チョコハナな日々

ちょこっとした日常のさまざまなことに対する想いを書いていきます。

警察官の思い込みで

2014-10-03 | 障害者問題あれこれ
土曜日に諫早まで行き、久しぶりに間歇泉に参加してきました。

8月23日の「安永健太さんの死亡事件を考えるつどい」には行かなかったので、参加した人から資料をもらいました。


控訴審弁護団の河西弁護士が書いたものから抜粋します。


安永健太さん(当時25歳)は、自宅から佐賀駅まで自転車で15分くらい、佐賀駅から授産施設までは送迎バスで毎日通い、元気に仕事をしていました。
2007年9月25日、いつものように仕事を終え佐賀駅で送迎バスから降りて自転車で自宅に向かって帰る途中の出来事でした。
健太さんは、スペシャルオリンピックの選手として、アメリカに行き活躍するくらい明るく元気な青年でした。健太さんは、将来、警察官になりたいと夢を抱き、授産施設に通い、自立を目指していました。


1審の裁判官は健太さんが

① 蛇行運転をしていたこと

② 警察官の停止の指示を無視したこと

③ その後追突事故を発生させたこと

④ 警察官に抵抗したこと

の5点あげて、警察官の主張通り、健太さんの行動が正常でなく、精神錯乱に陥っていたとして、警察官の保護行為を適法と認めた。



しかし、健太さんが①だったのは、荷物を積んでいたためであり、②~④なのは、警察官がいきなり「何ばしよっとか! 」と怒鳴りつけたり、健太さんの体に触って押さえつけたりしたからです。

また、当日は、パトカーが18台、警察官が50人もいた、というのです。
私は、この状況では本人のみならず誰でもパニックになるのではないか、と思います。
警察官は「蛇行運転をしているのは、薬物中毒者に違いない」と思ったのでしょう。
お父さんが事件後に呼ばれて行くと、健太さんの顔に傷がいっぱいあったそうです。

佐賀の警察官が、健太さんにやさしく分かりやすく声かけていれば、...死んでいなかったのだろうと思うと...

警察官の「思い込み」で健太さんは殺されたもの...

親としては...たまらない...し、納得できないでしょう...


この事件は今回だけでなく、身近に知的障害のある人がいるという環境を作らない限り、似たような事件が出てくるのだろうと思います。

資料の締めくくりに河西弁護士が「世の中にはびこる人権差別、人権侵害と断固闘い、皆が安心して暮らせる世の中を目指して、共にがんばっていきましょう」と
いわれるようにあきらめずちょびっとでも前に進みましょう。




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