雀ばぁば

おしゃべり雀、孫7人

銘菓

2005-09-20 15:27:24 | Weblog
かなり前のこと。
年の暮れも押し詰まった頃。

義母が入院中で、義姉が遠方から
お見舞いに見えた。
お土産に、銘菓「外郎」をいただいた。

冷蔵庫には入れない方がいいわよ。
と、おっしゃるので、テーブルの上に
置いていた。

夜、寝る前に夫が、
こんな所に置いたら腐る!

お姉さんが…と言う言葉を飲み込んで
黙って冷蔵庫に入れた。

翌日、冷蔵庫に入っている外郎を見つけた
お姉さんが、
アラ、入れない方がいいのよ!

腐る! と夫。
味が落ちるから! と、義姉。
義姉の勝ちで、テーブルに置かれた。

当時、土日も仕事だった私は、おやつの時間に
お菓子をいただく余裕はなかった。
食べ盛りの子ども達とおじいさんの食事も
大変だった。 

夫は、お菓子を見る度に、腐る! 腐る! と。

夕食後、夫の“腐る”に閉口していた私は
ちょっと一切れ、食べてみることにした。
とても美味しかった。
夫、子ども達も、いる! というので
食べさせた。 

お酒を召し上がっていたおじいさんは
多分、要らないだろうと思ったが、
一応お伺いしたら
私は、要らない! と一言。
しまった!

翌朝、娘に頼んだ。
3時になったら、外郎を切って
お茶と一緒におじいさんに出してあげてね。
ウン、わかった!

夕方、娘は言った。
こういう銘菓は、おなかの空いたときに
美味しいお茶と一緒にいただくものです!
と、おじいちゃんが言われたよ。

ごもっとも!

そのおじいさんも、今は亡い。

父と息子と娘に対応しきれなかった
息子の嫁の愚痴でした。