風に吹かれて行こう

お米の便りを、写真でもっとわかりやすく!

電柱でござる 雷犬のこと

2021-09-28 | 日記

 今日も好天に恵まれました。稲刈りが終わったので、今日はコンバインの掃除。一昨日やるつもりだったのが、今日になってしまいました。あとで、などと言っていると、ずいぶん後回しになってしまいます。「あとで」は禁句。でも面倒な仕事は、どうしても後になってしまうのです。掃除がイヤ。性格ですね。

 

 上の写真にも写っていますが、言うまでもなく、2本の電柱です。奥の小さい方には街灯が付いていて、手前の電柱はその電灯のためのものでした。過去形なのは、その街灯が、おととしの春に壊れてしまったからです。

 

 さて、ここからが雷犬の話です。お米の便り、おととし4月号の一部です。

 

 その浸種(稲の種を10日間くらい水に浸けて、芽を出やすくする作業)を終えてホッとした夕方、何の前触れもなく、ドンッ! 突然大きな音がしたのでした。テレビや居間の明かりが消えたのはほぼ同時のことで、雷がすぐ近くに落ちたようでした。ブレーカーの確認より先に、すぐ外へ出た凡夫です。家のどこかから、煙が上がっていないかが心配になったのでした。「テレビから煙が出た」とか、「家の中を火の玉が走った」などという体験談は、60年も生きていればいつかしら聞く機会があるものです(笑)。ですが、幸いにもそうしたことは無く、胸をなでおろしたことでした。

 翌朝、電話がつながらないことで被害を実感。対処に追われました。近所でも、何かしらの被害が出た家があったようです。

 家のすぐ後ろの道路には街灯があって、電球が壊れたのか点灯しません。ある事情から、そのことを連絡しないままにしておきました。できればずっとそのままにしておきたかったのでしたが、昨日その真下に行って、びっくり。電灯は粉々になっていたのです。LED電球はどんな仕組みでしょう。カバー類と思われる欠片があちこちに散乱していました。これなら電線そのものにも損傷があっただろうなと思い、通報することに決めました。

 さて、その欠片を拾い集めながらびっくりしたことがもうひとつ。道路に沿って、コンクリート製の用水路が敷設されているのですが、百円ライターくらいのコンクリート片がいくつも落ちていたのです。冬の間に除雪車がいためて行ったのかなと思ったのですが、何だかすっきりしません。良く見ると、街灯の付いていた電柱の根元には、野球ボールを少し大きくしたくらいの穴も開いています。思わず閃きました(思わずトキメキましたっ!の方が良かったんですけど)。雷は、その電柱に落ちて地面に届くや否や、今度は用水路の上縁を駆け抜けていったのだと…。

 子どもの頃、祖父が時々口にしていた「雷犬(らいけん)」の話を思い出しました。宅地の中にある杉の木に雷が落ちて、その時、まさに犬が木を駆け上がるように、火の玉が登ったという話です。木の表面には、まるで犬が爪を立てたような痕がたくさん付いていて、字の如く「雷犬」そのものであったと。当時は、そんなことあるだろうかと思いながら聞いたものでしたが、きっとその「雷犬」が現れたのでしょう。見てみたかった…。祖父の後を継いで、今度は自分が時々口にするようになるかもしれません。らいけん、らいけんって、えらい剣幕で。聞いている人の誰かが、良くできたダジャレだなと気付くまで、何度でも何度でも(苦笑)。

「出来の良いダジャレと本当のやさしさは、なかなか他人に気づいてもらえません」。「エー、アンタ、それを言うなら『煩わしいダジャレと始末の悪いうぬぼれは、なかなか本人に気付いてもらえません』でしょう。自分で気付いてる?」

 

 雷犬は、もしかすればいろんなところに出没しているかもしれません。少なくとも「ツチノコ」以上に(笑)、姿を現していることでしょう。どんな体型なのか(笑)? 神社の狛犬を見ると、ふと雷犬のことを思い出すことがあります。たぶん全然似ていないと思うのですけど。