新・エンゲル係数

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あと199日?

2017年03月08日 | 気になるネタ

 「ペンス大統領誕生まで、あと199日」という記事が、米ニューズウィーク誌に載った。米大統領史を専門とする大学教授が「ドナルド・トランプ政権の在任期間は、1881年、就任からわずか199日で銃撃により死亡したガーフィールド大統領より確実に短いだろう。マイケル・ペンス副大統領は、米国の外交政策が地に堕ちている様子を、ただ眺めているつもりはないようだ」と主張した記事だ。

 私は以前から「トランプ大統領は4カ月しか持たないかも」と言っているが、199日ということは約半年。合衆国憲法修正第25条の4項(副大統領が閣僚の過半数とともに大統領の執行不能を宣言できるとしたもの)での大統領交代が現実味を帯びてきたのではないか。

 名指しされたペンス氏は、インディアナ州知事や下院予算委員長などを歴任した共和党の重鎮。キリスト教右派の超保守的人物として知られ、同性婚や人工妊娠中絶などに反対している。移民政策にもかなり強硬だ。そういう点ではトランプ大統領に似ている。しかし最近、「あと199日」というカウントダウンを意識したのか、ペンス氏の行動が変わってきている。

 米国では各地のユダヤ教関連施設に対し、器物損壊などの嫌がらせが相次いでいる。先月末には、セントルイスやフィラデルフィアのユダヤ人墓地で500基を超える墓石が破壊された。ペンス氏は、その現場に赴き、メガホンを使って、「偏見はいけない」と叫んでいた。

さらに、欧州連合(EU)のドナルド・トゥスク欧州理事会議長とベルギーで会談したときも、「EUとの協力とパートナー関係を継続することを強く約束する」と理想的なスピーチをした。トランプ政権はEUに懐疑的な姿勢だったが、この変わりようにEU側も驚いていた。

 一方、ロシアとの接触疑惑で辞任したマイケル・フリン国家安全保障担当補佐官の後任に指名されたハーバート・マクマスター陸軍中将について、トランプ大統領は、「米国軍のだれからも高く評価されている人物」と絶賛した。しかし、マクマスター氏はトランプ氏の言うことはまったく聞かないと思う。

 マクマスター氏はこれまで、米国の失敗について歯に衣着せずに批判している。著書『責任の放棄』では、ベトナム戦争当時のリンドン・ジョンソン大統領、ロバート・マクナマラ国防長官の戦略の間違いを非難した。軍人でありながら、政府に対して率直に物を言う論客なのだ。だから、トランプ氏が何かやろうとしたとき、平気で直言するはずだ。

 そういう意味では、前任者のフリン氏のようなおかしなことはしないだろう。ピーター・ナバロ国家通商会議委員長やスティーブン・バノン首席戦略官兼大統領上級顧問のような、異様な世界観を持った人たちに対しても、「お前たち、頭を冷やせ」とバシッと言う可能性が高い。この人が国家安全保障会議(NSC)の議長をするわけで、そういう意味では、ちょっと安心という感じがする。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカパー!557チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。


来週まで、こんな感じかな?

2017年03月08日 | 気になるネタ

7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに小反落し、前日比5銭円安・ドル高の1ドル=113円90銭~114円00銭で終えた。3月の米追加利上げの観測で米金利が徐々に水準を切り上げるなか、朝方を中心に日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが広がった。ただ、円を対ドルで取引する新規の材料に乏しく、下値は堅かった。

 先行した欧州市場で円売り・ドル買いが優勢だった流れを引き継ぎ、円相場は6日から水準を切り下げて始まった。

 米連邦準備理事会(FRB)が14~15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを決めるとの観測が広がるなか、債券市場では中長期金利の上昇(相場は下落)が続いた。日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いが7日も優勢だった。

 ただ、円とドルを積極的に取引する材料には乏しく、朝方の円売り一巡後は方向感を欠いた。10日発表の2月の米雇用統計など週後半に重要指標の発表が相次ぐのを前に、利益確定を目的とした円買いが入る場面もあった。

 朝方発表された1月の米貿易収支は赤字額が前の月から拡大した。財の輸入が大幅に増え、貿易赤字の規模はほぼ5年ぶりの高水準となった。発表と前後して円売り・ドル買いが広がる場面があったが、赤字幅の拡大でトランプ政権が貿易不均衡への反発を強めかねないとの警戒感もあり、円の下値は限られた。

 7日の円の安値は1ドル=114円16銭、高値は113円89銭だった。

 円は対ユーロで小幅に続伸し、前日比5銭円高・ユーロ安の1ユーロ=120円40~50銭で終えた。

 ユーロは対ドルで続落した。前日比0.0015ドル安い1ユーロ=1.0560~70ドルで終えた。対ユーロでも小幅なドル買いが続いた。

 ユーロの安値は1.0561ドル、高値は1.0588ドルだった。