よみびとしらず。

あいどんのう。

空のさかな

2019-11-28 12:50:07 | 散文
空のさかなは海に焦がれたおおきなその身を手放してちいさき魚に身を宿すそうして魚は針につられて釣られた魚は人間に食べられたひとは空の彼方に思いをはせる行ったこともなき空の彼方を流れゆく雲の間に間に青空のぞく青い目がみたあこがれの里その中にもぐりて呼吸をとめた息継ぎにくちびるを交わした人魚は空へ月の待つ夜へとおちていく暗やみに雲のかげもきこえずただ波の音だけが静かに続いた懐かしき言葉は宵闇にまぎれて夢 . . . 本文を読む