風に吹かれて行こう

お米の便りを、写真でもっとわかりやすく!

その2

2021-09-07 | 日記

 稲刈りを始めるにあたって、コンバイン、乾燥機、もみすり機、色彩選別機(着色粒を除去等)の掃除と点検をします。特にコンバインは、機械屋さんから入念にチェックしてもらいます。満身創痍のこの機械。アワメーターはすでに上限に近づいています。自分より10才近く年上の機械屋さんからすれば、やっかいな代物であるかもしれません。70を過ぎているのですよ。「どんなものでも遠慮せず持って来い。オレがあらゆるすべを使って、ちゃんと修理してやる!」なんてファイトが、はたしてあるのでしょうか? いや、こっちもある意味必死なので(笑)、何とか一年でも長く使えるよう、あの手この手で頼み込むわけです。でも、機械が古くなって、製造終了から一定年数が経過すれば、部品が無くなってしまいます。「部品だって、もうどこにも無いんだぞ、」なんて言われると、ドキッとしてしまいます。それでも、何のかんの言いながら修理してくれる機械屋さんでして、何ともありがたく心強い限りです。「10年くらい使えそうな中古が出たら、何とか頼みます」と言っているものの、そんな中古機械は、なかなか出ないそうです。直しながら10年使えたら、その先のことはもう考えなくても良いでしょう。その時(その前に?)どうなっているかはわかりませんが、どうであれ、成り行き任せです(笑)。でも、10年後は機械屋さんも80を超えているはずから、たぶん修理は頼めないだろうナー。いや、5年先だってどうなっているやら。もちろん、自分も。

 

 夕飯のあと、作業場に行くことが良くあります。今行ったら、一匹のコオロギが鳴いていました。泣いていたのかもしれません。何でわざわざ作業場に入ってきたのかと思いましたが、それはともかく、その鳴いている様子が、明らかに外の一匹と呼応。交互に鳴いていたのです。放っていたら、明朝は衰弱しているかもしれません。それどころか、作業場のさらに奥の方に入り込んで、見つけられなくなってしまう可能性の方が大きいです。そこで、懐中電灯を声のする方に向けたら、運良く見つけることができました。動くなよと声をかけ、どうにか捕まえて草むらへ放したものの、慌てたせいか、声のする方向とは少し違ったようでした。でも、すぐに出会えたことでしょう。そして戻ってみると、もう一匹。こちらはもう鳴き声を出す元気も無いのか、あまり動きませんでした。同じように捕まえ、これも草むらに放しました。草刈作業の時、自分が気付かないだけで、虫たちのいのちをたくさん奪っていることでしょう。それには遠く及ばないものの、せめてもの罪滅ぼしです。草むら、そこは小さないのちたちの棲み処です。それをできるだけ減らしたくないので、薬剤ではなく機械で対応することを続けてきました。でも意地だけでは限界が来ますね。加齢なる世界です。 

 2020年産米もお付き合いいただき、ありがとうございました。お彼岸前には稲刈りが始まります。見守ってくれているご先祖サマの思いを感じながら、この後あと少し、踏ん張りますよー。

 

 今日(7日)の早朝。5時5分です。