影はさまよいまた惑う わたしの居場所はここであるはずがないと 声かれてなお叫び声あげた 力強き光に負けてなるものか ただそれだけのために生きてきた証を 刻み込んだその身はぼろぼろに朽ち果て 夜の暗やみだけが彼を癒した それでもまた昇る朝(あした)に立ち向かい 駆け出した影は光の先へ そこで待ち受け . . . 本文を読む