麻生さん、何言うてるの？

　麻生副総理兼財務相は「議院内閣制を良しとする英国で、代議員制度ではなく直接投票を選んだのはいかがなものか」と述べ、議会で冷静に議論を進めるべきだったと強調した（ネットニュースより）。

　この発言は、言いかえれば「どんなに重要なことでも何もかも選挙で選ばれた議員が決めればいい」ということでしょうか？

　その論法で安倍政権は、「アベノミクスの経済政策」ばかりで戦った衆院選で大勝した後、公約の末尾にちょっとだけ書いてあった「安保法制」など国民の半数以上が反対している法案を強行採決してきました。

　今回の参院選でも「明日にでもやりたい憲法改正」に対して多くは語らず、「アベノミクスの継続で経済再生」みたいな国民受けする演説を繰り返しているようです（嘘つきが！）。

　こんなことばかりしてるから「議員連中」に全てを決めさせたらどんな国になってしまうのか心配で仕方ありません。

　英国が「ＥＵの離脱」に対して「国民投票」を行ったのは一種のガス抜きのためと言われていますが、結局「ＥＵの離脱決定」で英国が窮地に陥ることが分ってくると三百万人以上の人が再投票の署名をしています。

　これを仕組んだのはキャメロン首相ですが思惑通りに行かず、「ＥＵの離脱で英国を取り戻す」と先導していた「離脱派」の虚言がばれてガッカリしている英国民も多いとか…。

　じいちゃんは、参院選投票のためにＴＶで放送される各党の政見放送や新聞に掲載されている「候補者の公約」をいろいろ見たり、読んだりしていますが、ほとんどの政党や候補の話は「雲を掴む」ような内容ばかりで具体的に何がしたいのかよく分りません。

　こんな状態で政党や候補者を選べと言われても本当に困ってしまいます。

　今回の参院選では「支持政党なし」という政党？が名をあげています。

　昨日の政見放送で代表が言ってのは「各法案についてネット投票してもらい、その結果で法案の賛否を決めるという党だ」とのこと…。

　これは、面白い発想だとは思いますが「代議制」という憲法の原則からは大きく外れたものでもあります。

　いっその事「代議制そのものを廃止して、国民が直接選挙で内閣を選び（内閣の各大臣は政党で決めて公約を発表する）、全ての法案を公の場（ＴＶ、ラジオ、ネット、新聞、雑誌などメディアの全てを使う）で詳細に説明し、全国民が賛否をネット投票するような方法を憲法改正して行えないかなぁ～」なんて考えてしまいます。

　いずれにしても麻生副総理の発言は、「国民投票という制度」を閉ざそうとするような国民を愚弄する自分勝手の発言であることに間違いありません。

　あんたらがアホなことばかりしてるから国民はハラハラドキドキしながら毎日生活していることを忘れんでほしいと思います。